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(短編集)

鳩笛草



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鳩笛草の評価: 4.12/5点 レビュー 25件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.12pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全17件 1~17 1/1ページ
No.17:
(5pt)

超能力を扱った小説集

「朽ちるまで」
事故によって両親と過去の記憶を失った女性が再生する物語。
希望のある結末がすごくよかったけれど、
そこから先が読みたい!のに続編はないのですね。長編で読みたい。

「燔祭」
妹を殺されて復讐を誓う男性主人公と、
彼の復讐を助けようとする念力放火能力を持った女性の話。
男性が復讐しようと思った理由はよくわかるのだけど、
それを成し遂げるだけの気迫が伝わってこなかったので、収まるところに収まったという感じ。
最後の別れのシーンが温かい切なさがすごくよかった。

「鳩笛草」
一番好きな話。
透視能力を活かそうと刑事になったのに、今その力が失われようとしている。
主人公の焦る気持ちがわかるだけに、相棒の男性刑事や周囲の協力者たちの支えに胸が熱くなりました。
ただ、病院にはきちんと行って欲しい。
症状が進行してからは脳腫瘍かな?脳梗塞かな?と余計なことを考えていました。
鳩笛草 (カッパ・ノベルス)Amazon書評・レビュー:鳩笛草 (カッパ・ノベルス)より
4334071538
No.16:
(5pt)

「朽ちてゆくまで」不思議な話。

「朽ちてゆくまで」不思議な話。長編小説の一部を切り出した感じ。やや不完全燃焼。予見能力と記憶喪失という2つの事象を組み合わせたところは妙味がある。詳細を書き直して長編にしてもらえると嬉しい。あるいは、もう少し、切り刻んで短編集か掌編集に入れるか。 「燔祭」嫌な話が2つ。できれば別々の方が嬉しい。悲しさが二倍。 「鳩笛草」能力が切れ切れになり不安に陥る刑事。3話とも超能力者だけど、不遜でないところがよいのかも。
鳩笛草 (カッパ・ノベルス)Amazon書評・レビュー:鳩笛草 (カッパ・ノベルス)より
4334071538
No.15:
(5pt)

移動中に読むのに最適な一冊

クロスファイアのプロローグ的な短編が載っていることを知らないで購入しました。
3つの短編が入っているので、新幹線などに乗る前に購入すると丁度いいのではないでしょうか

宮部みゆきさんの作品は登場人物の背景描写が素晴らしくて、
この短編集も妹思う兄の気持ちなど、心理描写もよく描けていると思います。
特に超能力を持つ者の気持ちが読者にも伝わってきます。

気軽に読めるお薦めの一冊です。
鳩笛草 (カッパ・ノベルス)Amazon書評・レビュー:鳩笛草 (カッパ・ノベルス)より
4334071538
No.14:
(5pt)

心の吐露の描き方が巧い

超能力を持った3人の女性のお話。数ある宮部作品の中でも、一番好きな作品です。10数年前に読んでから、時々取り出しては再読をするくらいに。特殊な能力を持つことが、果たして幸せなのかどうか。それぞれの彼女たちの苦悩が、巧く描かれています。【朽ちてゆくまで】予知能力を持っていたことを、記憶の奥に閉じ込めていた主人公。この主人公と、不動産屋の社長でもある女性とのやりとりが心温まります。【燔祭】宮部作品の中で、ダントツに好きな作品です。ミステリーを読んでいて、目が潤む程度のことはあれど涙が頬を伝うということは、初めてでした。特に兄が妹を思い出す玄関でのシーンでは、映像が目に浮かぶように描かれていて何度読んでも、泣けてしまいます。これは別作品の”クロスファイア”の原点とも言うべき作品ですが是非に読んで欲しい。【鳩笛草】透視能力を持つ刑事が、その力が衰えて行く過程が描かれてます。特殊な能力が無くなってしまったら、これから先どうなってしまうのか?その葛藤と不安が、普通の人間である自分にも伝わり読んでいて、ちょっと疲れます(笑3篇とも、心の吐露の描き方が秀逸です。宮部さんは、超能力を持った主人公の話を何篇が書かれていますが個人的に心にどっしりと来るのは、この作品が一番でした。これから先も、きっと時々取り出して読んでしまうと思います。仕事や人間関係でちょっと疲れた時などに読んで欲しいオススメの1冊です。
鳩笛草 (カッパ・ノベルス)Amazon書評・レビュー:鳩笛草 (カッパ・ノベルス)より
4334071538
No.13:
(5pt)

