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がん消滅の罠 完全寛解の謎
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【この小説が収録されている参考書籍】
がん消滅の罠 完全寛解の謎の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.61pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全71件 41~60 3/4ページ
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1ページ目でもう惹き込まれてしまいました!言葉のチョイスがとても好きでした。銀縁眼鏡じゃなく金縁だったり、コーヒーではなくキャラメルマキアートだったり。水で文字を書いちゃう表現も素敵でした。もうこのページだけで、世界が色彩を帯びて浮かんできて楽しさがフェルミバブルのような状態に♪この気持ちをうまく表現できないのが悔やまれます……。 初めに主となる内容の提示、キャラクターの個性をここまで書かれている所に感銘を受けつつ、初めて読む方にもとても分かりやすくていいのでは、と思いました。 個人的にミステリー同好会に所属していた設定が大好きで、そこにとても興奮してしまいました(笑)下駄履き禁止、のところも。ムダにも思える描写から、そのキャラクターの性格や行動が想像できたので、そんなにキャラクターの個性がないようには私には思えませんでした。 デジャヴではなく既視感と表現されていた所にも著者のこだわりを感じてしまいました。思い込みだったらすみません。 読み進めると『生物と無生物のあいだ』を読んだことも思い出されました。医療の話は興味深い所が多く、とても勉強になりました。 面白くって、一気に読んでしまうのがもったいないと思ってしまう。もう何冊も本を出されている方と思ってしまうくらい、惹き込まれてしまいました! 全然謎は解けてませんが、歌の題名の所だけは分かってちょっと嬉しかったです。私以外にも、あっ!!って思って喜ばれる方がいるんじゃないかと思います | ||||
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ちょっと本の書評とは違う部分もあるかもしれませんが、ご容赦ください。 現代医学では、例えばガンの治療のように、打ち倒す(その為には副作用も覚悟で)とゆう、姿勢が強いとおもわれます。 一方、世界の医学の中には、例えば漢方療法のように、なるべく少ない副作用で、体全体の自然治癒力なども多いに活性化させて、治療に挑もうとしている医学もあります。 ここからが、わりと(重要)になってくると思いますが、病いになるとゆうことは、何か人体で処理排泄できないような、(何か)が、 入ってきてしまったのかもしれない、 それならば、排泄を中心にして、治療に当たろうと考えているのが、インド医学のアーユルヴェーダです。 世界は広いので、安易に諦めないで、希望を作りだしましょう、自らで。 | ||||
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かつて医療に従事したことのある作者ならではの知識と視点から書かれた医療ミステリーはさすが読みごたえがありました。ただ血沸き肉踊る展開…ではなく、静かに淡々と謎が深まっていく感じは評価が分かれる所かも知れません。中盤過ぎまでは静かに話は進みますが、終盤は一気に話が展開し、ラストには「そういうことか!」と意外性の高いトリックに楽しませて頂きました。文章も癖がなくとても読みやすいのですが、他の方の感想にもあるようにもう少し人物描写を丁寧に描かれていた方が主人公達に感情移入しやすいかなと感じました。女性目線で語らせて頂くと、主人公が新婚と言うのはちょっと残念でした(笑。トリックなどの組み立て方はとても面白いので、次回作品も楽しみにしています。 | ||||
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本当に癌が消滅したらよいのに、と思いました。伏線はいろいろ張られていますから、それを楽しむ一冊です。 | ||||
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このミス大賞受賞作、医療モノと聞いてわくわくしながら購入。 結果、疑惑の保険金、それ以外も加わっててんこもりな話でした。 この技術が本当に実現出来たら混乱しそう! と思えるリアリティがよかった。 これが最初の作品とは思えない。 | ||||
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現時点では、難しい技術ですが、今後数年では可能になるかも知れないテクニックもミステリーに組み込まれ、大変引き込まれました。 一気に読んでしまいました。 | ||||
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文章自体は大変読みやすいですが、同じような内容が何度も出てきます。 ミステリーですが…最後に納得できる感じでもなく… 新聞広告でみて、面白そうだと思ったのですが普通です(^^; | ||||
