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黄砂の進撃
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黄砂の進撃の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.20pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全24件 1~20 1/2ページ
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最初は、難しい話で残酷なのかなと思っていましたが面白かった 問題なく面白かった 戦争の話は、嫌いですが三国志とか水滸伝とかを読んでいるようでした 黄砂の進撃も続けて面白かった | ||||
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義和団の乱についてよく知りました。意外と日本人が大活躍してましたね。義和団の乱もある意味愛国運動かもしれない。面白いよ | ||||
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追い込まれた貧農の人達がとんでもない集団の力だけを頼りに各地で暴動を起こし排外国へと突き進むストーリーは 日本の尊王攘夷の時代とも対比し、国民性の違いも含めとても興味深く読めました。 | ||||
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これは「黄砂の籠城」とは逆に、清国の民衆側から義和団の乱を描いています。民衆の描き方が秀逸です。神話と迷信に踊らされる民衆には教育が何より大事と痛感させられます。面白さでは「籠城」が勝ると思いますが、両方あってこその義和団の乱だと思います。 | ||||
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良い やっぱり読み応えあり いろいろ読んだが逆から見た筋書きが興味ぶかかった。 | ||||
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ほぼ同じ時期の清朝末期の読み物として、浅田次郎の一連のものと比較して読んでも面白い。登場人物(西太后や栄禄など)も著者によっては全く異なったキャラクターで描かれていて興味深い。 | ||||
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黄砂の籠城を読んでからこの本を読みました。黄砂の籠城は攻められたから守るという単純明快な大義があり、その分戦闘シーンも迫力がありました。攻める側からの見方である本書は、やっぱり何故攻めたかという大義名分から書かれており、その分やはり戦闘や殺戮の迫力には欠けるのは当然かと思われます。 終わり近く主人公が自分の思想を語るあたり、毛沢東の革命を思い起こしました。腐敗した権力を民衆の力が倒す・・残念ながら民衆の意識が革命への成熟にいたる道はまだ遠く、主人公の張は自分の思いを未来に託して死んでいきます。同じ題材を彼我の目線で書いた小説ですが、おもしろさはそれぞれ異なるものがありました。 | ||||
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黄砂の籠城から、随分時間が経ったように感じていたけど、「黄砂の進撃」を読んでみると、自然に内容が思い出されました。 逆サイドから読むとこう見えるんですね。集団における主眼が違う。籠城では、列強サイドは彼らの小競り合いの中、こまやかにたち振る舞う日本人を中心に、東交民巷を悪鬼のごとき義和団から死守するという具合で、片や、義和団サイドからだと、列強や横暴かつ鬼畜な宣教師を追い出し、祖国を守ろう、そしてこの国は変わらねばならない、といった具合。描く視点で変わるとは、良く言われるけど、いや、その通りですね。日本史でも南北朝時代の、北朝視点、南朝視点の書物がありましたね。 もっとも、この物語を複雑にしてるのは、清朝の二枚舌。義和団を表向き討伐しておいて自軍に編成。はたまた栄禄のように列強との停戦を望む路線もある。栄禄が、停戦意志をどうにか伝えようとする苦慮こそ、複雑化の現れの極点という感じでした。 この、史実兼物語は張徳政と莎娜の、二人の心の交流が、義和団の圧倒的なボリュームに埋もれないところが良かったです。親子のような恋人のような微妙なラインの二人。戦闘シーンは黄砂の籠城下巻に譲ったとこがあるが、徳政の平等の理想と莎娜の漢民族への思いが明確になっている。眠ったような民衆のなかで覚めている二人が不死を演出しなければいけない苦悩もこの進撃ならでは。 徳政の平等の理想はその後の共産主義と比べるととても純粋に思えます。何か支配されたくない、ならば、共産党にすら支配されたくないと彼は言ったかもしれません。 