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破滅の王



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【この小説が収録されている参考書籍】
破滅の王
破滅の王 (双葉文庫)

破滅の王の評価: 3.50/5点 レビュー 16件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.50pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全16件 1~16 1/1ページ
No.16:
(5pt)

アツき戦いは。

本書は、COVID-19パンデミック前、2017年11月に刊行された。
戦時中の魔都、上海からはじまる細菌兵器をめぐるフィクション。
壮絶極まる戦いが待っていた。
歪んだヒューマニストの行為は許されるべきではない。
”科学上の発明は人々に利益を与えるものであること”を切に願う。
破滅の王 (双葉文庫)Amazon書評・レビュー:破滅の王 (双葉文庫)より
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No.15:
(4pt)

題材が良い。

日本軍の細菌兵器開発に巻き込まれた医師・軍人たちの苦悩の物語。題材が厳しいだけに、迫力があります。難を言えば、登場するのが立派な人ばかりで、心情がきれいゆえに、生々しさに欠けています。加えて、文章がまずい。しかし、真直ぐな倫理感に基づいているため、読んでよかったと思う本です。
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No.14:
(1pt)

味けない…!

伝えたいものが何も無いからつまらない
破滅の王Amazon書評・レビュー:破滅の王より
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No.13:
(5pt)

面白い

ヘーゼルの密書が面白かったので、続けて読んでみましたがすごく面白かった。
帝国陸軍、731部隊の同調圧力に屈しなかった軍人と研究者が密かに組織に背いて協力し合い細菌兵器の撲滅を試みる話で、途中同様にナチスに馴染めなかった軍人も加わります。作者さんの情熱、魂の叫びが伝わってくるような読み応えある文章でした。
歴史、SFにハードボイルド、ブロマンスが楽しめます。
破滅の王 (双葉文庫)Amazon書評・レビュー:破滅の王 (双葉文庫)より
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No.12:
(1pt)

全然面白くない

展開がのろいし面白くないしで402ページでギブアップ。石井四郎があまり登場しないのに面くらう。彼は戦後は開業医をしてたそうだが住民たちから袋たたきにあわなかったのだろうか。
破滅の王 (双葉文庫)Amazon書評・レビュー:破滅の王 (双葉文庫)より
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No.11:
(5pt)

心にずっしりと響く

著者の生み出す多彩な作品群のなかでも、本書は重要なものに位置付けられるだろう。
形式としては『セント・イージス号の武勲』と同じく歴史フィクション、
そして内容的には『華竜の宮』からSF的要素を抜いたような、政治的問題を正面から扱うものとなっている。

いわゆる娯楽的要素は少なく、日本の恥部である731部隊という非常に重いテーマが
正面から扱われていることに驚く。巻末の文献リストからも、著者がこの作品に
かけた意気込みが伝わってくる。

人生をかけるような重要な問題であればあるほど、判断は白か黒かで割り切れるようなものではない。
立ちすくみ、思い悩み、ときに絶望を抱え、それでも少しでも自分の信念や理想に近い道を
選び取ろうとする、そんな人間たちを著者は巧みに描き出す。心に深く響く作品である。

企画的にあまり売れそうもない気がするが、文庫化されたのだから立派なものだ。
売り上げはともかくとして、著者の代表作の一つと言ってよいと思う。

ところで文庫版解説は上田作品を内在的に理解した素晴らしいものだが、Amazonの紹介文や
帯の宣伝文句は的外れのように思える。執筆途中で方針変更があったのかもしれない。
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No.10:
(2pt)

肩すかし

「破滅の王」も猛威は振るわず。主人公は活躍しない。
別に放置で良かったんではとすら思える。
がっかりした。
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4575240664
No.9:
(3pt)

割とストレート

731関連だという事は「序」で分かったから、「良識ある科学者」と「軍の方針」とで潜行する戦いでもあるのかと思って読み進んだが、かなりあっさりストレートだった
次から次へと出てくる人物ほぼすべてが「いい人」で「利用しようとしている」とか「上手く使おうとしている(←の、結果苦悩に陥れられるとか)」とかが一切なく、「皆、味方」で、「皆、守護者」な感じで…
宮本が大変に「能天気」な人物に思えてしまった

「安楽死させるほうがずっとましです」
に、1票。的な。記録されるためだけに半端に手を尽くされてもなあ…「患者」じゃなくて「症例」だという事が恐ろしい。「科学者」はマッドな部分がないと大成しない。それは分かっているけどさあ。真須木も宮本も大して変わらん気がしないでもない

こんだけ関わって、「敗戦」の時点で満州に居て「内地に帰ったら」と危機感なく思えるところが凄い
「ひそかに始末されるかも」とか「そもそも帰る事が出来るのか」を心配しないでいられるモンなのか…
「守られる事がデフォ」の人は強いのね
…少々白けてしまった…
破滅の王Amazon書評・レビュー:破滅の王より
4575240664
No.8:
(3pt)

租界におけるスパイ活劇を期待してはいけない

序盤中盤は、日中戦争における上海を中心とした中国での情勢や雰囲気が細かく描写されていて密度が濃い。
ただ、中盤までは細かい割に物語自体が遅々として進まず、「租界」とかの言葉に反応する日中戦争当時の中国に興味がある人以外は脱落すると思う。

