忘れられた巨人

【この小説が収録されている参考書籍】

【この小説が載っている参考書籍】

評判

忘れられた巨人の評価:

3.88/5点 レビュー 139件。 A ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.88pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全267件 81〜100 5/14ページ
No.187
(3pt)

完全なる誤読

読んでる最中はハラハラしながらすごく引き込まれてあっという間に読み終えたのだけれど、終わってみれば霧の中、結局何が言いたかったんだ?と、呆然、立ち尽くす、そんな読後感。
鬼、霧、赤い髪の女、夢、蝋燭、黒後家、兎、船頭、島、雌竜、戦士、山査子、全てが記号?でも一体何の?
もう、置いてかれ過ぎて、考えてもわからないから、ネット上の色々な方の書評や考察、また、作者ご本人のインタビュー内容で答え合わせ。
結果、全っ然違うこと考えて読んでたわ、自分。何故だろう、冒頭から一つの仮説に囚われ過ぎて、結局、物語終盤までその疑念が拭えなかった。
その仮説というのも、実はこの物語に登場する人物全員、本当は「霧」になんて全然影響されてなくて、皆んな忘れたフリをしてるだけ。都合の悪いことを作為的に忘れ、自分自身も騙してるんじゃないかとか、そんなこと。
だって、皆んな忘れているようで本質的なことは忘れてないように見えたし、「霧」の影響がすごく限定的に思えたから。アクセルも、ベアトリスも、お互い、ずっと何かを隠しているみたいな風に思えたから。息子について語る二人の会話が妙に白々しく思えたから。そして極め付けは、船頭とアクセルとの会話の中で明かされる息子の死が、突然でありながら、静かでさりげな過ぎたから。(でも読み返してみると…”爺さんはおれの足音を聞いて 、夢から覚めたような顔で振り向く 。夕方の光を浴びた顔には 、もう疑り深さはなく 、代わりに深い悲しみがある 。目には小さな涙もある 。”と、ここで思い出したのかなと読みとれますね。)
ていうか、その仮説でいくと、雌竜クエリグのくだりから辻褄合わなくなってくるんだけどね。うむ。ウスウスは矛盾に気づいてはいたんだけどね、ホントは、ね…いやはや、解釈はむつかし。
ポストアーサー王の時代設定プラス、ファンタジー要素により、作者のメッセージが見えにくくて、他の方のレビュー見ても、評価が二分してる。物語にメッセージ性を強く求める人たちには不評みたいだけど、イシグロ氏はアクティビストではなく文学者。敢えてこの設定にする事で、物語に普遍性を持たせようとしたのかな。時代を経ても語り継がれるアーサー王の伝説みたいに。
忘れられた巨人 (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: 忘れられた巨人 (ハヤカワepi文庫)より
4151200916
No.186
(3pt)

完全なる誤読

読んでる最中はハラハラしながらすごく引き込まれてあっという間に読み終えたのだけれど、終わってみれば霧の中、結局何が言いたかったんだ?と、呆然、立ち尽くす、そんな読後感。
鬼、霧、赤い髪の女、夢、蝋燭、黒後家、兎、船頭、島、雌竜、戦士、山査子、全てが記号?でも一体何の?
もう、置いてかれ過ぎて、考えてもわからないから、ネット上の色々な方の書評や考察、また、作者ご本人のインタビュー内容で答え合わせ。
結果、全っ然違うこと考えて読んでたわ、自分。何故だろう、冒頭から一つの仮説に囚われ過ぎて、結局、物語終盤までその疑念が拭えなかった。
その仮説というのも、実はこの物語に登場する人物全員、本当は「霧」になんて全然影響されてなくて、皆んな忘れたフリをしてるだけ。都合の悪いことを作為的に忘れ、自分自身も騙してるんじゃないかとか、そんなこと。
だって、皆んな忘れているようで本質的なことは忘れてないように見えたし、「霧」の影響がすごく限定的に思えたから。アクセルも、ベアトリスも、お互い、ずっと何かを隠しているみたいな風に思えたから。息子について語る二人の会話が妙に白々しく思えたから。そして極め付けは、船頭とアクセルとの会話の中で明かされる息子の死が、突然でありながら、静かでさりげな過ぎたから。(でも読み返してみると…”爺さんはおれの足音を聞いて 、夢から覚めたような顔で振り向く 。夕方の光を浴びた顔には 、もう疑り深さはなく 、代わりに深い悲しみがある 。目には小さな涙もある 。”と、ここで思い出したのかなと読みとれますね。)
ていうか、その仮説でいくと、雌竜クエリグのくだりから辻褄合わなくなってくるんだけどね。うむ。ウスウスは矛盾に気づいてはいたんだけどね、ホントは、ね…いやはや、解釈はむつかし。
ポストアーサー王の時代設定プラス、ファンタジー要素により、作者のメッセージが見えにくくて、他の方のレビュー見ても、評価が二分してる。物語にメッセージ性を強く求める人たちには不評みたいだけど、イシグロ氏はアクティビストではなく文学者。敢えてこの設定にする事で、物語に普遍性を持たせようとしたのかな。時代を経ても語り継がれるアーサー王の伝説みたいに。
忘れられた巨人 Amazon書評・レビュー: 忘れられた巨人より
4152095369
No.185
(3pt)

