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追想の探偵
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追想の探偵の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.11pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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零細出版社のしかもニッチな特撮雑誌の女性編集者が、過去の特撮映画やドラマの出演者等の関係者を、僅かな手掛かりをもとに探り当て、そこに潜む様々な人との繋がりや想いを浮かび上がらせる、ある意味お仕事小説。『機龍警察』シリーズのイメージが強い作者ですが、前作あたりから作風をガラリと変えた感じがします。 全6篇の連作で、人探し等をしながら最後は何となく謎解きのようなこともあり、そこはミステリーチックになっています。『封印作品の秘密』や『真贋鑑定人』『長い友情』の少し哀しく苦い話が印象に残りました。只、主人公の上司や先輩のキャラがたって、いい味を出しているだけに、もっと活躍の場があっても良かったと思います。 | ||||
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主人公は、黎砦社という(おそらく小さな)出版社の社員で、「特撮旬報」という雑誌の編集長を務める神部実花(28歳)です。編集長といっても正規職員の部下はおらず、手伝ってくれるのは、ボーツとした22歳のバイトくんと、記事の内容に応じて依頼する社外のフリーライターだけです。 雑誌名からもわかるように、特撮映画、ドラマをテーマにしたマニアックな雑誌で、場合によっては40年以上前の特撮ドラマの特集のため、当時の関係者を探し出さなければならないこともあります。「人捜しの神部」の異名を取る実花が、6つの短編でその力量を発揮します。 私は特撮にまったく興味がありませんが、特撮好きの方なら読んでいて、「あ、名前を変えてあるけど、これはあの作品のことだな」と思い当たって、楽しめるかもしれません。 実花が人探しを行っていく過程はとても面白く、テンポよく読めます。ただ、辿り着いた結末は、本の帯に「日常のハードボイルド」とあるように、本当に誰にでもありそうな事情ばかりで、現実的と言えばいいのか、肩透かしと言えばいいのか‥‥。取材を重ねて真相に辿り着くまでの部分が充実しているだけに、ちょっと残念です。 | ||||
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