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夢にも思わない
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夢にも思わないの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.62pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全39件 21~39 2/2ページ
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“今夜は眠れない”の続編である。前作“今夜は眠れない”から話が続いているわけではないが…前作の登場人物が、物語の途中でいきなり登場したりするので、前作も読んでおいたほうが良いかと思う。 物語は、主人公・緒方雅男が思いを寄せるクドウさんの従妹・亜紀子が殺されるというところから始まる。従妹が殺人事件の被害者ということで、クドウさんはいらぬ噂が立てられたり、変な意味で注目されることになる。いってみれば、クドウさんもこの殺人事件の間接的な被害者になってしまったのだ。当然、緒方雅男は、そんなクドウさんを元気付けようとする。 事件は徐々に解決へ向かう。それとともに緒方雅男とクドウさんは仲を深めていく。そして、事件の真相は解明されたように思えた。しかし、最後の最後でどんでん返しがある。それは、主人公・緒方雅男にとってみれば「夢にも思わない」ことだった…それが本作品のタイトルになっているのだろうか? 最終的な結末は、作者なりのメッセージが込められているように感じる。ただのミステリー作品で終わらせなかったところが、「さすが、宮部ゆみき!」といった感じがした。 | ||||
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夏に一家で大騒動に巻き込まれた緒方雅男くん、秋に入ったばっかりで、またもやトラブルに巻き込まれる。今度は、殺人事件。 事件に絡めて雅男くんの淡い恋なんかも描かれていて、結末自体は後味が悪くなりそうな内容なのに、どこかさわやかな風を感じてしまうのは、さすが宮部作品。私の大好きな”少年もの”(少年が主人公の作品)です。 今では、売春どころか”援助交際”と称して堂々と体を売り、それに全く罪悪感を感じない子どもがいる時代、ちょっと道を踏み外した少女がこういった世界に入っていくこと自体、それほど珍しいことではないのかもしれない。だから、ストーリーの展開自体は、それほど目新しいものではないのだけど、やはりキャラクターが魅力だし、それぞれの”心”がよく描けていると思う。主人公の雅男&島崎コンビはちょっと頭が良すぎる気もするが、こんな中学生だっているに違いない、と思いたい。 雅男くんが思いを寄せるのは、最初は”被害者”だと思われたクドウさん。売春組織と関わりがあった従姉に執拗に迫られていて、危ないところだったようなのだが・・・。悪いことだとわかっていてもそこから抜け出せない少女たちと、フツウの世界に住む少女たちとの違いは何だろう?いい子と悪い子の違いって何だろう?見た目で判断できるものか?いろんなことを考えさせられるラストでした。私も親だから、ついつい自分のこと照らし合わせて考えてしまいます。どうしたら、本当の意味の”いい子”になれるだろうって。服装がちょっと派手でも、とても心の優しい子もいれば、成績優秀、一見おしとやかな女の子でも、人として何かが欠けている子もいる。ストーリーとは関係のないところで、問題を与えられたような気がしました。 主人公と同じ中学生が読んだ場合と、大人が読んだ場合では、視点が違って、いろいろな感想が生まれそうな作品です。 | ||||
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悲しいボーイ・ミーツ・ガールでした。 少年が一歩大人になった。確かに一歩階段を踏みしめた音が聞こえてきそうな作品。 悲劇にせずにこれを書けるのはちょっとすごいと思いました。 | ||||
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主人公が同い年ってこともあってサクッと読めそうなので買ったんですが……中学生じゃないなぁと思いました。軸になる二人がいいヤツで今の中学生っぽくはなかったけれど、そこには好感持てました。それに感情の起伏が激しいのも、思春期独特の感じがでててよかったし、大人になると出てくるであろうちょっとすれたというか、諦めたというかそういう部分もなくてそこはらしいと思いました。ただみんな頭良すぎかなぁ。確かに思考力の高い中学生もいるだろうとは思うし、売春とかに対してショックを受ける人ももう少ないでしょう。でも中学生は中学生であって、やっぱり子どもなんだと思います。親に養ってもらってる立場ですから。それをかんがえると年齢設定は、せめてバイトやってる高校生ぐらいがよかったかなぁ。だって俺ここまで達観出来ないもん(笑)でもそこを除けばかなり面白かったです。文章も簡単だし。人が内面に持っているだろう、様々な感情がきれいに描かれていました。メンタル面ではかなり共感できる部分も多く、負の部分だけでなく、正の部分もあり良かったです。(個人的には、いつも冷静な島崎君が怒りをこらえて眼鏡をふくシーンが好き)りづめの構造には感心して、流石宮部さんって感じでした。最後の主人公がどうしても許せなかった、思いやりの天秤ばかり、それがしょうがないと納得できない、大人になるにつれてきえていきがちな感情なのかなぁ(緒方くんの姿をみて、その感情は守り続けたいと感じました。)いつかきっと現れるであろう、緒方くんの大切な人、俺もいつか見つけたいなぁ。長文失礼しました。 | ||||
