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長く高い壁 The Great Wall
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長く高い壁 The Great Wallの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.89pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
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20年以上の著者のファンだが今作は微妙だった。 核心の殺人に至る動機が薄いし、過程もよくわからない。 著者得意の中国舞台、軍隊ものではあるが、ミステリーという部分が 微妙な気がした。 やはり、浅田氏は泣かせや時代物、エッセイが面白い。 | ||||
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事件の証言者が登場するたびに見え方が変わるところは、これって結局「藪の中」っていうパターンかな、と思いながらも、先の戦争開戦前の一場面について、著者のどういう解釈が示されるのだろうと期待した。 兵役についていた祖父がこのころ、朝鮮北部に赴任しており、「日本軍は匪賊から住民を守っていたんだ」と言っていたと、父から聞いた。でも、日本は朝鮮や中国を侵略していたんだよ、と言うと父は黙ってしまった。このあたりの歴史をもっと多面的に知りたい、と思った時には、父はもういなかった。 当時の中国における軍族と住民の関係は、本当にこうだったかもしれない、と感じさせる。住民にとって、日本軍も当時中国を席巻した軍閥と変わりない、というあたり、「ワイルドスワン」を思い出す。「藪の中」と「オリエント急行殺人事件」的な展開だが、その文体のせいか、それとも私の個人的な興味のせいか、ぐいぐい読まされてしまった。 | ||||
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二・ニ六事件から2年後、昭和13年の中国が舞台です。従軍作家・小柳逸馬の原稿が検閲されるシーンから始まります。従軍作家という切り口はなかなか新鮮でして、当時の検閲の実態に基づいているのでしょう。「終わらざる夏」の赤紙のように文章からリアリティーを感じます。 作家、軍隊、中国と浅田先生の得意分野にまたがる作品ですが、私は一読して「だからどうした?」と感じてしまいました。つまらない作品という訳ではないのですがね。何度も読むと味わいのある箇所の発見があります。人に自信を持ってオススメできるかと言えば疑問でして、そこを考慮して星3つといたしました。 | ||||
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浅田先生お得意の、中国×戦争×軍隊もの。そこにさらにお得意の任侠色を振りかけて…なのになんでしょう、この中途半端感。 決してつまらなくはない。でもなんだろう、『歩兵の本領』や『プリズンホテル』、『天切松闇語り』などの過去の名著のエッセンスをそれぞれちょいとスポイトで吸い取って、水で薄めた感じ。 事件の謎解きに挑む小説家・小柳先生やその助手的立場になる川津中尉に感情移入できるほどの魅力を感じられなかったできなかったのも消化不良な感じだし、物語の視点の人称がコロコロ変わる感じも?? 冒頭はコメディタッチで、後半深刻になるのもなんだかチグハグな感じでした。 あと『蒼穹の昴』といい、浅田先生はつくづく支那びいきだなーと思いました。先生の手にかかると中国人がみんなすんごい良い人たちになっちゃう。日本軍のことはエグくリアルにほじるのに。物語によってはそれもありだと思いますが、どの作品でもそうなので少々食傷気味。でも作品の大部分は大好きですけどね♡ | ||||
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まあまあ面白い 人の気持ちの表現、言葉のチョイス さすがだと思う ただ浅田次郎だと思って 蒼穹の昴、中原の虹みたいなのを期待して読むと物足りない | ||||
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終わらざる夏など軍隊の中の細かいリアリティを感じられるのは良いが、後半はなんか間延びしてしまってイマイチ。 | ||||
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本当は星四つでもいいんだけど、作者の力量を考えると四つは当たり前で ミステリーとして読んだときに今一つ納得がいかないというか、わかりにくい部分があり、星を一つ減らしました。 自分が書くのだから単なる謎解きミステリーにしないぞ、という気概がこもった作品で、いつもながら 楽しめるし、ためになる。 軍隊の階級も、本書にあるように表にしてくれると実に分かりやすいです。感謝! 太平洋戦争突入前の、十五年戦争中の、何を相手にしているのかわからない戦争の理不尽、やるせなさ、伝わってきます。 この先に大きな悲劇が待ち構えているかと思うと、登場人物全員が可哀そうになってきます。 私には今ひとつわからない部分があるので、わかる方、ネタバレにならないようにして教えてくださいませ。 探偵作家小柳先生は、最後の最後に、内地の新聞を手にした小田島曹長を目にして、あることに気づき、 そこから自分の推理が100点満点どころか及第点にも及ぼないことを知ります。 そこのことろのリクツが私にはよくわからないのです。 再読しましたが(この作品、再読しても飽きずおもしろいです!)ぱっやり分かりませんでした。 おバカちゃんですね。 殺人の動機が、ちょっと強引というか、この作品のテーマに寄り添いすぎているというか、 その点がいまひとつリアリティにかける気がして、星を減らしました。 | ||||
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