話の展開は面白い

戦争の後の和解と忘却を一つのモチーフとして、6世紀の英国を舞台にした物語です。妖精や亡霊が出てくるのでファンタジー的要素も取り込んでいます。話の展開はなかなかおもしろいです。例えば敵を塔におびき寄せて皆殺しという場面もあります。また霧の正体をはじめいろいろな謎が終盤になって解けていくのも快いです。しかし、この作品を読んで何か得られるものがあったかというとそういうわけでもなく、別に読まなくても良かったと思いました。ユーゴスラビア紛争を連想したものの、戦争と和解のテーマは文学でカバーするにはあまりに深刻で難しいのかもしれないと思いました。
 翻訳は、おおむね丁寧に訳されていますが、ところどころ気になるところがありましたので3例だけ記載します。第3章81頁14行目に「長屋」とありますが、これは原文はlonghouseで、サクソン人を含むゲルマン人固有の建築です。「ロングハウス」として注をつけて写真または絵を入れるべきでしょう。また、第5章164頁12行目で、「わし自身も何年か前、落馬のけがから回復するとき、修道院の痛み止めには大変世話になった。」と訳されていますが、原文は “And I myself, recovering some years ago from a fall, found much comfort in their balms.”ですが、fall を落馬と訳したのは特定しすぎであり、「わし自身も何年か前倒れた時に、回復するとき、修道院の膏薬には大変世話になった。」と訳せばよいと思います。第8章277頁の12行目で「足取りを緩めたのは、一番険しい坂を上るときだけだ。」とあります。しかし、原文は “slowing only for the steepest slopes”とslopesが複数形になっています。従って、「足取りを緩めたのは、険しい坂を上るときだけだ。」の方が正確と思います。
忘れられた巨人 (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: 忘れられた巨人 (ハヤカワepi文庫)より
4151200916
No.184
(3pt)

話の展開は面白い

戦争の後の和解と忘却を一つのモチーフとして、6世紀の英国を舞台にした物語です。妖精や亡霊が出てくるのでファンタジー的要素も取り込んでいます。話の展開はなかなかおもしろいです。例えば敵を塔におびき寄せて皆殺しという場面もあります。また霧の正体をはじめいろいろな謎が終盤になって解けていくのも快いです。しかし、この作品を読んで何か得られるものがあったかというとそういうわけでもなく、別に読まなくても良かったと思いました。ユーゴスラビア紛争を連想したものの、戦争と和解のテーマは文学でカバーするにはあまりに深刻で難しいのかもしれないと思いました。
 翻訳は、おおむね丁寧に訳されていますが、ところどころ気になるところがありましたので3例だけ記載します。第3章81頁14行目に「長屋」とありますが、これは原文はlonghouseで、サクソン人を含むゲルマン人固有の建築です。「ロングハウス」として注をつけて写真または絵を入れるべきでしょう。また、第5章164頁12行目で、「わし自身も何年か前、落馬のけがから回復するとき、修道院の痛み止めには大変世話になった。」と訳されていますが、原文は “And I myself, recovering some years ago from a fall, found much comfort in their balms.”ですが、fall を落馬と訳したのは特定しすぎであり、「わし自身も何年か前倒れた時に、回復するとき、修道院の膏薬には大変世話になった。」と訳せばよいと思います。第8章277頁の12行目で「足取りを緩めたのは、一番険しい坂を上るときだけだ。」とあります。しかし、原文は “slowing only for the steepest slopes”とslopesが複数形になっています。従って、「足取りを緩めたのは、険しい坂を上るときだけだ。」の方が正確と思います。
忘れられた巨人 Amazon書評・レビュー: 忘れられた巨人より
4152095369
No.183
(4pt)