望まないものを生まれ持ってしまった女性たちの悲しみと再生

本書は超能力を持つ3人の女性を描いた、3つの短編小説集です。私は通常この手の非現実的なジャンルの小説は距離を置いて読むのですが、宮部さんの著書には引き込まれるように夢中になれてしまう事が不思議です。それは恐らく、望まないものを持って生まれてきた本書の女性たちの悲しみが、とても共感し感情移入しやすいものだからでしょう。
本書の小説のうち、「鳩笛草」と「朽ちてゆくまで」では、本田貴子と麻生智子という、超能力を持つ女性を主人公として物語が展開するため、女性2人の悲しみや苦悩を主体的に理解できます。また同時に、自殺を図った智子を救った須藤逸子や、衰弱する貴子を献身的に支える大木明男や小室佐知子のような、ごく普通の人たちが持つ強さや思いやりも大きな要素となっており、最終的には2人の女性がこうした普通の人たちに救われ、自分の持つ能力に折り合いをつけ、生きる事への希望を見出していく物語となっています。
これに対して、後に「クロスファイア」へとつながる「燔祭」は、妹を殺された多田一樹を主人公として描かれます。赤ん坊の頃からの妹の思い出、そして自ら冤罪の犠牲者を名乗ってメディアで英雄視されながら罪を逃れる未成年の凶悪犯たちに向けられた、一樹の怒り。犯罪被害者の人権に目が向けられ始めた現在、この物語は深い意味を持ちますし、生まれ持った力を一樹のために使いたいという青木淳子の心も深く理解できます。しかしお互いに通じる悲しみを抱えながらも、最後まで2人が理解し合う事はなく、淳子が救われないまま「燔祭」は終わってしまいます。淳子に救いや生きる希望を持たせるためにこそ、「クロスファイア」が必要だったのだという事に、読了後にようやく気づきました。
自分が望まずに生まれ持ってしまった物に、どう折り合いをつけ、どう生きる意味を見出すのか、どう周囲の人と関わるのか。本書から色々な事を考えて頂きたいと思います。
鳩笛草 (カッパ・ノベルス)Amazon書評・レビュー:鳩笛草 (カッパ・ノベルス)より
4334071538
No.12:
(4pt)

宮部作品、初めて読む方におすすめします。

超能力を持つ人々を主人公にした3作品。
ぜひ、初めて宮部作品を読む方におすすめします。
普通の人は持っていない能力を持つ人の話だけれど、それは恋愛作品であり、
悩み深き心の葛藤を描いている作品であり、決して、日常離れしたSFではないところが、
今後、この手の作品を読み進めるにあたり、宮部さんが描きたいと思っている、
その本質を理解するベースとなっていくのではないでしょうか?
ここから広がる宮部ワールドへの道しるべ的作品だと思います。
鳩笛草 (カッパ・ノベルス)Amazon書評・レビュー:鳩笛草 (カッパ・ノベルス)より
4334071538
No.11:
(4pt)

宮部作品、初めて読む方におすすめします。

超能力を持つ人々を主人公にした3作品。
ぜひ、初めて宮部作品を読む方におすすめします。
普通の人は持っていない能力を持つ人の話だけれど、それは恋愛作品であり、
悩み深き心の葛藤を描いている作品であり、決して、日常離れしたSFではないところが、
今後、この手の作品を読み進めるにあたり、宮部さんが描きたいと思っている、
その本質を理解するベースとなっていくのではないでしょうか?
ここから広がる宮部ワールドへの道しるべ的作品だと思います。
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4334071538
No.10:
(5pt)

