■スポンサードリンク


無暁の鈴



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
無暁の鈴

無暁の鈴の評価: 4.24/5点 レビュー 21件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.24pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全21件 1~20 1/2ページ
12>>
No.21:
(5pt)

単純に面白い

読者を引っ張る。
西條奈加の作品では異色かな。
無暁の鈴Amazon書評・レビュー:無暁の鈴より
4334912230
No.20:
(5pt)

著者の最高作

「まるまるの毬」も「心淋し川」も素敵な作品だが、自分が著者の最高作としてあげるのは本作である。
西條氏の作品は一通り読んでいる身だが、ここまで心に来るものはなかった。どちらかと言えば、「まるまるの毬」のように穏やかな作風の中で、家族や友情の尊さを気づかせる作品が多い中で、本作は出だしからかなり心を揺さぶられる。主人公が本当に愛した女性との別れから、艱難辛苦を経て、仏の道へと至る道程は、辛い人生を歩む人々に一つの確固とした生き方をも提示している。
途中の仏教的解説がやや冗長にも感じられるが、間違いなくオススメできる作品である。
無暁の鈴Amazon書評・レビュー:無暁の鈴より
4334912230
No.19:
(5pt)

最高傑作

傑作である。この作家の直木賞受賞作である「心寂し川」よりも、個人的にはこちらの作品の方がずっと好きだ。主人公は沖縄のパウロと呼ばれた新垣三郎という、元死刑囚の牧師に似ている。仏教とキリスト教の違いはあるが、若い頃に人を殺めてその後内面が大きく変わってゆく姿がダブってくる。人は誰しも間違いを犯す。大切なのはその後の生き方ではないだろうか。ラストシーンが素晴らしい。成る程、題名とラストシーンが綺麗に合致している。以前、田舎の同人雑誌でやはり千日行を達成された方の人生を書いた小説を読んだが、はっきり言ってつまらなかった。同じテーマで小説を書いても田舎の素人作家と、プロの作家ではこんなにも違うものかと思ってしまった。巻末を見ると、参考文献が13もあり、この小説のリアリティーを保証している。是非、若い方にも読んで頂きたい一冊である。
無暁の鈴Amazon書評・レビュー:無暁の鈴より
4334912230
No.18:
(5pt)

無情を感じる

この本は僧侶になった無曉の一生を描いた本だが一般人にとっては、考えさせる本であった。即身仏になるという行為は私には十分にはわからない。読む本としては面白いと思う。
無暁の鈴Amazon書評・レビュー:無暁の鈴より
4334912230
No.17:
(3pt)

後半の描写を読む苦行…

前半の生い立ちから仏門を叩く迄の展開や心情移入は〈どうなる?どうなる!?〉と、ページをめくるのがもどかしい程だった。が、修行に入ってからは描写に〈歴史ガイド〉が多用され、読み進む手のスピードはあっという間に落ち
…。出羽三山の説明に終始する数十ページの内容の緻密さに比し、ラストに至る主人公の心情の移ろいの描写の濃淡が物足りなく感じてしまった。
無暁の鈴Amazon書評・レビュー:無暁の鈴より
4334912230
No.16:
(4pt)

苦行僧

若い頃は暴れ馬。島送り、帰還。この様なお坊さんは崇拝にあたります。
無暁の鈴Amazon書評・レビュー:無暁の鈴より
4334912230
No.15:
(4pt)

下克上 任侠坊主

坊主修行はつらいよ
無暁の鈴Amazon書評・レビュー:無暁の鈴より
4334912230
No.14:
(4pt)

僧として生きながら生涯迷い続けた男の生き様

こんなにも過酷な生涯があった。僧でありながら己の罪を背負い続けた男の生き様に胸が塞がれ、共に涙する1冊。
無暁の鈴Amazon書評・レビュー:無暁の鈴より
4334912230
No.13:
(5pt)

たどり着いた場所

引き込まれて読み進みました。人間の汚れた心、浅ましい行いに翻弄されながら、優しさや強さ、あたたかさにも触れ、己の弱さに向き合った人生が行き着く場所は。。。私は、どうしても、そうなってしまうのか、そこが行き着いた場所なのか、という想いが拭えませんが、それでもこの作品が好きです。
無暁の鈴Amazon書評・レビュー:無暁の鈴より
4334912230
No.12:
(4pt)

