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逢魔
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逢魔の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.14pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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「牡丹燈籠」、「番町皿屋敷」等の人口に膾炙した怪談(「雨月物語」、「源氏物語」もあり)と官能小説との融合を目指した短編集。「怪談+官能」の相乗効果を狙った様だが、むしろ両者は相殺しており、単なる安手のポルノ小説と化している。怪談をベースとして、それを再構成する事によって現代にも通用する奥深い心理小説を創り出した京極夏彦氏の例もある(それでも「耳袋」の現代語訳には失敗している)が、本作には何の工夫もなく、徒にポルノ小説風の性描写が目立つだけの平板な物語展開。怪談本来の怖さもなければ官能も刺激されないという誠に中途半端な出来である。 女流作家の"切り札"として、女性にしか書けない性愛小説という手段がある(多くの女流作家がこれを活用している)のだが、本作はその見本と言える。人口に膾炙した怪談によって、物語の骨格は既に出来上がっているので、後は性愛部分を加えるだけという超お手軽さ。作者の創造・想像力の限界・枯渇を感じさせる駄作だと思った。 | ||||
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