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月光
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月光の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.10pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全41件 21~40 2/3ページ
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んー。これはナシでしょう。 主人公の男子にどうもなじめませんでした。 トリックもなんだかな〜ってかんじでした。 | ||||
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眉目秀麗、成績優秀、性格良好の美女、月森葉子。彼女のノートにあった「殺しのレシピ」に魅せられて、彼女に興味を持ってゆく野々宮。両親が相次ぎ亡くなっていくなか、事故なのか、犯罪なのか、犯人は彼女なのか? また「殺しのレシピ」の存在を知る野々宮に交際を申し込んでくる葉子。彼女の魅力と殺人疑惑に翻弄されながらも、彼女への興味からのがれられなくなる主人公の心情の描写が絶妙.最後まで死の真相はあいまいなままおわるが、ミステリアスな葉子クールでシニカルな野々宮の心理戦がだのしめるジュブナイルミステリの良作。刑事の虎南をやり過ごすための「恋のレシピ」はちょっと無茶ぶりなので減点1。 | ||||
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読み終わると、なんとも言えない満足感と、同時に不満が残る、奇妙な作品です。 満足感のほうは、一にも二にもキャラでしょう。 僕、野々宮のシニカルなキャラ。 月森の完璧な美しさ、冷たさ、そして妖艶さ。 雰囲気もいいです。 乳首ひとつ、パンチラひとつも見せずに、かもし出されるこのなまめかしいエロティシズムはどうでしょうか。 萌え全盛のライトノベル界にあって、きわめて異彩を放つ作品です。 ライトノベル版のノワール。 東野圭吾「白夜行」のライトノベル版のような感じです。 さて、一方、不満のほうですが。 たぶんこういうことだと思います。 エンターテインメント小説のひとつのパターンとして、導火線に火がつき、ジリジリと燃えていって、最後に爆弾がドッカーン、というのがあります。 「月光」は言ってみれば、そのジリジリだけの小説なのです。 で、やっかいなことに、そのジリジリ部分がやたらとおもしろい。 だから最終選考に残ったのであり、ドッカーンがないために受賞をもらした、ということではないでしょうか。 ドッカーンがなくて欲求不満のまま終わってしまったのですが、残念ながらパート2が出る展開ではなさそうです。 次回作に期待、といったところです。 | ||||
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恋愛を主体としたミステリー小説 前半は恋愛に絡む心理描写が多く、なかなかに秀逸 中盤から後半にかけては、まともなミステリー小説 に近い感覚で引きこまれながら読み進められた。 それだけにラストのガッカリ感は半端ない。 ミステリーとしては稚拙すぎるし矛盾も多い。 恋愛物としても中盤以降シリアス展開が 強すぎて恋愛要素が薄くなった上にオチが 二人の抱いている心情の説得力を台無しにしている。 恋愛を含む心理描写がすばらしく、楽しく読み進められた だけにミステリーとしての完成度の低さが本当に惜しい | ||||
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『月光』です。第16回電撃小説大賞最終選考作。 個人的には面白かったです。電撃文庫のラノベらしいラブコメとして(?)。 確かにコメではなくプチミステリー風、という感じですが、本作の面白さの大部分は、メインヒロインのミステリアスな魅力にかかっている、と思うからです。 その一方で語り手の主人公は、読者の好みによって評価が分かれそうです。 スカした口調や行動などは、肌に合わないという読者も多いと思います。私は、ちょっとムカついたけどスルーしてツンデレ主人公とヒロインのちょっと駆け引きを含んだかけあいによるラブコメ部分を楽しむことができたので、本書を全体として面白く感じることができました。主人公が全然ダメという人は、本書を面白いとは思えないでしょう。 その他の細かい部分を考えると、長所よりも欠点の方が目立ちます。 未来や虎南や鴨川は脇役だから良いとしても、サブヒロインの宇佐美は本当に単なる当て馬でした。 文章は読みやすくはありますが、上述の通り主人公一人称のスカしぶりが気になるのと、「ディスクトップPC」みたいな誤字や「吝か」の誤用などが気になりました。 「殺しのレシピ」をキーとして一冊分引っ張ったのはすごいと思いますが、全体的にはミステリーと期待して読んだら、肩透かし感となってしまいます。 長所はメインヒロインの魅力一点のみ、ということで評価は★4です。ただし、主人公が肌に合わないという人にとっては★1です。 | ||||