クロスファイアの前に

 3短編に共通しているのは主人公たちが超能力を持っているということ。中でも「燔祭」は秀逸。 他者を圧倒的な力でねじ伏せることの出来るパイロキネシス(念力発火能力)を持つ青木淳子。この作品には短編ゆえの魅力が凝縮されていて無駄の構成で一気に読ませてくれる。 本作から「クロスファイア」「龍は眠る」といった大作に発展して行ったのだろう。宮部みゆきファンなら読まない手はあるまい。
鳩笛草 (カッパ・ノベルス)Amazon書評・レビュー:鳩笛草 (カッパ・ノベルス)より
4334071538
No.9:
(4pt)

短編なのに巧く味付けされてます

生まれながらに超能力を持ち合わせた人たちが主人公として綴られる短編集です。予知能力、念力放火能力(パイロキネシス)、そして心を読み取るをもったそれぞれの女性たち。共通するのは、その能力故にその身が決して幸福ではないこと、むしろ不幸であるといえる。小説的には、SF小説として位置づけられるのだろうが、能力者の悲哀を存分に描ききった鳩笛草を含め能力者の人物像の描写と物語の構成はさすが宮部みゆきだと思わされる。それぞれ、手ごろな短編3つですから、是非手にとって読んでみてください。3編それぞれ違った後読感が得られますよ。それから、「燔祭」は、長編小説「クロスファイア」へつながる重要な話なので、クロスファイアに手をつける前に是非読んでおいてください。余談ですが、「燔」にはたきぎを燃やしすという意味があるようです。なるほど、感じ入るタイトルのつけ方です。
鳩笛草 (カッパ・ノベルス)Amazon書評・レビュー:鳩笛草 (カッパ・ノベルス)より
4334071538
No.8:
(4pt)

短編なのに巧く味付けされてます

生まれながらに超能力を持ち合わせた人たちが主人公として綴られる短編集です。
予知能力、念力放火能力(パイロキネシス)、そして心を読み取るをもったそれぞれの女性たち。
共通するのは、その能力故にその身が決して幸福ではないこと、むしろ不幸であるといえる。
小説的には、SF小説として位置づけられるのだろうが、能力者の悲哀を存分に描ききった鳩笛草を含め能力者の人物像の描写と物語の構成はさすが宮部みゆきだと思わされる。
それぞれ、手ごろな短編3つですから、是非手にとって読んでみてください。
3編それぞれ違った後読感が得られますよ。
それから、「燔祭」は、長編小説「クロスファイア」へつながる重要な話なので、クロスファイアに手をつける前に是非読んでおいてください。
余談ですが、「燔」にはたきぎを燃やしすという意味があるようです。なるほど、感じ入るタイトルのつけ方です。
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4334071538
No.7:
(5pt)

さすがにうまい!

宮部みゆきの「うまさ」がつまった中編集。未来予知・念力放火・読心という異能をもつ3人の女性の物語。希望したわけではないのに異能を授かってしまった彼女たち、そして彼女を取り巻く家族・恋人達への、悲しみ・苦悩を描いており、ミステリーとしても秀逸の作品集。とにかく「さすが宮部。参りました。」というのが私の読後感であった。この作品を読んだら、次は当然「クロスファイア」でしょう。
鳩笛草 (カッパ・ノベルス)Amazon書評・レビュー:鳩笛草 (カッパ・ノベルス)より
4334071538
No.6:
(5pt)

3編どれもおもしろい!