真の和解は可能なのか

半分辺りまで読み進めて「ははあ」とピンと来た。これはかなり政治的かつナイーブな本だな、と。「罪、忘却、復讐、許し」をモチーフに、ミクロ(個人)レベルとマクロ(国、世界)レベルで罪と忘却が語られる。そして最終的なテーマは「和解」や「融和」なのだろう。
時代は5世紀頃のブリテン島。世界は何もかも忘却の彼方へ包み込んでしまう霧に覆われている。過去を取り戻し、息子に再会する為に旅に出る老夫婦を軸に話は進むが、旅が進むにつれなぜ過去が忘れられたかが明らかになって行く。作者は作中人物の言葉を借りて、記憶を取り戻し罪を暴くことはミクロでもマクロでも復讐と新たな戦いを引き起こす、それでも記憶は回復され罪は語られるべきなのかと問いかける。答えはYESである。そして復讐や戦乱に対する恐れを抱きながら新たな時代が始まる所でこの作品は終わり、読者は不安な気持ちのまま本を閉じるかもしれない。
が、実は最初からイシグロは人間は真の和解を得ることが可能だと言っている。それは舞台がブリトン(ケルト)とサクソン人(アングロサクソン)とが争う時代だから。登場人物たちは全て、記憶回復後のブリトンとサクソンの争いを恐れているけれど、史実においてブリトンとサクソンは徐々に融和し、一つの民族としてまとまって行く。それを後世の我々、なかんずくイギリスの読者は知っている。だからイシグロは恐れずに過去と向き合えと言うのだ。
彼はWW2を始め近現代で、まずはイギリスと欧米が犯した罪についてもう一度向き合えと言いたいのだろう。さらには日本にも過去と向き合えと言ってるインタビューを見た記憶がある。これは多分南京や慰安婦のことだろう。
ね、政治的でかつナイーブでしょ?
イシグロは日系と言うこともあって日本の近現代史にもそれなりに詳しいようだけど、あくまでもイギリス人視点からでしかないようにインタビューからは伺えた。
さらに日本周辺で日本が「和解」すべき敵対的な国々、即ち中朝韓は日本との融和を望んではいない。「いやそんなことは無い、それは悪意を持った偏見だ」と言う人も多いだろうが、中朝韓の考える平和・融和とは日本の上位者として君臨すること。華夷秩序の世界に彼らはおり、それは日本が望むものとは全く違う。

あ、それでも文学としては愉しみました。一見ファンタジーではあるんだけど、戯曲的。途中からはシェイクスピアでも読んでいるような気分だった。舞台化すればかなり面白そうだし、話自体比喩的、暗喩的なのだからドッグヴィルのような映画でも良いかも。
忘れられた巨人 (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: 忘れられた巨人 (ハヤカワepi文庫)より
4151200916
No.182
(4pt)

