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吉原手引草
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吉原手引草の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.03pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全28件 1~20 1/2ページ
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作者の松井今朝子さんは祇園の料亭の娘さんだったということもあり、花街についての知識が大変豊富な方です。花街だけでなく江戸時代の町人文化をこれほどイキイキと描写しつくせる作家さんは少ないんじゃないかと思います。 本作品は吉原という隔絶された異世界のなかで当代一と言われた花魁の消失事件を主人公が吉原で働く数多くの人々から話を聞いて徐々に真相に迫っていくというストーリーです。 主人公は名前もなくセリフも一切ありません。代わりに訪ねてきた主人公に対して語りかけるのは遊女屋の楼主、女郎、幇間、船頭、遣手婆など盛りだくさんで、彼らが使う漢字や言葉でわからないものが多いのでその都度調べました。例えば花魁道中には清搔(すががき)の三味線で右手で褄を取って歩く、とか、調べてみると情景が目に浮かんで日本語の豊かさに改めて感心させられました。 こういう形式の探偵小説は読んだことがありますが、江戸時代の吉原というのが大変ユニークかと思いました。松井今朝子さんの作品は「奴の小万と呼ばれた女」も大変面白かったです。 | ||||
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鬼滅の刃が好きで、吉原のことを勉強しようと思って購入した。時代背景が違うがすらすらと読めて面白かった。 | ||||
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ずっと面白くてその興味が最後までつづきます。とても面白い構成で知らず知らずのうちに廓のことが勉強できました。もっと彼女の作品読みたくなりました。 | ||||
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様々な立場の人のインタビューから成る話です。やや読みにくいかもしれませんがその分想像が膨らみました。立場によって人物評が違うのは今の世の中も同じでなるほど。と思う。姿を見せない主人公の哀しみやその後をいつまでま考えてしまう読後感。 | ||||
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この本は、読み応え満載でした。まず新吉原は、どのような場所であったかと言うことがこの本で、大変良くわかりました。 さて、話しは、吉原で花形だった葛城花魁の突然の失踪。不可解な謎を解明するために一人の男が、その関係者に次々とインタビュウしていくストーリー。ある人はどのようなことを話すのか?また次の人は。また次は。。。。。点と点をつないで徐々にではあるが不可解な謎が解明していく。はらはらドキドキの展開に心が飲み込まれていきます。結末は、あっとおどろく。。。読んでのお楽しみです。 (この本を読まれた方に、もう一冊 「吉原御免状」 もお薦めします。) | ||||
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人気の花魁・葛城がなぜ姿を消したのか、 周囲の人たちによる証言で解き明かされていくストーリーです。 ・謎がいっぱい!…葛城が何をしたのか、彼女のことを調べているのは誰なのか。ドキドキします。 ・蘊蓄がすごい!…吉原の実情がわかる。吉原で働く人たちのことがわかる。 ・葛城がかっこいい!…葛城本人は証言していないのに、その魅力がすごく伝わってくる。 ・最後もいい!…胸糞悪い奴が出てくるけど、最後は涙が出ました。 | ||||
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落語の中村仲蔵を聴いて、実在したというこの役者のことが知りたくなり松井今朝子著「仲蔵狂乱」を読んだ。この作品なかで江戸時代の風俗について詳しく書かれていたので他の作品も読んでみたくなった。 推理小説仕立てのこの作品では江戸時代の吉原のしきたりや仕組みがよく描かれていて落語の郭噺を聴く際にとても参考になる。引き続きこの作家の本を読みたいと思った。 | ||||
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この作家さんの本を読むのは初めてでした。口語調でさらさらと読めました。人物によって巧みに口調を変えて上手い作家さんです。調べたら脚本家でもあるそうで、なるほど上手いはずです。最後、もう少しスカッとした気持ちのいい終わり方なら良いのになと思ったけど、みんな知ってか知らずかはっきりした事を言わないのが、吉原に生きる人、江戸に生きる人の粋なんですよね。葛城花魁の話も聞きたかったな。独り言でもいいから(笑) | ||||
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酸いも甘いも噛み分けた松井今朝子姉が、吉原について、手取り足取り懇切に 教えてくれる。まさに「お楽(しげ)りなんし」の世界である。2007年度直木賞。 私も吉原に一度はあがりたかった。男の夢である。いやそれよりも、吉原って どんなとこ? その答えはこの本にある。吉原に巣くういろんな職種、お客が つぎつぎに出てきて、知らず知らずのうちに吉原の仕組みやたたずまいが理解 できるという按配。「吉原超入門」である。 最初に舞鶴屋花魁・葛城の見請けというもやっとした「事件」が提示される。 この事件の背景、葛城という花魁の人となりが、次から次へと登場する人びとの 口から少しずつ語られる。推理小説みたいに、玉ねぎの皮を剥くみたいに真実が あきらかになる。手練れの小説は読む人をあかせない。 個人的には伊丹屋繁斎が好き。 映画にするなら、この役はイッセー尾形で決まり。ファファファ、 フォフォフォという笑いもいい。歌仙を巻くなんて粋な遊びも似合っている。 繁斎: 一つ家に白き萩をば見たりけん 葛城: 血を吸うて鳴く 秋の蚊ぞ憂し | ||||
