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悪い娘の悪戯
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悪い娘の悪戯の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.33pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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まじめな男が運命の女に出会って一生を振り回されるお話。 うーん、確かに面白いのだけど、どの登場人物にも感情移入できず残念。 日本の描写も微妙・・・。 ☆3つのところ、表紙がステキなので☆4つ | ||||
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フランスでの生活を夢見る一人の平凡なペルー生まれの青年が、上昇志向の固まりのような女性に、振り回され続ける。裏切られても、またその女性に手をさしのべてしまい、今度こそ彼女の心をつかんだと思いきや、再び裏切られ・・・・。しかし、物語の最後にやっと救いが・・・。また、男性が生活あるいは滞在するパリやマドリッド、東京のそれぞれの舞台に魅力的な人物が登場し、物語にふくらみを与えています。 | ||||
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パリに憧れのんびり人生をパリで過ごしたいペルー人が小悪魔的な女性に恋をして、何十年と翻弄され続けてしまうという恋愛小説。その中に友人の大切さをうまく混ぜ込んでいる。 まず、話自体が理屈抜きに読んでいて楽しい。その上で各年代の時代背景・流行をストーリーに取り入れ構成している。読んでいて、それぞれの時代の雰囲気を体験したような気分になれるよい文章だった。 「スケールが大きい」小説ってこういうのをいうんだ、と実感する小説でした。 | ||||
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「楽園への道」で、とりこになった作家ですが、今回もよみだしたらやめられませんでした。この作品は、飛行機と電車による移動の計11時間、ぶっとおしで読みました。天性のストーリーテラーだと思います。 「通訳者はいるのにいない存在」であるとか、「翻訳者は欲求不満の物書きである」という指摘もずばり的を得ているし、本当に人間というものを確かな技術と筆力で書くことのできる希有の作家です。しかも、とてもおもしろく。クラッシックなたたずまいのカバーには少々ぎょっとさせらますが、読み応えありますよ。 | ||||
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いやー面白い。 南米文学は、ガルシア=マルケスの『百年の孤独』を途中で断念して以来 十数年何となく敬遠していましたが、この『悪い娘の悪戯』の何と面白いことか。 いわゆる“ファム・ファタール”ものであり、ペルー、パリ、ロンドン、マドリッド、東京そしてフランスのセット。 世界を舞台に“ペルーの小悪魔田舎娘に翻弄され続けながらも、40年愛し続けた一人の男の純愛物語”となるのであろうが とにかくこの小悪魔振りが痛快であり、いかにもラテンアメリカ的なのりの傑作エンターテイメントである。 但し、本作が単なる純愛小説やエンターテイメント小説に留まらないのは、 貧困や政情不安に苛まれる著者“リョサ”の祖国ペルーの世情がまるで通奏低音の様に都度都度さしはさまれているところにある。 まるで、リオのカーニバルの幕間に“コンドルは飛んでいく”が流れる様に…。 “リュサ”にとっては、どうしようもなく性悪なニーニャ・マラは、捨てようとして捨てきれない祖国“ペルー”そのものではないのだろうか? そして幾度となく手痛い裏切りを受けながらその濃いはちみつ色の瞳に魅入られたようにニーニャ・マラを受け入れてしまう『私』は“リュサ”その人である。 それゆえにファムファタールものにしては、ちょっぴり甘すぎるラストシーンが用意されたと…。 | ||||
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ノーベル賞作家の2006年度の作品を読みました。 作家自身を思わせるペルー生まれのうぶな青年がリマ、パリ、ロンドン、東京、マドリッドを転々としながら運命の悪女を少年時代から激愛し、徹底的に入れ上げ、渇望しながら終始追いもとめ、たまにはセックスさせてもらいながらもまた逃げられ、翻弄され、日本ではヤクザのフクダに全部いいとこを持っていかれ、あまつさえ虎の子の貯金を入れ上げてもてんで悔いず、籍を作るために結婚してやり、またしても他の男に逃げられ、頭にきて娘ほど年の離れた若い女と浮気をしたり、それで頭に来た女が怒鳴りこんできたり、そうこうしているうちに2人ともどんどん歳をとり、とうとう万骨枯れて死病に取り付かれた女と再会した主人公は半世紀に及ぶ大恋愛の最後の瞬間をかのポウル・ヴァレリーが「海辺の墓地」を書いた南仏セトの海のほとりで大団円を迎えるのです。 モデルのような容姿、いたずらめいた濃いはちみつ色の瞳、ぽってりした小さな唇の持ち主にいちころで魅了された男性の半生記なのですが、そういう経験のないわたくしにはあんまり感情移入が出来ないし、このヒロインの魅力がいまいちのみこめない。でもきっとよっぽどチャーミングな小悪魔のようなファム・ファタールだったんでしょうな。 プルーストが言うように、あばたもえくぼ、すいたはれたも病のうち、虚仮の一念岩をも通す。信じる者はとうとう思いを遂げるんでしょう。されどよく出来た恋愛小説だとは思いますが、わたしにはてんで思いを馳せることすらできない絵空事の世界でした。 | ||||
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