夢を与える

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評判

夢を与えるの評価:

3.28/5点 レビュー 134件。 B ランク

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平均点3.28pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全258件 41〜60 3/13ページ
No.218
(3pt)

なぜ主人公は恋人を最後まで信じたのか

筆者は芸能界にいたことがあるのかと錯覚するほど、芸能界で生きる夕子の葛藤を巧みに描いていた。いつ何時もTVの向こう側にいる不特定多数の人の理想であり続けるのは大変だ。精神が滅入ってしまう。夕子が"ゆーちゃん"を演じるのに疲れ、恋に溺れて転落していく過程は読み応えがあった。唯一残念だったのは、恋人である無名のダンサー・正晃が怪しげな友人に情事を撮影させようとした時に夕子が別れを考えなかったか説明されていない点だ。夕子はあれだけスキャンダルに敏感で賢いのに、なぜ考えなかったのか。それまでに何度も正晃を疑った瞬間があったのだから、別れを考えるのが自然ではないか。別れなかったからこその転落劇ではあるが、夕子が別れを考えなかった理由は説明して欲しかった。説明不足のため、彼女が恋人との別れを決断し再びスターダムへ戻るという展開もあったのではないかと思ってしまう。後味が悪い。
夢を与える Amazon書評・レビュー: 夢を与えるより
4309018041
No.217
(3pt)

なぜ主人公は恋人を最後まで信じたのか

筆者は芸能界にいたことがあるのかと錯覚するほど、芸能界で生きる夕子の葛藤を巧みに描いていた。いつ何時もTVの向こう側にいる不特定多数の人の理想であり続けるのは大変だ。精神が滅入ってしまう。夕子が"ゆーちゃん"を演じるのに疲れ、恋に溺れて転落していく過程は読み応えがあった。唯一残念だったのは、恋人である無名のダンサー・正晃が怪しげな友人に情事を撮影させようとした時に夕子が別れを考えなかったか説明されていない点だ。夕子はあれだけスキャンダルに敏感で賢いのに、なぜ考えなかったのか。それまでに何度も正晃を疑った瞬間があったのだから、別れを考えるのが自然ではないか。別れなかったからこその転落劇ではあるが、夕子が別れを考えなかった理由は説明して欲しかった。説明不足のため、彼女が恋人との別れを決断し再びスターダムへ戻るという展開もあったのではないかと思ってしまう。後味が悪い。
夢を与える (河出文庫) Amazon書評・レビュー: 夢を与える (河出文庫)より
4309411789
No.216
(5pt)

充分です

殆ど新品に近い状態で満足です。これからはこれに限ると思いました。又、ぜひ利用します。
夢を与える Amazon書評・レビュー: 夢を与えるより
4309018041
No.215
(5pt)

充分です

殆ど新品に近い状態で満足です。これからはこれに限ると思いました。又、ぜひ利用します。
夢を与える (河出文庫) Amazon書評・レビュー: 夢を与える (河出文庫)より
4309411789
No.214
(5pt)

『人』は商品となり得るか?

小説を読む際に何を気にするか? 僕は『なんで?』と違和感を持った文を大事にする。
普通ではないコト、そういう部分にこそ作者の書きたい事が現れると思うので。

この小説で一番違和感を持ったのは、『契約期間の項には、半永久とあった』という部分だ。
変わり続ける子供に対して、『半永久』なんて契約はあり得ないわけで、僕はコレを『人間をモノ(将来的な価値を持っている商品)として扱う契約』だと読んだ。

モノ(タレント)として売り出す過程で、夕子は『人として学ぶコト』を普通の人より早かったり機会を失ったりしながら成長していく。確かにその過程はありがちなエピソードだ。でもとても丁寧に描きながら、緊迫のエンディングに向かう。

