夢を与える

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評判

夢を与えるの評価:

3.28/5点 レビュー 134件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.28pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全258件 221〜240 12/13ページ
No.38
(4pt)

ラストに不満は残りますが・・・

結構分量もあるし私は普段小説はあまり読まないのでどうかなぁと思ったんですが、

いざ読み始めたら一気に最後まで読めました。

私はあまり難しいことを考えずに、とにかくその作品がおもしろいかつまらないか、

そこそこかと結局はそれしかないと思うので、そういう意味ではなかなかおもしろかった。

ただ、途中で出てきた多摩という名の男の子や、

その他伏線になっているのかなという部分が、

結局最後まで特に生かされずに終わってしまったのは残念。

それも含めてなんかぶつ切りにされてしまった気がするラストに関しては、

不満と言うか後味の悪さが残ります。

これに関しては各々の好みの問題かもしれないんでなんとも言えませんが。

結構厳しい意見も多いですが個人的にはおもしろかったです。

ただ小説を数多く読んでいる方には物足りなさがあるのかも…ということを付け加えておきます。

少々甘めで星4つです。
夢を与える Amazon書評・レビュー: 夢を与えるより
4309018041
No.37
(4pt)

ラストに不満は残りますが・・・

結構分量もあるし私は普段小説はあまり読まないのでどうかなぁと思ったんですが、

いざ読み始めたら一気に最後まで読めました。

私はあまり難しいことを考えずに、とにかくその作品がおもしろいかつまらないか、

そこそこかと結局はそれしかないと思うので、そういう意味ではなかなかおもしろかった。

ただ、途中で出てきた多摩という名の男の子や、

その他伏線になっているのかなという部分が、

結局最後まで特に生かされずに終わってしまったのは残念。

それも含めてなんかぶつ切りにされてしまった気がするラストに関しては、

不満と言うか後味の悪さが残ります。

これに関しては各々の好みの問題かもしれないんでなんとも言えませんが。

結構厳しい意見も多いですが個人的にはおもしろかったです。

ただ小説を数多く読んでいる方には物足りなさがあるのかも…ということを付け加えておきます。

少々甘めで星4つです。
夢を与える (河出文庫) Amazon書評・レビュー: 夢を与える (河出文庫)より
4309411789
No.36
(2pt)

著者自身も被害者??

何を訴えたいのかよく分からない作品。最年少で芥川賞を受賞し、その重圧に押しつぶされそうになっている自身をヒロインになぞらえたのか?

 以前から「芥川賞」「直木賞」の受賞作には疑問を抱いていたが、「蹴りたい背中」の芥川賞受賞のニュースには力が抜けた事を思い出す。しかし、これは勿論綿矢りさのせいではなく、今の文学界の体質のレベルの低さが原因。

 綿矢りさには「インストール」の様な伸びやかな作品を期待したいが、このまま消えてしまうのか???

 周りのプレッシャーに流されずにマイペースで執筆し続けて欲しい。
夢を与える Amazon書評・レビュー: 夢を与えるより
4309018041
No.35
(2pt)

著者自身も被害者??

何を訴えたいのかよく分からない作品。最年少で芥川賞を受賞し、その重圧に押しつぶされそうになっている自身をヒロインになぞらえたのか?

 以前から「芥川賞」「直木賞」の受賞作には疑問を抱いていたが、「蹴りたい背中」の芥川賞受賞のニュースには力が抜けた事を思い出す。しかし、これは勿論綿矢りさのせいではなく、今の文学界の体質のレベルの低さが原因。

 綿矢りさには「インストール」の様な伸びやかな作品を期待したいが、このまま消えてしまうのか???

