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(短編小説)
三鬼 三島屋変調百物語四之続
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三鬼 三島屋変調百物語四之続の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.58pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全78件 21~40 2/4ページ
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最後の話「おくらさま」を残してしばらく読めずにいて、久しぶりに読んで…今読むことに意味があると思った。最後の所、利一郎の「貴女にもいずれそういう時がくる」人生を変えよう。変わってゆく人生を受け入れよう。それが正しいーと思えるとき…このあとの下りを読んで涙が止まりませんでした。おちかに幸せになってほしいと思うのはもちろん、自分自身に投げかけられているような気持ちになって、すごい作品だなと思いました。あと、単行本はずっしり重くて、でも手にとるとすごくときめきます!この重さくらい中味も重い!ずっしりな内容です! | ||||
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コンパクトで大変綺麗な状態で、何も問題ありませんでした。 次回も希望する物があれば注文したいと思います。 | ||||
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日経新聞に掲載されていて、楽しみに読んでいましたが、長期の旅行に行った時に連載が終わってて、途中で読めないでいた話もあったため、購入させていただきました。3年ぶりに全部一気に読めてすっきりしました。 | ||||
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大人気の時代人情伝奇ホラーシリーズ4作目です(^-^*)/ 今回は、第二話の食客ひだる神が、人情的にほっこりしつつも、不気味さも面白さも兼ね備えたバランスの良い素晴らしさでした。 加えて怖さで言えば、第四話のおくらさまが、きちんと恐ろしくて満足です。 個人的には前作よりもバランス良く面白く仕上がっていて楽しめました! | ||||
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三島屋シリーズ大好きです。 しばらくしたら、また初めから読み直したい。 | ||||
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怨念、執着、おぞましいまでの哀しみ。繰り返す後悔。人とは、なんて愚かしい生き物なのでしょう。吐き出しましょう、つらい時はそうしないとね、おちかさん。 | ||||
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とにかく、ボリュームも内容の多様さも読み応えのある一冊でした。 | ||||
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宮部みゆきの三島屋シリーズの第四弾! 3弾に続き、読みごたえありました。 やはり侘び寂びがあるなーと言ったかんじ。 早く第五弾が文庫化にならないかなー。 | ||||
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全巻読みました。一連のシリーズの中で一番好きな作品です。主人公が抱える痛み、それを見つめつつ、訪れる人々の痛みに対峙する姿にページを繰るごとに胸が熱くなります。大人の皆さんへひと言。夜寝る前に読むのは、要注意です。朝を迎えて翌日に響かない程度にしましょう。 | ||||
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怖くて、物悲しくて、可愛くて、少しの謎がちりばめられていて、 読む人にその情景をありありと目の前に浮かばせてくれる素晴らしい小説。 このシリーズを読む度に思う。 天才、宮部みゆき健在! | ||||
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期待を裏切らず、今回の小説も大変素晴らしいものでした。 | ||||
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宮部みゆきさん 期待を裏切らないお話の数々 人間の弱さや生きることの厳しさ 最後には心がほっこりできる物語でした。 | ||||
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宮部みゆきさんが紡ぐ物語は、やはりとても面白く、つい夢中になって一気に読んでしまいました。 | ||||
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待ちかねていました。 やはり面白かった。続きを待ちます。 一気に読んでしまいます。 | ||||
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十代の頃からうん十年(笑)、宮部みゆきさんを読んでいます。最近は時々しか読みませんが、やっぱり面白かったです。三島屋変調百物語は読み続けたいと思います | ||||
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表題の「三鬼」、強烈ですよ。時代小説、現代小説というジャンルを超えて、人が生きるとはどういうことか、自分はどう生きるか、という問いを突きつけられます。身体の中を吹き抜ける風にゾクッときます。 | ||||
