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青くて痛くて脆い
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青くて痛くて脆いの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.60pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全56件 21~40 2/3ページ
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前半の部分はかなり退屈。 終盤はけっこう面白かった。 主人公を含めキャラクターはあんまり好きになれなかったですが、作者の伝えたいメッセージみたいなのは強く感じました。 | ||||
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読みやすいけど、、 なぜそこを終着点にした?というラスト しかし読み進めやすさ、情景の分かりやすさ、キャラの想像のしやすさで★★★★です。 | ||||
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大学生 | ||||
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前半、淡々としているようでいて、大きなうねりの中で微細な感情表現が光り、読んでいて、不思議と心地良かったです。一方後半は、激情的な趣を湛えていて、読み応えがあり、罪(後悔)の告白のシーンは、(全然違うと言えば全然違いますが、)主人公の心身の疲労も相俟って、ラスコーリニコフのそれを髣髴とさせるように思われました。 全うな人間であれば、人を傷つけた言葉というものは、どれ程過去のものであっても忘れられず、人格形成すら担うことになります。 こういった経験は、即ち、自我形成以前にくぐり抜け、克服すべきことではありますが、その経験を美化し、自己正当化を図る癖のついてしまった人間は厄介でしょう。しかし、思い当たる節は、程度の違いこそあれ、誰しもが持ち合わせており、この意味においては、この小説は、水に流したい過去を映す鏡の役割があると思います。その過去は、主人公のように純粋な気持ちの裏返しとして起こったり、実際にサディズム的なものを孕んでいたりするのだと推測されますが、いずれにせよ、そういった過去と向き合うことは、自分の脆弱さを見つめることに他ならないので、ある種の不快感を伴います。(そもそも涙を流すような路線ではないと思います。)特に、十代二十代の抱える苦悩を、上に挙げたような更なる縺れによって解きほぐす小説として評価に値すると考えましたので星五つを付けさせて頂きました。 | ||||
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「理想を追えるところまで追っていき、なりたい自分になる」を信念として大学にモアイというサークルを作った秋好寿乃と田端楓。それがいつからか、就職活動のための交流会や企業とのコネ作りになってしまっていた。 私利私欲にまみれた組織を潰して最初の理念の立ち返るべく奮闘する姿を描いた青春小説だったのだが、楓が自分の本当の気持ちに気付いていく過程が少々くどかった。 大学生活や飲み会の描写が多かったのだが、もっとモアイ内部に潜入しての調査や活動の本質に迫ってほしかった。発覚した不祥事も、明確な金銭の授受が認められるものではないし、炎上するほどのことなのか不明だった。 それでも、最後の50ページくらいから、青くて痛い本音がさらけ出されていくのは読み応えがあった。楓がどのようにして自分の本心に気付き、それをさらけ出し、成長していくのか。最後はどうなるかと思ったが、読後感もよかった。 | ||||
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理想も思考も行動もまるで違う2人は、実は感性がタイトルの通りで加えて愚かな若者です。法律はともかくモラルを超えてしまった主人公は自分の正義を行います。結果は望み通りに進みますが、そこで自分の想像し得なかった相手の正義に直面して困惑し、それでも攻撃の手を止めることができず終焉にたどり着きます。 絶対の善や絶対の悪はこの物語にありません。人は自分の中に理想を掲げますが、もちろん理想に反する面も同時にあります。自分の理想や正義が他者にとってもそうであると限らない、その違いを受け入れるのは大切なものを失った後だったりします。 ラスト、秋好の行動の真意が尾を引きます。許せたのか、未だに遺恨を持っているのか、後悔しているのか、何かに希望を持っているのか。 彼女を呼び寄せたのもきっと川原でしょう。救いのない青春の終わりですが、それでも主人公と秋好がわずかな光に向かい前を向いていくことを願わずにいられません。 | ||||