姿も形もはっきりしない、高みにある何かをずっと探し続ける一人の坊主の生き様を描いた物語

家族からも邪険にされ、預けられた寺でも裏切りに合いながらも、自分が生きる目的を求めて探求し続ける無暁の生き様を描いた物語。

大切な者を失い続けてきた無暁だが、それでも人との縁に支えられ坊主としての苦行を乗り越えていく生き様は壮絶だった。

食べるものもなく、生きるか死ぬかの境地で様々な真理に気付いていくとともに、罪滅ぼしや感謝の念も芽生えてくる。

求道という真理に行き着くために仏道の修行に励む中で、施しと傲りは紙一重であり、共に生きて助けったり、他者を知り人を理解し他人を慮ることを学んでいく。

姿も形もはっきりしない、高みにある何かをずっと探し続け、常に厳しく難儀な道に進もうとする無暁の真面目さや執念が心に残っている。

・たとえ世間の一切から哀れみを向けられたとしても、当人が満足していれば幸せ、逆に世間から羨望を受けるお大尽でも本人が嘆いていれば不幸と、幸不幸を決めるのは己自身である

・たびたび起こる飢饉や災害に喘ぐ民の困苦欠乏の穴を埋めるのが宗教であり、辛い苦しみを知る者同士、その苦しみを少しでも引き受けるのが即身仏である

・知恵と引き換えに我らが失ったかけがえのないものを取り戻すために千日行はある。土の温もり、水の冷たさ、日の有難さ、森の息吹、風のざわめきなど、便を得るたびに自然とかけ離れてしまう。知恵をつけた者が、山河や草木といま一度交わるための修業だと心得る

最終的には千日行にも挑む無暁の壮絶な生き様や、生きること、真理を求めることへの執着心に最後まで目が離せなかった。
無暁の鈴Amazon書評・レビュー:無暁の鈴より
4334912230
No.11:
(5pt)

父にプレゼント。良かったらしい。

映画観賞ばかりの父がラジオ番組で聞いて、欲しいと、言うのでプレゼントしました。おもしろかったらしいです。
無暁の鈴Amazon書評・レビュー:無暁の鈴より
4334912230
No.10:
(4pt)

読んだ方がいい。

はじめのいじめられてる小僧時代の話が嫌で、最後どうなるのか?と読んだら、埋められて「出してくれー!こんなとこで死ぬのは嫌だ」みたいな感じだったので、最後もこんな終わり方ってひどいやん…、と読むのが嫌になって読まずに返そうと思ったのですが(図書館に)、西條奈加さん好きだしやっぱり読んどこ、と思って読んだらやっぱり良かったです。
最後の終わり方がひどい!と思いましたが、全部読んだらちょっと思いは変わりました。
やっぱり西條奈加さんの本、好きです。
即身仏になられたのか、とかは気になりますが。
無暁の鈴Amazon書評・レビュー:無暁の鈴より
4334912230
No.9:
(5pt)

無垢な魂が求めた救いとは

人並はずれた体格と賢明さを持ち合わながら、理不尽や不条理にたいする怒りを抑えられず人を殺めてしまった主人公の生涯を描いた傑作。幼いころから人のもつ狭量、欲の底なしの深さ、醜さを憎んできた主人公は、10代後半に激情にまかせて人を手にかけて島流しとなり、自らの罪を、いったんは裏切られた仏の道であがなおうとする。しかし、彼を心を救ったのは天災による凶作、容赦なく襲う疫病と飢餓という抗いようのない不条理の中で懸命に支えあう人々との交流だった。赦免を受けたのち、絶望的なこの世の救いを、最も過酷な修験道の荒行に求めるが、宗教もしょせんは人が営むもの。人は我欲からは死の瞬間まで逃れることはできない。そして、この世のやすらぎ、救いは、やはり人とのつながりの中にあるのだ、と気づかせてくれるラストに何故か清々しさを感じてしまう。こんなに絶望的で救いのない物語なのに、あたたかな希望を感じてしまう稀有な小説。
無暁の鈴Amazon書評・レビュー:無暁の鈴より
4334912230
No.8:
(4pt)

