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呼びだされた男



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【この小説が収録されている参考書籍】
呼びだされた男 (新潮文庫)

呼びだされた男の評価: 4.25/5点 レビュー 4件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.25pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(3pt)

保険調査員となったチャーリー、香港で遭遇した陰謀とは

原書は1979年に発刊のチャーリー・マフィンシリーズ第三作。前二作は英米情報部を
向こうにまわして、その卓抜した頭脳で大逆転劇を演じる痛快さが魅力の作品だった。
しかし本作はそれらと比較して、いささか小味である。前作で
"敵"に大打撃を与えたチャーリーは当然に逃亡の渦中にいる。そこに唯一の友人と
いえる、かつての恩人の遺児ルウパート・ウィロビーから思わぬSOSを受ける。彼の
経営する会社が莫大な保険金の支払いを余儀なくされ、破産の危機にあるというのだ。
身元の暴かれる危険をおして、ウィロビーを救うために香港に飛ぶチャーリー。だが
そこに待ち受けていたものは、混沌とした香港社会の持つ闇と驚くべき陰謀であった。

香港の黒社会を背景に米中の情報部の思惑が激突するといった筋立てではあるが、
さほどの派手な展開もなく、気がつけば読了していたという印象。結末の意外性も弱い。
いつものフリーマントルらしく心理描写が入念で、過去の罪業に苦悩するチャーリーが
強調されている。英国統治時代の香港の複雑な社会構造と風景描写が興味深かった。
呼びだされた男 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:呼びだされた男 (新潮文庫)より
4102165053

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