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昨夜のカレー、明日のパン
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昨夜のカレー、明日のパンの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.14pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全144件 121~140 7/8ページ
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夫婦や家族との暖かい触れ合いを描いている。 登場人物たちは、周囲の人たちとの関わりの中で、 大切な何かを感じ、守っていこうと考える。 軽いタッチで書いてあるので、読みやすい。 決して大きな事件が起こる訳ではない。 日常の中で「当たり前」になっていることが、 後になってどれほどの価値があることだったのかを思い出させてくれる。 | ||||
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重めの内容、軽めの言葉遣い、編み上げるようなストーリー・スレッドの組み方が新鮮で 陳腐な癒し系にならずに、読んでいて心地よかった。 | ||||
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読み終えた後、あまりの愛おしさに本をなでて、抱きしめた。 この本に出会えたことに心から感謝します。 | ||||
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王様のブランチに、作者のお二人が出ていたのを見て気になって読みたくなりました。画面から感じられたやさしい空気が本の中にも感じられ、一気に読みました。なんだか、ギスギスしている世の中で生活していると、なくしたもの、忘れていたものがいっぱいある事を実感させられました。辛いことがあっても、淡々と生活する。その、生活がないと人間は、人間として生きていくのができないのかも…色々考えたりして。そばに置いておきたい本になりました。 | ||||
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ちょっと風変わりな登場人物たちが織りなす、おかしなエピソード。大きな喪失感を抱えながらも、おおげさに騒がない。 そこがいい。 それぞれのエピソードの中に、思わず唸る言葉がある。 会話が多くてイキイキと躍動しているのは、脚本家ならでは。 決して難しい言葉は使わない優しい語り口だが、内容はリベラル。 自分を信じたい人にオススメ。 | ||||
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ほのぼのするストーリー。 ただ、一人の男性の死からの世界の日常が描かれた小説です。 人が死ぬことは、その時は大量の涙を流して別れを惜しむ。 でも、その数年後は? それぞれの立場の数年後が垣間見えるのが、印象深いです。 起承転結を意識すると少し、ずれてしまうかもしれない。 ただ、日常らしさをうまく描いていて、その中に小説の中の奇というか、素敵な世界が記されている。 主人公のアツコよりも、おそらくギフをこの作者さんは、中心におきたいんじゃないかなって、そんな気がした。 本を読むとき感情移入できるかで読む、僕ですが、この本の登場人物どれも人間くさくて、芯があってとっても素敵でした。 | ||||
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読みやすく、とても良かったです。です。何度も読み返しています。 | ||||
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若くして亡くなってしまった「一樹」の嫁テツコと、一樹の父、舅のギフ。 一樹の幼馴染の「ムムム」とテツコとギフに陰であだ名をつけられた「タカラ」。 主にこの3人と、その周囲の、現状に留まってしまって次に踏み込めない人たちが ほんの少しのきっかけから少しだけ、前に向いて行こうとするところまでを 短編で綴ったとても読みやすい本です。 どの登場人物も、その時代からは少しゆっくりと生きている。 不器用で、躓いたり挫折したりしている。 傷を持っている人間は、他人の痛みにも優しく接することが出来るように 時には呆れるほど優しい。 この本には沢山の、ハッとさせるような言葉があって、 今淡々と繰り返す日常が辛い人にはじんわり、と来るものがあって きっと何となくほっこりとした気分になる本だと思います。 | ||||
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一気に最後まで読んだ後、もう一度最初から読みたくなりました。 最初からじっくりと読んでいれば良かったんですが・・・。 色々と悩みを抱えている私に、物語は優しく心に響きました。 死というものをどうやって受け入れるか。 題材は暗くなりそうですが、そうではないです。 読んだ後に優しい気持ちになれます。 | ||||
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一樹が死んでしまったあとの話し。 一樹の嫁や父や友人達の話しで、「一樹がたしかに生きていた」という事と、 「一樹は死んでしまった」と言うことを確認・受け入れる物語。 大事な人が死んでも仲間がいる。 その仲間たちが支えてくれるし、昔話にも花が咲くというもの。 「死」を受け入れるということは、「生きた証し」を確信できる事だと思った。 いまあらためて、それを頭において、再読しようと思っている。 | ||||
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読了後、最初からもう一度じっくり味わいながら読み返したいと思った。こんなことを思わせてくれる本はミステリー以外では稀少だ。 脳裡に傑作ドラマ『すいか』を思い浮かべながら読んでしまったのはしょうがないだろう。しかし、民放のテレビドラマではどうしても視聴率を意識して、わざとらしくもけれん味に満ちた盛り上げのシーンをつくらないといけないらしくて、それにちょっと鼻白んだりするのですが、これは小説だからそんな気遣いは無用。というわけで、あこぎな芝居仕立てに鼻白むこともなく、一行ごと、一つの台詞ごとに味わいながら読み返すことができます。香ばしいスルメは何度噛みしめても滋味。 星一つ減は、脚本スタイルの書式にいかがなものかと首をかしげてしまったからです。一つの台詞が終わるたびに改行され、一字下ゲ=全角アキなしに「と彼女は言ったから……」などと続くのは、ふだん小説を読み慣れている者には違和感がある。つっかかってしまう。その世界に引き込まれるのをそれが阻害する。これは残念でした。 | ||||
