死者の雨
評判
死者の雨の評価:
4.20/5点 レビュー 5件。 C ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1〜2 1/1ページ
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死者の雨の評価:
4.20/5点 レビュー 5件。 C ランク
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セルヴァスがエリート校に通った青春時代を過ごしたマルサックで、彼の母校勤務のまだ若い女性教師が自宅浴室で惨殺体となって発見される。容疑者として拘束されたのは、敷地内で酩酊状態で見つかった学生ユーゴ。彼はセルヴァスの学生時代の恋人マリアンヌの息子だった。マリアンヌの懇願により、セルヴァスは急遽マルサックに駆けつけ、捜査にあたることになる。
死体発見現場のステレオから、マーラーのCDが見つかったことで、セルヴァスと因縁のある大量殺人鬼ハルトマンの存在を感じたセルヴァスは動揺するのだった。
ということで、「前作「氷結」を読んでいなくても」、などと書いてあっても、前作「氷結」を読んでいないと、わからないことばかりなので、是非「氷結」を読んでから、お読みください、と言っても、今作品はなかなかお勧めしがたい。
セルヴァスという主人公は、前作から、とにかく自分勝手で頼りない甘ちゃん。そのくせ、どんどん1人だけで捜査を進めていくので、証拠も捜査方針もなにもあったもんじゃない。1人で突っ走るので、大きなミスをおかしたり、大けがしたりの連続で、読んでいて腹が立った。本作品に「警察組織」という存在はない。今回は、特にまだ未練が残っている昔の恋人絡みということで、セルヴァスの暴走も読者の限界を超えているのではないか。そしてどうして彼が真犯人にたどりついたのか、誰か教えて下さい。
ハルトマンという前作で逃亡した大量殺人鬼は、どう考えても作者がハンニバル・レクターに触発されて登場させたのだろうが、知的レベルが違いすぎる。ハルトマンはただの品性下劣なサイコパスとしか思えなくて、とても悪趣味だ。
面白い本は、読み終えるのがもったいない気分になったりするものだが、今回はさっさと読み終えてしまいたくても、余計な部分が多すぎてイライラさせられ続けた。
ただし、気に入らないが、いろいろな意味での工夫は認める。
そして、全体に隠しようもない「警察官より文学者の方が上」的な作者の思い込みが読んでいて鼻持ちならず、非常に不愉快だった。