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さすが直木賞受賞作。 ミステリーとしても時代小説としても飽きずに最後まで読めました。 面白かった! | ||||
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吉原の名高い花魁 葛城の失踪の謎を追うインタビュー形式の時代小説。 ストーリーを引っ張っていくのは、正体不明の二枚目(!)の男。この謎の男が、吉原遊郭に住まう人々や、ここに集う人々を訪ね歩き、問いかける。16人のインタビューは、自分語り、世間話も交えながらで、男の聞きたい本質までなかなか辿り着かない。男にとっての無駄話は、吉原という非日常に息づく人々の欲望や悲哀、愛憎を浮かび上がらせる。 ミステリーもかくや、というほどに謎が解明されるクライマックス。そして、インタビューワーの男の正体は・・・何と!【直木賞】 | ||||
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先ず先ずの程度で良かったです。 | ||||
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この本を「ミステリー」として売るのはセールス上でそのほうが有利だったからなのだろうが、それがこの本に対する評価を下げる要因になっている気がする。 この本はミステリーではない。名探偵も、謎らしい謎も出てこない。 たとえるならワイドショー。 ワイドショーで事件を起こした「あの人」について、レポーターが様々な人をインタビューして回り、「あの人」の人となりと「ある事件」の事実を追う、そういう本である。 その過程で描かれる江戸時代と吉原と、そして男女の機微が面白い。 私はこの時代の風俗に興味があるのでとても面白く読んだ。 また現代と変わらない男女のやりとりが楽しい。 ただ、この江戸時代というものに興味がない方にとっては、冗長で退屈に思われることもあるかもしれない。 その一つの原因として、どういった事件なのか、なかなか出てこないのがよくない。。読者は訳も分からず、インタビューをただ聞いている。実際には本の紹介にもあるように花魁葛城の失踪事件なのだが、「失踪した」という事件の概要にたどり着くまでが長すぎる。ここは最初に明示しておいたほうが読者はすんなりと物語に入って行けたように思う。 結末についてはネタバレとなるので書かないが、うーん。 エピローグで葛城のインタビューがあればよかったのではないだろうか。 | ||||
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面白かった。選んだ基準は 1、有名な賞をゲットされてること、 2、面白い小説 という書き込みからです。 | ||||
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遊郭で起きた事件の真相を探して行く。と言った構成で成り立っているが、最後まで前のめりになりながら読み終えた。 真相もさることながら、遊郭に携わる人々の生き方を垣間見ることができ興味深かった | ||||
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一つの事件を複数の証言者の視点から浮き彫りにする本作はまさに朗読に持ってこいの素材だったと思います。購入してよかった。 | ||||
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直木賞受賞作の特集があったのでダウンロードしてみました。面白かったので一日で読み切りました。 吉原で働く人達に一人ずつインタビューする形で話が進行します。吉原の仕事は細分化されていて、こんな仕事があったのか!と興味深く読みました。 底辺の仕事と見下されても、立派なお侍様に負けない気概。これぞお江戸の庶民。 本書はミステリーに分類されているようですが、肝心の花魁の件はなかなか出てきません。 それに、あの方法って賢かったのかな…と思わずにはいられません。ミステリーとしては期待しない方が良さそうです。 | ||||
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江戸の風情が好きで、杉浦日向子さんの本を全部読みました、大好きな先生が亡くなり途方に暮れていました、 私の大好きな江戸の吉原遊廓のお話がこの中にぎゅうぎゅうに入っています、大満足の一冊! I 松井先生に感謝です。 | ||||
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アマゾンで買った本のみレビューしています。物語・作り話が好きなので小説しか読みません。リアリテイー等は関係ありません。事実と違うなどと言ってる人がいますが、なぜ事実じゃないと知っているのでしょうか?学者が書いているから?不思議で仕方がありません。物語では信長は本能寺で死ななくてもいいのです。面白いか面白くないかのみが判断基準です。それではよろしくお願いします。 | ||||
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人生の悲哀だの、男女の駆け引きだの、人の生き様だの、身に染みてわかる年齢だからこそ面白い一冊。 | ||||
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