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人物描写や読後感については否定的レビューに部分的に賛同できる点もあったが、長編ミステリーの評価ポイントはやはり、残りページがどんどん少なくなっていくことが悲しくなる「あの感じ」ではなかろうか。 そういう意味では、『姑獲鳥の夏』をはじめとする京極夏彦氏の初期作品群に通じる「あの感じ」があった。勉強になるところも共通している。 ミステリーファンにはこの評価で十分ではなかろうか? | ||||
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こんなことあったら怖くないですかっ!ありえないこともないのかな?という、ちょっとリアルな世界。 伏線敷きや内容、最後の一幕、おおっ!というオチもアリで全体的に面白かった。 主人公のキャラクターがやや薄いかな。 で、敵方(?)がもう少しわる~い感じ、キレがあると、入りこめたかな。 キャラのメリハリがあると、もっとノリノリで読み進んだと思う。 当初のタイトル『救済のネオプラズム』の方がハマってると思うけど、 このタイトルの方が読者層が広がるのかな。 | ||||
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医療ミステリーですが、かなり緻密な内容です。 医療というより医学ですかね。 医学サスペンスホラーって感じですね。 瀬名秀明のパラサイトイブを読んでのめり込めた人なら きっとハマるのではないでしょうか。 ストーリーというか展開が少し読めてしまうな、と思っていたら 自分の想像を越えた展開で終わりました。 先が読めちゃう、と思ってた自分が甘かったです。 | ||||
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末期がんで保険金の生前給付を受けた複数人が完全寛解というあり得ない独特な設定。かつ「このミステリーがすごい!」大賞作と聞けば、読んでみたくなる。 一読後の感想としては、良い点として、本書を構成する2つのファクターが巧みで秀逸なのは間違いないと感じた。①がん完全寛解のトリックと②家族関係のファクターである。特に最後の一言には「ああ、そう来たか!」と、ミステリーの最後のパズルがぴたりとはまる観があった。300ページを超えるが、一気に読める本だ。がんの知識もある程度得られる。 ただ、読後、主人公は誰だっけという気にもなった。複数の登場人物が星座のように囲む中でストーリーが展開していくので、その中で自分が感情移入しやすい人物の視点で読んでいくと読みやすいのではないか。裏返して言えば、視点の整理が小説として不十分かもしれない。 どうかなと思った最大の点は、これだけの大規模な企てを立てた当人の動機がどうにも不十分で説得力に欠けること。本書は著者のデビュー作らしいが、物語の構図やアイデアは秀逸だが、それを支える人間心理や人の業の描き方には申し訳ないが、まったく満足できず、不自然に感じる場面も多々あった。がん患者の心理についても同様だ。私の知る末期がん患者たちは、苦しみの中にあっても少ない平癒の可能性を信じ、耐えがたきを耐え努めて明るく生きている。完全寛解という輝く未来があれば、末期がんの苦しみに複数回耐えることなどなんでもないだろう。がんがミステリーの道具立てに使われるのは、患者としては微妙な心持ちだが、がんについて多くの人の理解が進むならそれでよしとしたい。しかし、がん、生命というのは完全に管理できるような代物ではない。本書における完全寛解は文字通り本来あり得ないフィクションで、全体的にSFという認識で読むのが適切かと思う。 ともかく、アイデアと設定が極めて独創的なのは間違いないので、それを楽しむという趣旨で一読する価値は十分あると考える。 | ||||
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絶対作者は医療経験者だと思いながら読んでいたら やはりそうだった。 しかも海堂先生と同じ放射線医学総合研究所出身。 滅多に単行本の新刊なんて買わないのに我慢できなかった1冊。 面白かったです。勉強になりました。 しかし海堂先生のプロフィール見たらまだ放医研辞めてなかったのね。 本書いてないで仕事しなさい!笑 | ||||
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トリックの質、豊富さも含めて、終盤の展開は圧巻であった。 医療用語も素人目線への説明配慮があり分かり易い。 中盤の展開が内輪、地域限定的で中だるみ感もあったが、 お世辞抜きにお勧めしたい作品。実際周囲に薦めてます。 秀逸であるからこその以下のもやもや感は、続編、シリーズ化の布石?として、著者に期待してしまいます。 ・最終的に1人は人の手で殺めている?が誰も逮捕されていない完全犯罪 ・トリック行為の動機の中に、なぜ偽善の要素が ・トリック行為の功罪を人は裁けるのか?(罪と罰的な要素) ・トリック行為を行ったとしても、がん進行コントロールは未解明? ・他の病院への波及から、警察、裁判と発展させられる可能性 | ||||
