(短編集)
漁師の愛人
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郷里ゆかりの地で漁師になった長尾。彼に伴われ移り住んだ紗江は「二号丸」と呼ばれ、地域のコミュニティから拒まれる一方、長尾の妻とは電話を通じて不思議な交流を続けていたが…。表題作ほか、プリンを巡る男たちの思いが熱い短篇三作と、大震災以降を生きる女性たちを描いた中篇「あの日以降」を収録。 | ||||
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プリンにまつわる短い短編が3つと、少し長い短編が2つ。5つの話が入っています。 プリンにまつわる3つの短編は、プリンがなくなったり、売り切れていたりして、3つともプリンが食べられず、諍いが起こるというストーリーです。面白かったものの、ややワンパターンになってしまったのが残念でした。 2つの長い短編はどれも恋愛小説です。 そこに出てくる男性は、どの登場人物も「なんか、自分のしたいようにしかしてないな・・。」と思い、自分勝手だなー、と憤慨してしまいました。 そんな男性に振り回されながらも、しっかりと自分のできることをしていこうとする女性には好感が持てました。 個人的には「あの日以降」という作品が一番好きです。 | ||||
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表題作の「漁師の愛人」はストーリーも中々良かったが、むしろ全作品とも文章の巧さが際立っていた気がする。 本書の中で最も印象に残った作品は「あの日以降」。 これは、東日本大震災後、東京に住むルームシェアをする女性3人の日常を描いている作品であるが、震災以降の心情の変化などが、東北出身の自分自身と照らし合わせても非常によく理解できる部分が多く、強烈に印象に残った作品だった。 全く予想もできない出来事が起きる人生ではあるが、本作品から元気をもらえたような気持になった。 これまで著者の森絵都さんを知らなかったが、他の作品もチェックしたい。 | ||||
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文章、言葉がとてもきれいです。 プリンについての短編3つ。それぞれ男性がプリンの事でそれぞれむきになってしまう内容はちょっと面白いものなのに、巧みな文章ですごく深みや背景を想像させてくれます。 「あの日以降」震災後の日常が描かれています。わかるなあと思う部分が多々……。主人公と私の年齢が近いからかとても親近感を持って読むことができました。 「漁師の愛人」こちらもすばらしい文章で、やはり震災のことが絡んでいますが、男女の情念というか……こちらも自分とそれほど変わらない女性の物語。田舎の海の背景とそこに暮らすやや閉鎖された人間関係に重苦しさを感じながらもひきこまれる作品。 総合的にとても面白かったです。 | ||||
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プリン三部作はただただかわいかった。こういうことに熱くなれる男性、好きです。 どれもとても短い作品なのだけど、出てくる男性が必ずプリンのことでキレるw もしかしたらこれ、主人公の男性はみな同一人物なのかもしれません。 表題作の「漁師の愛人」。 隣人の顔すらわからない都会に住む人には理解しがたい世界かもしれない。 けど、田舎ではたしかにこういう意識が強く存在する。 プライバシーなんてないも同然。変わったことをしている人ははじかれる。 その中でも自分を見失わない春子さんはかっこよかった。 田舎って案外、こんなふうに外から来て違う目線でその土地を見た人間が、 地域のためになる様な大きな気付きをもたらすことがある。 そうなればコミュニティーの一員として受け入れられる。 自分が愛した男が生き生きと輝ける場所はここなのだもの、ふんばってほしいものです。 震災後の東京でルームシェアをして暮らす女性達を描いた「あの日以降」。 あの震災で被災者の方々はたしかに大変な思いをされたけど、 被害の少なかったところの人達もそれぞれに生活の変化はあったはず。 そこへ目をつけた震災小説ということではなかなか斬新だったと思います。 | ||||
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