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まく子
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まく子の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.12pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全25件 21~25 2/2ページ
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かつて子どもだった大人にぜひ読んでほしい。 コズエ。どこまでも澄んでいて、この世界を真っ直ぐ見ている。それはこの世界に生きたことがないからなのか?この世界の汚さを感じたことがないからなのか? そうじゃないと思う。彼女の見方はかつて私たちが押し込めた世界の不思議さ、美しさへの畏敬の感情であり、この世界をかつて生きた大人に倣って忘れた感情を、ただそのまま持っているだけなのだ。世界は美しさを保っている。どこまでも。私たちがただ忘れてしまっただけで。 世界はやはり美しい。そう思い出させてくれる本。 | ||||
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あまりファンタジーの世界に行って(逃げて)ほしくない作家です。 宇宙人を肯定すれば、なんでもありの世界になります。 平易な日本語を使いながら、他の誰も書けない現実世界を少年少女の感性で浮き彫りにすることができる作家です。 今のところ、マイフェイバリットは「円卓」です。 本書はそれに遠く及ばなかったし、特に最後の転校生は蛇足以外のなにものでもありませんでした。 いつもながら、タイトルと表紙は秀逸です。 | ||||
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難しい題材も、さすがという感じで魅せる力がすごいです。 普通の男の子が成長する過程と、非現実的な、 もしかしたらすごい科学的な事柄を、集中力を欠くことなく描き続けるのは 一般的な精神力じゃ無理かも。。。 ただ、ただ、性への描写。。。 西さんの今までの作品をみると、そこがミソで要でピンポイントで 言いたいことはここから広がっているみたいなところなのですが、 本当にリアルな描写が必要だったのかな?と。 作品全体を考えると、とてもベターなポイントですが、 もっと魅せ方を変えて、うまく包んで、 表現力と想像力で大きくカバーできたら この作品は安心して“幼児オススメ文庫”としてキラキラ輝くんじゃないかと思います。 (読書感想文用に片っ端からオススメしたいぐらい) 幻想的で、想像力を掻き立てられ、魅力的な人物がいて 難しい考えを、易しい視点で捉えて表現するのって 容易くはない作業ですから。。。 話は一旦それますが、電気を消して気づいたのですが、この単行本、蛍光塗料で光るんです。 こういうところも、印象深い憎い演出だなぁと。 読む人を選んでるみたいで損な作品。 | ||||
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気が滅入ってしまい、どうしようもない時間と不快感と閉塞感の中ですべてをあきらめかけていたタイミングでした。 読み終わった後は、ちょっとだけ雲の隙間に光が差しているかもしれません。 | ||||
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ひなびた温泉街の宿を経営している家の子、小学五年生の慧は、大人の男になっていく自分と、そうありたくない心の間で煩悶しています。周りの男子はみんなアホに見えるし、女子は異空間にいるように見える。 そんなとき転校生コズエがやってきます。彼女の母親が慧の宿で働くのです。コズエは、それまでの学校ナンバーワン人気女子を一瞬で色あせてしまう魅力の持ち主で、アホな男子はもちろん村人たちの注目の的。 慧もまたコズエを気になるのですが、同時にそんな自分が疎ましく、だから彼女を気に入らないという、ややこしい立ち位置にいます。 コズエは誰かが明らかになっていくことで、「みんな」を巡るある地点へと物語は至るのですが、そこはネタバレになるので書きません。 この作品は、慧の成長(第二次性徴)への戸惑いと嫌悪を描いたと言えます(それは、かつて初潮をまるで人生の転換点であるかのように書いてきた少女物への返歌ともなってもいるでしょう)。 また、コズエの側から読めば、異人として生きることの痛みや、それを越えて受容していく知恵の一つの物語と言えます。 そして両者が重なったところで……、撒くんだなあ、これが。 作者自身による表紙、挿絵が当たり前のようにピタリ、よいです。仕掛けもね。 *以前拙著『ごめん』(福音館書店)の解説をお願いしたとき、西さんは、妹から見たお兄ちゃんの「ごめん」(第二次性徴)を巡る短編を寄せてくださいましたが、解説ではなく短編であったことは、この作品への布石の一つだったのかもしれません。 | ||||
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