エンディングを解説で『ウエスタン』に例えていたが、同感! 僕は『居合切り』を思い出していた。
『売る側の代表:母』を一刀両断のもとに黙らせ、『買う側の代表:雑誌記者』に『あなた達が欲しがっている ”欲望にのみ動かされる” スキャンダルを売ることは出来るけど、やらないよ』と凄んでみせ、『人はテレビで見たいとは思わないだろう』という捨て台詞を吐かすシーンは圧巻だ。

しかし皮肉な事だ、『信頼』とか『夢を与える』という一見高尚な言葉は市場に出た瞬間、『一方的な不特定多数からの要求』に変わり果てるなんて。綿谷さんは、非常に冷徹に描いてみせたと思う。
夢を与える Amazon書評・レビュー: 夢を与えるより
4309018041
No.213
(5pt)

『人』は商品となり得るか?

小説を読む際に何を気にするか? 僕は『なんで?』と違和感を持った文を大事にする。
普通ではないコト、そういう部分にこそ作者の書きたい事が現れると思うので。

この小説で一番違和感を持ったのは、『契約期間の項には、半永久とあった』という部分だ。
変わり続ける子供に対して、『半永久』なんて契約はあり得ないわけで、僕はコレを『人間をモノ(将来的な価値を持っている商品)として扱う契約』だと読んだ。

モノ(タレント)として売り出す過程で、夕子は『人として学ぶコト』を普通の人より早かったり機会を失ったりしながら成長していく。確かにその過程はありがちなエピソードだ。でもとても丁寧に描きながら、緊迫のエンディングに向かう。

エンディングを解説で『ウエスタン』に例えていたが、同感! 僕は『居合切り』を思い出していた。
『売る側の代表:母』を一刀両断のもとに黙らせ、『買う側の代表:雑誌記者』に『あなた達が欲しがっている ”欲望にのみ動かされる” スキャンダルを売ることは出来るけど、やらないよ』と凄んでみせ、『人はテレビで見たいとは思わないだろう』という捨て台詞を吐かすシーンは圧巻だ。

しかし皮肉な事だ、『信頼』とか『夢を与える』という一見高尚な言葉は市場に出た瞬間、『一方的な不特定多数からの要求』に変わり果てるなんて。綿谷さんは、非常に冷徹に描いてみせたと思う。
夢を与える (河出文庫) Amazon書評・レビュー: 夢を与える (河出文庫)より
4309411789
No.212
(3pt)

さみしい。

すこし旧いこの作品を、さみしく読んだ。誰もが遣り場のない居心地の悪さに足掻く10代に身の丈以上の評価をうけ、「では私は?」の答えに辿り着くための内側を育てるべき時期には既に完成された「商品」の提示を求められた作家の、ぎりぎりの自画像。常に視点の定まらない三人称が描く人物は誰もが当時22歳のこの作家とおなじだけ幼なく、そしておそらく作家はこの幼ない内側を育てることのないまま30歳で「結婚」し、「肉の固まった」自身を甘やかし続けながら此世での帳尻を合わせてしまう。いま、主人公・夕子がどんな女性になっているか、もう綿矢さんには教えてもらえない。
夢を与える Amazon書評・レビュー: 夢を与えるより
4309018041
No.211
(3pt)

さみしい。

すこし旧いこの作品を、さみしく読んだ。誰もが遣り場のない居心地の悪さに足掻く10代に身の丈以上の評価をうけ、「では私は?」の答えに辿り着くための内側を育てるべき時期には既に完成された「商品」の提示を求められた作家の、ぎりぎりの自画像。常に視点の定まらない三人称が描く人物は誰もが当時22歳のこの作家とおなじだけ幼なく、そしておそらく作家はこの幼ない内側を育てることのないまま30歳で「結婚」し、「肉の固まった」自身を甘やかし続けながら此世での帳尻を合わせてしまう。いま、主人公・夕子がどんな女性になっているか、もう綿矢さんには教えてもらえない。
夢を与える (河出文庫) Amazon書評・レビュー: 夢を与える (河出文庫)より
4309411789
No.210
(5pt)

人に「夢」を与えることとは?