共産主義といっても、マルクスは資本主義を経由してから訪れる、とか言い、派生的に色んなテイストがありそうに思えます。詳しくはわかりませんが・・。 中国は様々な異民族が交互に王朝を成立させた国、当然、漢民族との混血もあるでしょうが、漢民族であると思えることは何よりの心の支えなのでしょう。 ナショナルリズムが危うく感じられる一方で、自らの出自の明確さに落ち着く、というのももっともなことかもしれません。不死身の幻想よりも強力な支えでしょう。 光緒帝の近代化も頓挫し、後々の文革でも 民衆の教育が停止したとか、この歴史深い大国は良く躓いている感じがします。 莎娜がこの国は本当は優秀だと言う叫びに、度重なる躓き、遅れをとってしまう悔しさが響いてきます。それをそっと聞く柴中佐の姿勢が尊いです。 徳政のもたらした目覚め、無学をから学を経て自ら変わる力は得たけど、平等という点では、それがまだまだ本当の完結をみないまま、なんともまあ、新たなAI的な世界へと突入してしまっているのかもしれません。 | ||||
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自分のような歴史に詳しくない(この先生の作品が好きという)人は、の籠城を先に読んでからの方が、絶対に読みやすい。 | ||||
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面白かった。感動しました。あの義和団事件を内側、義和団の側から描いた作品です。黄砂の籠城]を読んでいたので、興味深く読めました。 | ||||
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日本人、中国人、西洋人の国民性や宗教感の違いが分かりやすく書かれていて 良かったです。一気に読んでしまいました。 | ||||
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『黄砂の進撃』から読みはじめましたが、前作『黄砂の籠城 上・下』を読んでいなくてもとても楽しめました。 これを機会に前作も読んでみようと思います。 歴史小説はどちらかというと苦手なジャンルでしたので、読み進むのに苦労するかと思いきや、意外にも物語にのめり込んで読むことができました。 多くの民衆を統括するのに宗教的な思想がいかに重要か理解し、悪いと思って行使する立場の人と、その圧倒的な力を信じて立ち向かう純粋な民衆がとてもかわいそうで涙腺が緩みました。 戦いで大勢の人々が簡単に殺されていく怖さに、途中読む手がゆっくりにもなりましたが、平穏な日常を取り戻すために戦う、力なき人々の思いと国を統治する人の思想両方を比べると、最終的な終着点は同じはずなのに、なんで上手く行かないんだ! と歯がゆくて仕方ありませんでした。 不死身の義和団に私は本書で初めて触れることになりましたが、中国の歴史は大雑把にしか知らなかったので、勉強にもなりました。 なんでもないよっぱらいで元船漕ぎの張がまっすぐな人民を先導して戦いに多くの人々を放り込んでしまった責任を感じながらも、うまく先導しないとただの犬死になってしまう人民の命の使い方を考えて葛藤しながらも結局は戦いに巻き込まれていってしまう歴史の一面をみて、やはり多くの人々が集まると小さい力でも強大なものに変わってしまうと強く感じました。 元船漕ぎのよっぱらいの張が義和団の代表的な先導者になる成り上がり物語も痛快で読むのが楽しいし、中国という国の近代史として読んでも大変興味を惹かれる内容でした。 女性の代表的存在になったシヤナも張と同じ生命をもてあそぶような指導をしていいのかという良心の呵責に心が動き、最後にとった行動には好感が持てました。 また親子ほど歳の離れた張とシヤナの恋物語が読みたかったなとも思いました。 とても深くて面白い話で、読み終わった瞬間に大きく深呼吸が必要でした。また違う面から読んでみたいと思います。何度読んでも楽しめる物語です。 | ||||
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黄砂の籠城を読んでいたので、スピンオフ的なものかなと想像していましたが、読んでみたらまったく違いました。 黄砂の籠城を先に読んでいる身としては、絶対籠城組側の気持ちで見てしまうし、義和団は敵だ!!って読むんだろうなと思っていました。 籠城の方を読んだ時は、義和団は怖いし酷いし、こんなことするのは人間ではない、話したって理解し合えない頭のおかしい人たちなんだって思ってました。 でも読んでいくうちに、同じ時代の同じ土地で生まれて、少し生まれや生い立ちが違うだけの、同じ人間なんだなと思い知らされました。 ただ義和団の結末を知っているので、感情移入していくとその分読み進めるのが辛いなと感じました。 辛い結末なのかは読み手の感じ方だと思いますが、私はやっぱり最後が分かっていても悲しかったので星4です。 | ||||
