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(短編集)

調律師



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【この小説が収録されている参考書籍】
調律師
調律師 (文春文庫)

調律師の評価: 4.50/5点 レビュー 8件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.50pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(3pt)

震災によって流れもテーマも変わってしまった作品

ある出来事がきっかけで、ピアノの音を聞くと「音」だけでなく,
「香り」も感じることができるようになった調律師の喪失感と再生までを描きます。

熊谷達也さんは宮城県出身の作家なので、今作には震災もしっかりと描かれています。
震災があったのはこの作品の第3話を書き始めようとしていた頃だったということで、
震災がこの作品の流れもテーマも大きく変えてしまったのだそう。
たしかに途中からストーリーが急転した印象は否めませんが、
熊谷さんが作家としていま書くべきものは「これ」だと思ったその気持ちは十分に感じられます。

主人公はある出来事をきっかけに喪失感を抱えて生きて来た人だけど、震災という苦難を乗り越えて生まれ変わった。
苦しみを乗り越えて、強くなれるってたくましい。
私もそんな強さが欲しいものです。

ピアノやクラシックに詳しくないと「?」な部分も多い作品でしたが、
読書の秋に美味しいコーヒーでも飲みながら読むにはぴったりの作品だと思います。
調律師Amazon書評・レビュー:調律師より
4163821600

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