 周りのプレッシャーに流されずにマイペースで執筆し続けて欲しい。
夢を与える (河出文庫) Amazon書評・レビュー: 夢を与える (河出文庫)より
4309411789
No.34
(5pt)

重苦しく恐ろしい悪夢を見たような読後感が、残りました。

著者の久し振りの作品、かなり身構えて読みました。主人公の夕子さんではありませんが、著者も急激に成長しているんだな、などと想ったりしました。読み終えた時、とても重苦しい恐ろしい悪夢を見たような読後感が残り、半ば呆然としてしまいました。打ちのめされてしまったかのようです。

 冒頭の、別れ話から始まって避妊具に細工し続けて妊娠し結婚を迫る、というあたりから、何かが始まる予感に、あっという間に小説の描かれる世界の中に惹き込まれてしまいました。「夕子さん」が理想の子供を演じ始める時から、いつかその理想が崩れ、打ち砕かれるだろう事は想像がついたのですが、然し、その最期があまりにも無残で、またリアルに描かれていて、私はショックを受けてしまいました。

 私が大江健三郎氏の著作が好きなのでこう感じたのかもしれませんが、「夕子さん」がモデルとして活躍し始めた時のインタビュー「将来の夢、未来は?」に対してマネージャーから「夢を与える」と応じればいいと受けた時の彼女の違和感、「ほんとうの夢じゃなくない?嘘ばっかりじゃん?」、・・・この下りを読んでいる時など、私は大江健三郎氏の短篇「鳥」の、「嘘だ!」と叫ぶ主人公とダブッて感じたりしました。

 著者・綿矢さん、この作家は何か私には得体の知れない恐ろしいものをその裡に秘めているように感じました。読んでいて時々、読者に「本当の私を見つけて!」と密かに叫んでいるかのような、著者の孤独感、寂寥感(作品を創造する孤独な作業に繋がるかのような)を見た気がしました。中盤、”夕子さん”が”本物では無い自分を演じる姿”に悩む場面、私には少し冗長に感じられたのですが、その隙間に、著者・綿矢さんの”書きたい”情熱が滲み出ているように感じられました。
夢を与える Amazon書評・レビュー: 夢を与えるより
4309018041
No.33
(3pt)

題名とは、少し遠く、面白いのか?最後は??

20代の前半で、よくまあここまで書いたと拍手はしてあげたいが、最後の方が、今一つ。芸能人でブレイクして、実際はそんなにあまくはないのではというのが、本音。母親の揺れる気持ちの描写はうまいが、チヤホヤされて、芸タレで容姿に恵まれた女の子の心のゆれ方が今一つだなあと思いました。やはり、そこは芥川賞をとっても、隠しきれない作者の若さゆえか?と思うと年をとるということも悪くはないなと思いました。きっと、これから熟していけば、きっとものすごい作家さんになってくれると思うので、ゆっくり作家生活を送ってほしいなと思いました。
夢を与える Amazon書評・レビュー: 夢を与えるより
4309018041
No.32
(5pt)

重苦しく恐ろしい悪夢を見たような読後感が、残りました。

著者の久し振りの作品、かなり身構えて読みました。主人公の夕子さんではありませんが、著者も急激に成長しているんだな、などと想ったりしました。読み終えた時、とても重苦しい恐ろしい悪夢を見たような読後感が残り、半ば呆然としてしまいました。打ちのめされてしまったかのようです。

 冒頭の、別れ話から始まって避妊具に細工し続けて妊娠し結婚を迫る、というあたりから、何かが始まる予感に、あっという間に小説の描かれる世界の中に惹き込まれてしまいました。「夕子さん」が理想の子供を演じ始める時から、いつかその理想が崩れ、打ち砕かれるだろう事は想像がついたのですが、然し、その最期があまりにも無残で、またリアルに描かれていて、私はショックを受けてしまいました。

 私が大江健三郎氏の著作が好きなのでこう感じたのかもしれませんが、「夕子さん」がモデルとして活躍し始めた時のインタビュー「将来の夢、未来は?」に対してマネージャーから「夢を与える」と応じればいいと受けた時の彼女の違和感、「ほんとうの夢じゃなくない?嘘ばっかりじゃん?」、・・・この下りを読んでいる時など、私は大江健三郎氏の短篇「鳥」の、「嘘だ!」と叫ぶ主人公とダブッて感じたりしました。

