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潔白
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潔白の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.31pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全49件 1~20 1/3ページ
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途中まで実話かと思って読んでいました。相当なリアリティです。 ノンフィクションだとすれば色々なところから反感を買いそうですが... 登場人物に人間臭さがあってよいと思いました。 ただ、やはり最後はちょっとやりすぎたか? 一発目でよもや彼かと思わせたまではよかったんだけど。 真犯人は全くの第三者にしてひかりの対応を描いて欲しかったなと個人的には思います。 ちょっとやっつけ感ありましたね。めんどくさくなっちゃったのか?笑 前半はリアリィティあったのに、最後の最後でいきなり張りぼてっぽくなってしまって残念。 | ||||
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獄中で無罪を訴えながらも叶うことなく死刑執行された遺族と検察との戦い まさに今、世間の注目を浴び再審請求を求め続ける飯塚事件を彷彿とさせるストーリーに 引き込まれ いっきに読み終えた秀作でした | ||||
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死刑冤罪という不可逆的なテーマを扱った本作。 最初から、最期まで重いテーマを掲げながら、タルむことなく展開。 文句なく面白かった。 袴田さんの事件なども、作中で出てくるのでフィクションとノンフィクションを混ぜており、 より深く思い内容である。 国家権力の横暴により、ひとりの無罪を主張する男が命を奪われる。 無罪を信じる娘と、弁護士などが再審を求め活動する。 感じたのは、DNA鑑定の恐ろしさ。科学的ゆえの盲目。 脇の緩いこの科学鑑定で、どれだけの冤罪が有罪になってきたのか。 裁判官、検察への憤りをもって読み進めるも、エンディングでミステリー要素を含んでいたんだと気づく。 この終盤の展開も秀逸。冤罪を起こす国家権力も最悪だが、一番は犯罪を起こし罪を償わないものである。袴田事件もそうだ。冤罪が晴れても、では真犯人はという疑問を残す。 冤罪とは、その犯罪に終止符を打ち、真犯人を決定的に取り逃がす最悪の手であることもわかる。 日本でも、冤罪が疑われる死刑がある。 本当にそれが冤罪だとしたら…。誰にでも、突然死刑囚になる可能性があるということになり。 震えるくらいの恐ろしさである。 | ||||
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裁判制度の裏側を見事に描いています。 迫力があり大変面白い小説です。 | ||||
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袴田事件について詳しく知りたくなった。 骨太な内容。 司法とは、正義はどこにあるのか?何をもってして正義なのか、ということを深く考えさせられた。 | ||||
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死刑冤罪を晴らすという重たいテーマを扱ってはいますが、読後感は軽い。善玉と悪玉が分かりやすく分かれており、言うなれば半沢直樹のようなもの。「真犯人はこの人では?」というミスリードを誘う展開もありますがあまりにあからさまなので「まさか違うよな?」と思ったら案の定違い、分かりやすく「意外な人物」が真犯人。 半沢直樹にたとえましたが、実際二時間もののサスペンスドラマの原作にぴったりなのではないでしょうか。映画って感じではないですね。悪い意味ではなく、普段本をあまり読まない人でも読みやすいと思います。 | ||||
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ここ2,3年 ミステリーをよく読んだが、素直に面白かった。初めてこの作家を読んだが何となく嗜好に 合致した。 | ||||
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ここに登場するのは黒川検事正、昨年人事で大騒ぎしたのは黒川検事長。この手の小説を読むと検察の横暴に恐怖するとか言うのがいるが、昨年の大騒ぎのときは検察の独立性を保てって騒いでたんじゃないの。その恐ろしさがわからん人が多いのに驚く。政治家をお縄にするための担保に選挙で選ばれてもいない組織に独立性なんか与えていいわけがない。 | ||||