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おもしろかったけど、 「シュミレーション」(シミュレーション) 「ディスクトップPC」(デスクトップ) 「切欠」(切っ掛け) とかの間違いがミステリーとしての内容に関係があるのか無いのか というのが最後まで気になってしょうがなかった。 | ||||
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ここ最近読んだラノベの中で間違いなく1番面白いです。 主人公(野々宮)が完全無欠のヒロイン(月森葉子)の「殺しのレシピ」というメモ書きを拾ってから、月森の父親が「殺しのレシピ」と酷似した死に方をします。 殺しのレシピを拾ったせいで、二人の間にとても緊張感ある会話が生まれます。 平々凡々とした日常に生まれた刺激。 そこに更なる疑念を与えるかのごとく登場する刑事・虎南。 最後まで完全無欠の月森葉子。 謎を解き明かそうと野々宮は奔走するが・・・ はっきり言って結末は「灰色」です。 白・黒つけたい人はむず痒いかもしれませんね。 ただ私としてはこの結果が一番良かったと思います。 はっきりさせたいけど、はっきりさせたくない。 「白」だとなれば葉子のミステリアスな雰囲気をぶち壊し、「黒」だとなれば葉子を犯罪者にしてしまう。これは作者の月森葉子への愛を感じさせます。 おそらく作者も意図的にこの結果にしたのでしょう。 私も一番いい落とし処だと思います。 こうやってみるとこの作品はサスペンスの類では無いでしょう。 これはちょっと変わったボーイミーツガールなのだと思います。 この作品、本当になぜ賞を取れなかったのか分かりません。 最後がとても上手くまとまっているので、もしも続きが出るなら読みたいようで読みたくない。読みたくないようでとても読みたい。 そんな作品です。 | ||||
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「女心は判らん」という我ら無粋な男性にとっては こんなヒロインはまさに魔性の女ですよね。 謎めいた美少女とのスリルある会話は確かに 秘め事を語り合うようで確かにゾクゾクしますわ。 しかし、女性を退屈させないのって大変だなぁ、、 主人公の今後が心配。 飽きられたら気分で殺されそうだ。 新たなる属性を植えつけられそうな一作。 ピエロ属性とかw ただ、ラブストーリーに収束させるよりは 刑事やヒロインの狂気をもっと前面に出して ミステリーか、サスペンスにしてくれた方が良かったかも。 | ||||
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これは面白いですね。自然とページを捲ってしまう作品です。 読後に思うことは、内容は終始冷めていて、それでいて独特の雰囲気、あとはこれは面白い、ということでしたね。 設定はというと、こんな妄想しそうだな〜みたいな設定ですし、少し自分をミステリアスに見せようとカッコつけていてその延長が冷めている感じになる、と言う人もいるでしょうし、面白いと思った私もそう思うところはありましたが、それありきで面白いと思えるので、作者の腕が良いのだと思います。 今後注目したい作家さんです。 | ||||
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何よりも、主人公が気持ち悪すぎて感情移入が全く出来ない。 「厨二病」の一言で済むけれど、思考や言葉遣いのイタさ、無能なくせにしたり顔の口先だけで行動力を持たない等々、こんな気持ちの悪い男に他人が寄ってくるはずがないと思うと、物語からあらゆるリアリティが消える。 シニカルさとやらが空威張りと思えるような、可愛げのある表現ならまだ楽しむ余地があったけれど、結局ただイタいだけの主人公。 それなら俯瞰して読めば面白いのかというと、結局前述の通り主人公自身がリアリティを吹き飛ばしてくれているので、枝葉末節こねくり回しても肝心の幹がスカスカなので、どうしようもない。 本当に酷いですよ、この主人公。 | ||||
