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ダンデライオン



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【この小説が収録されている参考書籍】
ダンデライオン
ダンデライオン (小学館文庫 な 20-2)

ダンデライオンの評価: 3.91/5点 レビュー 11件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.91pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全11件 1~11 1/1ページ
No.11:
(5pt)

面白くて一気に読んでしまった

買う前のレビューで「大きな風呂敷をひろげたがラストは尻すぼみだった」とか書かれていたが、
個人的にはこれ以上ないくらい綺麗にまとまっていると思えたし、
書評どおりミリ単位で設計された構成で一分の隙もない構成に感じた。
満足の一冊。
ダンデライオンAmazon書評・レビュー:ダンデライオンより
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No.10:
(4pt)

設定に対する敗北

序盤の盛り上がりに対して、どんどん尻すぼみしていくような作品でした。

序盤は本当に良かった。見えない事実が多いなかで、主人公の味わう不思議な出来事。飛んでいる綿毛、カセットテープの音声、小春から聞かされる過去の話。想像力を非常に掻き立てられるし、乙一らしい淡々とした文体から匂いたつ独特の雰囲気に惹きこまれました。
しかし、謎が可視化されるにつれて、小春と主人公との関係性の描写の薄さが気になるようになりました。
免許証や婚姻届けの件は面白かったのですが、肝心要の二人の関係性にあまり魅力がなく、それこそ作られた恋心のように感じられました。
計4回の頭への衝撃、一日ずつ交換するという設定による枷に対して、最後まで料理しきれなかった印象を受けます。かなりの努力の跡がありますが、打ち勝つことはできなかったのだろうというのが正直な感想です。
小春を助けた主人公は、そのあとすぐに真犯人との対決に移らざるを得ない。間に、子供のときの主人公が大人になるまでの過程をはさんでなお、流れとしてサスペンスとロマンスがうまく調和しない。もう少し、小春と恋愛関係になるまでの過程を綿密に書いてほしかったです。

制約の多い設定の中で、うまくまとめ切っているとは思うものの、やはり序盤に感じた作品のポテンシャルを最大限に生かしきれなかったのだろうと思います。
こればっかりはしょうがないのかもしれないです。
ダンデライオンAmazon書評・レビュー:ダンデライオンより
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No.9:
(5pt)

計算し尽くされた完全ミステリー

過去と現在の繋がりをここまで緻密に計算して描けることにただただ驚きました。
読み進めていくうちにどんどん繋がって行く点と点、「まさかこれも!」と思わず唸ってしまいました。
こんなに興奮しながら読んだ作品は初めてでした。
ダンデライオンAmazon書評・レビュー:ダンデライオンより
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No.8:
(4pt)

予告された未来という呪縛を叩き切って未知の幸せに向けて踏み出す心が熱い

ロバート・F・ヤングの名作「タンポポ娘」を明示的なベースにして、タイムトラベル物のボーイ・ミーツ・ガール兼ミステリーを作り上げたこの力技、すごいです。
カバーの絵にもなっている無数のタンポポの綿毛が舞う空は、時空が歪んでいることを暗示させる大事なシーンで、雰囲気があり、内心にも感傷を盛り上げてくれます。必ず彼女を救うんだ! レビュアーとしてはこの懐かしくも切ない空気が全編に漂ってほしかったのですが、目まぐるしく1999年と2019年を行き来し、何人かの視点で語られていく物語は少々忙しい。とある一日を上手く使いきらないと未来が無いという切迫感があるので仕方ないですが。
でも、「時間旅行物はどうせこんな目出度し目出度しになるんでしょ」という読者の小賢しい予想をひっくり返し、予告された未来に縛られるという時間の陥穽から自分も彼女も救い出して未知の幸せに向けて踏み出していくエンディングは凄い。
意志の力がみなぎったタイムトラベルの良作です。
その意味ではロバート・A・ハインラインの「夏への扉」と同系のテイストかもしれません。
ただレビュアーが一番強く思い出したのは岡崎武士の「レッツ☆ラグーン」。コミックスですが、恩ある大切な女子を助けるために時をジャンプする男子の想いはこちらも熱々ですよ。
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No.7:
(5pt)