真の和解は可能なのか

半分辺りまで読み進めて「ははあ」とピンと来た。これはかなり政治的かつナイーブな本だな、と。「罪、忘却、復讐、許し」をモチーフに、ミクロ(個人)レベルとマクロ(国、世界)レベルで罪と忘却が語られる。そして最終的なテーマは「和解」や「融和」なのだろう。
時代は5世紀頃のブリテン島。世界は何もかも忘却の彼方へ包み込んでしまう霧に覆われている。過去を取り戻し、息子に再会する為に旅に出る老夫婦を軸に話は進むが、旅が進むにつれなぜ過去が忘れられたかが明らかになって行く。作者は作中人物の言葉を借りて、記憶を取り戻し罪を暴くことはミクロでもマクロでも復讐と新たな戦いを引き起こす、それでも記憶は回復され罪は語られるべきなのかと問いかける。答えはYESである。そして復讐や戦乱に対する恐れを抱きながら新たな時代が始まる所でこの作品は終わり、読者は不安な気持ちのまま本を閉じるかもしれない。
が、実は最初からイシグロは人間は真の和解を得ることが可能だと言っている。それは舞台がブリトン(ケルト)とサクソン人(アングロサクソン)とが争う時代だから。登場人物たちは全て、記憶回復後のブリトンとサクソンの争いを恐れているけれど、史実においてブリトンとサクソンは徐々に融和し、一つの民族としてまとまって行く。それを後世の我々、なかんずくイギリスの読者は知っている。だからイシグロは恐れずに過去と向き合えと言うのだ。
彼はWW2を始め近現代で、まずはイギリスと欧米が犯した罪についてもう一度向き合えと言いたいのだろう。さらには日本にも過去と向き合えと言ってるインタビューを見た記憶がある。これは多分南京や慰安婦のことだろう。
ね、政治的でかつナイーブでしょ?
イシグロは日系と言うこともあって日本の近現代史にもそれなりに詳しいようだけど、あくまでもイギリス人視点からでしかないようにインタビューからは伺えた。
さらに日本周辺で日本が「和解」すべき敵対的な国々、即ち中朝韓は日本との融和を望んではいない。「いやそんなことは無い、それは悪意を持った偏見だ」と言う人も多いだろうが、中朝韓の考える平和・融和とは日本の上位者として君臨すること。華夷秩序の世界に彼らはおり、それは日本が望むものとは全く違う。

あ、それでも文学としては愉しみました。一見ファンタジーではあるんだけど、戯曲的。途中からはシェイクスピアでも読んでいるような気分だった。舞台化すればかなり面白そうだし、話自体比喩的、暗喩的なのだからドッグヴィルのような映画でも良いかも。
忘れられた巨人 Amazon書評・レビュー: 忘れられた巨人より
4152095369
No.181
(1pt)

クライマックスのない水彩画

カズオ・イシグロで一気に読めなかった初めての作品。

まず時代が分らない。主人公が洞窟に住んでいるので石器時代の話しかと思ったがそうではないらしい。
老夫婦が旅に出る一種のロードムービーだが途中でアーサー王の甥?という老騎士が現われる。
すると時代はアングロ・サクソンがブリテン島に上陸しケルト人を征服する時期か?

老夫婦が次々出くわすボートマンやサクソン人の闘士、さらわれた少年や鬼? 領主の兵士、さらには雌竜?
このあたりのエピソードはリアリティーがない上に描写がさらっとしすぎて深みがなく心に染みいる感動がない。
正にファンタジーゲームの展開のような登場人物達。

雌竜はゴジラのような迫力か、はたまた八岐大蛇のようなおどろおどろしい怪物かと思いきや
老齢で息も絶え絶えに呼吸をしているだけ。あっという間にサクソン闘士に頸をはねられ一巻の終わり。
この竜が人々の記憶を消しているという。息が霧となって記憶を消すという。
一体全体この竜は元々そこにいるのか? 誰かの命令で巣に蟠踞しているのか?

この竜を巡ってアーサー王の甥とサクソン闘士が闘う理由もよく分からない。
アーサー王の甥は実はこの竜を守っているという。何のために? アーサー王が竜を造り配置したのか?

この小説はファンタジー。何でもありでその説明はほとんどない。濃密な心理描写で別離や喪失を
描いた他の感動作とは随分違う。初期作品のような気持ちで読み始めるとがっかりする。
きっちり細部まで入念に描き込んだ油絵を初期イシグロ作品とするなら、これは力を抜いてゲーム世代向きに書いた
余白ばかり多い水彩画だろう。

騎士同士の戦いもあっという間に終わり、竜は存在意義が分らないまま簡単に殺され、息子の家出の理由も
大したことではない。イシグロもこういうのを書くのかという落胆の一冊。

この本からイシグロに入ると彼の真価を見誤ります。「日の名残り」「遠い山なみの光」がおすすめ。
忘れられた巨人 (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: 忘れられた巨人 (ハヤカワepi文庫)より
4151200916
No.180
(1pt)

クライマックスのない水彩画

カズオ・イシグロで一気に読めなかった初めての作品。

まず時代が分らない。主人公が洞窟に住んでいるので石器時代の話しかと思ったがそうではないらしい。
老夫婦が旅に出る一種のロードムービーだが途中でアーサー王の甥?という老騎士が現われる。
すると時代はアングロ・サクソンがブリテン島に上陸しケルト人を征服する時期か?

