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ともしびマーケット
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ともしびマーケットの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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札幌にある「ともしびスーパーマーケット鳥居前店」にからむ、様々な人々の人間模様。連作短編9編である。最近の短編集って、それぞれまったく独立した短編集ではなく、何かしらリンクしているものが目につく。同じ登場人物が必ず出てきたり、・・・・・たり。 これは同じお店に絡まる物語群だ。ただ何だか意味ありげな短編集がおおいが(それはそれで嫌いではないが)これはどちらかというとほのぼの系? いつもネスカフェの大瓶をかかえているおばさん、それを訝しく思う主婦、44歳独身の女性従業員、その彼女が昔憧れていた中年男性、女子中学生と片思いしている男子、従業員の無口な男と生き別れしているその娘、その男と曰くのある老境の夫婦、破恋で「引きこもっていた」がやっと表に出て行く気になった娘、東京から転勤してきた保険会社勤め男性の妻、その筋っぽく見えるが案外気の良い失業中の男、などなどがそれぞれに主人公になる短編の中に、他の人々が絡んでくる、それがまるで井戸端会議のを聞いているような、雑多なおかしな、又はもの悲しい物語になってくるのである。 読んでて、向田邦子の文体に似てると思ったり、角田光代に似ていると思ったり、もしかしたら一編ごとに少し文体を変えているのかなと思ったが考えすぎかもしれない。総体に重松清系?そうでもないか、暖かな余韻の残る作品だったといっておこう。 | ||||
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朝倉かすみさんの作品は今までほとんど読んできていますが、個人的には今回の作品ではなんだか少し腕が落ちたような感じを覚えました。 短編集でひとつひとつの話が成り立っていて、なおかつそれらが少しずつリンクしていて、物語のどこかで【出会ったことのある人】が何度か登場するのは、作風としては好きですし面白かったです。 でも、人々の日常を書いているにもかかわらず、なぜか私には作品全体として変な不気味さや、もちろんフィクションなのですが【嘘くささ】が感じられたりしました…登場人物の名前が変わっていて何だか現実的じゃなかったのもあったかもしれません。 あと、最終話もなんだか一つだけ浮いていて… これが腕が落ちたと感じた理由でしょうか? それでも、朝倉さんには他の誰にも当てはまらない良い世界があると思うので、これからも期待していきたいです。 | ||||
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マーケットを舞台まわしにして、人物のかすかなつながりや、生活や感情の微妙な起伏が、簡潔な描写で描かれている。ただ、最終章だけは、この本の中で浮いている。削除するか、どうしても必要なら、産気づいた智子をヒモの彼女が介護して救急車で病院につきそった後に、二人の関係を周囲の人物との会話を絡めて描く方がよい。その途中に親子の再会などなどを織り込めばよかったのではなかろうか。ということで、星3個です。読みながら、「If Nobody Speakes of Remarkable Things」と「美しい人(Nine Lives)」を思い出したが、昔からある手法なので、まねたわけではないだろう。独特の語り口と世界があるのだから。 | ||||
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「初の書き下ろし小説」と帯にありますが、4・5年前の出来事であることがわかる描写になっています。特にその年にこだわる必要もないので、古さを感じたのが残念です。 松チョイで宣伝していなかったら読まなかったでしょうが、読後に「損した。時間を返せ!」とは思いませんでした。 なお、ドラマ化や映画化しやすいと感じました。九つの短編集ですが、すれ違いで登場人物が色々リンクします。 | ||||
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