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タイトルの通りです ヒロインから主人公への甘々な会話が"殺人レシピ"の存在で緊張感あるものに変わってるのがいい。 でも、みんな言ってるように終盤の展開がモヤモヤして少し残念。 次回作が出るなら絶対買います。 | ||||
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西尾維新の初期の作品「クビキリサイクル」「クビシメロマンチスト」「きみとぼくの壊れた世界」や、 乙一の「GOTH」のような作品が好きな人にとっては、なかなかの傑作だと思う。 ストーリーを簡単に説明すると、 ある日、ヒロインの月森葉子が落とした「殺しのレシピ」を主人公の野々宮が拾い、 後日そこに書かれた通りの事件が起きて月森葉子の父親が死んだ事から、 主人公は彼女が父親を殺したのか否かを探るというもの。 他のレビューにもある通り、最後まで明かされない謎が多いので、 ミステリーを期待して人には合わないかもしれない。 ただ、結局のところ、主人公にとっては事件そのものには興味が無く、 彼女が犯人なのか否かはどちらでもよい事だったのだろう。 あえて謎を明かさない事で、よりヒロインの魅力や神秘性が増したように思えたので、 自分としてはこれで良かったのだと思う。 | ||||
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なぜこの作品が賞をもらえなかったのだろうか。 私個人としては電撃大賞をもらった他の作品より面白いと感じた。 皆さんのおっしゃる通り、ラノベ作家が乙一さんの作品を参考に書いたというような雰囲気を持っている。 やや詰めの甘さが見受けられる。 しかし、読み始めると続きが気になりどんどん読めるし、この巻で完結なのかもしれないが、後日談や続きがあれば読みたいと思わせてくれました。 既存のラブコメ系ライトノベルに飽きた方にオススメです。 | ||||
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ボーイミーツガールものとしてみた場合は、月森はGOTHの森野に似ているし、主人公も似ている。 (ただし、こちらの主人公はずっと醒めているし、月森からのアプローチをことあるごとに避けているので、GOTHとはまた違った展開がみられる) では、ミステリーとしては、どうか? 結末がさっぱり分からない。何度読んでも両親を殺したのが誰か分からず、不満が残る。主人公は、謎解きをこなそうと能動的に動くことが、ほとんどない。 (物語の終盤でようやく動き出す) 突然、乱入した刑事が、なぜ、ああも執拗に両親の死の真相を知りたいのかの動機があいまい。 私はミステリーを期待して、買ったので失敗した。ボーイミーツものとして、買うなら既存のボーイミーツものに、飽きた人にはオススメ。 | ||||
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作品全体としての完成度が高いかというと必ずしもそういう訳ではなくて、慣用句の使い方や言い回しも含めて、今後の成長の余地はあると思う。ただし、サブキャラを通じた緩急の使い分けと、その結果として主人公たちの間に生まれる空気感を読者に感じさせる文章は、上手いと思った。 高校生の野々宮は人生に物足りなさを感じている。普通の良さは認めながらも、どこかで自分に刺激を与えてくれる存在を求めている。そんな彼の前に現れた1枚の紙。それには、殺しのレシピというタイトルと、プロバビリティの犯罪計画が書かれていた。 殺しのレシピを彼の前に落としたのは、完璧な優等生の月森葉子。彼女の普段の行動からは窺い知れない昏い衝動に興味を覚えた野々宮は、彼女に探りを入れるが上手くかわされてしまい、そして、そのこと自体に愉しさを感じてしまう。そんなとき、殺しのレシピにあるのと同じ状況で、月森の父親が事故死するのだった。 その後、月森に告白されるものの、殺しのレシピの件があるため、野々宮は素直に受けることはできない。だが、周囲からの冷やかしややっかみにイラつきを感じながらも、誰にも靡かない月森からの行為を受けることに愉悦を感じる自分がいることも自覚してしまう。そしてさらに新たな事件が起きる。 才色兼備のクラスメイトから言い寄られるという状況は、一般的に言うととてもうらやましい状況なのだが、そこにたった一つ、殺しのレシピという要素を加えることで、状況は全く異質のものとなる。そこから野々宮と月森の生まれる感情も、恋愛感情と名づけて良いものかどうか分からない。そんな風に、普通の状況に異物をポンと加えて、不思議な世界を作り上げている。 しかし逆に、何人かのサブキャラが登場しながらも、彼らはあくまで二人の間の空気感を作り上げるためだけの存在に過ぎないのではないか、という疑問もある。これは作品を作り上げる上で必要な措置なのかも知れないが、人間に対する捉え方としては寂しいとも感じた。 | ||||