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主人公の中学生、緒方君の語りで、読みやすく事件もそれほど難解でなく、一泊の出張旅行にはぴったりの推理小説でした。がしかし。最後の最後で、あまり事件に関係のないようで、よくよく考えると発端になるような些細な出来事が、ずっと心に残って後味が悪いのなんの。これが大人のしたことならここまで私の心に残らなかったのでしょうが、中学生が引き起こしたこと-現実でないことはわかっていますが、ありえるようでつらい世の中だなあ、と、ただの推理小説で終わらないところが、さすが宮部みゆき!いきなりシリーズ2作目から読んでしまいましたので、「今夜は眠れない」も読みます。本書にときどきでてくるので、1作目から読むことをお勧めします。 | ||||
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好きな女の子のために行動を開始する「僕」は中学生。そんな男の子の心理状態をよく描いていると思った。親友島崎の秘密、クドウさんの秘密、事件の裏の隠された会社の秘密。いろいろなことがぎっしりと詰まっていて楽しめた。ただボリュームがある分、途中で間延びしているような感じで、読んでいて飽きるところがあった。その点が残念だった。 | ||||
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人間の内面を鋭く見つめ、鮮やかに描き出す宮部みゆきの力には、いつも感服する。殺人事件などはおまけでいいかな、と思えるほど、これは「人の心」を描いた作品である。「おとなしくていい子」だけではいられない、心の奥底に潜む無意識の冷酷さ…最後の方は読んでいて胸がちくちく痛んでくる。「でも、それって普通なんじゃない? 誰にでもあることなんじゃない? まして中学生なんだから、ね」と思う。一方で、やはりそこに雅男君の青い正義感を対峙させ、バランスを取ることが、多くの宮部みゆきファンにとって、しっくり来る結末なのではないかな、とも思う。ところで主人公が前作『今夜は眠れない』の事件について、ちらちら触れる所があるが、あまり必然性が感じられず、かえって蛇足の感があった。前の話を持ち出す割には中途半端で説明不足なため、前作を読んでから時間のたっている私には、何のことだったか…と消化不良感が残ってしまったのは残念。 | ||||
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「R.P.G.」で家族に生じる憎しみみたいなものを描き出してから、宮部みゆきは哀しい人間の性を描くことのできる第一級の小説家になったと思う。「模倣犯」や「理由」といった重厚な描写とは対象的に、本書は中学生を主人公にしているのでその語り口は軽妙でユーモラスでもある。 ある少女の殺人事件に主人公の中学生は「夢にも思わない」形で遭遇するのだが、その事件を通じて次々とわかる事実は切実で物哀しい。そして宮部が用意したエピローグは、人間がある場面でどうしようもなくその人の本質を浮き彫りにしてしまう、という意味であまりに残酷だ。 余談だが、心理描写を書き込むという手法が主流な中で、宮部みゆきはむしろ引き算しているのかな、と思わせるような簡潔な文章で心理描写に挑戦している。にもかかわらず哀しさが心にしみるんだよね。 | ||||
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僕が宮部ワールドにはまったのは「今夜は眠れない」を読んでからで本作はその続編という事で楽しみにしていました。結果としては残念な部分が多かったですね。途中まではヒロインを想って奮闘する主人公に「僕もそうだった」と感情移入して読んでいましたが、最後にヒロインを責め立てる主人公に「そこまで言うか?」と思ってしまいました。たしかに嘘をつき、人を売って自分は良い子でいようとするヒロインはひどいかもしれませんが、本当にヒロインが大好きならばもっと他に方法があったのではないか?そういった残虐性もすべてひっくるめてヒロインの事を考えてあげるのが主人公の進むべき道だったのではないかと思ってしまいます。随所に大人っぽい考えを見せていた主人公が最後に子供っぽい癇癪を起こしていることにガッカリしました。 | ||||
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『今夜は眠れない』の続編。前作とは違って殺人事件が起こり、それを中心にしてストーリーが進んでいく。今作は、人間のずるさ、残酷さと言ったものを心底考えさせられ、同時に主人公の「僕」たちも成長していく。ただ、全体的にはイマイチと言った感じだろうか・・・。上に上げたテーマを取り上げるのならば、殺人事件などが起きなくても中学生ならではの事件などはいくらでもあるだろう。なにより、一介の中学生が殺人事件の真相を・・・というのもやはり変な感じだ。あくまでも私見ではあるが、前作のほんわかとしていながらも鋭さを持ったストーリーが気に入っただけに、今回はちょっと期待外れだった。 | ||||
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「今夜は眠れない」から引き続き、緒方&島崎コンビの長編小説です。今夜は~と比べると、二人には試練が多く、二人の微妙な距離の置き方や心理的描写が事細かに書かれていて、読み手にとっても、ちょっと切なくなるような内容です。思っていても口にはださない、逆に立ち向かって言わなければならない。決して結果が自分に不利であっても、素直に自らに従い行動する緒方。黙して自分の中で、葛藤を重ねる島崎。大人になるってこういう段階を踏んでいくんだなと、ふと思わされるが、ちょっとできすぎた感もあり。読み終えるとほろ苦さが残っていますが、それが心地よかったりもして。だからというわけではないですが、お勧めします。 | ||||