 著者・綿矢さん、この作家は何か私には得体の知れない恐ろしいものをその裡に秘めているように感じました。読んでいて時々、読者に「本当の私を見つけて!」と密かに叫んでいるかのような、著者の孤独感、寂寥感(作品を創造する孤独な作業に繋がるかのような)を見た気がしました。中盤、”夕子さん”が”本物では無い自分を演じる姿”に悩む場面、私には少し冗長に感じられたのですが、その隙間に、著者・綿矢さんの”書きたい”情熱が滲み出ているように感じられました。
夢を与える (河出文庫) Amazon書評・レビュー: 夢を与える (河出文庫)より
4309411789
No.31
(3pt)

題名とは、少し遠く、面白いのか?最後は??

20代の前半で、よくまあここまで書いたと拍手はしてあげたいが、最後の方が、今一つ。芸能人でブレイクして、実際はそんなにあまくはないのではというのが、本音。母親の揺れる気持ちの描写はうまいが、チヤホヤされて、芸タレで容姿に恵まれた女の子の心のゆれ方が今一つだなあと思いました。やはり、そこは芥川賞をとっても、隠しきれない作者の若さゆえか?と思うと年をとるということも悪くはないなと思いました。きっと、これから熟していけば、きっとものすごい作家さんになってくれると思うので、ゆっくり作家生活を送ってほしいなと思いました。
夢を与える (河出文庫) Amazon書評・レビュー: 夢を与える (河出文庫)より
4309411789
No.30
(5pt)

綿矢りさにしか描けない作品。

最年少芥川賞受賞で大いに注目された綿矢りさ。ルックスの良さも話題になりました。

いまだに綿矢さんをアイドル視するファンもいるようで、本書刊行時に出版社が用意した

顔写真入りの宣伝物が、書店店頭から盗まれるという小さな事件もありました。

アイドルではなく作家。著者はそのジレンマを少なからず感じているのではないでしょうか。

そしてそのジレンマがこの作品を描かせたのではないかと感じました。

というのは、作品からわき起こるメッセージ性は強く、細部に渡り丁寧に描かれ、

約3年かけてこの作品のためだけに力を注いできたのが物語から感じられるからです。

並々ならぬパワーを宿したこの作品は、綿矢りさの進化形であると断言。ぜひご一読を。
夢を与える Amazon書評・レビュー: 夢を与えるより
4309018041
No.29
(5pt)

綿矢りさにしか描けない作品。

最年少芥川賞受賞で大いに注目された綿矢りさ。ルックスの良さも話題になりました。

いまだに綿矢さんをアイドル視するファンもいるようで、本書刊行時に出版社が用意した

顔写真入りの宣伝物が、書店店頭から盗まれるという小さな事件もありました。

アイドルではなく作家。著者はそのジレンマを少なからず感じているのではないでしょうか。

そしてそのジレンマがこの作品を描かせたのではないかと感じました。

というのは、作品からわき起こるメッセージ性は強く、細部に渡り丁寧に描かれ、

約3年かけてこの作品のためだけに力を注いできたのが物語から感じられるからです。

並々ならぬパワーを宿したこの作品は、綿矢りさの進化形であると断言。ぜひご一読を。
夢を与える (河出文庫) Amazon書評・レビュー: 夢を与える (河出文庫)より
4309411789
No.28
(2pt)

りさちゃん、一生懸命書いたんだね。

読後まず感じたのは「一生懸命書いたんだね」と、綿矢リサに対しての感情だった。

その感情は本に対する感動ではなく、綿矢リサ執筆力への淋しさなのである。

アイドルに祭り上げられていった女の子が恋愛で躓き転落する。それだけでは深みがないと感じたのか、主人公の両親が結婚に漕ぎつけたいきさつも加わる。

これまでの綿矢作品と異なり、作品の分量は多い。が、中身は薄い。

それは、彼女が描いたものは、小説として前菜程度であり、メインではない。

決定的なのは、ラスト記者に委ねたことだ。

この締めが、この本のレベルを決定付けた。

同じような美しい女を描きった『グロテスク』桐野夏生著のように、

職業作家になるのであれば作品として描ききれなければ綿矢りさは必ず消える。
夢を与える Amazon書評・レビュー: 夢を与えるより
4309018041
No.27
(2pt)

