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シーソーモンスター

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評判

シーソーモンスターの評価:

3.71/5点 レビュー 51件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.71pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全46件 21〜40 2/3ページ
No.26
(4pt)

様々な伏線が巧みに絡まりあって、読んでいて楽しかったです!

伊坂幸太郎「シーソーモンスター」読了。螺旋プロジェクトという8人の作家が古代から未来の各時代で、山族と海族の争いを描く企画ものの作品の1つ。企画が面白そうだったので読んでみた。好みのSF要素もあり、ストーリー展開も軽快で楽しめた。争いが変化を生み出し歴史が進展するとは興味深かった。
シーソーモンスター (中公文庫, い117-2) Amazon書評・レビュー: シーソーモンスター (中公文庫, い117-2)より
4122072689
No.25
(4pt)

様々な伏線が巧みに絡まりあって、読んでいて楽しかったです!

伊坂幸太郎「シーソーモンスター」読了。螺旋プロジェクトという8人の作家が古代から未来の各時代で、山族と海族の争いを描く企画ものの作品の1つ。企画が面白そうだったので読んでみた。好みのSF要素もあり、ストーリー展開も軽快で楽しめた。争いが変化を生み出し歴史が進展するとは興味深かった。
シーソーモンスター Amazon書評・レビュー: シーソーモンスターより
412005182X
No.24
(4pt)

エンタメ作として十分なクオリティだが、煩雑な所は難点。

個人的にこの競作企画は、余り魅力を感じず。作品単体での感想である。中編2作が収録されているが、2つで一作と考えるのだろう。昭和後期と言う設定の「シーソーモンスター」は、筒井康隆の初期作品を想起させるアイディアで、嫁姑のバトルが、どんどんスケール拡大し、驚きの結末を迎えるまで、楽しく読むことが出来た。エンタメ作として十分なクオリティ。

「スピンモンスター」は近未来設定で、SF寄りだけど、行き過ぎたデジタル化を危惧した人々が、アナログに回帰してるので、ほぼ現代日本のような状況と読めた。十分ありそうな設定で、AIが暴走する恐怖を描いているが、話が複雑で、途中で私の許容量を超えた。大体の雰囲気で読み終えたけど。「シーソーモンスター」とのつながりも、分かったようで、実は納得出来ず。

やはり個人的な意見だが、設定の枷をはめられる事で、ストーリーが煩雑になってしまったように思う。一番気になったのは、設定上出て来る審判役。意味深に見えて、実は描く必要がないと思うのだが。
シーソーモンスター (中公文庫, い117-2) Amazon書評・レビュー: シーソーモンスター (中公文庫, い117-2)より
4122072689
No.23
(4pt)

エンタメ作として十分なクオリティだが、煩雑な所は難点。

個人的にこの競作企画は、余り魅力を感じず。作品単体での感想である。中編2作が収録されているが、2つで一作と考えるのだろう。昭和後期と言う設定の「シーソーモンスター」は、筒井康隆の初期作品を想起させるアイディアで、嫁姑のバトルが、どんどんスケール拡大し、驚きの結末を迎えるまで、楽しく読むことが出来た。エンタメ作として十分なクオリティ。

「スピンモンスター」は近未来設定で、SF寄りだけど、行き過ぎたデジタル化を危惧した人々が、アナログに回帰してるので、ほぼ現代日本のような状況と読めた。十分ありそうな設定で、AIが暴走する恐怖を描いているが、話が複雑で、途中で私の許容量を超えた。大体の雰囲気で読み終えたけど。「シーソーモンスター」とのつながりも、分かったようで、実は納得出来ず。

やはり個人的な意見だが、設定の枷をはめられる事で、ストーリーが煩雑になってしまったように思う。一番気になったのは、設定上出て来る審判役。意味深に見えて、実は描く必要がないと思うのだが。
シーソーモンスター Amazon書評・レビュー: シーソーモンスターより
412005182X
No.22
(5pt)

疾走感を後押しする時代背景

伊坂氏ならではと言える安定の疾走感に、時代の流れを一定の読者に想起させる内容であり、ある意味で著者の原点回帰の趣がある。一読の価値ありです。
シーソーモンスター (中公文庫, い117-2) Amazon書評・レビュー: シーソーモンスター (中公文庫, い117-2)より
4122072689
No.21
(5pt)

