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本所深川ふしぎ草紙



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【この小説が収録されている参考書籍】
本所深川ふしぎ草紙
本所深川ふしぎ草紙 (新潮文庫)

本所深川ふしぎ草紙の評価: 4.22/5点 レビュー 51件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.22pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全41件 21~40 2/3ページ
No.21:
(5pt)

宮部作品は初めてですが。

初めての宮部作品がこれでよかったと思える作品でした。テーマとして七不思議を、共通のキャラクターとして回向院の茂七という岡っ引きを置いてまとまりのある連作になっています。
 腰を据えて長編を読むということが最近は難しくなっていて、しかし読みでのあるものを、というタイミングでの巡り合わせに感謝しています。いわゆる人情噺としていいのでしょうか、ちょっぴり謎解き要素も入って引きつけられて心地よい余韻を味わえる、そんな作品です。
 時代物に限らずたくさんの作品があるようですので、宮部ワールドを少し広げてみたいと思います。

本所深川ふしぎ草紙 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:本所深川ふしぎ草紙 (新潮文庫)より
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No.20:
(5pt)

ヒロインたちに共感・共鳴!

本所深川の七不思議をストーリーの一部に織り混ぜた
七話からなる短編集です。
どのお話しも市井の年若い娘さんが主人公で身分は低いけれども
必死に健気に正直に生きている姿に共感しました。
中にはこのヒロインは私に性格が似てるなぁ…なんて勝手に
思ったりしながら読み進めました。
お話しとしては『人の心の闇』が全面に出された
明るいとはいえないが現代にももちろん相通じるう〜んと
考えさせられる作品ばかりです。

事件解決のまさかの展開と『初ものがたり』では主役となる
回向院の茂七親分の働きも楽しく読ませてくれました
完成度の高い短編集だと思います。


本所深川ふしぎ草紙 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:本所深川ふしぎ草紙 (新潮文庫)より
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No.19:
(4pt)

いいですね。

短編集ながら、茂七という岡っ引きを通しのキャラクターにすることで
「同じ世界」での物語感、言い換えると連続ドラマを見るような感覚で
全編がひとつの物語のようにも感じられる。
登場人物たちが、リアルな存在感を持って描かれていて
江戸情緒を楽しみながら、本所に住む人々の息づかいが感じられる。
殺人事件なども起こるが、全編とおして平和で穏やかな読後感がある。
読み返して、何度も味わいたくなる秀作。
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No.18:
(4pt)

あまりに濃く、深淵な人間心理の奥底、その怖さが・・・

時代小説/人情物/捕物帳の本道と云うよりは
その外見を借りた心理小説のような一作。
人情と言いきってしまうには、あまりに濃く、
深淵な人間心理の奥底、その怖さが
全短編にじわじわと染み出していくる。
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No.17:
(4pt)

江戸の人情を感じました

江戸の七不思議を利用した、7つの短編集。
そのどの作品からも、人の人情が感じられました。
人が誰かを大切に思う、暖かな気持ちのようなものかな。
もちろん、ミステリーとしても楽しめます。
回向院の茂七親分がいい役をしています。
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No.16:
(4pt)

味わい深い文書

 あっしもね、ここいらで働いていた時期がありやしてね。丁度、小名木川の袂に支店がありやして、なぁに荷車曳いてただけですけんどね。深川、亀戸、菊川、両国界隈ってぇのは今でも粋な場所で、庶民の暮らしも活き活きとしていますもんねぇ。蕎麦、鰻、寿司、菓子なんてぇ江戸の食い物は堪らなく美味いとこでさ。「本所七不思議」が錦糸町駅前の人形焼店「山田屋」の包み紙に描かれているとは参ったねぇ、知らなかったよ。出所も粋なもんじゃねぇかい、てぇした女史だねぇ。面白いの何のって1日で読んじまったい。
 ところで、不案内で申し訳ねぇけんど回向院ってぇ両国の寺も行ってみたいもんだなぁ。岡っ引きの茂七に会えるかねぇ?
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No.15:
(4pt)

実は相当緻密に構成されている

さっと読める。さらさらと書いたかに見える。しかし、そんなはずはない。
深川の七不思議を題材として、まったく違う物語を展開している。最初から七不思議すべての構想があった上で書かれたのではないだろうか。そうでなくてはこうも首尾よくそれぞれの不思議がはまることはないと思う。はまり方もそれぞれに違う。見事なものだと思う。
会話があまりに現代の言葉に近いのに最初は少々抵抗を感じたが、それもすぐに慣れてしまう。いい物語を紡ぐ人だなぁ、と改めて感心。
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No.14:
(4pt)

作者の本領発揮の短編集

江戸の本所深川を舞台に下町の人情を描いた短編集。私は作者が「魔術はささやく」でデビューした当時から、人情物が似合うと思っていたので、我が意を得たりという感じだった。
「ふしぎ草紙」という題名だが、勿論怪談ではない。京極夏彦氏の言葉を借りれば「世の中に不思議な事など何もない」というように、妖しの現象は全て人の心が生み出す有様を宮部流に描いている。例えば、鬼火と思ったものが、実は人の心に灯る温もりだったりと、作者の人間を観る優しさが縦横に出ている。
本所深川に纏わる七不思議を描きながら、人間の持つ優しさ、人情、そして人と人との温かい触れ合いを映し出した心温まる短編集。
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No.13:
(4pt)

7不思議

・7不思議にひっかけた7つの短編。
・江戸の庶民の視点から描くことに徹した姿勢が良い。
・決してきれいごとだけではないリアルな庶民派ストーリーなのだけど、読了後にどこかしらほっこりするのが素敵です。・回向院の茂七親分は実に頼りがいがありますね。こういう存在は物語的に大事です。
・切ったはったが多い時代ものですが、こういう趣向の作品は少ないので貴重です。
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No.12:
(5pt)