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「人は語りたがる。善いことも、悪いことも」。そうだ。だから、江戸時代に井戸端会議があって、現代にSNSがある。しかし、三島屋の〈黒白の間〉は特別だ。現代ならば、どこかに厳重にパスワードで守った告白の部屋を置くようなものだ。そしてどの時代にも、そんな秘密の物語も「ホントにあったことのように」伝えてくれる語り部のような人がいるものである。現代では、例えば宮部みゆきという。 今年の宮部みゆきの「夏の文庫本」は、これ一冊で打ち止めのような雰囲気だ。仕方ない、仕方ないと思いながら読み終わってしまった。 今回も、私の人生の何処かで、いつか出会った者たちや、これから出会いそうな者たちが現れては消えていった。「迷いの旅籠」のような、懐かしい人たちには、夢の中で何度も出会った気がするし、「食客ひだる神」は子供のころ仲良しだった気がするし、「三鬼」の怖い話は、私の遠い遠い祖先の話のような気もする。「おくらさま」ではおちかさんの若い将来を願い、あの若者と同様の言葉を送りたい。 とは言っても、百物語、未だ78話が残っている。現代の語り部宮部みゆきさん、人生百歳時代、まだまだですよ。 | ||||
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すべて読みごたえのある話ばかり。 個人的には「食客ひだる神」に、ほんわかとした気持ちにさせてもらいました。 夜中に読んでいたのですが、声が出ないように笑うのが大変なぐらいでした(笑) 「おくらさま」は、そのもののストーリーはもちろん、最後の場面での若先生の言葉にほろりとしてしまいました。 瓢箪古堂さんの、それこそ飄々としたキャラクターも味があって、富次郎さんとの掛け合いも心楽しくなりました。 今までの百物語シリーズで、今のところはこの本が私の中では最高です。 それと「おまえさん」の井筒平四郎のシリーズも続編が出るのを気長にお待ちしています。 | ||||
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この作者の作品は、繊細に組み立てられています レビューで各話の概略を知って読むより まっさらな気持ちで読んで、「そういうことだったのか」と新鮮な驚きを得るほうを勧めます | ||||
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おちかが聞き手を務める怪談シリーズの第四弾。 どれも面白かったが「食客ひだる神」が白眉。語り手のとぼけた人柄がなんとも得難い親しみとおかしみを生み出し、おちゃめで憎めないひだる神との距離感が絶妙。「三鬼」のような藩の失政や百姓の貧困を根底に敷いた陰惨な話は、他の作家(京極夏彦あたり?)でも頑張れば書けそうだが、あやかしとの掛け合いのちょうどいい案配は宮部みゆきにしか書けない。 だるま屋の主人が最後の決断に至ったのは、夫婦ともどもひだる神を手のかかる子供のように思っていたからじゃないか……と想像を逞しくした。 子供であり仲間であり相方でもある、身近に馴染んだ人ならぬ存在が突如離れていったら、張り詰めていたものが萎んでしまうのも無理からぬ話だ。 以下簡単に感想。 「迷いの旅籠」 村の奇祭にちなんだ話。まずあばら家を巨大な行灯に仕立て上げるという発想と、その光景が絵的にとても美しくうっとり。 水子の塚を花畑さながら埋め尽くす極彩色の風車など、収録作の中で最も視覚に訴えてきた話。 語り手のおつぎもまっすぐな気性が愛らしく応援したくなる。 死者が集う家の話だが、子や伴侶に先立たれた親の悲哀や、道理を弁えながらも一度未練がぶりかえすと、ありえないもしもに縋ってしまう現実が切ない。 後半は貫太郎の存在感が際立っていた。死者一人一人にかける言葉の優しさにじんときた。 「食客ひだる神」 ひだる神に憑かれた仕出し屋の話。 次々と登場する江戸グルメがめちゃくちゃおいしそうでお腹がすく。鰻の蒲焼にひつまぶしに青菜のまぜご飯、三島屋の三色弁当店……ああ食べたい! この話に出てくるあやかしは怖くない。どころか色々とツキを運んでくれる上におちゃめでかわいい。だが美味い話には裏があって…… 「あんじゅう」しかり、こんなふうにあやかしと共存する人たちがいてもいいと思わせられる。 「三鬼」 収録作の中では最も陰惨。 バケモノ怖い系にあらず、生きてる人間が一番怖い。そして哀しい。 三島屋シリーズはレギュラー陣はもちろん、一回限りのゲストである語り手も非常にキャラが立っていて魅力的なのだが、清左衛門の高潔な人柄と朴訥とした優しさ、その妹の純粋な心根に惹きつけられた。 それだけに志津を襲った事件の惨さと、犯人の卑劣さに憤りをおぼえた。おちかが「黒白の間で聞いた生きてる人間の仕打ちの中で一番酷い」と絶句するしかない心情も頷ける。 読後にわかる「三鬼」のタイトルが深い。ありえない村、いるはずのない三番目の鬼……本当に怖いのは、鬼に落ちるまで人を追い詰め、そのことを省みない同じ人間の無理解と残酷さかもしれない。 嫌なヤツだと思わせて実は……な利三郎も好き。ラストの「ぴかりと光る幸せ」にはこちらも笑顔になった。 「おくらさま」 香具屋という風雅な商売の描写に心惹かれた。今回から三島屋の次男坊・富次郎が加わって賑わいを増す。おくらさまが次の娘を匂いで選んでる、のくだりでぞくり。もしおちかと富次郎に聞かせる為に話したのだとしたら、家を早くに出された彼女が、なんで初代のおくらさまの話を知ってるのか疑問だが、死の床にある「小さな神様」なら見通せたのだろうか。 彼女の言う通り呪いだとしたら、家中に満ちた清浄な気の描写と齟齬が生じるので、美仙屋を祟ってる元凶とは別に代々の娘たちの加護もあったのかな……と思ったり。 舞台は江戸時代だが、庶民の心情や世相など、現代との思いがけぬ相似にハッとさせられる。 たとえば貸本屋が商う江戸の名店を紹介する本だが、お金を出した店ほど扱いが大きく、いかに良い店でも必ずしも正しい評価をされるとは限らない。 格が下がるのを敬遠して掲載を断る店もあるというのは、現代のレビューサイトや口コミ雑誌にまんま通じて感慨深い。 「弱い者いじめは世の常だ。上士なら平士へ。金持ちなら貧乏人へ。男なら女へ。大人なら子供へ。 やるせなく煮えるばかりの怒りや、身を腐らせる倦怠をいっとき忘れるために、人は弱い者を打ち、いたぶり、嬲る。」 この部分など、インターネットや当時は発達しきってなかったマスメディアが膨張した分、より陰湿に屈折した形で浮かび上がる社会問題の核心を突いている。 恋愛面では利一郎の身に起きた出来事など、おちかがもう一歩踏み出すかと期待したのだがちょっと残念。霊験お初シリーズでもじりじりしたのを思い出したが、時代背景や当時の価値観を鑑みても奥ゆかしすぎる……せめて手を握る位のあれそれはあってほしかったなあ。 話変わるがざっとレビューを見て、最も好きな話が人それぞれなのが面白い。 それだけ個々の話の完成度が高く、語り手もただの端役におさまらない個性を獲得し、全体的に遜色ない出来に仕上がってる証拠だ。みんなちがってみんないい。 | ||||
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