疾走感を後押しする時代背景

伊坂氏ならではと言える安定の疾走感に、時代の流れを一定の読者に想起させる内容であり、ある意味で著者の原点回帰の趣がある。一読の価値ありです。
シーソーモンスター Amazon書評・レビュー: シーソーモンスターより
412005182X
No.20
(4pt)

読みやすいし続きが気になる流石の作品

螺旋プロジェクトはこちらを読んだ後に知りました。ので、またこれしか読んでおりません。

表題のシーソーモンスターの疾走感と痛快さはさすが!序盤から一気にストーリーに取り込む手腕は相変わらずと言うか。スピンとシーソーどっちが好きかと聞かれると間違いなくシーソーの方です。面白かった!
後半の近未来編なスピンは理不尽に国家権力に追われる展開なのですが、ゴールデンスランバーの様な手に汗握る感は少なく、後半に行くに従ってちょっと失速しちゃった様な気がしないでもないです。

確かに良くある設定な気がしないでもないですが、それでも面白く読めるならいいかな、と。
ミステリーではないと思いますけどね。

そして、本書で螺旋プロジェクトに興味が湧いたので、古い時代の物から読んでみようと思いました。
シーソーモンスター Amazon書評・レビュー: シーソーモンスターより
412005182X
No.19
(5pt)

自分の記憶って自分に都合良くなっている?

自分の事は他人から見た自分とは違う?
シーソーモンスター Amazon書評・レビュー: シーソーモンスターより
412005182X
No.18
(4pt)

面白かった

分厚いなあ読めるかなあと思って読み始めたものの、読めるものですね、流石伊坂幸太郎。

話の骨格として「敵だった奴が味方になる」展開が大好きなのです。
なので、ラストの展開は、まあ分かっていたとはいえ、ワクワクしました。
シーソーモンスター Amazon書評・レビュー: シーソーモンスターより
412005182X
No.17
(5pt)

久々に無条件におもしろかったです!

伊坂さんは好きで良く読んでいますが、近頃は読後感の悪いものもあり
ちょっと構えるところもありました
これは久々に最初から最後まで、気負わずにスカッと面白いストーリーで楽しめました
シーソーモンスター Amazon書評・レビュー: シーソーモンスターより
412005182X
No.16
(5pt)

豊かな構想力と自在な筆運びとで「争いの原因」と「その解決策」を多角的に探究した傑作

表題作と「スピンモンスター」の2つの中編を収録した作品。「人(国)と人(国)は何故争うのか」、「それを解決するにはどうしたら良いか」をテーマとした作品。表題作の時代はバブル全盛期。ヒロインはサラリーマンの妻だが、元国家情報員であるにも関わらず嫁姑問題に悩んでいるというスケール・ギャップまず可笑しい。と思わせておいて、義父偽装殺人(?)の示唆をしたり、諜報員同士の情報戦・格闘戦を繰り広げたりするのだから、作者の何時もながらの軽いフットワークと自由闊達な筆運びには感心させられる。題名の「シーソー」には"バランスが大事"という意味が込められているのだろう。特に、「***」の裏を顔を見せて読者の意表を衝く終盤は「マリア・ビートル」の切れ味を想わせる。また、石黒という謎の男(仙人?)が登場し、「争いは相性・宿縁」と唱えるのが不気味。

「スピンモンスター」の時代は2032年以降の監視社会。車の衝突事故で各々1人生き残った男性達が主人公。1人は手紙(電子媒体より信用できる)の配達人の水戸、もう1人は警察官の檜山。互いに忌避している事は言うまでもないが、斥力によって惹き付け合っているとも言える。車の衝突の際の車体の「スピン」が題名の由来。人工知能(AI)と絵本をモチーフとしているが、(不仲の?)義母と共作していた90歳を越す絵本作家の生き方が「争いを避ける実践」という事らしい。途中から予感していたが、その絵本作家が「***」とは作者らしい諧謔。また、AIに関する「2045年問題(特異点問題)」の悲観派のストーリに沿って物語が走っている様で、実際、AIが人間同士の争い(記憶の操作も)を引き起こしているが、檜山が人間の"感情"を信じている点が救い。

筆致が二作で全く異なるのに、同じ着地点に落とす作者の手腕が光る。豊かな構想力と自在な筆運びとで「争いの原因」と「その解決策」を多角的に探究した傑作だと思った。
シーソーモンスター Amazon書評・レビュー: シーソーモンスターより
412005182X
No.15
(4pt)