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この本は、「今夜は眠れない」の続編なのですが、今作も宮部さんならではの、どんでんがえしが素晴らしいです。また、主人公らの成長も多々見られ、「今夜は眠れない」のファンならば、是非一度は読んで欲しい一品。 | ||||
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私は「火車」をよんで宮部みゆきさんのファンになりました。そして宮部さんの本読みたいな~と思って本やに立ち寄り、「夢にも思わない」を購入。平凡な少年の暮らし…突然の事件!?殺人!複雑、混乱?解決。と、私にとってもはこんな感じでずっとドキドキしてました。私は中学3年生ですけど、中学1年生の彼らは私よりずっと行動力があって頭脳もすごいです!話の続きがわからなくてイライラしたり…ページを飛ばさないのに必死でした。すごい夢中になってずっとよんでました。平凡な中学生にもこんなことが起こりうる!(まだ「今夜は眠れない」を読んでないのんで、ぜひ読みたいです!) | ||||
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問題提起の着眼点がユニークでした。また、このシリーズのファンなので、再び主人公たちに会えて嬉しく思いました。この作品は、前作「今夜は眠れない」とは違って殺人事件が起こり、よりミステリ仕立てになっています。が、ミステリとしては変化球すぎる気がするので、前作を読んで主人公たちを気に入った方が、彼らに会うのを目的に読まれるとよいと思いました。その点では、文句なく満足できますので。このシリーズの魅力は、青春小説のかたちをとりつつも、主人公たちの思考の広がりや洞察力が大人を対象としたものである点です。もちろん、宮部さんの思考が主人公たちの言葉を借りて語られている訳ですが、世間に対する僅かなモヤモヤを言語化する彼女の力は素晴らしいと、改めて感心しました。ただ、それだけに、主人公の年令がどうもしっくり来ません。少年少女の拙さやピュアな気持ちがテーマの作品ですから、大人になっていない子どもたち=中学生が主人公である必要性は何となく分かるんです。でも、言動がときどき高校生くらいの子のものに思えて、私はどうだったっけ、とページを繰る手が何度か止まってしまいました。だって、この主人公たち、1年前はランドセル背負っていたんですよ。その頃の私は、もっとエゴイスティックに生きていた気がする。中高一貫校の中学3年生くらいの設定だったらもっとすんなり納得できるのにと少し残念でした。次は高校生になった彼らに会いたいです。携帯電話の普及や若年層の性の乱れなどを、宮部さんはどう料理するのでしょうか。 | ||||
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事件を通して、世間の理不尽さや、人の心の奥底のズルさを知り、少年は傷ついて少しだけ大人になります。今まで何気なく感じてきた、表現しづらかった不快感に言葉を与えてくれるような作品です。ただ、事件そのものはいまひとつ・・・。そして登場人物のキャラクターにリアリティがなく、現代の若者とのギャップが大きすぎるような・・・。残念です。 | ||||
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宮部みゆきはヒューマンな作風の作家だということになっている。とんでもない。すぐれた作家というものは、残酷極まる人間観察眼を持っているものだ。終章、主人公が直面する、あまりに微妙で、しかし残酷な真実。ふつうの人間は直視する勇気がなくて、見過ごしてしまうに違いないほど微妙で、並みの人間には受け入れることもできないほど残酷な真実。だが、雅男クンはその「真実」にきちっと向き合う。そして島崎クンがみせてくれる、さりげない思いやり。ああここはやっぱり宮部ワールドなんだと思う。こんな中学生、いやしないぞ、と30年前に中学生やっていたオジサンは思う。だがしかし、そういう中年男の胸をここまで切なくさせる作者の手腕。脱帽である。 | ||||
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ラストの終わり方はなかなかいいと思う。 「僕」の選択は正しい。 いまどきそんな選択しない男の子が多いだけに、 よけいに正しい。 けれども島崎君が出来過ぎで少し鼻につく、 といったら言い過ぎだろうか。 あるいは彼の推理に少し無理がある。 ともかく中学生が読むにはちょうどいい読み物ではある。 | ||||
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僕は前作の「今夜は眠れない」の続編として読みました。けれど、前作とはまた違ったモノに仕上がっています。主人公「僕」とその友人の島崎が「僕」が惚れている女の子をめぐって起きた殺人事件に向かっていきます。「僕」は事件の真相が明らかになるに連れ見えてくる、彼女の姿に困惑し、自分の中で葛藤します。「僕」のまっすぐな恋心と優しさがとても素敵で切なくなりました。読み終わってため息が出ました。 推理小説に似合わない軽いテンポと、文章の所々のユーモラスな表現も魅力的で、手軽に読めます。 是非一度、どうぞ。 | ||||
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