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七年の夜
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七年の夜の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.20pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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韓国文学が翻訳される際、本国仕様に合わせてやたらと印字が薄いことが多いんだけど、本作は印字がはっきりとしていて日本人向け、もっというと高い年齢層向けで疲れずに読めるところがまず良かった。 500ページを超える内容も中弛みなく、女性目線から必要と感じる描写の取りこぼしもなく、無駄な男女の絡みもなく、人物の相関図はリアルで乾いていて、舞台となるダム=水への畏怖との対比が生きていた。 韓国翻訳作品は十代向けのエッセイや恋愛小説が大半だが、もっと本作のようなエグいミステリーを出版してほしい。 | ||||
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フォークナーからジョイス、プルーストなど、複雑で長い小説を読むのは全然苦ではないのだが、今作はエンターテインメントにもかかわらず冗長で話の展開も遅く、最後までどこが面白いのか分からず、読み続けるのが苦痛でしかなかった。韓国映画にもよくあることだが、これでもかというほど過剰な暴力描写や偽悪的な内容が蜿蜒と続いてウンザリし、人から貸してもらった本でなければ途中で放棄していただろう。 日本語訳は全体的には自然な方だと思うが、登場人物が何度も「自害」したり(日本語で「自傷」のこと)、「公文が来る」(正式な書類が届く)などという、韓国語の漢字語や表現をそのまま漢字や日本語に直しただけの不自然な訳や、スーザン・サランドンの表記が「サランドロン」だったり「サランドン」だったりして統一されていないなど、詰めが甘いとも感じた(これは出版社の編集者の責任でもあるが)。 ちなみにチャン・ドンゴンなどが出ている映画版は、小説を端折り過ぎて意味不明かつ小説以上に面白くないので全くお勧めしない。 | ||||
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罪は許されない。。。しかし、そこに愛が存在する場合がある。。。 かなりな長編ではありますが、面白かったです。 この作家さんの別の作品も読んでみたくなりました。 | ||||
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チョン・ユジョン著、カン・バンファ訳『七年の夜』(書肆侃侃房、2017年)は韓国の小説である。主人公は凶悪殺人を犯したとされる死刑囚の息子である。現在進行形の話と回想が並行して描かれる。 有力者のバカ息子のために警察が見込み捜査する腐敗が描かれる。真相が明らかにされても反省しない。「弱みを見つけて横暴な捜査をもみ消そうとしたのかも知れない」(42頁) その後は虐待の話が続き、重たい。息子が視点人物の話は感情移入できるが、大人達が視点人物の話は病んでおり、読んでいて辛い。本書のプロットが日本の作品で登場したならばスマートなキャラクターによって相手の何手先を読む高度な心理戦になりそうである。しかし、本書では、ただただ偏執的である。 本書は暴力の描写も色濃い。本書は「Woman's Best 韓国女性文学シリーズ」に属するが、女流作家がよく書けると感じた。韓国は女性元首が登場した国である。日本よりもジェンダーの壁は低いと言えるだろう。 可哀想なキャラクターはウンジュである。韓流ドラマのラブコメでは強気なツンデレのヒロインになりそうなキャラクターであった。しかし、本書では良いところがない。 | ||||
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ページを進める毎にどんどん引き込まれていって、気付けば読み終わってました! 怖いし、エグいし…でも面白い! 不思議な感覚を味わえます。 表現もリアルで、映画を観ている様な感覚になりました。 読んだことない方は是非読んでみて欲しい!そんな作品です!! | ||||
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