文庫本が待てず

買ってしまった。

前半
「シーソーモンスター」
サイコー!!さすが伊坂幸太郎!!って、私に言われても
嬉しくはないでしょうけれど、面白かった。
いつも作者の作中の言葉には楽しませていただいております。
今回の嫁姑の会話は絶妙です。

後半
「スピンモンスター」
面白かったがエンディングが・・・。
バッドエンド?なところ。
ですが壮大な相手に立ち向かうところなどは
「ゴールデンスランバー」的な感じで、手に汗状態。
なので、
すっきりしなくても、面白いことに変わりはない。
シーソーモンスター Amazon書評・レビュー: シーソーモンスターより
412005182X
No.14
(4pt)

突飛な設定や、くすっと笑えるような軽快な会話は健在だった

1980年代のバブル期を描いたシーソーモンスターと、近未来の世界を描いたスピンモンスター。昔から争いあう血筋の海と山の民の対立を軸にしながら、壮大な物語が描かれていて楽しめた。

前半は、対立する嫁と姑争い、それに巻き込まれる善良な男、そして家族の謎の死をめぐって、嫁が奮闘する。特別な訓練を積んだ諜報員の女という突飛な設定や、くすっと笑えるような軽快な会話は健在だった。

・ぐうの音も出ない気持ちになるが、ぐう、くらいは出しておきたく
・挨拶代わりにおまえの骨を折っていく。こっちはここまで来るのに骨を折ってるんだからな。

後半は、ひょんなことから手紙を届けることになった男が壮大な陰謀に巻き込まれていく話。デジタル情報の過信、ネット検索情報売買など、ネットの便利さが裏目に出るような近未来が描かれていて楽しめた。

人工知能がどんどん進化する中で、情報を集めて分析して誘導することはできても人間の感情をコントロールすることはできない、というのが未来の希望のように感じられた。
シーソーモンスター Amazon書評・レビュー: シーソーモンスターより
412005182X
No.13
(5pt)

制限があっても伊坂風味

螺旋プロジェクトの一環の作品であり、人との対立と海族と山族の対立をベースに展開。
とはいうものの、いつもの伊坂作品らしさは十分にちりばめられ、時代を超えた同じ人物をキーマンのひとりとして登場させたり、思わぬつながりを絡め、読んでいて楽しい。
登場人物達の会話に引き寄せられ、話が進むにつれ理解していく内容は、計算しつくされた巧みなプロット。
個人的には、人工知能世界という全体的な物語よりは、もっと個人個人がつながる話のほうが好きではあるけど、螺旋プロジェクトという中ではうまくはまっているとは思う。
シーソーモンスター Amazon書評・レビュー: シーソーモンスターより
412005182X
No.12
(4pt)

連載を纏めた物

「BOC」の連載を纏めた物であり、「ルール」があるなかで書かれた物なので、「書き下ろし」のように自由というわけには行かない。
 その条件がある中で、個人的には面白い内容だな…と思いました。
シーソーモンスター Amazon書評・レビュー: シーソーモンスターより
412005182X
No.11
(4pt)

楽しくよめる

展開早くて面白い、軽く読めます。シーソーからスピンに続いている部分も楽しかったです。
シーソーモンスター Amazon書評・レビュー: シーソーモンスターより
412005182X
No.10
(4pt)

ちょっと強引な展開も

・シーソーモンスター 製薬会社の社員、北山直人。嫁姑問題に悩んでいる。よくあることかもしれないが、嫁と姑の仲が良くなかった。

直人は妻、宮子と電車の中で知り合う。それがきっかけで結婚まで至るのだが、宮子の本当の仕事は情報員だった。しかし直人の態度に魅力を感じた宮子は名刺入れをすり取り、その後付き合うことになる。最終的には機関を辞めることになるのだ。

直人の母親とは、初めて会った時から気が合わなかった。初めて出会ったラウンジで、たまたま情報員の仲間と会う。日本で神経毒をばらまく、という情報があり、その情報員は宮子に避難するように忠告したのである。直人の母親は反対したが、その中で宮子はある人物の反応に違和感を覚える。宮子の機転で問題は解決するのだが、直人の母親は宮子に悪い印象を持ってしまったようだ。

