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ラン
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ランの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.13pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全47件 21~40 2/3ページ
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こんなに分厚いにも関わらず、一気に読んでしまいました。 読了したのはだいぶ前ですが、かなり引きこまれていたのは覚えています。 いつも思うのですが、森都さんの描くキャラクター同士の会話はとにかく絶妙です。 今回も期待を裏切らず、思わず笑ってしまったり感心してしまうところがありました。 しかし、主人公である環はあまり好きになれなかったです。 クールで冷めていて生意気な部分のある子は森絵都作品においてよく主人公にもされているし 環と同じようなタイプでつきのふねのヒロインの女の子は好きだったのですが どうもこの主人公はダメでした。 考え方とか人に対して取る行動とか物の受け取り方に共感ができなかったです。 最後まであまり好きにはなれませんでしたので、星4つです。 | ||||
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図書館でかりて読み、途中迄は真剣に読みました。 だけど、マラソンをはじめよう!という展開になってきた時「ありえなし先見えたしつまんないし」とか思って…こんなノリも…主人公も嫌いでイライラしてやめました。 一の☆がついてますが、私の中では0です。 | ||||
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ひとりぼっちの22歳、夏目環(たまき)が一台の自転車に出会うところから、物語がはじまる。 思いもよらない理由から、自転車を降り、二の足で大地を蹴って走りはじめる環。 走ることが、自分の殻にとじこもっていた環の毎日に、小さいが確実な変化をもたらしてゆく… 森絵都がつむぐ物語には、血の通った、生身の人間がいる。 生きることはかっこわるくて、ちっちゃなことに腹を立てたり、うらんだり、ねたんだり、ささやかな欠点を気にかけてくよくよしたり。 それでも生きてゆくんだ、生きていこうと背中を押してくれる素敵な物語。 ハードカバーで460ページ以上あるけれど、読みやすい文体なのであっという間に読み通せます。 最後のページを読み終えて本を閉じるときには、この不完全でどうしようもない世界が、少し明るく、そして愛おしく見えるようになっているはず。 寒い冬からあたたかい春へ、ちぢこまった気持ちを外へ広げたい方におすすめです。 | ||||
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主人公である環(たまき)のペルソナやこの世とあの世との境の描写などは独特の見方があって面白かった。ここまでで星3つ。 あとの2つ分は、せっかくマラソンの話に移るのであればもっと突っ込んでほしかったところ。自力であの世に行くための手段―マラソン(40キロ)完走、そこまでは何とか納得できたけど、そこから先、マラソンに取り組んで行く過程で見えたものとか、ああそうか、だからマラソンの話に移行していったのか、と唸らせる展開を読者に突きつけてほしかった。筆者独特の世界観とマラソンをがっちり組ませれば素晴らしい「ラン」になったろう。 | ||||
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森絵都さんの作品は特別難しくもなく、かと言って内容がスカスカな訳ではない。 すごくいい作品です。 「死」への恐怖をやわらげ、「生」の大切さを教えてくれる。 あと、私も走らなきゃなwと本気で思いました。笑 運動不足解消!!! | ||||
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死者とつながろうというテーマに共感ができず、100頁読んで脱落です。 これまで森絵都の長編はすべて楽しく読んできたけれど、今作ばっかりは駄目でした。 | ||||
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軽妙な会話とドタバタと大騒ぎな面白さに何度もにんまりし、 数々のふれあいにしんみりした気持ちも感じながら、 アッというまに読み終えてしまった。 そして読み終えてからのこの温かみはなんだろう。 森絵都さんの小説を読んでいつも感じるのは、 自分自身の身のまわりの人、モノ、それらと自分との関わりなどなど、 すっかり当たり前で見慣れてしまったものや、 もはやありがたみも感じられなくてむしろ煩わしくさえ感じているものも、 本当は宝のようにかけがえのないものなんだ…と、 自分をそっと元の場所に戻してくれるような感覚なのです。 人は年をとり、やがて誰もが人生の終わりに向かっていく。 どんなに抵抗してもいや応なく時はながれてく。 それとともに、どんなに素敵なものや人との関係も、 やがてはいずれ終わってしまうということを誰もが知っています。 その先に何があるのか…? 