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青白く輝く月を見たか? Did the Moon Shed a Pale Light?
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青白く輝く月を見たか? Did the Moon Shed a Pale Light?の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.65pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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きちんとしたアカデミアの人が、AIを題材にどんな物語を描くのだろうと思って書評を頼りに手に取ってみましたが、特に良い知見は得られなかったかなあと。 昨今では、AIはもはや人間を超えたと言ってよいのですが、それに伴って、非人間的な知性がどのようなものであるか、についての理解や追求というのは大きく変化しています。 本作で描かれているのは、そういった以前の、伝統的な理解による知性体です。乱暴に言ってしまえば、鉄腕アトムやドラえもんのお仲間ですね。そのフォーマットのまま演算能力やメモリ容量を高めていっても、すごく頭のいい人間が生まれたら(あるいは頭のいい人間が多数集まって集中して仕事したら)、と言っているようなもので、知性の質的な転換や拡張を意味するものではなく、単に人間の歴史を加速させるだけに留まります。その加速した時間の中で、(作中の設定で)寿命を捨てた(=生物として進化することができない)ヒトは生き残ることができるのか、変化の速い人工生命の方が有利なのではないかという話へとつながっていく。そして、知性とは何かと論じられてはいますが、この場合そちらではなく、進化論における多様性と適者生存の文脈で考えると色々すっきりするはずです。 というわけで、結局のところ、AIを扱った物語にはなれていない、ということになります。 キャラやSFガジェットは理解しやすいものですし、文章もシンプルなので、疲れた脳を休ませてのんびり楽しむことができました。そういう意味では、たまにはこういうのも良いなと素直に思える一品です。 | ||||
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