りさちゃん、一生懸命書いたんだね。

読後まず感じたのは「一生懸命書いたんだね」と、綿矢リサに対しての感情だった。

その感情は本に対する感動ではなく、綿矢リサ執筆力への淋しさなのである。

アイドルに祭り上げられていった女の子が恋愛で躓き転落する。それだけでは深みがないと感じたのか、主人公の両親が結婚に漕ぎつけたいきさつも加わる。

これまでの綿矢作品と異なり、作品の分量は多い。が、中身は薄い。

それは、彼女が描いたものは、小説として前菜程度であり、メインではない。

決定的なのは、ラスト記者に委ねたことだ。

この締めが、この本のレベルを決定付けた。

同じような美しい女を描きった『グロテスク』桐野夏生著のように、

職業作家になるのであれば作品として描ききれなければ綿矢りさは必ず消える。
夢を与える (河出文庫) Amazon書評・レビュー: 夢を与える (河出文庫)より
4309411789
No.26
(4pt)

変わったことはなにもないけど、変わる必要もないのかもしれないし。

親子も、恋人も、堕ちていくことも、皮肉も、ふつうの素直さと同じくらい、ふつうにひねている。
夢を与える Amazon書評・レビュー: 夢を与えるより
4309018041
No.25
(4pt)

変わったことはなにもないけど、変わる必要もないのかもしれないし。

親子も、恋人も、堕ちていくことも、皮肉も、ふつうの素直さと同じくらい、ふつうにひねている。
夢を与える (河出文庫) Amazon書評・レビュー: 夢を与える (河出文庫)より
4309411789
No.24
(3pt)

帯のコピーが…

「私は普通の女の子より早く老けるだろう」みたいなことが帯に書いてあって、『愛人 ラ・マン』の「18歳で私は年老いた」のコピーを思い出した。あと気になったのが、日仏ハーフのトーマという人が出てくるがトーマはドイツ人の名前である。
夢を与える Amazon書評・レビュー: 夢を与えるより
4309018041
No.23
(3pt)

帯のコピーが…

「私は普通の女の子より早く老けるだろう」みたいなことが帯に書いてあって、『愛人 ラ・マン』の「18歳で私は年老いた」のコピーを思い出した。あと気になったのが、日仏ハーフのトーマという人が出てくるがトーマはドイツ人の名前である。
夢を与える (河出文庫) Amazon書評・レビュー: 夢を与える (河出文庫)より
4309411789
No.22
(3pt)

天才作家の誕生への道

夕子は幼児期から芸能界に関わり続け,高校入学を機にブレイクします。
いわゆる「子役」ものと言うと,山岸涼子「潮の声」(←まじこわい)や杉田かおる「すれっからし」,岡崎京子「リバーズエッジ」などが出版物で思い浮かびますが,この夕子はそれらのおんどろおんどろしいとは一線画す,健康ぶりです。彼女を守るために母親と芸能プロダクションの張り巡らす防護ネットは,上手に機能していました。
まじめに物事を捉える愛らしい少女は,人気者になることで何を得て何を失うのでしょうか?
少女はどれだけ物事が分かっていて,どれほどに分かっていない存在なのでしょうか?

「健康的で,愛らしく,大衆の視線を浴びて成長し,老若男女から愛されている」人物が主人公とあり,どうしても作者の影が強く感じられます。
中にこんな一文がありました。
「向いてはいないけれど、選ばれた。そうつぶやいては虚栄心を自分でくすぐり、自信の糧にした。」
これは厳しいです。こんな認識の下で人生送っていたら,それは苦しいです。
叫べない悲鳴が全編に響いていました。
夢を与える Amazon書評・レビュー: 夢を与えるより
4309018041
No.21
(3pt)

天才作家の誕生への道

夕子は幼児期から芸能界に関わり続け,高校入学を機にブレイクします。
いわゆる「子役」ものと言うと,山岸涼子「潮の声」(←まじこわい)や杉田かおる「すれっからし」,岡崎京子「リバーズエッジ」などが出版物で思い浮かびますが,この夕子はそれらのおんどろおんどろしいとは一線画す,健康ぶりです。彼女を守るために母親と芸能プロダクションの張り巡らす防護ネットは,上手に機能していました。
まじめに物事を捉える愛らしい少女は,人気者になることで何を得て何を失うのでしょうか?
少女はどれだけ物事が分かっていて,どれほどに分かっていない存在なのでしょうか?

