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漁港の肉子ちゃん
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漁港の肉子ちゃんの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.06pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全138件 41~60 3/7ページ
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冷静にみるとかわいそうになってしまうような環境で育っているのに、淡々とした口調で語る娘のきくこちゃんが良い味を出しています。途中の構成が少し唐突だったような気はしますが、読後感も良い一冊でした。 | ||||
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肉子ちゃんと皆から呼ばれている、育ての親について、小学5年生のキクりんの視点でほとんどが語られる。そしてザ・関西弁で喋る肉子ちゃんにすぐ惹き込まれる「でっ!」笑 というのも顔は不細工で阿呆で太っているが、純粋で明朗で、人間味に溢れ情に熱い。正反対のキクりんは親に似ず可愛く賢い。可愛いがゆえの葛藤や、弱さ、優柔不断さで周りと巧くコミュニケーションをとれず歯がゆい。 最後はわだかまりが解け、心温まりました。 | ||||
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なんて事も無い話なのに、読んで良かった。肉子ちゃんのような良い人は現実世界にはたぶん居ない。だから憧れるし、感激した。 | ||||
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肉子ちゃんの本当の心情を思うと切なくも、ただ素直にノー天気と理解し種々出来事を楽しんだほうが良いかもしれません。 | ||||
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とても面白かったです! 最後の最後でどんでん返しでした! 読み返したいです。 | ||||
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通勤電車での読書、端無くも落涙してしまった。決して物語に新鮮味があるわけでなく、シチュエーションもそうびっくりするようなものが 用意されているということでもない。人物描写もまあ、こんなもんだろうという程度。だが、読んでいくうちに少しずつ人物に魅かれ、 物語に感動するようになっていく。主人公は、小学校4年生の女の子と、その母親の肉子ちゃん。二人とも、漢字は違うが、名前は 同じ「キクコ」。地方(どうも東北方面らしい)に東京から移って、肉子ちゃんが働く焼肉屋の裏に住まわせて貰っている。貧しいし、 訳ありの親子だ。だが、母親の明るさは尋常ではない。だから娘も母親と同じく人気がある。前半は、その二人が住む漁港の 日常が描かれる。母親はちょうど、藤山直美が若ければ演じそうな役だ。底抜けに明るいし、人が好い。でも、ちょっと抜けてるし、 垢ぬけもしていないし、思春期を迎えようとする娘には恥ずかしい存在であろう。後半は、その「訳あり」の意味が過去に遡って 説明される。ここで泣いてしまった。人はここまで無垢の愛情を持てるんだという月並みな感想しか言えない。だが、ほっこりとするし、 心底、彼女たちに幸あれと思ってしまう。余り理屈っぽいことを言わずに、じーんと来させて貰おう。それがこの本の読み方の ような気がする。 | ||||
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「漁港の肉子ちゃん」読んだ後に、入った蕎麦屋の背後に出勤前のホスト2人…。 売上げやら常連さんの話。 リアルな現実。 実に実に切ない…。 | ||||
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さんまさんがおすすめの本でしたので購入してみました。主人公が面白かったですが、そこそこでした。 | ||||
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西加奈子さん、またまたやられました。なんでこんなに感動させられるのでしょう。 外で読むと恥ずかしいぐらい泣けます。 | ||||
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ウチには、二人の“おかん”がおるねん。 生みの親は、顔もよう知らんけど。 おバカだし、ウザいし、男運悪いし、だらしないけど、やっぱり肉子ちゃんが好っきやねん。 そのままでいいんだよ。 しっかりしているようで、みんな結構な、うっかり屋さんなんだよ。 恥ずかしながら、生きて、生きてもいいんだよ。 恥をかきながら、大人になっていくもんだし、いくつになっても、私を最後まで助けてくれるのも、私だけ。 他人に憧れても、私は私以外の誰でもないし、他の誰にもなれない。 | ||||
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これほど人間臭い物語があるのか?というくらい日常のいろんな出来事に遭遇します。 人それぞれの視点からの話から動物の気持ちまで幅広くて飽きることなく話題が豊富に詰まってます。肉子ちゃんは関西の肝っ玉母ちゃんなイメージがします。ただ、ちょっとブスアピールが強すぎな気もします。 後半、キクりんの生い立ちからは泣けます。とてもいい本だと思います。 | ||||
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最後までいっきにわくわくしながら読みました。 西加奈子さんのファンになりました。 | ||||
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愛すべき肉子ちゃん 人間愛を感じる肉子ちゃん 器の大きな肉子ちゃん おすすめです。 | ||||
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偶然アマゾンで知った本。何の気なしに買ったのですが、1ページ目から夢中になって、気がついたら朝だった。 騙されやすい、人の良いおばちゃん。丸々と太った、いつも明るいみんなから慕われてる肉子ちゃん。見た目も性格も正反対な娘、キクりん。 男に騙され続け、苦労だらけなのに、こりない。キクりんは、肉子ちゃんみたいには、なりたくない。でも、肉子ちゃんのことが大好き。肉子ちゃんも、キクりんと一緒に生活できるだけで幸せ。せいいっぱい、今を大切に生きてる。 人からバカにされる女かもしれない。だけど守ってやりたくなる、可愛い女。母性愛の塊のような女。 この本を開けば、そんな肉子ちゃんに会える。 | ||||