あっという間に読みました

旅行の合間にあっという間に読み終えました。茂七と本所深川の七不思議を中心とした短編のミステリーです。お静の話は特におもしろかったです。宮部みゆきさんの本はおもしろくておもしろくて全部読んでみたいです!!
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No.11:
(5pt)

宮部ファンならずとも・・・

私は時代小説は宮部さんの作品しか読んだことないので、他の作家さんと比べようがないのですが、その必要がないと思わせるほど、本当に素敵で上質な作品が多いです。決して読み疲れることなく、むしろ心地よい感覚に酔いながら、スススと読み進めることができますし、軽快なリズムの割には、心にいつまでもジン…と余韻を残して読者の心を離さない物語が、こうでもかというくらいに、この作品には詰まっています。人の思いというのは複雑で、決して綺麗なものばかりではなく、時として醜くもあるというのに、この作品で描かれるそういった思いは、風が吹くかのように、ごく自然に心の中を通り過ぎて行き、なんとも後味が良いのです。もちろん宮部さんの小技も随所に散りばめられおり、十分楽しんで読むこともできます。が、私にとっては、一種の癒しの手段として、いつまでも大切にしていきたい一冊なのです。
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No.10:
(5pt)

タイトルに惹かれて……。

この人の作品では初めて読んだ本。もちろんずっと以前から「宮部みゆき」の名を知ってはいたが、どちらかと言えば社会派な気がして興味が湧かず、もちろん読む気にもなれないでいた。だから長年シカトを決め込んで来た。しかし「妖怪」とか「幻想」とかの好きな人であれば、誰でも知っている「本所七不思議」を題材にしているとの紹介文を、何かで読んでようやく手に取った。そして「模倣犯」や「クロスファイア」などのタイトルから受けるイメージとは、まったく異なる文章を書く人であることを思い知らされた。物語は決してほのぼのとしたものではないのに、読み終えた後のほのぼの感と爽やかさはいったいどこから来るのだろうか。事件そのものはシビアでリアルなものであるのに、どこか幻想的なものが入り混じっており、それが和らぎを与えるのかも知れない。もっともっと読みたい気にさせる一冊である。
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No.9:
(5pt)

読まなかったことを後悔

宮部小説は大好きなのですが、時代小説は避けていました。すごく後悔!なんで早く読まなかったんだろう。一章の「片葉の葦」を読み終って、「かー」と唸った。巧すぎる。もし私のように、時代小説はちょっと、と思ってる方がいたら、やっぱり読まないできたことを後悔するかも。
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No.8:
(5pt)

おもしろい!

こーいう短編集というものは、必ずいくつか、面白くないお話が入っていたりするのだけど、この本に限ってはそんなこと全然ないです!最初から最後まで、全部すばらしい作品たちでした。そして、その一つ一つが、どれも人間くさくて、なんかそこから色々と考えさせられたりするのも魅力なのでしょうね~。おすすめです!!
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No.7:
(5pt)

人助けは難しい

随分前に読んだ作品なんですが、いまでも一話目の「片葉の葦」に関してときどき思い出さずにはいられない出来事に遭遇する。この作品の道徳観は世界に広がって欲しいものだ。ただ与える文化と育てる文化。どちらが良いかは歴然である。
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No.6:
(5pt)

人情味溢れる宮部ワールド!

片葉の芦。読み終えた時思った。「1作目からこれですか!」と。第1篇にして既に江戸情緒と人情味溢れる宮部ワールド炸裂。この後に続く6篇はどんな世界が待っているんだろう、と楽しみに読み進めた1冊だった。宮部作品は時代物が好きだ。短編なら迷わずこの作品をイチオシにしよう。時代背景と人物の心情が丁寧に描かれておりあったかい気持ちになったり、寂しいような気持ちにさせられることもある。時代物と敬遠せず、多くの人に読まれることを願ってやまない。
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No.5:
(5pt)

時代小説とは

親戚に薦められて, この本を読みました.宮部みゆきさんの作品は初めて読みました.時代小説は前から読み辛いというイメージがあったのですが, この作品は読みやすく, すぐ物語に引き込まれてしまいました.短編なので, ちょっとした時間で読むことも出来ますし.7編それぞれ違った人情味があり, 心温まる話です.これを機に, 宮部さんの作品を読んでみようと思います.
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No.4:
(5pt)

例えるならばお茶の味

おなか一杯でも、忙しくても、その清涼感と渋みとわずかな時間の心のやすらぎを求めて喫する一服のお茶、そんな味わいの短編が本所深川七不思議の数だけきれいにおさめられた一冊。私は江戸時代好きから本書を手にしたので、著者の長篇やサスペンスはまだ未読ですが、もし他の作品を読むようになっても、折を見てまたこの味に戻ってくることと思います。どうか皆様にも味わっていただきたい。暖かい闇の匂いのする、しっとりと胸にしみる物語です。
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No.3:
(4pt)

一味違った

 江戸時代の下町を舞台にした一味違う宮部作品。時代小説としても違和感がないばかりか、人情の機微をしっかり表現していて好感が持てる。サスペンス色はないが、その分を人情味で補っている感じで、読後感も爽やかだ。
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No.2:
(4pt)

七不思議を絡めた7つのストーリー

時代小説なので最初は少し読みづらかったのですが、一旦、独特のノリに慣れると、逆にそのテンポにはまってしまいました。生き生きとしたキャラクターが多くて、読んでいると江戸の人々の暮らしが目に浮かびます。1話1話は短いので、仕事の息抜きに読むのにピッタリな本でした。
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