「健康的で,愛らしく,大衆の視線を浴びて成長し,老若男女から愛されている」人物が主人公とあり,どうしても作者の影が強く感じられます。
中にこんな一文がありました。
「向いてはいないけれど、選ばれた。そうつぶやいては虚栄心を自分でくすぐり、自信の糧にした。」
これは厳しいです。こんな認識の下で人生送っていたら,それは苦しいです。
叫べない悲鳴が全編に響いていました。
夢を与える (河出文庫) Amazon書評・レビュー: 夢を与える (河出文庫)より
4309411789
No.20
(3pt)

ついに出た作品

前作2つと、作風が大きく変わっていて、「へえ」と単純に思いました。

人間が、人生の中で味わう喜び、悲しみ、辛さなどが詰め込まれ、主人公がただひたすらチヤホヤされつづけたり、ただの自分探しだったりという内容ではなくて、安心しました。

しかし、文体というか、作風が、最近流行の、携帯電話小説のようなイメージも抱いてしまいました。恐らく前2作、とくにインストールでの文体のイメージが強すぎたからでしょう。前2作、とくにインストールは、「よくこんなこと思いついたな」と、作品の内容に関心しましたが、今回は、「よくこれだけの量を書けたな」という思いが強かったです。

インストールは何度か読み直ししましたが、多分この作品に関しては読み直しはしないだろうと思います。それは駄作、という意味ではなく、1度で理解できるというか、そういう作品だと思ったからです。

作中でも、主人公がネットで中傷される、というような内容がありました。もしかしたらこういうレビューもそういったものになるかもしれません。

ただ、私は、単純に綿矢氏の作品が好きで、好きだからこそ、こういう感想も持ちました。

文句を言うくらいならレビューなんて書くな、そもそもお前にこの文章が書けるのか、と思う方もいるでしょうが、誉めるばかりが読者とは限らない、と思っています。

次の作品を期待する気持ちと、今回の作品への気持ちを込めて、星、3つ。
夢を与える Amazon書評・レビュー: 夢を与えるより
4309018041
No.19
(3pt)

ついに出た作品

前作2つと、作風が大きく変わっていて、「へえ」と単純に思いました。

人間が、人生の中で味わう喜び、悲しみ、辛さなどが詰め込まれ、主人公がただひたすらチヤホヤされつづけたり、ただの自分探しだったりという内容ではなくて、安心しました。

しかし、文体というか、作風が、最近流行の、携帯電話小説のようなイメージも抱いてしまいました。恐らく前2作、とくにインストールでの文体のイメージが強すぎたからでしょう。前2作、とくにインストールは、「よくこんなこと思いついたな」と、作品の内容に関心しましたが、今回は、「よくこれだけの量を書けたな」という思いが強かったです。

インストールは何度か読み直ししましたが、多分この作品に関しては読み直しはしないだろうと思います。それは駄作、という意味ではなく、1度で理解できるというか、そういう作品だと思ったからです。

作中でも、主人公がネットで中傷される、というような内容がありました。もしかしたらこういうレビューもそういったものになるかもしれません。

ただ、私は、単純に綿矢氏の作品が好きで、好きだからこそ、こういう感想も持ちました。

文句を言うくらいならレビューなんて書くな、そもそもお前にこの文章が書けるのか、と思う方もいるでしょうが、誉めるばかりが読者とは限らない、と思っています。

次の作品を期待する気持ちと、今回の作品への気持ちを込めて、星、3つ。
夢を与える (河出文庫) Amazon書評・レビュー: 夢を与える (河出文庫)より
4309411789