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瑕疵借り
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瑕疵借りの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.97pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全32件 21~32 2/2ページ
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僕が死んだ。 生きていた、存在した事実までが冒涜されたり、消去されることが許されてはいけない。 僕にも、家族がいて、仲間がいて、大切にしたい記憶がある。 遺された私は、真実を知らず、過去とも決別できず、無明の闇に。 僕の死を、意味のあるものにし、光を与えたまえ。 いま、闇夜を照らす“星”とならん。 | ||||
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重厚な歴史モノが続いていた著者の、久々の現代小説、しかも短編で気軽に読めた。 アパートなどの賃貸物件に以前住んでいた人の、さまざまな事情を解き明かしていく物語。 ミステリー的な要素も含みながら、家族とのつながり、人と人との絆に感動させられたりと 人間ドラマの色も濃い。 4作の短編それぞれに読後感が異なると思うが、個人的には「土曜日のアパート」が 一番ぐっと来た。 | ||||
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理屈で畳みかけるポーズを取りながら、これはいたわりのお話だなあ。とほのぼの読みました とりあえず、3年かけた執念に報いて貰っとけ。いつの間にか3年になってたんだなあ、と、結菜ちゃん、君だけは単純な浅慮と我儘ってやつだよ。と 個人的には「転機のテンキー」と「保証人のスネップ」辺りの順番入れ替えた方が読後の印象が良いかな 楽しく読みました | ||||
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面白くなかった、低評価の理由を聞かれても、何も言えないし、浮かんでこない。 ただ一つ言えることは、「響かなかった」、これだけだ。 購入を考えている人は、せめて中古で出回るまで待つことをお勧めする。 もし駄目だったときの心理的ダメージが少ないからだ。 | ||||
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この著者の作品初読。 瑕疵・・・という言葉知らなかった。 瑕疵(かし)とは、キズ、欠点、不動産業界では所謂「訳あり物件」のことで、そのうち事件・事故などの心理的不安から借り手がつかないのが心理的瑕疵。 その解決のため雇われた人物・藤崎達也が本物語の主人公なんだけど、本書は4つの短編集になっており、主人公ではなく、瑕疵物件事件に関わる人物の視点で物語が進んでいく。 訳あり物件、それも心理的問題ありというと一番容易に連想するのが、心霊・オカルトだろうが、本書の4話ともそれに直結する話はない。 代わりに、何らかの貧困問題と関わっていて、そこから生まれる人情話に涙を誘発された。 なかには現実感の薄い無理な設定の話(私的には第4話)もあるが、最後は気持ち良く読み終える、ボリューム的にも程良い短編集でした。 | ||||
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感想は端的に言うと、水鏡推理に近い日常のような非日常のようなウェットな推理モノです。出てくる人々は主人公も含めて そこまで極端な悪人もスーパーヒーローも出てきません。しかし、気になるんです。そこで次のページが次の話が何故気になるのかと考えてみました。結論は「近所の噂話が気になる」感じです。ガンガン人が死んでいく推理小説もいいですが、日常に潜む非日常も大いにスリリングでした。「あの話どうなった!!」的な感じです。松岡さんの作品はこの作りが自然でサクサク読める点も素晴らしいです。当に空いてる時間に読む本としては最適です。 | ||||
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久々に泣きました。ハッピーエンドのお話ではありませんが、いろんな事を感じるお話です。人と人とのつながり、親子のつながりなどなど。ドラマ化してほしいお話。とにかく読んでほしい一冊 | ||||
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なんか行間を開けて一所懸命目立たせて書いてる人がいるが、 最初の話で原発作業員の部屋が瑕疵扱いになったことは「間違い」だというのが物語の骨子なのだが。 それに世間に知られなければ瑕疵じゃないというのではなく、心理的瑕疵の疑いがあれば、不動産屋には告知義務があるという話なのだが。 | ||||
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所有は無理なので賃貸住まいですが、とても身近な問題だと思います。 主人公が、コンビニの店員、引きこもり、父親、娘という4つの短編に共通するのは、藤崎という男性。 賃貸物件で人が亡くなると、事故物件として告知義務が発生する。 どんなにきれいにしたって人が亡くなった後の部屋に住むのはとても抵抗がある。 それをごまかす(?)ために、事故物件に一定期間人を住まわせるのだという。 一人暮らしの人が急になくなると、あれこれ困ったことになるという想像は容易にできる。 「後処理」も大変。 事件性のない死でも、何かしらの真相が隠されていて、特に3番目の父親の話はちょっとつらかった。 身近な問題だと思うけれど、ちょっとドラマチックすぎて、ちょっと残念な感じがしないでもないような・・・ でも、面白かったです。 | ||||
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原発作業員が、白血病になり、病院で亡くなったら、この人の借りていた部屋が、「訳あり物件」になる――という設定が、 まったくよくわかりません。人物描写がとてもよいのに、そこに引っかかってしまったのが残念でした。 賃貸物件の入居者が、その部屋ではなく、病院で亡くなるのは、何の問題もないはずと思いますが、どうなんでしょうか。 ふつう、「訳あり」は、殺人や自殺、あるいは孤独死とかで発見が遅れて、部屋中がヤバイ状況なったケースとかじゃありませんか。 それも、パトカーがきたりで、近所中に知れ渡った場合が、「訳あり物件」で、本作のケースは、 誰にも知られていないのですから、ふつうに賃貸に回されていて何の問題も起きないと思います。 | ||||
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歴史物を除くと人の死なないミステリスが近年多かった松岡ミステリだったが、これはとっても面白かったです。霊柩車の小説もあったけど、最後にどんでん返しでお前が犯人だったんかーい、な展開もなく、穏やかにでもじんわりとくる読後感。ほんと、いろんな作品かけて全部面白いなんて驚異的です。個人的には最初の短編で号泣でした! | ||||
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とても以外なキャラクター。どの作品も途中までどう転がっていくかわからない中、最後でいわゆる「どんでん返し」が起きますが、それも人生を応援するような温かいものであり、読後感がとてもさわやかです。よくこのような状況設定、人物造詣ができたなと改めて感心です。これまでとは全く違う「松岡ワールド」。是非続編を期待します。 | ||||
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