終盤はラノベ的に急展開で、中国共産軍とのやりとりやベルリンでの取って付けたようなスパイサスペンスとかは、都合が良すぎるダイジェストな印象。
せっかく中盤まで中国の物語を細かく積み上げてきたのだから、中国だけで終わることができるはずで、「2人の主人公」的な中途半端なエンタメ要素が積み重ねを台無しにしている。
「2人の主人公物語」としては、終盤で突然大活躍する灰塚の比重が宮本に対して低すぎてバランスが悪い。
破滅の王Amazon書評・レビュー:破滅の王より
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No.7:
(4pt)

素材の大きさに飲まれたか

731部隊と石井四郎など、実在の人物を登場させながら、R2vという架空の細菌兵器を巡って、諜報機関やマッドサイエンティストが暗闘する。力作である。リアリティーもある。ただ、作者は何を描きたかったのだろうか。細菌兵器開発という、人の道を踏み外していく狂気をなのか、諜報機関のスリリングでサスペンスフルなストーリーをなのか。それとも、日独中露それぞれの思惑が入り組んだ歴史上の真実に迫りたかったのか。
 あれもこれも正面から描きすぎて、作者が素材に飲みこまれていった感じが否めない。
破滅の王Amazon書評・レビュー:破滅の王より
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No.6:
(4pt)

殺人細菌をめぐる戦時中の不条理

第二次世界大戦の前後で開発された細菌(R2v)をめぐる群像劇。細菌兵器として使われる恐れがあるR2vを日本と中国、ドイツなどが奪い合うような廃棄しあうような戦いがある。戦争が引き起こす狂気により、細菌の恐怖を感じつつも、細菌ひとつに振り回される関係者の姿は滑稽でさえある。人が戦闘であれ細菌であれ、たくさんの人が死ぬことを滑稽であると表現するのは良くないことと認識はしている。人の生き死にをかけた戦争が悪いのだ。
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No.5:
(3pt)

よく調べてあると思います

実在の人物と架空の人物とがまぜこぜの面白い手法だと思いました。
せっかく中国が舞台だったので、中国人をもっと深く描いてほしかったですが、
ハラハラドキドキ楽しく読ませていただきました。
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No.4:
(5pt)

731部隊がモデルなのか。細菌兵器をめぐる軍部と科学者の葛藤。

とてもかなしいことではあるが、この小説の題材になっているであろう部隊はあったのだ。
そして、この小説に描かれている内容ではなくても、このような辛い事実もあったのだ。
事実、実名も混在している小説でいろいろと戸惑い驚きながら、どこからが作家の想像したものであろうかと考えながら読んだので、時間はかなりかかった。
よく書かれている小説で、ここまで調べるのは大層大変だったのだろうと推測する。
直木賞候補とはなったが、残念ながら受賞にはならなかった。
描かれている歴史、もしくは裏にある歴史の辛さ故か?
戦争に係る科学の持つ、暗さはもっと深いということか?
フィクションということで、少々盛ったところもあれば、軽く流したところもあるだろう、どこかもう一歩踏み込んで登場人物たちに感情を与えてほしくもあった。
できれば、灰島とか、石口静子とか、この小説の登場人物のスピンオフ小説が書かれることを願う。
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No.3:
(4pt)

知識が無くても割と面白い

通州事件を取り上げている事にまず驚いた。全体的に丁寧に調べてあるのではないか、という印象。
日中戦争と第二次大戦を舞台に書かれているのでもっと暗い話だと思っていた。時代背景と扱う題材上、説明に割かれる分量が全体的に多い印象だがエンターテイメントとして成立している。終わり方はああならざるを得ないと思うが、面白く読めた。
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No.2:
(3pt)

話が拡散しすぎて中途半端な感じ。

舞台は1935年の日本に始まって、上海の租界、旧満州の731部隊、1943年のベルリン、そして1945年の終戦を上海で迎える、と移り変わっていきます。内容紹介を読んで、生物兵器のミステリかと思って購入したのですが、そうであるような、ないような‥‥。
 満州事変から終戦までの大戦の話が書かれ、大陸での日本人と中国人の対立が書かれ、731部隊の実態が書かれ、そして新種の細菌兵器「キング」の話が書かれ、そして結局「キング」の正体はいまひとつよくわからないという‥‥。
 章によっては主人公以外の人物がメインになるので、主人公の存在感も希薄ですし。
 「生物兵器は非人道的である」というテーマがメインだと思いますが、それ以外の戦争の惨禍にも話が広がってしまい収まりが悪く、主張が中途半端になってしまったように感じました。
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No.1:
(4pt)

治療薬の開発こそが細菌兵器としての完成、というジレンマ

太平洋戦争の中国を舞台に、治療法皆無の細菌兵器を巡る追跡劇!
 最初の60頁ほどは時代背景の説明等に割かれいまひとつテンポが悪いのですが、1943年になり主人公が陸軍特務機関の将校とその細菌の捜索に巻き込まれると物語は一気に加速します。戦場における人間の残忍さに絶望し「最終兵器」となる細菌を開発した研究者の悪魔の計略。そしてそれを止める事ができなかった友人である医師の告白は、まさに「頁を繰る手を止められない」緊迫感です。こういったサスペンスにありがちなゴールである「治療薬を開発すること」が、逆に「細菌兵器として完成させる事」になるというジレンマも物語を引き立てます。

ただし、様々な国のそれぞれの立場の登場人物たちが皆魅力的に描かれている一方で、よくよく考えると主人公があまり能動的には関わっていない(直接的には活躍していない?)のか人物像がぼやけてしまっている印象でした。その点で星-1です。
破滅の王Amazon書評・レビュー:破滅の王より
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