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嘘ですけど、なにか?
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嘘ですけど、なにか?の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.86pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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「こんな題名でどんな話?」と思ったが、そのまんま題名の通りだった。主人公の亜希ちゃんは、最高に面白い。待田隆介は、なんだかおまぬけなのだが、捨てがたいキャラクターだ。中学生の八郎兵衛も、名前に違わず面白い。すらすらと読めてしまって、後に何にも残らない。リアリティは無いねえ。 | ||||
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第1章の中途半端な結末に不満を覚えていたところ,続く第2章で別視点から裏側を見せ, 主人公の女と彼女を陥れようとする男,事件を追う警察にそこへ割り込んでくる悪人など, 群像劇のように多くの思惑が入り交じる展開は,テンポも良く,読みやすい印象を受けます. また,心が折れて当然の状況で,機転,そして嘘で窮地を乗り切る主人公がカッコ良く, 相手は巨大な国家権力ということもあり,その勧善懲悪の流れにも引き込まれていきます. 反面,その悪である男が,序盤はなかなかに手強く,頭の切れる人物だったのですが, 話が進み,追い込まれるにつれて悪手を連発,敵役としてはあまりに小物なのは否めず, コテンパンにやられるまでも描かれないため,痛快というには一押しが足りない印象です. このほか,嘘だけでなく,言葉一つから状況が変わっていく様子は面白く映ったものの. それも前半過ぎまでで,後半ではそのあたり含め,主人公の胆力が薄れたのは残念でした. | ||||
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最初の嘘でとても期待を持ったけど、その後の嘘はインパクトが弱いし、そもそも嘘なのか何なのかもぼやけてしまっている。 | ||||
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高級官僚の待田隆介といい関係になった女性編集者の水嶋亜希が、自らが逮捕されてしまう事件に巻き込まれていく物語。 序盤は、何事にも動じず誰も傷つかないようにうまく嘘をつく亜希のキャラクターが際立っていてよかったのだが、後半は単に事件に流されるだけで失速してしまったのが残念だった。 待田隆介は考えが浅はかすぎるし、所轄の刑事の存在感もいま一つだった。中盤以降に登場する犯罪者の男女とのやりとりも緊張感がなく、最後まで盛り上がらなかった。 | ||||
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不良漫画の金字塔『』の著者である作家・木内一裕氏によるハードボイルド小説第10弾! 出版社に勤務する文芸編集者・水嶋亜希、32歳。担当作家の抱えるトラブルを舌先三寸で丸め込み、相手を手玉に取る彼女が突如、交通事故から救われた運命的な男であるエリート官僚との素敵な出会いに酔いしれ、一夜を共に過ごしてまった彼女だが、その男は世間を騒がす新幹線爆破テロと美人ナース殺害事件に関与していた。 今回は、三十路で独身の文芸編集者である女性(ヒロイン)が、ある出来事から世間では全く関連性がないと思われているふたつの事件の背後の因果関係に疑惑を抱いたことから国家的な陰謀に巻き込まれる物語だ。 自身の生い立ちや世の中への不満から新幹線爆破テロを実行する山崎哲郎、別れ話の痴情のもつれから恋人を強請ろうとする看護師の西本さやか、ナース殺害事件を担当する荻窪警察署捜査一係の窪田刑事、新幹線爆破テロ発生から自身の保身のために暗躍する内閣総理大臣秘書官補・街田隆介、その叔父で不本意ながら甥の不祥事の後始末をする定年間際のベテラン刑事・柴田宗矩、爆破テロとナース事件との接点を知る事から亜希に接触を試みるバーミヤンの元従業員の女・小田嶋環(山田華子)、担当作家の子どもで名前のせいでひねくれた考えを持つ可愛げのない少年・桐山八郎兵衛、……などなど。 本作の主人公である水嶋亜希が作家の先生を手玉に取るほど口先うまくて相手を懐柔するトラブルバスターのような編集者という設定はキャラが起っていて歴代の主人公のなかでもよかったと思います。 ただ、前作もそうだったが今回もサスペンス的な要素を取り入れて、スリリングな内容で題材的にも面白くなりそうなのに敵をコミカルに描いているので物語に緊張感がなく、全体的にゆるい印象が伺える。 個人的には、真相を知る主人公である亜希の言うことを誰も信用してもらえずに苦悩する状況を作ってほしかったし、敵側も優位な立場にいるのだから国家権力を駆使して、もっと徹底して亜希を社会的に抹殺するくらい絶対絶命の状況まで追い詰めないと読んでる方もハラハラしないし、不利な状況になってもどこか余裕が感じられるので主人公が逆転してもそれほど読んでいてカタルシスを得られないのが正直な思いだ。 そのうえでタイトルにある「嘘」というキーワードと先に紹介した水嶋亜希の特徴を活かして、絶体絶命の状況から最後に大どんでん返しで相手をやっつける事ができれば物語的に楽しめたのではないかと思います。 また、敵に関しても犯罪の動機がそれだと弱いだろうと思うし、よく刑事ドラマで社会的地位のある人が計画的犯行を犯す時、自分の築き上げた今の地位と引き換え(台無し)にしてもその犯行を企てるほどの動機があるのかと思ってしまうし、それなりに納得のできる理由を作らないと読んでいて醒めてしまうものなのだ。 個人的には、『』『』『』『』『』『』を参考にして敵ももっと憎らしくかつ到底敵いそうもないくらいの存在にして主人公が徹底して追いつめられてどうしようもない絶望的な状況の中から立ち上がってやり返すような緊張感のある作品を期待したい。 追記……本書の装丁で表紙を飾る女性がてっきり写真だと思っていたのですが、実は著者である木内先生によるイラストと知ってビックリΣ(゚Д゚)しました。木内先生にこのような特技があるとは存じませんでした(失礼!)。 一見、簡略化をした絵で作品を描いているプロの漫画家の先生方もきちんとしたデッサンを描こうと思えば描けるという「プロの力量」を見た思いがして感心しました。プロとアマの違いはそういうところにあるのですネ! きっと福本伸行先生『』やさくらももこ先生『』もこのクオリティで描こうと思えばいつだって描けるんでしょうねえ……(^_^;)。 | ||||
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