面白い

一気に読みました。好きなナイター中継も見ずに(笑)
タイムトラベル(?)ものは好きで、ロバートAハインラインの「夏への扉」も大好きです。
中田永一は好きで、「吉祥寺の朝日奈くん」を読み、「くちびるに歌を」は映画で見ました。
今回のストーリー、私にはちょうど良かったです。
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No.6:
(3pt)

もう少し想定外の展開や、犯人の心情を掘り下げる描写がほしかった

11歳の子ども時代と、31歳の大人時代のある1日がタイムパラドックスを起こして交換されるミステリ小説。

途中まではおもしろく読めたのだが、最後があっけなく終わってしまった。せっかく過去に戻って仕入れた情報を未来で検討するプロセスもなく、いきなり終盤になってしまうところが残念だった。

また、蓮司が未来の自分に書き残した情報を兄が有効活用していくのだが、それがあまりにもうまくいきすぎていたのも物足りなかった。

もう少し想定外の展開や、犯人の心情を掘り下げる描写がほしかった。
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No.5:
(2pt)

パンチに欠ける展開。ちょっと物足りない

若干ネタバレ。
内容は割と浅めでさっくりと読了。いきなり手に入ったタイムリープの能力。時間超越という絶対的な能力で、一回こっきりとはいえたっぷりその恩恵に預かっている。だがその割にその代償は特にないような気がした。やたら東日本大震災というワードが出てくるのも、主人公サイドの安易な正当化と、作者のたられば妄想のように感じてしまった。序盤はほぼ全て観測通りの内容をたどっていく。後半は主人公も、読者も未知の領域。絶対不測の事態に陥るだろうとわかっている中で、展開の迫力はパンチが欠ける。もう一声くるかと思ったらそのまま解決。
最後の台詞はキザだが嫌いではないので星2。
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No.4:
(4pt)

余韻を楽しめる

予め分かっていた、小学校時代の過去に戻り、妻を助けさらに犯人の手がかりを求めて行動する主人公。
タイムパラドックスの設定自体はちょっと雑だけど、本文にはあまり関係なし。
何より構成がしっかりしているので、読んでいて違和感感じないし、その後の展開が分かっている点を含めても、期待して読ませる。
あまり裏を読まず、素直な気持ちで楽しめる内容。
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No.3:
(5pt)

映画化してほしい!

著者特有の切なさあり、ミステリーありのSF作品です。
タイムリープということで、過去や未来の時間を行ったり来たりしますが、緻密なプロットにより、とてもテンポよい展開でハラハラドキドキさせられました。
白乙一の印象が強い方が多いと思いますが、個人的には両方の要素のある作品だと思います。
(元々脚本だったから?)余計な贅肉のない骨のような洗練された文章ですが、著者が一人称の作品が多いためか、キャラクター造形の弱さや、やや視点の切り替えの不自然さだけが気になりました。
とは言え、やはり怖さや切なさがとても胸に迫る内容で、しばらく余韻に浸りました。
ダンデライオンAmazon書評・レビュー:ダンデライオンより
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No.2:
(3pt)

楽しく読めると思います・ネタバレあります

タイムパラドックスの気になり事項はとりあえず保留
概ね楽しく読めると思います
…が、自分は「ここまで長く『観測済み』という『ズル』をした人々は、果たしてズルが出来ない生活に適応する事が出来るのであろうか?」が気になった
特に、高校生時分から「頭も使わず、楽して儲ける」余禄に与っちゃった兄ちゃんが気になった。まあ、全員もれなく「一生分」溜め込んだのであろうけれど…
ついでに「ご近所さん」位には手を回してあげようよ…金持ってんなら近所づきあいある一団全部「お上りさんツアー」でも組んで連れ出したれよ。と、違う方向の小さな部分が気になった
↑が読後の感想です
ダンデライオンAmazon書評・レビュー:ダンデライオンより
4093864993
No.1:
(3pt)

ぼちぼちです

「白乙一」こと中田永一氏の新刊。ダークな要素が少しも無いので「暗黒童話」や「GOTH」のファンには物足りないかもしれません。自分も黒乙一や山白朝子が好きなので、こんなピュアなお話、読んでいて気恥ずかしくなってきました。でも、「暗いところで待ち合わせ」のあの感じが好きな方ならこれも楽しんで読めると思います。
ダンデライオンAmazon書評・レビュー:ダンデライオンより
4093864993

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