即身仏ねー

途中までは共感を持って読めた。久しぶりにこの作者としては読めた作品だと思った。著者も決して肯定的には見ていないと思える千日行や即身仏に至らしめたのは、絶望的な諦観なのか。エンタメなのか。余りに安直な感は否めない。
無暁の鈴Amazon書評・レビュー:無暁の鈴より
4334912230
No.7:
(3pt)

後読感はよくなかった

流刑地での生き方までは楽しく読めたんだけど、その先が苦しかった。
生きて苦しみを抱えながらも天寿を全うしてほしかった。
他人の苦しんでいる姿に救われることってあるんだろうか。
無暁の鈴Amazon書評・レビュー:無暁の鈴より
4334912230
No.6:
(2pt)

うーん・・・

最後は即身成仏して果てるのだが、そこまでに至る心情、動機がやや浅いか・・。
「鈴」の意味は後半に分かってしまう。
色街、八丈島、即身成仏の歴史や背景を「無暁」という狂言回しを通じて解説する本。
無暁の鈴Amazon書評・レビュー:無暁の鈴より
4334912230
No.5:
(5pt)

またまた好きな作家現る

善人長屋から入門したがコミカルな読み心地と印象だ。しかし、今回の作品はシリアスかつ骨太な物語。何度も胸が熱くなった。この作者は段々力をつけて来ている。現時点での最高峰だ!
無暁の鈴Amazon書評・レビュー:無暁の鈴より
4334912230
No.4:
(4pt)

飢饉や苦しい時代の即身仏

人間が生身のままで悟りを開き、仏になることを即身成仏という。即身仏とは自ら厳しい千日行を行い五穀断ち十穀断ちをして肉体を極限までそぎ落とし、入滅 即ち死してから木乃伊の姿で安置されること。 庶子として生まれた久斎は六歳で母を亡くし、郡奉行の父の家へと引き取られたが貧しい母の出自が正妻の継母に疎まれ七歳の折、隣国の山奥にある西菅寺に預けられた。ある出来事から寺を飛び出し流浪の身に。行く当てもなく腹を空かせていたら世慣れした同い年の万吉と出会い無暁と名乗り一緒に江戸へ。櫓下という岡場所を縄張りにしている沖辰一家の世話になる。勢力を広げようとする薊野との抗争で万吉を失くした無暁は人を殺め島流しに。八丈島での暮らしが御赦免後の人生を修験の道へと導いてゆく。八丈島での二十二年。飢饉や蝗の襲来と流人はもとより島民の暮らしぶりも苦しいものだった。その後の天保の飢饉へと民草が生きていくには過酷な時代だった。獣はもとより人肉まで食らうその苦しみを托鉢をしながら見てまわった無暁はやがて即身仏へとひかれていく。その修行の様は短く記してあるが苦行の末の即身仏に一体何が待っているのだろう?
無暁の鈴Amazon書評・レビュー:無暁の鈴より
4334912230
No.3:
(5pt)

悲惨な状況でも希望はある

小坊主だった主人公が、様々な出会いと別れを経験しながら生き抜いた、壮絶な人生の物語である。
修行とは、悩み続けることなのだろうか。常に真面目に、死に至るまさにその時まで悩み続ける主人公の姿勢に、心打たれる。
どんなに悲惨で困難な状況でも、人と人との繋がりから束の間の安らぎが得られる。絶望することは無い、そんな希望も与えてくれる。
無暁の鈴Amazon書評・レビュー:無暁の鈴より
4334912230
No.2:
(5pt)

面白い!!!!!!

西條奈加さんのシリーズは好きで探し出しては読んでます。とても面白い。物語の着眼点がユニークで他とだぶらないから良い。もっとドンドン新作を書いてほしい!!そしてみんなに読んでほしい!!サイコー!!!
無暁の鈴Amazon書評・レビュー:無暁の鈴より
4334912230

スポンサードリンク

  



12>>
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!