タイトル通り「夢を与える」とはどういうことなのか?が、大きなテーマになっています。
主人公阿部夕子は、子どもの頃からモデルとしての生活をしています。
成長するにつれて、タレント「夕子」と個人「夕子」のギャップに悩みます。
と同時に、彼女は「隔離された」生活を強いられているがために、一般的な社会的知識と言う面で常識からかけ離れた存在になってしまいます。
限られた人間との接触と、仕事としての大勢の関係者という異常な世界で生きて行きます。
そして、子どもの頃に言われた「夢を与える」仕事について、その言葉の意味が理解できないまま忙しいタレント生活を送っています。
そうした息つく間もない生活から「大学受験」と言うドキュメント企画で、自由な時間が出来た時、ある事件が起きます。
言ってみれば、「純粋培養」の人間が、枠からはみ出た人間を見た時、その魅力に取りつかれてしまいます。
そこで起こった事件のために、彼女はタレントから脱落する危機に陥り、この時初めて「夢を与える」仕事の意味を理解します。
子どもの頃から、一般的な社会から切り離されて、精神的な成長・常識が備わらず、大きくなってしまった悲劇が起きてしまいます。

私たちは、テレビなどを通してタレントを見ています。
その「表と裏」をこうして見てみると、なかなか大変だなあと感じます。
その人生は、本当に「人間」として幸せなのだろうかとも思います。

小説は、大きな流れと共に、それぞれのエピソードで登場する、中学時代の男友達だったり、初めてキスをする女性タレントだったり、「死」を体感させてくれた女性だったりと、脇の人物設定が見事に活きています。
彼らの描写を通して、主人公の成長や性格が規定されて行くのが良く解ります。
素晴らしい小説でした。
夢を与える Amazon書評・レビュー: 夢を与えるより
4309018041
No.209
(5pt)

人に「夢」を与えることとは?

タイトル通り「夢を与える」とはどういうことなのか?が、大きなテーマになっています。
主人公阿部夕子は、子どもの頃からモデルとしての生活をしています。
成長するにつれて、タレント「夕子」と個人「夕子」のギャップに悩みます。
と同時に、彼女は「隔離された」生活を強いられているがために、一般的な社会的知識と言う面で常識からかけ離れた存在になってしまいます。
限られた人間との接触と、仕事としての大勢の関係者という異常な世界で生きて行きます。
そして、子どもの頃に言われた「夢を与える」仕事について、その言葉の意味が理解できないまま忙しいタレント生活を送っています。
そうした息つく間もない生活から「大学受験」と言うドキュメント企画で、自由な時間が出来た時、ある事件が起きます。
言ってみれば、「純粋培養」の人間が、枠からはみ出た人間を見た時、その魅力に取りつかれてしまいます。
そこで起こった事件のために、彼女はタレントから脱落する危機に陥り、この時初めて「夢を与える」仕事の意味を理解します。
子どもの頃から、一般的な社会から切り離されて、精神的な成長・常識が備わらず、大きくなってしまった悲劇が起きてしまいます。

私たちは、テレビなどを通してタレントを見ています。
その「表と裏」をこうして見てみると、なかなか大変だなあと感じます。
その人生は、本当に「人間」として幸せなのだろうかとも思います。

小説は、大きな流れと共に、それぞれのエピソードで登場する、中学時代の男友達だったり、初めてキスをする女性タレントだったり、「死」を体感させてくれた女性だったりと、脇の人物設定が見事に活きています。
彼らの描写を通して、主人公の成長や性格が規定されて行くのが良く解ります。
素晴らしい小説でした。
夢を与える (河出文庫) Amazon書評・レビュー: 夢を与える (河出文庫)より
4309411789
No.208
(5pt)

激しい恋愛小説

この作家の小説は初めて読みましたが、私が小説に求める全てがあったと感じました。
現代的でポップな文体と時折散見される含蓄あるフレーズ…。
ただ若干不自然だと感じる設定もありました。
もっとも、この点は小説の価値を致命的に損なうものではないです。
本格的な恋愛小説を読みたい、という方にお薦めします。
夢を与える Amazon書評・レビュー: 夢を与えるより
4309018041
No.207
(5pt)