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25歳という若さでこの世を去った夫、一樹。徹子は義父と主に7年ゆるゆると暮らしている。三角形の頂点の一つを失った二人は、堅実な日常を営みつつも、「家族」の形を変えていこうとしていた…。 義父の亡き妻・夕子の時代までさかのぼり、形を変えていく家族の在り方を描いた本作は、誰にでも必ず起こる家族との死別に耐えうる力を与えてくれる。 一樹を取り巻く様々な人間の立場から書かれた連作短編集となっているが、やがて核心の徹子と義父の新たな一歩にたどり着く。徹子の恋人・岩井の温かい人柄がいい。 「今」の幸せが永遠であるはずはない。でも「生きるとは動くこと」という、夕子の言葉通り、人生は動いてこそ人生なのだ。 随所にちりばめられた珠玉の言葉の数々は、時に鼻の奥をつんとさせる。 | ||||
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とても面白かった。 有名な脚本家というだけあって話も面白いのだが、地の文がとても綺麗な文章でよかった。 それぞれの短編はそれぞれ違う主人公だがうまく一つにつながっているという比較的オーソドックスな構成だったが、それぞれの人物が考えていることがよく書かれていて最後まで読むとうまくまとまって良い読了感を味わえる小説だった。 これから先小説をもっと書いて欲しい作家だと思わせてくれた。 | ||||
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木皿泉さん。私がドラマを脚本家で見るきっかけになった人です。 「すいか」は非常に評価が高かったです。個人的には「セクシーボイスアンドロボ」は 視聴率的には振るわなかったようですが、非常に良い作品で、タイトルで損してると思っています。 で、今回は小説です。夫を亡くした若妻(テツコ)と夫の父(ギフ)との同居生活の中でのちょっとした会話、 ふれあった人との会話。その中の一言が、言われた人の心を溶かし、前向きに歩き始める。 全然派手なシーンはない。NHK BSのドラマシリーズででも取り上げて貰いたい気がする。 ほっこりする物語です。 | ||||
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いわゆる「書き物」としては非常に良く出来ている。 こういう温かテイストの小説は、好き嫌いがはっきりわかれる。 ノレない人はすぐに飽きてしまうだろう。 当方の場合は、文章力というか、リズミカルな文体というか、 書き手としての力量を楽しんだ。 内容はすぐにでもドラマ化できるものなので、今からドラマ化を楽しみにしたい。 | ||||
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夫婦で活動しているTVドラマ脚本家の、初小説。 つかみはトリッキー。ギフと呼ぶ義父と嫁の二人暮らし。死んだ一樹の不在を埋めようとせず、不在のまわりでうろうろと生きている。隣のキャビンアテンダントは、心の疲れから笑顔が作れない神経症になっている。 あまりの作為性に、なんだよそれ、という気になる。しかし、スピンオフしてつながりながら因縁が語り起こされ、この状況が必然的に生まれてきたことに納得する。終盤に行けばいくほど、登場人物と舞台がなじんでくる。情景描写が少ない分、サクサクとストーリーが進み、飽きない。会話が多用されて読みやすい。この辺は脚本家の癖が出ている。 人気脚本家だけに、このあとドラマ化されるかも。 | ||||
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亡くなった家族を忘れず、でも先へ動いていくこと、日々を暮らしていくことの大切さが、地味ながらしみじみとこちらの心に沁み込んで来るので、読み始めたら止まりませんでした。 誰もが何かを抱えていて、何かに拘っていて、どこか不自由に生きている。そして時々それが辛くなる。そんな時に、この本を一服服用されることをお薦めします。派手なスーパーパワーが要るわけじゃない。吹っ切って、ぺたぺた歩きながら「くたくたになるまで生きる」とか「動くことは生きること。生きることは動くこと」と考えて、自分の時間を自分と嵌り合う人達と暮らしていくことを見つけられたら大丈夫。 8つの章は、二人で暮らすテツコとギフと、岩井さん、亡くなった一樹、夕子、隣家のタカラ、従兄弟の虎尾といったまわりの人達についての独立したエピソード、35年ぐらい前の話から今の話までが、登場人物順でも時間順でもない絶妙な配列で並べられたものです。読み進むと、それぞれの人物の悲しみと救いが重なり、バラバラだったものが少しずつ関係を見せていき、最初の章の約20年前にあたる最終章で全ての環が繋がって「昨日のカレー、明日のパン」の意味が初めて分かります。 途中では一時どうなる事かと思いましたが、温かい余韻の残る素敵な小説です。きっと時々読み返してみたくなるでしょう。 | ||||
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旦那を亡くしたテツコさんと義父が生活を続けている。 この二人を中心としたベンズが8個描かれている。 それぞれのストーリーの中でつながりや源が描かれている。 大事な人が亡くなったとしても日々は続く、生活は続く。 それは辛いことと同時につい感じてしまう幸せもあったりする。 このストーリーに悪い人や対立する人はいない。 人と人との間の空気を感じさせてくれる作品。 人を理解するとは、人とつながるとはこういうことだよと感じます。 読むとポッと暖かい気持ちにさせてくれる。 気を楽にさせてもらえる作品。 読んだ後、周りの人にやさしく接している自分がいる。 | ||||
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さすが木皿泉さんの作品 スパイスが利いていて、 あとからもじんわりきます。 読んでからまたしばらくして、 ページを広げたくなる作品 | ||||
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義父、徹子、その友小川里子が、 ギフ、テツコ、師匠となるとふんい気はガラッと変わってくる。 横ならびの、ほっとする人のつながり。 ギフいわく、山ガールの小川里子の素顔は大日如来のようだ には、思わずクスッときてしまう。 軽薄でなく軽妙、クールでありホットでもある。 人生、楽しいことばかりではありません。 楽あれば苦あり。 その波をポジティブにするのは、 やはり心のゆとりと人との交わりか。 ちょっとの気づかい、これができるようになると 周りの様子もずいぶん変わってくるようで、 自分の周りの人って、その人の鏡のように思います。 そういう意識、自覚がベースにあって、類は友を呼ぶ、 ということにつながるのか。 人生、ポジティブにいかなくっちゃ。 その気にさせます、この本は。 | ||||
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