蹴りたい背中
評判
蹴りたい背中の評価:
3.63/5点 レビュー 175件。 B ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全350件 261〜280 14/18ページ
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蹴りたい背中の評価:
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だけど作者がこの作品を手掛けたのと同じ歳になった今、あの時解らなかった何かがわかる気がして読み返してみました。
主人公のハツは複雑で欝陶しい人間関係を築くことを放棄した女子高生。一人でいるのは嫌いだけど、グループでいるのはもっと嫌な彼女は、ゆっくり老化していく自分をリアルに想像しながら毎日を過ごしていた。
そんなある日、理科のグループ分けで自分と同じようにクラスで浮いているにな川を見つける。
そして過去にハツが偶然出会ったモデルをきっかけに、にな川とハツは親密になってゆくのだが……
まぁ、あらすじはこんなかんじです。
なんてゆーか、共感、みたいなものは多少あった。感情の比喩もとても上手いし、品がある。
でも起承転結に欠けるからドキドキとかはなかったですね。でもそのけだるい、後に何も残らない感じが、主人公ハツの性格を現してるみたいで、私的にはよかったです。
特に、(文章に直接書かれてるわけじゃないけど)ハツがにな川を見下してる感じがリアルにじとじとしてて、うわっ、て思った。
自分と同じ様に浮いたにな川。ひとりがひとりに共感を求めて寄り添えば、少しは楽になれる。でもそんな同調性を仮面に、ハツの心の水面下には、にな川への無意識の軽蔑があったに違いない。
オタク、根暗、きっと自分の方が絶対まし。私には「まだ」絹代がいるから、と。
だけど、にな川は違った。毎日人の視線や好きで一人で居るの、のスタンスばかり気にしているハツとは違って、彼の興味はまるでこっちにはなかった。
同じようで、まるで違う。
もしかしたら、ダメでキモくて、うざったいのは、自分かもしれないと、きっとハツは思ったに違いない。
そんな焦りとか、嫌悪感とか、自分と似てるようで似ていないにな川に対するいろんな感情の摩擦が、愛しいよりも、いじめたいよりも、もっと乱暴で非道な衝動、背中を蹴ってやりたい、ってなったんじゃないかな。
なんかそんな理不尽な想い、すごい共感できんじゃんとか思ってしまいました。
また何度か読もうと思います(^^)