老夫婦が次々出くわすボートマンやサクソン人の闘士、さらわれた少年や鬼? 領主の兵士、さらには雌竜?
このあたりのエピソードはリアリティーがない上に描写がさらっとしすぎて深みがなく心に染みいる感動がない。
正にファンタジーゲームの展開のような登場人物達。

雌竜はゴジラのような迫力か、はたまた八岐大蛇のようなおどろおどろしい怪物かと思いきや
老齢で息も絶え絶えに呼吸をしているだけ。あっという間にサクソン闘士に頸をはねられ一巻の終わり。
この竜が人々の記憶を消しているという。息が霧となって記憶を消すという。
一体全体この竜は元々そこにいるのか? 誰かの命令で巣に蟠踞しているのか?

この竜を巡ってアーサー王の甥とサクソン闘士が闘う理由もよく分からない。
アーサー王の甥は実はこの竜を守っているという。何のために? アーサー王が竜を造り配置したのか?

この小説はファンタジー。何でもありでその説明はほとんどない。濃密な心理描写で別離や喪失を
描いた他の感動作とは随分違う。初期作品のような気持ちで読み始めるとがっかりする。
きっちり細部まで入念に描き込んだ油絵を初期イシグロ作品とするなら、これは力を抜いてゲーム世代向きに書いた
余白ばかり多い水彩画だろう。

騎士同士の戦いもあっという間に終わり、竜は存在意義が分らないまま簡単に殺され、息子の家出の理由も
大したことではない。イシグロもこういうのを書くのかという落胆の一冊。

この本からイシグロに入ると彼の真価を見誤ります。「日の名残り」「遠い山なみの光」がおすすめ。
忘れられた巨人 Amazon書評・レビュー: 忘れられた巨人より
4152095369
No.179
(4pt)

忘却とは・・・

夫婦・親子・民族・・・どんなレベルでも人と人の間には諍いがあり、不実がある。

それでも、忘却という霧が諍いを緩和したり、ごまかしを生んだりしている。忘却もまた方便なのだ。
しかし忘却の霧が晴れたとき、「忘れられた巨人」が起き出し、ふたたび諍いと憎悪の世界へ。
日本とアジアの国々との間、ルワンダ、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ。
一時は現在生活を確立するための方便に忘却のポーズをとっていても、
いつか必ず、忘却の霧が晴れて憎悪が広がるときがくるのか・・・。
愛にあふれているように見えた老夫婦も最後に記憶がよみがえり・・・と余韻をもたせて小説は終わる。
忘れられた巨人 (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: 忘れられた巨人 (ハヤカワepi文庫)より
4151200916
No.178
(4pt)

忘却とは・・・

夫婦・親子・民族・・・どんなレベルでも人と人の間には諍いがあり、不実がある。

それでも、忘却という霧が諍いを緩和したり、ごまかしを生んだりしている。忘却もまた方便なのだ。
しかし忘却の霧が晴れたとき、「忘れられた巨人」が起き出し、ふたたび諍いと憎悪の世界へ。
日本とアジアの国々との間、ルワンダ、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ。
一時は現在生活を確立するための方便に忘却のポーズをとっていても、
いつか必ず、忘却の霧が晴れて憎悪が広がるときがくるのか・・・。
愛にあふれているように見えた老夫婦も最後に記憶がよみがえり・・・と余韻をもたせて小説は終わる。
忘れられた巨人 Amazon書評・レビュー: 忘れられた巨人より
4152095369
No.177
(3pt)

小島に渡る場面が気になって仕方ない

記憶が曖昧なゆえにともに生きてゆける。あえてそこを戻すのか。忘れていいこと・いけないことがあるのは分かる。死んでしまえば同じこと、にはならないものか。
忘れられた巨人 (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: 忘れられた巨人 (ハヤカワepi文庫)より
4151200916
No.176
(3pt)

小島に渡る場面が気になって仕方ない

記憶が曖昧なゆえにともに生きてゆける。あえてそこを戻すのか。忘れていいこと・いけないことがあるのは分かる。死んでしまえば同じこと、にはならないものか。
忘れられた巨人 Amazon書評・レビュー: 忘れられた巨人より
4152095369
No.175
(5pt)