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普段から死刑制度賛成派を自認している私ですが、この小説を読んで恐ろしさを感じました。 捜査段階から警察や検察の威信やらで、絵図を描いて無理矢理嵌め込んで行く不誠実な事をやられては、世の中は冤罪だらけになってしまう。 これ自体は小説に過ぎないが、冤罪死刑執行が疑わしい事案も現実にあるらしい事を、青木理氏の著書で拝読している。 安倍政権以降、露骨なまでに国が歪められている現在、日本が三権分立ではない事を嫌というほど思い知らされた。 とても危険を身近に感じるリアルな小説です。 | ||||
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ある程度予想通りに展開していくなかで「裁く」ということについて 誰が、どのように裁くのか、どう決まっていくのかなど、 とても考えさせらることが多い内容でした。 でも、決して面倒な専門用語や著者の知識のひけらかしもないので、 とても読みやすく、エンターテインメントとしても面白かったです。 ただ、オチは狭い範囲でやっちゃったな、と まぁ、物語をまとめる上では仕方なかったのかな。少し残念でした。 | ||||
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検察側の頑固な視点を扱った作品にふれることができた。 | ||||
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15年前に死刑執行された父親の「潔白」を証明するために娘であるヒロインが弁護士・新聞記者と共に再審を賭けて検察・司法と対決するという骨太の社会派ミステリ。どうやら、「足利事件」(冤罪)に触発されているらしい(足利は私の故郷)。検察側の担当者は高瀬という検事で事件の再調査(読者にとっては説明)を行なう。 検察の組織体質、「足利事件」及び本事件で使われた<MCT118>というDNA型鑑定技法の欠陥、被害者の膣内の精液のDNA型鑑定以外は物的証拠がない事、精液試料は科警研の担当者が(ワザと)捨ててしまって再鑑定不能である事は分かった。ヒロインは30年前の事件当夜、父親と家で一緒に居たので父親の無実を信じている事も分かった。作品の性質上止むを得ないのだが、ここまでは小説というよりも事件記録を読んでいる印象。しかし、精液が付着している可能性の高い被害者の下着を検察が隠蔽した事及び唐突に裁判官を体制派に変えた事(ここまでやるか!)及びヒロインの絶望から物語性が高まる。ここで、高瀬を過去に無辜の証人を自殺させてしまった心が揺れる検事に設定した点が上手い。ヒロインを自殺させては過去の二の舞であり、高瀬は下着の照会記録をマスコミに漏らしてしまう(懲戒免職もの)。更に、真犯人が自身が犯人である事をマスコミ相手に匿名で告白するという、意外な出来事が続く。 小説としては必ずしも練れていないし、ミステリに拘ったのか、こうした作品では通常は明らかにされない真犯人(しかも読者には予想出来ない)を明記して終盤を綺麗ごとに収めたりと瑕疵も目立つ。しかし、検察・司法の不正の暴露及び正義への希求という作者の信念がヒシヒシと伝わって来る熱い作品だと思った。 | ||||
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まだ途中だが、今の体制寄りの裁判所、検察の実態をズバリ指摘している。いつからこんな世の中になったのか?映像化が待たれる。 | ||||
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レビューを書いていないのに追加になっています。原因がわかりません。何故送信済みになってしまったのでしょうか? 非常に素晴らしい小説でした。過去から冤罪問題とDNA鑑定には関心あり、更に法廷を守るべき人が凡ゆる策を講じて死刑判決を正当化しようとする姿勢には腹が立ちます。 | ||||