最初は面白くもない嫁姑の確執問題か、と思ったのだが、情報機関が絡み、興味深くなっていく。夫の直人の関係と、妻の宮子の側でそれぞれ問題が発展し、つながって、一気にラストへ。ちょっと強引な展開も、伊坂作品ならこれもありかと思わせてくれる。

・スピンモンスター 時代はどうやら近未来のようだ。交通事故で家族3人を失った水戸直正。偶然にも、ぶつかってきた車の4人一家も子供1人が生き残った。名前は檜山景虎。16歳の時、総合学校で一緒になる。そして10年ほどが経過して、新幹線の中で再び出会うのだ。直正は手紙の配達人。檜山は警察に勤めているようだ。新幹線の中で手紙を託され、それを届けに仙台まで行く。そこで出会ったのが中尊寺敦。直正に手紙を託したのは寺島テラオという人工知能の研究者。手紙を預けた後に、新幹線の高架から落ちて死亡した。そしてその手紙に書かれていたのは、「君の言うとおりだった。オツベルと象。」という謎の言葉だった。中尊寺は寺島と大学院で人工知能の研究をしていたのだ。

そのメッセージの謎を解くため、直正と中尊寺は長い距離を移動するのだが、そこで前の「シーソーモンスター」とつながってくる。ラストはあまりスッキリとはしないのだが、まあ全て良し、とはいかないだろう。

この本は「螺旋プロジェクト」の一部として書かれたらしい。他の本も読んでみたくなった。
シーソーモンスター Amazon書評・レビュー: シーソーモンスターより
412005182X
No.9
(5pt)

いつもの伊坂幸太郎

いい意味でレビューの必要のない、いつもの伊坂作品。
今回は中編二つ。いつも通り、最終的にすべての伏線が気持ちよく回収されていく。
スタイリッシュで読みやすく読後感もすっきりする。
難しい教訓とか文学性を求めるならお勧めできないが、大作エンタメ映画のような娯楽性を求める人なら必ず楽しめる。
シーソーモンスター Amazon書評・レビュー: シーソーモンスターより
412005182X
No.8
(5pt)

近未来の現実的な問題に取り組んだ、ベストオブ伊坂作品として、是非オススメの神作品です!

【海の部族と山の部族の対立という共通ルールの下、8組9名の作家が原始から未来までの歴史物語を競作する螺旋プロジェクト】
発案者の伊坂さんの作品です。

伊坂さんは、昭和後期を描いた 「シーソーモンスター(約200ページ)」と、
近未来を描いた「スピンモンスター(約200ページ)」の、2作の連作中編を1冊に収めており、
「シーソーモンスター」は、伊坂さんの得意パターンの1つ『犯罪に関わるプロと、全くの素人とのコンビが産み出す正義のサスペンス』でして、
「スピンモンスター」も、伊坂さんの得意パターンの1つ『情報化社会が行き着く未来の危険に対する警鐘サスペンス』であり、

組み合わせだけでベスト オブ伊坂作品という気もしましたし、
加えて得意パターンの中でも、きちんと過去を超えたり、過去の名作と並ぶクオリティに仕上がっている点も素晴らしく、
更には「スピンモンスター」の『情報化社会が行き着く未来の危険に対する警鐘サスペンス』というテーマに関しては、今回の危険が現実の名だたる科学者たちが『地球の今後の世界的危険の第1予測要因』として挙げており、きちんと現実的な大きな問題に取り組んでいる点も素晴らしく、
そんな難しいテーマの最後のまとめに関しても、個人的には見事!と感動しましたし、
今までの『情報化社会が行き着く未来の危険に対する警鐘サスペンス』作品はどれもラストがいまいちな欠点がありましたが、今回はラストもきちんと納得&感慨深い神作品に仕上がっていました!

「シーソーモンスター」に関しては、どうしても犯罪に関わるプロキャラクターに注目が集まりますが、個人的には素人キャラクターの勇気に感動しました……。
加えて、2作の見事な繋がりも鮮やか過ぎて、当初は(僕自身が長編派なので)中編2つ?何故、長編じゃないの?と思いましたが、見事な繋がりのおかげでプロジェクトの如く『螺旋』のような奥深い面白さを備えた、神作連作中編と化していました!