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恥ずかしくなってしまうほど純粋に理想を語る秋好を見る田端の心が「痛い(引く)」「憧れ」「失望」「羨望」と激しく変化していく様が、実際の行動となって現れる点が、本作の特徴であり、魅力です。 冷静で、控えめで、特に目立ちもしない田端が時に極端な行動に出てしまう様子は、この時期の青春をリアルに詳細に繊細に具現化したものだと感じました。 「二人とも、ちっとも痛くなんかないよ」と読み終えて心から思いました。 | ||||
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この小説は、大学を舞台に主人公と現実じゃ痛い女子大生によるサークル活動の話です。 この話の主人公は、人とある一定の距離感を保ち、それをモットーに生きている少し大人びた大学生です。そして、女子大生の方は理想を追い求める純粋さをもつが故に、周りからはとても痛いように見えるそんな大学生です。 この話は、主人公の後悔と恥によって終わります。読み終えて思ったのは、案外人間の信念や意思は脆く、変わってしまうものなんだなということでした。この話は大学生や大学を出た社会人にとって大切な物語となるでしょう。 | ||||
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素敵なタイトルに惹かれてこの本を購入しました。 あらすじに関しては他の方が書かれているという事で省略させていただきます。 感想を一言で言うと 『人』を感じました。 主人公がしていた盲信は 人と深く関わった事がある人ならば 経験がある人が多いのではないでしょうか? この本は人と関わるときの難しさや 自分の気持ちと向き合う難しさ それを何とかしようと迷走する 青春時代故の青臭さ 全てが上手く表現されていて とても感動しました。 この本は人の弱さを描いているので 気持ちよく読める作品では無いかもしれません。 しかし、青春時代の等身大の心情を 真っ直ぐに描いている 素敵な作品でした。 | ||||
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ちょこっと騙される感じでした。 | ||||
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例えば自分が大嫌いな人間がいて、でもその人を褒め称える人がいると不快。 大好きだったマイナー歌手の人気が出て、にわかファンが増えて、歌う楽曲も変わってしまった。 そういう時の、もやもや感。 そういった誰しもが持っている感情と向き合う事が出来る本、だと思います。 ここからネタバレ。 悪者と思ってたやつが善人だった。 助けてくれると思っていた友人に裏切られた。 主人公が主人公らしくない言動をする。 ようやく出てきた理想のヒロインは、全く理想的でも魅力的でもない。 ハッピーエンドにならない。 故に、良かったとは言い難い。 でもある意味それって、読者が作品や作者に理想を押し付けた結果なのかなぁと思いました。 自分の理想と違って失望しているだけ。 この本に関しては、そこまでが狙い通りのような気もします。 そんな自分を自覚して変わる主人公。 では読者は? 主題の捉え方も、感想も十人十色で面白いです。 私はそれでもやっぱり皆が幸せな結末が良い。 そこは譲れない理想ですので、★4つで。 | ||||
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住野先生の作品は既刊本全て拝読しております。一度本を開いたら読み終えるまでページが止まらなくなる彼にしか出せない世界観になんとも言えない興奮を憶えます。 私が現在大学4年ということもあり楓の気持ち、凄く共感できるところが多々ありました。物事が大きくなり、環境が変わると全てが元とは全くの別物になってしまうことって意外にも身近なことでも沢山あるように感じます。そうなると仲間も増えるでしょうが、所謂アンチと呼ばれる人たちも増えます。特に今は多くが匿名の世界ですから、片方だけが身元がわかっていて、もう一方は顔も本名もわからないなんてことが当たり前の世界です。 更に残念ながら基本的に人は、相手より少し優位な立ち位置にいたい生き物です。そのような中で少し気に入らないことがあると、なんらかの形で嫌がらせをしたいと思ってしまうのでしょう。しかし、多数の人が元々やられたことをやり返した時点で相手と同等のレベルにたってしまっていることを残酷なことに気がついていない場合が多いように見受けられます。 作中でも秋好に対して学生生活を楽しくしてくれたことに対して感謝していたはずなのに、どこかから軸がズレていき最終的に彼女を傷つける形になってしまった。プロローグで秋好が言っていたことは正しいんだと思います。しかし、多くの人は理想像というのは叶わないから理想であるということが分かっている。ですが、それを言葉にして表わせと言われても恐らく鮮明には答えが見えない、だから人と違う意見を持つ人に対して群れで反逆しようとする、そんなに現在の日本の在り方を学生生活という形に収めた作品でした。 後悔は必ず後にやってくる。楓はどのようにして秋好に対して、自分は今のモアイが間違っていると伝えていればよかったのでしょうか。 | ||||