短編ï¼"編だが、どれもいわゆるè¶...能力とå'¼ã°ã‚Œã‚‹ã‚‚のã‚'主眼とã-ており、ミステリーだと思うとå°'ã-肩透かã-ã‚'くらうが、どれも短いながらも緊張感のある作å"ã§ã€ä¸€æ°-に読ã‚"でã-まった。「朽ちていくまで」は予知能力ã‚'持っていた女性の話。ãƒ"デオでその事実ã‚'本人が知っていく、という描かれæ-¹ãŒç§€é€¸ã€‚「ç‡"祭」は「クロスファイア」の前の話。私は「クロスファイア」のほうã‚'å...ˆã«èª­ã‚"でいたのですが、è¦-点が淳子ではなく一樹のほうだったのでæ-°é®®ã«èª­ã‚ãŸã€‚常識と非常識、æ-¥å¸¸ã¨éžæ-¥å¸¸ã®å¢ƒã§ã‚‚がく一樹の思いが読è€...のè¦-点と合è‡'ã-ていく。「鳩笛草」では読心è¡"ã‚'持っていた女性åˆ'事がそれã‚'失いつつあるという状況。能力ã‚'失いつつあるなかで、主人å...¬ãŒå­˜åœ¨ä¾¡å€¤ã‚'も見失っていく。。。自分の存在価値ã!¨ã¯ãªã‚"なのか、というã"とã‚'問われているようなæ°-がã-た。「クロスファイア」が名作なので、「ç‡"祭」目å½"てのæ-¹ãŒå¤šã„と思いますが、ä»-のï¼'編も秀逸なので、かなりオススメいたã-ます。
鳩笛草 (カッパ・ノベルス)Amazon書評・レビュー:鳩笛草 (カッパ・ノベルス)より
4334071538
No.5:
(4pt)

異能者でなくて良かった

超能力者に関する短編集です。他の2作に関してはラストにかすかな救いがありますが、クロスファイアの前作に当たる燔祭は、異能者である主人公のクロスファイアにおける悲しい宿命を考えると、感慨深いものがあります。
鳩笛草 (カッパ・ノベルス)Amazon書評・レビュー:鳩笛草 (カッパ・ノベルス)より
4334071538
No.4:
(5pt)

特別な能力は何のため?主人公たちの薄幸さが伝わります

超能力を持つ女性を主人公にした中編3編。
「朽ちてゆくまで」能力を失った状態で登場するというのも一興。
「燔祭」クロスファイア初出。正義のために使わないと何のためにこの力を持って生まれたのかわからないという主人公青木淳子に存在感を感じます。
「鳩笛草」能力を仕事に生かしてきたが、能力を失っていく不安が能力など持たない読者に伝わるように書かれているようでした。
鳩笛草 (カッパ・ノベルス)Amazon書評・レビュー:鳩笛草 (カッパ・ノベルス)より
4334071538
No.3:
(5pt)

誰も誰かを殺してはいけない。自分自身をも。

「燔祭」は高熱放射能力者の青木淳子ではなく、彼女の能力を活用してあることをしようかと考えた多田一樹の視点からのストーリー。人には誰でも成長と生活の歴史があり、それを見守ってきた人たちがいる。だから、誰も誰かを殺してはいけない、という観点が入っているようで、私は「クロスファイア」よりもこちらに好感を持ちました。同様の観点は併載の別作品「朽ちてゆくまで」の背後にも入っていると思います。「クロスファイア」のような、勧善懲悪でばたばたと悪者を倒していく一種の爽快感はありませんが、主体の精神状態はこちらの方が健全であるように思います。
鳩笛草 (カッパ・ノベルス)Amazon書評・レビュー:鳩笛草 (カッパ・ノベルス)より
4334071538
No.2:
(5pt)

特殊能力万歳

特殊能力者の話が3編とも本当にきれいに描かれていて,読み終わって満足した一冊でした.特に「燔祭」は,映像的な描写がすばらしく,大変印象的でした.
鳩笛草 (カッパ・ノベルス)Amazon書評・レビュー:鳩笛草 (カッパ・ノベルス)より
4334071538
No.1:
(4pt)

クロスファイアの前に

中の一編燔祭は、クロスファイアの前編です。クロスファイアは映画にもなったのでお読みになった方も多いと思います。しかし、それだけ読むと、ちょっと不明な点が出てくると思うので、まずこの本を読みましょう。
鳩笛草 (カッパ・ノベルス)Amazon書評・レビュー:鳩笛草 (カッパ・ノベルス)より
4334071538

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