激しい恋愛小説

この作家の小説は初めて読みましたが、私が小説に求める全てがあったと感じました。
現代的でポップな文体と時折散見される含蓄あるフレーズ…。
ただ若干不自然だと感じる設定もありました。
もっとも、この点は小説の価値を致命的に損なうものではないです。
本格的な恋愛小説を読みたい、という方にお薦めします。
夢を与える (河出文庫) Amazon書評・レビュー: 夢を与える (河出文庫)より
4309411789
No.206
(4pt)

夢をあたえたのか否か

蹴りたい背中という著者の圧倒的代表作があるが故に、どうしても比較してしまうのは致し方ない。それだけあの作品は綿矢りさの「アイデンティティ」であったからだ。
そのアイデンティティたる独特の表現力がこの作品にはあまりない。しっかりし過ぎている。確かに構成は理路整然。しかし、瑞々しさが失われてしまったような気がして悲しい。
一言で言えば、主人公夕子が芸能界で成長していく中で、恋愛に溺れて、築き上げた信頼や人気を一気に失っていくわけだが、ありがちでどこか雰囲気はどんよりと常に曇り空。
「夢をあたえるとは~」と、夕子は失ってから大切な事に気付く。しかしその過程は拙さを感じる。
母や父の設定やヒストリーもいまいちで、夕子の物語には深みすら与えていない。その変わった家族のバックグラウンドをもっと活かして欲しかった。
夕子はたくさんのものを失っただけだった。
夢を与える Amazon書評・レビュー: 夢を与えるより
4309018041
No.205
(4pt)

夢をあたえたのか否か

蹴りたい背中という著者の圧倒的代表作があるが故に、どうしても比較してしまうのは致し方ない。それだけあの作品は綿矢りさの「アイデンティティ」であったからだ。
そのアイデンティティたる独特の表現力がこの作品にはあまりない。しっかりし過ぎている。確かに構成は理路整然。しかし、瑞々しさが失われてしまったような気がして悲しい。
一言で言えば、主人公夕子が芸能界で成長していく中で、恋愛に溺れて、築き上げた信頼や人気を一気に失っていくわけだが、ありがちでどこか雰囲気はどんよりと常に曇り空。
「夢をあたえるとは~」と、夕子は失ってから大切な事に気付く。しかしその過程は拙さを感じる。
母や父の設定やヒストリーもいまいちで、夕子の物語には深みすら与えていない。その変わった家族のバックグラウンドをもっと活かして欲しかった。
夕子はたくさんのものを失っただけだった。
夢を与える (河出文庫) Amazon書評・レビュー: 夢を与える (河出文庫)より
4309411789
No.204
(3pt)

ふつうに

淡々と読めました。
とくにおもしろいと思わなかったのに、心の中ではこの作品を欲してたらしく、二日に分けて断続的に惹き付けられて読んでしまったのが不思議。

作者の世界観がつまっている感じで
読み終わったあとしばしぼ~っとしてしまった
虚無感?なのか?
夢を与える Amazon書評・レビュー: 夢を与えるより
4309018041
No.203
(3pt)

ふつうに

淡々と読めました。
とくにおもしろいと思わなかったのに、心の中ではこの作品を欲してたらしく、二日に分けて断続的に惹き付けられて読んでしまったのが不思議。

作者の世界観がつまっている感じで
読み終わったあとしばしぼ~っとしてしまった
虚無感?なのか?
夢を与える (河出文庫) Amazon書評・レビュー: 夢を与える (河出文庫)より
4309411789
No.202
(5pt)

よかったです

申し分ないです。綿矢りさのファンとしては、不満はございません。
夢を与える Amazon書評・レビュー: 夢を与えるより
4309018041
No.201
(5pt)

よかったです

申し分ないです。綿矢りさのファンとしては、不満はございません。
夢を与える (河出文庫) Amazon書評・レビュー: 夢を与える (河出文庫)より
4309411789
No.200
(3pt)