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2017年1月の本レビュー執筆時、「このミステリーがすごい!」大賞の最新の受賞作である本作品は、医学ミステリの傑作と呼んで差し支えないくらいの衝撃作です。 本作品の最大の謎は、「治る見込みのないがんが消失してしまう」というもの。 何と、大胆な謎の設定でしょう。 保険会社に勤める森川は、世にも不思議な「活人事件」に4件も遭遇していた。 いずれも、保険加入後、それほど経っていないうちに、進行がんが発見され、余命宣告を受けてしまう。 これに対し、生前給付として、数千万円を支払ったとたん、がんが消失し、完全寛解してしまったのだ。 彼は、学生時代からの知り合いであった、下島と夏目の二人の医師の力を借りながら、調査を進めるが…。 物語は、この調査と並行して、早期がんの発見に優れているだけでなく、再発した場合も、独自の治療方法で治癒させてしまうと噂される、ある民間病院の存在が描かれる。 いずれも、どうして完治が困難な進行がんを消失させることが可能なのか、という謎が浮かび上がってくる…。 正直なところ、物語の筋立てとしては、起伏に乏しく、やや説明調なところは、小説的な面白みをもっと追求してもよいように感じました。 しかし、そうした欠点を補って余るほど、がん消失という大きな謎を、豊富な医学的知見をベースに、専門的な知識のない人間が読んでも、なるほどと納得できるようなトリックで解明している点は、高く評価されて然るべきでしょう。 とてつもなく大きな謎と、その真相として暴かれる驚愕のトリックとは? このトリック、その内容を知った瞬間、もしかして、実現可能なのでは、と思わせてしまうところが、すごい。 何はともあれ、一気読み必至の作品であることは間違いありません。 すべてのミステリ好きに、自信を持ってオススメできる快作です。 | ||||
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「癌はうつるから」義母にそう言われて、末期癌の祖母と幼い娘の面会を禁じられ、孫の顔をろくに見せられないまま祖母を亡くした。と嘆く友人がいました。 癌のことをよく知らないだけではなく、間違った思い込みや不要な恐れを持つ人達、また、それによる弊害は少なくないと思います。 私自身、なんとなくの知識で家族の癌と向き合ってきました。かと言って医学の本を手に取ることはなかったし、読んだところできちんと理解も出来なかったでしょう。 この本は【ミステリーという広い門から入った幅広い層に、物語を読み解くキーとして自然な流れの中でいつの間にか癌に対する正しい認識を与える】という能力がある、と感じました。 幾重にも仕掛けられたうちの最初のトリックに、なんだこんなタネか、なんて思ったらもう著者の思うツボなのでしょう。気付いたら、手に負えない謎の数々に頭を占拠され、早く結末に辿り着きたくて寝食を忘れましたよ。 | ||||
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伏線の敷き方と回収のし方がとても上手。 思わず、「読み飛ばしたかな」とページを戻ってしまうような展開もあるのに、全体的にテンポよく進んでいく。 トリックもイイ。思いつかないようなトリックが中盤で露わになって、「少し早いんじゃないの」と思いきや、次のトリックが待っています。 秀逸! | ||||
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【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する | ||||
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ネタバレは書けませんが、根幹となるがん消滅のメカニズム(トリック)よりも、後半一気に明らかになる人間関係の愛憎、怨念、しがらみ、そして何より大なる目的をなしとげるまでの登場人物のすじの通った純粋さ(そのために犠牲になった哀れな登場人物に関する描写はあまりにあっさりしてて気の毒だった)のほうがむしろトリッキー。 キレイに憑き物が落とされたような結末に、なるほど!とすっきりする反面、背筋がぞわっとしちゃいました。とにかく斬新な本格ミステリー小説。 正直医療行為に関してはこちらは素人で知識もないし、新薬開発のためなどで患者がある程度実験材料になるのは仕方ないだろうとも思うので、裏でどんな奇抜な仕掛け(治療)が施されていてもそんなに驚かないというか、、、そういうものかなと思ってしまう。実際身近に進行ガンから生還した夫もおりますのでね!サイボーグになろうが生きていてくれたほうがうれしいのは家族としては当然の感情です。 | ||||
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さすがこのミス大賞の満場一致の大賞受賞作品です。医療知識がなくてもすらすらと読めました。ラストは驚きでしたが読み返してみると伏線がありましたね | ||||
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タネが明かされそうで明かされない、よい意味での「裏切り」の連続に、ぐいぐい引き込まれて最後まで一気に読みました。正確な医学的知識を持つ作者ならではのストーリー展開にも脱帽。語り手の視点がくるくる変わるので、たまに復習が必要になったり、脇役の、特に女性陣の描かれ方が少し粗い気もしたり、など細かいところはあるのですが、デビュー作ということですし、逆に新人らしい瑞々しさなのかもしれません。今後の洗練に期待したいです。 ドラマ化しても面白そう! | ||||
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