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西太后を始めとする権力者というは、傲慢で排他的で自分のためだけに世界は回るような考えになるのだろう。 名もない多くの人々が死んでいく、上に立つ者の一言の命令で。それだけの覚悟が歴史に名を遺す者たちにあったのだろうかということを深く考えさせられた。 貧困が無知を呼び、無知が貧困を呼ぶ、負の連鎖を断ち切ったところに希望がある。現在の中国はそうなっているのだろうか。 歴史の授業で、義和団の乱という言葉だけは記憶にあるものの、詳しい内容を知ることもなく、この本に巡り合う。「八月十五日に吹く風」といい、作者の目の付け所、史実に即した、知っておくべきことをすっと差し出してくるところが良い。 万能鑑定士Qの事件簿や探偵の探偵シリーズのような心躍る新作も待ち遠しく思います。 | ||||
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史実に即して書かれているそうですが、やはり、この時代、しかも「他国」の出来事には無関心の私。 レビュアーとして読む機会をいただかなければ、手に取ることもなかったかもしれないと思います。 中国人として、祖国と戦うこと。その時代に生きている人々にも、当たり前に「生活」があり、「生きていくこと」が大切だったことを思い返しました。 小説として「文字」を読んでいましたが、頭の中では「映像化」されていました。ちょっとセピアがかかった「韓国ドラマ」や「中国系の大河ドラマ」として映像化して欲しい作品です。 | ||||
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この「黄砂の進撃」は「黄砂の籠城」と対になる物語。 中国側の視点で語られていて 義和団がどのような経緯で決起したかがわかる。 清末における中国でのキリスト教の布教活動や 中国側における政治の中枢の腐敗などから 「義和団の乱」が起こるべきにして起こった経緯や 20万もの義和団が北京にある公使館区域を 包囲しながらも攻め切れなくやがて十一か国側の援軍により 義和団が鎮圧されるまでがわかる。 | ||||
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この小説は史実に基づくと、作者が書いています。 今の世も、中国とは、いろいろありますが、まだ平和だと思える戦争のない今の日本に生まれたことを、感謝します。 村民と教団のいざこざが、だんだん大きくなり、義和団へとなりました。 義和団へ入れば、妖術で不死身になれるなんて、信じた村民たち。 主人公の張を中心に規模は大きくなっていきます。 それにつれて、戦いもどんどんエスカレートしていきます。 中国側から、見ているので、私たち日本人には、顔をそむけたくなるようなことも、あります。が、最後の最後に柴という日本人将校だけは、他の人とは、少し違っていた、という言葉に救われた気がしました。 | ||||
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何事にも、表と裏などいろいろな見方があり、決して一面的にみられるものではなく、多面的複合的に見ないととんでもない誤りを犯してしまいます。本書は義和団事件がどうして起こったのかを、義和団の内側から見た作品で、新鮮な刺激を与えてくれる作品で、ものの見方を広げてくれます。現在、世界各国で軍備増強が続けられている状況を、松岡さんは危惧されているのかもしれません。また、物語にエンターテイメントを与えるため、若い女性を登場させているのも、松岡さんらしいと感じました。 | ||||
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義和団の乱というと、極端に言えば“農民一揆の大きい奴”程度にしか知らなかった・思っていなかった。が、事情はかなり複雑だったようだ。 本書では、そんな歴史評価を改める勢いで、その真相に迫っている。 もちろん、歴史書ではないので真偽を議論するものではないけど、冒頭に「この小説は史実に基づく。登場人物は実在する」と明記しているところに著者の本気度を感じさせてくれる。 さらに、そんなややこしい時代の歴史物語だが、エンタテインメント作品としても楽しませてくれた。 全作「黄砂の籠城」を読んでいないので、早く読まねば。 | ||||
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最初のページに書かれている言葉が、この本の象徴をよく表しています。 国家として、そして自分たちの国の為に、どのように戦い、自国を想っていたか難解ながらも、強く描かれています。 浅田次郎さんの作品とは違った視点で、中国の近現代史を学ぶには、とても良書でした。 今まで、自分の知らなかった世界が判ったことと、このような歴史があることがとてもわかり また、世界観が広がりました。 | ||||
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