「私は私の人生自体で人に夢を与えてるの」

著者は、『かわいそうだね?』で大江健三郎賞を受賞した綿矢りさ。
(2012.10.20 初版発行)

幼いころからチャイルドモデルをして美しく健康に育ってゆく少女・阿部夕子。
中学入学と同時に母の勧めで大手タレント事務所に所属し、CM・連ドラ・CDデビューとブレイクし、急速に国民的な人気が高まってゆく。
高校生の夕子は深夜番組で見たダンサーに初恋をしたのが悲劇の前触れだった。

『蹴りたい背中』や『勝手にふるえてろ』のような快活さがないのが残念だ。
シナリオ構成自体は興味深いけれど、どこかありきたりな感じがしてならない。
最後のバッド・エンドへの運び方も何だかチープ…本作品で綿矢りさが“言いたかったこと”はなんだろうか、光と闇は渾然一体って感じだろうか。

“アイドル”という存在の儚く脆い部分を見せつけてくれたいい作品でもあった。
彼女らは、まず相手の期待通りの思想・言動が求められてゆく内に、自分とは何だったのか?こんな私がこんなことを言っていいのか?と自問自答を繰り返す。

これは小説の中だけじゃなくて、現実の世界でもそうなんだろうな。
きゃりー・ぱみゅぱみゅやローラ、Perfumeたちも同じ悩みを抱えていそう。
自分を商品と客観視してセルフプロデュースしていく、中々覚悟が要る仕事だ。

───「自己推薦なんかじゃ、だめに決まってる。他の子と同じように勉強して合格しなくちゃだめ。阿部夕子が本当に人に夢を与える瞬間は、出演している役を演じているときじゃなくて、私自身の人生で、普通の理想の人生を歩んでいるときなんだから。私は私の人生自体で人に夢を与えてるの」(阿部夕子、p.194)
夢を与える Amazon書評・レビュー: 夢を与えるより
4309018041
No.199
(3pt)

「私は私の人生自体で人に夢を与えてるの」

著者は、『かわいそうだね?』で大江健三郎賞を受賞した綿矢りさ。
(2012.10.20 初版発行)

幼いころからチャイルドモデルをして美しく健康に育ってゆく少女・阿部夕子。
中学入学と同時に母の勧めで大手タレント事務所に所属し、CM・連ドラ・CDデビューとブレイクし、急速に国民的な人気が高まってゆく。
高校生の夕子は深夜番組で見たダンサーに初恋をしたのが悲劇の前触れだった。

『蹴りたい背中』や『勝手にふるえてろ』のような快活さがないのが残念だ。
シナリオ構成自体は興味深いけれど、どこかありきたりな感じがしてならない。
最後のバッド・エンドへの運び方も何だかチープ…本作品で綿矢りさが“言いたかったこと”はなんだろうか、光と闇は渾然一体って感じだろうか。

“アイドル”という存在の儚く脆い部分を見せつけてくれたいい作品でもあった。
彼女らは、まず相手の期待通りの思想・言動が求められてゆく内に、自分とは何だったのか?こんな私がこんなことを言っていいのか?と自問自答を繰り返す。

これは小説の中だけじゃなくて、現実の世界でもそうなんだろうな。
きゃりー・ぱみゅぱみゅやローラ、Perfumeたちも同じ悩みを抱えていそう。
自分を商品と客観視してセルフプロデュースしていく、中々覚悟が要る仕事だ。

───「自己推薦なんかじゃ、だめに決まってる。他の子と同じように勉強して合格しなくちゃだめ。阿部夕子が本当に人に夢を与える瞬間は、出演している役を演じているときじゃなくて、私自身の人生で、普通の理想の人生を歩んでいるときなんだから。私は私の人生自体で人に夢を与えてるの」(阿部夕子、p.194)
夢を与える (河出文庫) Amazon書評・レビュー: 夢を与える (河出文庫)より
4309411789