感慨深い

主人公の老夫婦と同じような年齢の私たち夫婦のことを考えさせる本でした。
忘れられた巨人 (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: 忘れられた巨人 (ハヤカワepi文庫)より
4151200916
No.174
(5pt)

感慨深い

主人公の老夫婦と同じような年齢の私たち夫婦のことを考えさせる本でした。
忘れられた巨人 Amazon書評・レビュー: 忘れられた巨人より
4152095369
No.173
(4pt)

才能に脱帽

結論から言えば読むべき作品と思う。いつものイシグロ作品に見られる3つの要素がある。1つは舞台として新たな題材として伝説的な5-6世紀の中世イギリス。2つ目は、本作品を貫く“忘却と記憶”。3つ目は全編を通して紡がれて行く“愛”という糸。届いた分厚い本を前に深呼吸し、飽きずに読み切ることができるか、との不安もあったが、普遍的な主題に自分の経験や世界の歴史を思い出しながらイシグロの久々の長編をあっという間に読み切ってしまった。ただ、各章のつながを読み取るのに多少忍耐が必要なので、星4つ。
忘れられた巨人 (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: 忘れられた巨人 (ハヤカワepi文庫)より
4151200916
No.172
(4pt)

才能に脱帽

結論から言えば読むべき作品と思う。いつものイシグロ作品に見られる3つの要素がある。1つは舞台として新たな題材として伝説的な5-6世紀の中世イギリス。2つ目は、本作品を貫く“忘却と記憶”。3つ目は全編を通して紡がれて行く“愛”という糸。届いた分厚い本を前に深呼吸し、飽きずに読み切ることができるか、との不安もあったが、普遍的な主題に自分の経験や世界の歴史を思い出しながらイシグロの久々の長編をあっという間に読み切ってしまった。ただ、各章のつながを読み取るのに多少忍耐が必要なので、星4つ。
忘れられた巨人 Amazon書評・レビュー: 忘れられた巨人より
4152095369
No.171
(3pt)

感想

作者は日本人であるが、幼少よりイギリス人として生活しているせいか私のように生まれてから70年以上日本で暮らしている者には
川端、三島、山本有三などの小説と比べて、異質なものを感じました。
忘れられた巨人 (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: 忘れられた巨人 (ハヤカワepi文庫)より
4151200916
No.170
(3pt)

感想

作者は日本人であるが、幼少よりイギリス人として生活しているせいか私のように生まれてから70年以上日本で暮らしている者には
川端、三島、山本有三などの小説と比べて、異質なものを感じました。
忘れられた巨人 Amazon書評・レビュー: 忘れられた巨人より
4152095369
No.169
(5pt)

アーサー王伝説の背景を知っているとより楽しめるのかもしれません。

40時間ぐらいかけて読んだ。

カズオ・イシグロは初めて読みます。

牧歌的なファンタジー小説という印象で、THE・ビッグオーのような世界観です。

記憶を奪う霧のせいで過去が曖昧な老夫婦がある日息子の存在を思い出して、
どこに住んでいるかも顔も思い出せない息子に会いに行こうと行くあてのない旅を初めます。

舞台はイングランドで時代はアーサー王伝説なので、
この物語には騎士王伝説の知識があるとより楽しめるのかもしれません。

読んでいて、ついさっきの記憶も危うい人達の会話を延々と読むことになるので、
かなりの混乱が起こりました。
忘れられた巨人 (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: 忘れられた巨人 (ハヤカワepi文庫)より
4151200916
No.168
(5pt)

アーサー王伝説の背景を知っているとより楽しめるのかもしれません。

40時間ぐらいかけて読んだ。

カズオ・イシグロは初めて読みます。

牧歌的なファンタジー小説という印象で、THE・ビッグオーのような世界観です。

記憶を奪う霧のせいで過去が曖昧な老夫婦がある日息子の存在を思い出して、
どこに住んでいるかも顔も思い出せない息子に会いに行こうと行くあてのない旅を初めます。

舞台はイングランドで時代はアーサー王伝説なので、
この物語には騎士王伝説の知識があるとより楽しめるのかもしれません。

読んでいて、ついさっきの記憶も危うい人達の会話を延々と読むことになるので、
かなりの混乱が起こりました。
忘れられた巨人 Amazon書評・レビュー: 忘れられた巨人より
4152095369