知ってる人もいるのかもしれませんが大抵の人は知りませんし、 あの世がもしあって、それとの関わりなど、 それが森絵都さんが描いたようなものであってもなくても… ようするに本当はどんななのかはこの際どうでも良いのです。 越えたくて、会いたくて、私は走り始めた… 環と一緒に、環の視野で人や風景を見つめ、 そしてやがて彼女の走りの先にもう一度見えてくるもの。 いやなもの、きらいなもの、すきなもの… すべては紛れもなく今という時間とその中を共に生きているものたち。 読み終えるとともに視界がスゥーーーっと開けてきて、 身近な人たちへの温かさと愛情が静かに湧き上がってきました。 そしてなぜか自分も走ってみたくなります。 走ってみなければきっと見えないはず風景もきっとあって、 それを自分も見てみたくなる。 「ラン」というタイトルから、てっきり「DIVE!」と同じような スポーツサクセス的な作品かと思って手にとりましたが、 帯にあったとおりやはりあの「カラフル」を彷彿させるよう作品です。 自分自身の「本来」って何? そんなことをもう一度見つめてみたい… そういう人には是非読んでもらいたい一冊です。 | ||||
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森絵都の新作はマラソンの話らしい、作者も実際にマラソンに挑戦したらしい、なんて話を聞いて読み始めた。でも、さすが森絵都、一筋縄ではいかない。なにしろ、いきなり○○○が出てくるなんて・・・。荒唐無稽な設定に驚いたが、読み進めるうちにそれが自然に感じられるんだから、やっぱり文章の魔術師だ。それどころか、だんだんと話にのめりこみ、走り出したヒロインを応援するようになる。そして、最後のページをめくると、思わず「生きてるってスバラシイ」と思ってしまう。それも、心の奥にストンと落ちて、「そうだよね」とつぶやいてしまう感じ。森絵都が好きな人も、走るのが好きな人も、自転車が好きな人も、みんなにおススメです。森絵都の新作は、今度もやっぱり最高! | ||||
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生者と死者を隔てる壁が日増しにもろくなると感じていた主人公:環は近所の紺野サイクルで買った自転車の調子が悪くなり3日に一回通うはめになった。そこで出会ったのは猫のこよみだった。日増しに仲良くなっていた猫と環であったが,いつしかこよみは寿命を迎え,それとともに紺野サイクルは閉じられ,紺野は環にとっておきの自転車を残して,故郷へ帰っていった・・・ 初めて読んだ作者の本であったが,大変読みやすく本の厚さは全く感じさせない内容であった。始めは取っつきにくいファンタジーものかと思っていたら,最終的には様々な人間模様のからみあったすばらしい物語であった。読了感が大変さわやかであり,最近になく好印象の本であったため作者のほかの本も読んでみようと感じたのであった。 | ||||
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どこか幻想的で童話的なところが森絵都なのはわかっているのだが、テーマが「走ること」とはっきりしてるのに、 前半はグダグダとあの世とこの世についての語りしかない。 オカルトを否定するわけではないが、はっきり言ってこの部分は丸ごと無駄。 もっと違う表現で伝えられたはず。 タイトルが直球なのだから、もっと走ることを重点に心理的に感情的に書いてほしかった。 | ||||
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かけがえのない家族を亡くした経験があり、 その悲しみから逃れることのできない人にはぜひ読んでほしいです。 この本の『死んだ人はファーストステージで前世の垢を落とし、悲しい過去や憎しみと溶かし やがてセカンドステージへと昇っていく。』という設定は 家族を亡くして、死の意味を考えていた私が人から聞いたり読んだりして教えられた死後の世界の話と共通する点が多く、 なんだかこの物語がまったくの作り話とは思えません。 残された人がどう生きているかによって、 死んだ人がうまく前に進めないような状態になってしまうのであれば、私達は必死で生きなければならない。 大切な人を失った経験を自分の中で負にしては死者に対して申し訳がない。 いままで、そんな当たり前のことにも気付きませんでした。 「体力をつけなければ・・・。辛いことを受けとめるために。」そう思って必死に走る主人公の思いに胸が熱くなりました。 私も強くならないと・・・! 前向きに生きる力を与えてくれる本でした。 | ||||
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買ったはいいが500ぺージ近い分厚さに圧倒されて読み始められずにいたが、長野旅行の日帰り電車で読んで二日目にて読み終えた。 「カラフル」でも思ったが、森絵都さんの作品は 読む人たちに「生きろ」と言ってくれる、 それも背中をぽんと押すように、 人間のぬくもりがその掌から伝わるように、 決して強要するのではなく。 辛くても辛くても苦しくても、それでも生きていくんだ。寂しくなんかないんだ。 周囲に壁をつくって一人でひきこもって過ごしていた主人公が強く、強く自分の力で生きていくようになるまでの流れがとても自然。 登場人物たちのセリフ以上に、描写によってメッセージを伝えてくれる稀有な書き手。 素直に読めば読むほど、スッと受け入れられると思います。 | ||||