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文章全体が非常に丁寧で好感が持てます。 地の文では主人公の冷めた思考が綴られていますが、どことなく米澤穂信さんの作品を彷彿とさせます。 ヒロインについても非常に魅力的に描かれています。 完璧超人+腹黒+モラルハザード、でもカワイイって反則でしょ・・w 主人公との掛け合いもテンポが良く楽しめます。 ただし、ミステリー要素に焦点を当てた場合は色々と甘さもある気もします。 そちらは今後期待したい部分ですね。 (上手くやれば叙述トリック等仕掛けられたのでは・・?と少々惜しく感じる部分がありました。) 稀に見る良作だと思います。 次回作も是非購入したいです。 | ||||
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タイトルと内容紹介の文章,そして絵にひかれて購入しました。 本当に久しぶりに一言一句しっかり読み込みました。言葉を早く読むのがもったいないと感じるほど,丁寧な文章に感心しました。 内容も主人公とヒロインの駆け引きがおもしろく,読み応えがありました。 最後の最後で分かるヒロインの葛藤や主人公への想いにちょっとうるっときてしまいました。(年甲斐もなく) おすすめといえる一冊です。 | ||||
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キュートな魅力とゴシップが絶えない ヒロイン月森葉子。 彼女を中心とした事件の捜査は一枚の紙切れ「殺しのレシピ」の発覚により進んでいく。 始めは興味半分で首を突っ込んだ 主人公野々宮だが…。 電撃小説大賞候補作という事で、手にとってみましたが大当たりでした。 このライターさんの書かれるキャラは、心情をよく理解させてくれる文章の下地があり感情移入がしやすいです。 それでいてテンポがよく 軽い文章なのも個人的評価高いです。 ラストシーンはとても「綺麗」でしたが、物語全体の〆としてはちょっと弱かったなと思います。 事件を巡る間に何度も交わされる主人公とヒロインの会話。 そこにはお互いの手の内を読みたいという意図が見え隠れしつつも表面上は初恋の間柄のような奇妙な関係。 少し奇妙で、ミステリアスな恋の物語。是非 一度読んでみてください。 | ||||
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「電撃最終選考作の実力とは、どんなものだろうか?」と思い、買ってみました。 ノリのいい会話とヒロインの謎に引っ張られ、あっという間に読了。それでいて、また開きたくなる不思議な魅力があります。 キャラが生きていて、特に、シニカルな主人公の思考はとても興味深かったです。 主人公とヒロインの駆け引きもさることながら、終盤での刑事とのやりとりはまさに必見です。 斬新なストーリーと、「そうきたか!」的な会話にセンスが光っています。 また、「殺しのレシピ」に込められた想いに、胸が熱くなりました。 非常に満足できる一冊でした。 | ||||
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小説的には、狂気の象徴である事が多いですね。 小説に限らず、フィクション全般ですが。 喜国雅彦のマンガ『月光の囁き』などは、アブノーマルな男女の恋模様を描いた傑作でした。 さて。 この作品も、一種の狂的な危うさを漂わせる女の子と、 彼女の持つ秘密の一端にたまたま触れ、事態に巻き込まれていく、これまた余りまともとは言いがたい男の子の話です。 ジャンルとしては一応ミステリーで、人が死にます。 ミステリーものの持つ『彼女は犯人なのか』的な緊張感と、主人公が手掛かり握っている事を彼女に知られているという状況によって、 上記の女の子の持つ怪しさ危うさを上手く演出しており、 なかなか予断を許さない真相もあいまって、退屈させません。 ミステリーにはこういう使い方もあるのかと感心させられました。 まあ、ヒロインが最有力容疑者というのはミステリー小説としては珍しくないのでしょうが、 ラノベのジャンルでそれをやるとこうなる、という見本のような作品だと思います。 | ||||
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