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かなり小説は読むのに、この作者を私は知らなかった。ただ、内容が父が死刑執行された後に娘が再審請求し、と言う冤罪の中でも、これはとびっきりである。何故ならたとえ冤罪を晴らしても名誉を回復しても、国が死刑執行をしていると言う所に興味があったが、ちょっと読みづらい。主人公の娘や、検察官、色々、登場人物が多いが正直、キャラクターの肉付けが薄く淡々と物語は進むので一気に読みたいと思わず、途中で手が止まる。展開は早いのだけれど、ものすごく初期の段階で真犯人がわかってしまっている。ネタバレしてはいけないので詳細は記載しないが、真犯人の真実がわかった時も、動機にしろ何にしろ何だかやりきれないし、ラストもそれが裁きと言うものなのか?と感じてしまい、ただただ真犯人の利己的さが窺えてガッカリである。確かに検察と裁判官とのやり取りなどは極めて現実的だと思う。物語の台詞に、木村拓哉のHEROのような検事はいないと言う至極真っ当な台詞があるのも、主人公の娘が子供でもあるまいし、と思ってしまう。登場人物の1人語りが割と多くある割には、人物像が分からない。ここまで執念をかけてやったわりにはラスト?ってなる。出来たら、真犯人がわかってから裁判がされていき、その犯人が死刑執行を待つという描き方の方が、良かったような、気がするのは私だけだろうか? 読み手しだいで随分、物語への読後感が変わる作品だと思うので☆3。 | ||||
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余り名の聞かぬ著者の作品でもあり、正直大きな期待をすることなく読み始めたが、最後まで読者を引き付ける 第一級の法廷ものサスペンスであり、結末の意外性からしても極めて優れたミステリーである。30数年前の母娘殺人事件 で容疑者として逮捕された三村。彼は無実の叫びも空しく死刑判決を受け、例のないほど短い期間で死刑を執行 された。川村の一人娘ひかりは、執念で父の無罪を求め、再審要求をするが、一旦死刑執行された事件での 再審要求の壁は高く、検察や最高裁は全力を挙げて、その要求を潰そうとする。権力対一個人の無慈悲なまでの 戦いが繰り広げられることになるが。浮つくことのない冷静な文章表現は、検察や最高裁の内部をうまく描写しながら 読者をどんどん引き付けていく。ストーリー展開も巧い。真犯人についてもその無理のない意外性がミステリーとしての この作品の質を引き上げている。読んで得をした、読者をそんな気にさせてくれる作品である。 | ||||
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すでに死刑が執行された父親の冤罪を晴らすために、国家権力と闘う娘の渾身ミステリー小説だ。冤罪を張らすことは非常に難しい。そのことをテーマにした小説は沢山あるし、色々読んできた。関心や期待感が高い分、その評価も当然厳しくなる。 冤罪で収監されている父親の複雑な心情を、何故、綴られていないのか?簡単に、死刑執行だけで終わっている。 娘は冤罪を晴らすために、人生すべてをこのことに費やしている。でも、なかなか思い通りに行かない。悔しくて虚しい娘の心情を、何故、もっと綴られていないのか? これでは、娘はなんか冷めたような感じに思えてしまう。心理描写が足らない。細やかな心情がもっと描かれていたら、読者に感動がもっと伝わっていたと思う。 | ||||
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興味を持って読めました。最終的にはちょっと安直な終わり方な気がします。ドラマぽいかな。 | ||||
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●巻末の、主な参考文献七冊の先頭に、『殺人犯はそこにいる』清水潔(新潮文庫)、取材協力三人の先頭に、この著者が挙げられている。本書を読んで、この参考書が無ければ本書は書かれなかっただろうという感想を持った。これは単なる感想だが、それほど両者の関係は強いと思う。未読の方はぜひ併読を。 ●上の参考書はノンフィクションであるが、本書はフィクションである。前者からは、絶望的現実を感じさせられるが、後者は、その現実が打開されそうな動きで終り、その意味でハッピーエンドとなる。しかし、こちらはフィクションの世界であり、夢のまた夢、と感じてしまう。 ●再審請求に関する審議のされ方など、普通には知られないことが書かれている。 ●記述は、拘置所の刑務官、死刑囚と神父、再審請求する娘、検事など、多面的になされて、最後の思いがけない結末まで一気に読んでしまう。 ●巻末の解説には、清張『霧の旗』が同じテーマを扱った小説と書いているが、これは、兄の冤罪を取り上げてほしいとの依頼を断った弁護士に妹が復讐する話で、本書の主題とは異なる。この解説に、上の参考文献に関する言及はなく、解説者がこれを読んだのかどうか不明。 | ||||
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めちゃくちゃリアル。我ことに考えさせられる、そんな一冊でした。 | ||||
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