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何か大きな感動がほしいとき、本を読んで泣きたいとき、けれどもあまり難しい内容を読むほどの集中力がないときには、この本は最適だと思う。子供が主人公なので気楽に読み始めることができる。 小学5年生の主人公の目を通して、港町の人たちが、大人も子供も含めて描かれていく。訛り言葉が本当に使われている言葉なのかどうかといったような小さな引っ掛かりは時に感じるものの、物語が展開していく上で、大きな瑕疵にはならず、楽しく読み進めることができる。 かなり個性の強い人たちが登場したり、突飛な表現があるけれど、決して不快ではなく、どれをとってもありそうだと納得できる。 他愛のない物語と思って読み進んでいくうちに、やはり、最後には大きな感動に包まれてしまう。私は落涙した。切なく深い読後感が残る。 西加奈子は、大きな感動のピークを最後に持ってくるのが上手い人だと思う。 最後の10分の1くらいは電車の中では読まず、充分に泣けるよう、家で1人で読むことをお勧めする。 | ||||
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関西弁でテンポよく進んでいくお話です。泣いて笑って人情あふれてます。元気ないときに読むと元気が出ます。 | ||||
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「漁港の肉子ちゃん」というタイトルと、 この本の装丁の絵柄がなんとなく卑猥で、 貞操観念が低い女性の物語なんだろうと想像されて、嫌厭していたのだが、 この作家の「サラバ!」や「ふくわらい」が面白かったことや、 この作品自体も評判が良かったので読んで見た。 肉子ちゃんという漁港の焼肉屋に住み込みで働く太った母と、娘の物語が、 その小学5年生の娘の視点で描かれる。 肉子ちゃんの知恵遅れな感じの描かれ方に、ちょっと痛々しい気持ちになる所が多々あるんだけれど、 全体的にコミカルで、肉子ちゃん自体が底抜けに明るい為に救われる。 変ないびきや、服のダサさ、「自ら大きいって書いて、臭いって読むのやから!」という深そうで意味のない感じの話をする肉子ちゃんのエピソードや、客に動物の世話の大変さをまくし立てて、全然売らないペットショップとか、アルコール禁止のはずの小学校の運動会で、校長にお酌しに行く人などの、街の些細ながらもクスッと笑えて共感できるような話が、 どこか達観している娘の視点で、淡々と語れていくのが面白い。 関西人に身内のおもしろ話を、たくさん聞いたような読後感。 また、コミカルな話だけでは無くて、人の幸せとか充実について考えさせられる展開もあるので、やられた!と思った。 コメディー調だからこそのギャップが効果的なのだろう。 | ||||
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『漁港の肉子ちゃん』 なんというインパクトの強いタイトルなんだろう。 ただそれだけの理由で手に取った、西加奈子の小説。 大阪から漁港の町にやってきた母子のお話。 この小説は台詞以外の部分のほとんどが主人公の女の子の心の声になっているので、感情移入しやすくなっています。 なので、 前半部分は漁港の街の個性的な住人たちと、いつも明るい超個性的なお母さん(肉子ちゃん)と、自分はマトモでありたいと思っているけれど傍から見たら個性的でしかない主人公のやり取りがとても微笑ましく感じられますが、 帯に書かれてある通り残り100ページからの展開は、それまでの流れで主人公に感情移入完了状態であれば胸が思いっきり締め付けられます。僕は不覚にも涙が出てきてしまいました。 また、 この残り100ページで語られる主人公の生い立ちが、それまでの主人公の思考や行動や心の声の理由にもなっています。 「なぜ、この子はこういう行動をするのだろう、こういう考え方をするのだろう」と思いながら読み進めていたので、「なるほど!そういうことだったからか!」とスッキリもしました。 無条件に存在を認められること、「生まれてきてくれてありがとう」と言ってもらえることが、どれだけ人を強くするかという部分において、とても大切なことであるということを改めて認識しました。 自分の存在を認めてもらって、自分の存在を肯定的に受け止められるようになり、新しく生まれ変わっていきそうな主人公と、それを温かく包み込む肉子ちゃんの姿にじんわりとした暖かさに包まれながら本を置くことができました。 | ||||
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底抜けに明るい肉子ちゃん。 時々母としての優しさを感じてほろり。。 反対にキクりんは性格が悪い。 冷めてると言うか子供っぽさがない…もう少し子供っぽさがあっても良いのに。 漁港の人たちの温かさがとても好きです。 しかもモデルになったのが石巻漁港という事に 心打たれるものがありました。 震災で悲惨な事になってしまった石巻…。 肉子ちゃんは最後まで肉子ちゃんで 肉子ちゃんの人となりに憧れます。 普段はあとがきや解説は読みませんが この作品は読まずにはいられない気持ちになりました。 それだけ引き込まれる作品なんだと思います。 | ||||
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自分の心に正直な肉子ちゃん。美人でもなく、センスがいいわけでもない。男にも騙される。思い切って本音を言えば、実際にそばにいたら見下してしまうタイプかも。そんな彼女を娘として側で見つめる、主人公の少女の喜久子。一見クールな、大人びた、でも他人の目を気にするたちの喜久子の目線は40歳過ぎてても私の目線とも重なる。が、自分の中の喜久子的な部分が、肉子ちゃんを、最後、羨望の眼差しで見つめていた。とにかく心のあり方全てが素直で自然なのだ。 冒頭では、肉子ちゃんの駄洒落の応酬に腹を抱えて笑い、その後、喜久子の小学女子のあるある的な友達付き合いに昔を思い出し多少胸が辛くなるなど、全体的には喜久子の成長物語なので、かつて少女だった人々にとって面白くないわけがない。しかし、直後にもう一度読み返そうとするとページが進まなくなった。少しお腹がいっぱいになってしまったのかも。もう少し時間が経ったら再読したい。 | ||||
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