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あおい
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あおいの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.93pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全28件 21~28 2/2ページ
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西加奈子さんの本は初めて読みました。 「さくら」もベストセラーになっていたのは知っていましたが、なんとなく読みそびれ・・・ 文庫化を機会に「あおい」を読んでみました。 表現がうまい、美しい、詩的、な作家は多々居ると思うのですがこのひとの表現は感覚的でいて、日常離れしていない感じがします。 ストーリーもたいしたことはない筋なのに、リアリティがあり、読んだあとには この本が大好きになってしまいました。 刺激的ではないけれど またきっと読み返す本に、入ります。 | ||||
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西加奈子読み進めて、初めて、吉本ばななを読んだ時に似てる。 と、感じたんだ。 私。 トンデル発想?だから?ふ〜む。 『あおい』はね。まず、タイトル。 なぜ、あおいってゼンゼン意識していなかったんだけど。 ぴかぁ〜って。これジャン。そのままってトコでてくるの。 それ、おかしいんだ。そっかぁ。って、オチもやってくるし。 それからね。 もう、大好きなのよ。主人公の女の子が、彼のことを。 なのに、気持ちを認められない???風? なのに、好きの表現がかわいい。 軽そうで、違う。(ここが似てる?ばななちゃん?) 重いテーマだったの?って。 あと、表現が新しい。(ここもばななちゃんの時に新鮮!って。) 〜す、すすすするするするー、ていう感じ。〜 でも、内容は日常。だよね。 特別なことはない。かな? 〜あたしの体は、なんて頼りないのだろう。〜 〜あたしは、生きてるんだ。〜 『サムのこと』も、収められている。 初めて、お友達のお通夜に行くお話し。 〜そうやねん。知らんふりしとった。〜 考えるね。 あとは、 〜「トンダ。」〜 二作とも。 関西弁での話し言葉。 しっかりじ〜んときます。よ!!! | ||||
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なんていうんだろう、独特の世界観。 よくいるようなだるい若い子のおはなしかと思っていたら、消えない傷、みたいなものも出てくる。切ない。 けっこうへヴィーな面もあるんだけど、関西弁と独特の文体とで不思議にさらりと語ってしまっているのが魅力的。 あおい のなかではとくに『みいちゃん』が素敵。 サムのこと は喪失感、みたいなものを感じた。 はっきりとしたものではない、日常に伴う出来事をすごくきれいに、というか、現実的に?なんていうんだろうか、等身大のままを書き出しているところがすごくいい。 登場人物がほんとうに同じ世界に生きていて、どこかでぐでぐで暮らしているんだろうなあ、なんて思ってしまう。 読むと日常がなあんとなく丸くたいせつに思えてくるかんじ。このまんまでもわるくはないか、うん、しあわせだな、そんなふうに。 | ||||
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関西弁の会話が、自然に小説世界をつむいでいく。最初は、いい加減な生き方の若い男女に、徐々にウンザリしかけた。そこでさっちゃんの抱えた闇を垣間見せられる。えっとひるんで読み進めると、さっちゃんが実は一生懸命生きているんだということがじわじわと分かってきた。 カザマ君のことは、ちょっと頼りなくてどうかと思うが、さっちゃんがそんなに好きなのなら、それでいい。さっちゃんを幸せにできるなら、カザマ君はそれだけで大切な人だと思う。 「サムのこと」は、もっと不思議な小説。ほぼニートのような若者の気分をうまく描いている。こういう人が多くなったのかな。実は、私も少し分かる。私は、人の家族とか住所とかをあまり覚えない。でも、そういうことを普通の人は異常に関心を持って知りすぎだと思う。そういう関係性への執着って、うっとおしいと思う。本当に必要なことは、自然と分かってくると思うから。 | ||||
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この本は『あおい』と『サムのこと』の2つの物語が収録されています。 あおいは、主人公のさっちゃんと彼氏のカザマ君の物語。 私はこの本に5つ星を付けましたが、この物語の凄いと思った所はさっちゃんの心の動きを実に人間らしく表現出来ている所です。 この本を読んでるとさっちゃんの気持ちがストレートにひしひしと伝わって来ます。 さっちゃんのカザマ君に対する気持ちだとか、さっちゃんが心の中に抱えてるもの。 一人きりになるとふいに「カザマ君」って口にするさっちゃん。 さっちゃんはいつもカザマ君の事想ってて、ほんとカザマ君の事が好きで好きでたまらないんだって思います。 見ていてどこか心が安らぐ物語。それが『あおい』です。 『サムのこと』はサムと、サムの友達5人の物語。 物語はいきなりサムの通夜から始まります。 こちらも見所はサムを取り巻く5人の仲間達の心の変化。 それぞれがそれぞれにサムの葬儀で何かを感じ、そしてまた日常へ戻っていく。 とても静かな物語で、私は5人が感じた事を的確に表現する事は出来ませんが、なんとなく分かります。 それはきっと私が5人と同じようにサムの死から感じる物があったからだと思います。 『あおい』にしても『サムのこと』にしてもとても人間らしい部分が表現されている話で、私はこの本を読んで、嬉しい涙でも無く、悲しい涙でも無く、心が満たされるようなそんな涙を流しました。 あおいは静かに心が満たされる1冊です。 | ||||
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心に疵を抱えた主人公の“あたし”と、カザマ君の距離感がおもしろいと思いました。頑なだった“あたし”が、恋をして、ゆっくりと自分を見つめ直していくストーリー。面倒なことからは、とっとと逃げる“あたし”が、逃げるわけに行かなくなった一大事が起こります。大切なもの。“あたし”は一気に、目覚め、ふらふらし、拡散していた気持ちが一点に集約されていく・・・そして、生きる希望さえ見いだすことになります。なかなかテンポよく、大阪弁も心地よく読んだのですが、なにか、書き急いでいるような感じをうけます。過去のトラウマとの訣別も、妊娠による自己覚醒も、いきなりそこへ持っていったというような、荒い感じ。でも、“あたし”が逃げずに生きていく決意は、きっぱりと、爽やかで、「決意」というものは往々にしてそうやって突然のものであろう、と納得させられました。 「サムのこと」も、覚醒と再生の物語です。私はどちらかといえば、この作品の方が若々しさが全面に出ていて、引きこまれました。 西加奈子さん、次作を待っています。 | ||||
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頭出しからグッときたっ!一つ一つの表現が丁寧で、愛らしく、読み終わった時にホッとする本。“親しい友達から久しぶりに届いたメール”みたいな…。不思議な構成だから、読む人によって様々な捉え方ができそう。 | ||||
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この本を読み始めて、どんどん物語に吸い込まれていきました。 あっと言う間に読み終えて、読み終わった後には、 主人公の気持ち、なんとなく共感できるかも。と感じました。 ちょっと切ないような、でも、ホッとするような小説と思います。 | ||||
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