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現代風の若者向けな内容ではあるが、「生きること」ことがどんなにつらくて不条理でも、「現世を生きつづけよう」というメッセージがこめられた作品である。 主人公の環は死別したあの世の家族と逢うために、自力で40キロを走ろうとランニングを始める。現実逃避と思われるような内容だが、中身は奥深く、結末も清々しい。 「一見、すごく前向きだ。でも、よく考えるとあなたは完全にうしろ向き走っている」(P331) ところで、前向きに生きるってどういうこと、と考えさせられてしまうが・・・。 ここ数年走ったことがない私でも、ちょっと走ってみたくなった。 | ||||
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5年間に、3人の最愛の家族を失った私にとって、とても偶然出会ったとは思えないほどインパクトの強い一冊でした。 私も少しずつでも、やっと前へと進もうと勇気づけてくれた本です。 この本に出会うきっかけを作ってくれた女性にとても感謝しています。 | ||||
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夏目環のちょっと斜めに世の中を見ているところとかドコロさんの意味の分からないハイテンションとかギャップで小さく吹いてしまう所が沢山あって面白いが尽きない本です。 スラスラ読めるのに内容が濃いので落ち込んだ時なんかに読んだら元気になれる本だと思います。 | ||||
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丁寧に書かれていると思う。大切な家族を失った人だけが持つ引力。その引力は負の力にも浮力にもなることが描かれている。亡くなった人々の思いは生きている者に優しく降り注ぎつづける。負の力が消えるまで、いつまでも。負の力に支配されている主人公が、浮力を得るまでの心が丁寧に綴られている。家族を失った人が読むべき本。失った人は見ている。僅か数十年の短いこの生命、私も「ラン」し続けようと思いました。私は泣きました。 | ||||
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毎日をだらしなく、亡くなった家族の遺産とアルバイトの収入で何となく生きている主人公の環。彼女の生い立ちには同情はしても共感はしません。そもそも他人の不幸事に対しては、その痛みや苦しみを理解してあげるだけで充分で、同情は無用かもしれません。そんな感情で周りとの壁を作って生きている環が、ふとしたことから家族愛に触れ仲間意識に目覚め、人生を目的をもって前向きに生きていこうと動き始める物語です。 これは小説であり、フィクションであるので、物語の設定が突拍子もないものであっても全くかまいません。でも読み続けるうちに不思議と違和感なく物語の中に入って行けました。 読み終わった後の清々しさ、颯爽とした心地よさ。マラソンの結果がどうあれ、今後の展開がどうあれ、目的を持つこと、周りの人々の心や感情を理解しようと心掛けながら生きていこうとスタートラインに立った環を心から応援したい気持ちになりました。 目的のために体を鍛え、精神力を鍛える力強さ、まさに生きていくための力強さを感じました。これからも幾度となく挫折し、もがき苦しむかもしれませんが、そんな環を励まし、そんな環に励まされたいと思っています。 | ||||
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オカルトファンタジーな話かと思いきや基本はマラソンを目指すスポ根ものというジャンルを超えたコメディー小説。それぞれの専門的な情報を説明的ではなく自然にわかりやすく描いているところや、シンプルなキャラクター設定等非常に読みやすかった。460ページの長篇も、気にせず一気に読み終えられバランスのいい作品に感じられた。もう少し喜怒哀楽のふれ幅が感じられたりマラソンの結末まで描かれていれば良かった。 | ||||
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とにかくあっという間に、一晩で読んでしまった。「どうなるんだろう」とか、「うんうん、そうだよねー」とか「えー、それはないんじゃない」とか。つっこんだり、笑ったり、怒ったりしながら、どんどん読んでいって、ラストをむかえ、「はー」という満足感。こういう満足感を読書で得られるのはしあわせだと久々に実感しました。たぶん、読む人によって感じ方が違うだろうなとは思いますが、とりあえず、読んでみてほしいと自信を持っておすすめできます。私は元気をもらえました。悲しいことは誰にでもあるし、乗り越えかたも人それぞれ。だけど、何とか生きていかなくちゃな。きっと楽しいこともあるよって。読んだ人といろいろ語りあいたくなる本です。 | ||||
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「越えたくて、会いたくて、私は走りはじめた」 帯に刻まれたシンプルなコピー。森絵都新作と知って迷わず購入。 タイトルの「ラン」からして、スポーツもの?と思ったけど しっかりずっしり大満足の人間ドラマでありました。 個人的には森絵都は「家族」を描く作家だと思っているんだけど、 その期待を裏切らない作品です。 あいかわらずラストの、読み手に与える感動と興奮の鳥肌。 名作「カラフル」から10年。10年振りに、泣きました。 | ||||
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