また、今作を読むまで6作連続で駄作や凡作が続き、個人的な読書歴では史上最多の不作続きで憂鬱でしたが、その憂鬱さを全て吹き飛ばす素晴らしさと面白さをで大満足させてくれました!

今作の前に読んだ作品も、現実的な問題(今作よりも更に身近な問題)に関する近未来の『ちょいSF作品』でしたが、問題に対する架空システムや対応が非現実過ぎて、甘過ぎて、『こんな愚作が単なる設定の上手さだけで高評価されるなんて、現実を知らない現実を考えようとしない状況は嫌だな』と思っていたので、
架空の設定でも、きちんと現実的に有り得ると思わせてくれた今作品の伊坂さんの力量には、かなり久しぶりに『天才だな』と思いましたし、
2ヶ月後に出る新作も楽しみですし、
数年前のスランプから大復活した2年前から、4作連続で名作が続いているので、このまま素晴らしいクオリティで突き進んで欲しいです。
サスペンス神作品として、是非オススメです(^-^*)/
シーソーモンスター (中公文庫, い117-2) Amazon書評・レビュー: シーソーモンスター (中公文庫, い117-2)より
4122072689
No.7
(5pt)

近未来の現実的な問題に取り組んだ、ベストオブ伊坂作品として、是非オススメの神作品です!

【海の部族と山の部族の対立という共通ルールの下、8組9名の作家が原始から未来までの歴史物語を競作する螺旋プロジェクト】
発案者の伊坂さんの作品です。

伊坂さんは、昭和後期を描いた 「シーソーモンスター(約200ページ)」と、
近未来を描いた「スピンモンスター(約200ページ)」の、2作の連作中編を1冊に収めており、
「シーソーモンスター」は、伊坂さんの得意パターンの1つ『犯罪に関わるプロと、全くの素人とのコンビが産み出す正義のサスペンス』でして、
「スピンモンスター」も、伊坂さんの得意パターンの1つ『情報化社会が行き着く未来の危険に対する警鐘サスペンス』であり、

組み合わせだけでベスト オブ伊坂作品という気もしましたし、
加えて得意パターンの中でも、きちんと過去を超えたり、過去の名作と並ぶクオリティに仕上がっている点も素晴らしく、
更には「スピンモンスター」の『情報化社会が行き着く未来の危険に対する警鐘サスペンス』というテーマに関しては、今回の危険が現実の名だたる科学者たちが『地球の今後の世界的危険の第1予測要因』として挙げており、きちんと現実的な大きな問題に取り組んでいる点も素晴らしく、
そんな難しいテーマの最後のまとめに関しても、個人的には見事!と感動しましたし、
今までの『情報化社会が行き着く未来の危険に対する警鐘サスペンス』作品はどれもラストがいまいちな欠点がありましたが、今回はラストもきちんと納得&感慨深い神作品に仕上がっていました!

「シーソーモンスター」に関しては、どうしても犯罪に関わるプロキャラクターに注目が集まりますが、個人的には素人キャラクターの勇気に感動しました……。
加えて、2作の見事な繋がりも鮮やか過ぎて、当初は(僕自身が長編派なので)中編2つ?何故、長編じゃないの?と思いましたが、見事な繋がりのおかげでプロジェクトの如く『螺旋』のような奥深い面白さを備えた、神作連作中編と化していました!

また、今作を読むまで6作連続で駄作や凡作が続き、個人的な読書歴では史上最多の不作続きで憂鬱でしたが、その憂鬱さを全て吹き飛ばす素晴らしさと面白さをで大満足させてくれました!

今作の前に読んだ作品も、現実的な問題(今作よりも更に身近な問題)に関する近未来の『ちょいSF作品』でしたが、問題に対する架空システムや対応が非現実過ぎて、甘過ぎて、『こんな愚作が単なる設定の上手さだけで高評価されるなんて、現実を知らない現実を考えようとしない状況は嫌だな』と思っていたので、
架空の設定でも、きちんと現実的に有り得ると思わせてくれた今作品の伊坂さんの力量には、かなり久しぶりに『天才だな』と思いましたし、
2ヶ月後に出る新作も楽しみですし、
数年前のスランプから大復活した2年前から、4作連続で名作が続いているので、このまま素晴らしいクオリティで突き進んで欲しいです。
サスペンス神作品として、是非オススメです(^-^*)/
シーソーモンスター Amazon書評・レビュー: シーソーモンスターより
412005182X