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全体の流れとしては 「楽しい大学生活を送る→とある復讐に燃える」という話ですがその復讐の結果読者に明かされる情報は個人的には驚きました。恥ずかしいようなむず痒いような、青春時代を思い出すような複雑な気持ちになりました。後半はただただ青春の恥ずかしさを感じながら一気読みでした。 結局変わらないことが正しいのか、変わることが正しいのか。そんなテーマなのかな | ||||
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賛否両論ありますが、私はすごく共感できました。青春時代のなんとも言えない人との関わり方や距離感の掴み方、相手がどう思っているのかを細かく気にしていた頃が思い出されました。青くて痛くて脆い。 | ||||
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作品名の通り、青くて痛くて脆いです。 住野よるさんの思いが詰まっている気がしました。 この作品を読んで、「君の膵臓をたべたい」の方がいいと思う方は、きっと今まで幸せな環境で過ごせてきた人なんだと思います。 | ||||
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新刊が出てすぐに購入し読みました。 中間はかなりだれてきて、読む進めるのに苦労しますが、後半は一気に読んでしまいました。色々な意見はあるともいますが、終わり方はとてもよかったです。個人的には主人公と秋好がモアイを作って動き始める初期段階ぐらいまで、最初に話があった方が、より感情移入できたともいます。 基本的にはタイトル通りの話ですが、これはネットで安全圏から一方的に自分の正義を主張して攻撃する人たちのこと書いているのかなと思ってます。主人公は傷ついた秋好を見て、自分の間違いや罪に気が付くのですが、匿名のまましている人は、相手がどんなに傷ついて苦しんでいるかもわからず攻撃を続けている「青くて痛くて脆い」存在だと。人に向き合うことができないと、自分にも向き合えないと。 すでに50歳を超えましたが、若いころはこうだったなと思うのではなく、他人と自分の向き合えているのかを考えさせられました。 | ||||
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終盤の展開、秋好と楓の直接対決は読みごたえある。 今まで読んだ本の中で一番後をひいた! 君膵より好き! | ||||
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住野よるの『青くて痛くて脆い』を読みました。原作は未読なまま『君の膵臓をたべたい』の映画をみて感激しました。映画のほうは、主演の浜辺美波のすばらしさもあってのことだとは知りながらも、本作を手に取りました。少し、期待はずれかなぁ、という印象を最初に持ちましたが、よくよく考えると余韻の残る物語になっていますね。 特に前半が退屈。何故、楓がそうまでして「モアイ」を唾棄するのか、ちっともわからないまま、日常が語られる。物語の前半で、「あの時笑った秋好はもうこの世界にいないけど」と書かれており、『キミスイ』のこともあり、てっきり何かで秋好は亡くなったものと思っていたら、おっと、どっこい…と言う展開。ここからは、まぁ普通に読ませます。特に、大学を卒業して数年経ったと思われる最期のシーンはいいですね。 最初の感想は「最近の学生さんは大変だなぁ」というものです。いわゆる意識高い系でないと、まともに社会に出ることもできないのかなぁ、と思いました。私の時代(昭和50年代前半)とは大きく異なります。そうした若い人の今を写し取っているとも言える作品です。 | ||||
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以前、著書の「かくしごと」を読んで理解できないところがあって購入に迷いましたが、購入してしまいました。結論からお伝えすると個人的にはコチラの作品の方が好きです。ただ、展開によって文章の濃さがまだらなような気がしました。平坦なところは「暗くて、眠くて、辛かった」のですが、文章の濃さが爆発するところはタイトル通り「青くて痛くて脆い」でした。そして、場面が行ったり来たりする箇所が「んんん?」となったところもありました。欲望と無欲。理想と現実。理性と感情。正義と違う正義。対比しているのかわかりませんが、良かったです。ページ三分の二辺りから心を掴まれてグワーーーッと畳みかけられました。気づいたら涙。大学生くらいの年代なら共感しやすいのかもしれません。14ページ9行目の「残念そうな~」の「も」の文章表現にくぎ付けにされた。。他にも繰り返しの韻を踏んだ文章や心臓の比喩がコトバで遊んでいる感じが凄かったです!!! | ||||
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娘に頼まれて、購入しました!自分は、読んでおりませんが、この作者さんが凄く好きな娘に喜ばれました!世のお父さん、本好きの子供さんには良いプレゼントだと思いますよ! | ||||
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