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銀河英雄伝説6 飛翔篇
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銀河英雄伝説6 飛翔篇の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.77pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全13件 1~13 1/1ページ
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ラインハルト皇帝率いる帝国の支配下に置かれた中、同盟郡の戦士達による巻き返しが始まる。 かつて人類の故郷であり今や最も荒廃した地球に潜入するユリアン達。 様々な場所で運命の歯車が少しずつ動き出すその展開にゾクゾク。 ユリアンミンツ中尉(出世したなあ)とポプラン中佐の活躍に心が躍る。 もう銀英伝サイコー! | ||||
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バーラトの和約以降、登場人物たちのそれぞれの思惑と、それが交差することで予想外の展開に…。思ったようにならないよねえ。それを歴史的視点から書かれているのもこの小説の楽しみの一つ。 どっちかというとスピンオフ的なエピソードを重ねていることで、登場人物を改めて描き出している巻でもあると思う。 | ||||
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ラインハルトとヤン・ウェンリーは好敵手であるが・・周りのものが愚かで・・忖度により・・折角の平和な時間を・・またも戦乱に向かって進めていく。人間とは本当に愚かだと思うばかりであった。 民主主義とは、個人を犠牲にしては成り立たないはずであるが、小説の中だけではなく、現実の世界でも・・貧富の差がドンドンと広がっている・・現実世界とリンクする場面があるように感じられた。 | ||||
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5巻が両雄の直接対決であっただけに、この6巻はやや抑え気味のトーン にならざるを得ない。ヤンは退役し、一方のラインハルトは、戦火とは無 縁の騒がしさが訪れる。しかし、本巻のサブタイトルは飛翔。誰が飛翔す るのか?誰の飛翔だったのか?読後に考えさせられる。順当な考え方であ れば、束の間の休息からの飛翔ということになろうか。であればヤンの飛 翔?いや、玉座に就いたラインハルトの飛翔??それとも、ヤンを救出し た立役者のシェーンコップ??それともクライマックスに向けて、両雄直 接対決後の静けさからの飛翔とも読み取れる。今後の急展開の前触れとし てのモードチェンジであり、わざと作った矯めからの物語そのものの飛翔 かもしれない。 | ||||
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田中芳樹『銀河英雄伝説 6 飛翔篇』(創元SF文庫、2007年)では不当逮捕されたヤン・ウェンリーが自由惑星同盟と決別する。シェーンコップらの反乱は清々しい。 ヤン・ウェンリー一党の虜囚になったレンネンカンプは自殺する。物語の流れでは自業自得の感もあるレンネンカンプの自殺であるが、パウル・フォン・オーベルシュタインの論理には見るべきものがある。「レンネンカンプが順境にあれば、自殺すべき理由もない。その事態に彼を追いこんだ責任の一端がヤン・ウェンリーにあることは明白だ」。これは名台詞である。 これは全ての自殺者に対して考えなければならないことである。日本には頑張ることを求めるガンバリズムが色濃く残っている。焼け野原から経済大国にすることを誇るような、マイナスの状況を克服することに価値を見出すような倒錯した感覚がある。 日本では逆境に追い込んだ人物が相手に「頑張れ」と声援を送ることが美風であるかのような倒錯さえ存在する。一番言ってはならない人が最も言ってはならないことを言っている自覚がない。「ゆっくり休んで下さい」と言うことができない。頑張らなくていい人物に頑張らせる。 特殊日本的精神論は逆境に立たせたことを問題とするよりも、逆境に立たされた時にどう出るかを問題にしがちである。逆境を乗り切れなかった人間が悪いとなりがちである。それが日本社会を生き辛くしている。これに比べると逆境に陥らせた原因を問題視するオーベルシュタインは、彼の一般的なイメージに合わないが、ここには優しさがある。 一方でオーベルシュタインを全面的に支持することはできない。オーベルシュタインの優しさは身内に対してのもので、普遍性を持っていないためである。ヤンから見ればレンネンカンプへの攻撃は必要に迫られたものである。そこを無視してレンネンカンプにだけ優しさを発揮するならば、身内の警察不祥事の処分は甘くする日本の警察幹部の対応と変わらない。オーベルシュタインは保身しか頭にない日本の警察幹部と意識の面で同一視できないだろうが、オーベルシュタインの論理が通ると外形的には同じになる。 | ||||
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ヤンもラインハルトも全く宇宙を飛びません。 ですがそれぞれの立場に大きな転機が訪れるという意味で飛翔篇なのだと思います。 秀逸なのは、ヤンの立場を通して書かれる民主主義の意義。 ヤンが、ついに国家ではなく民主共和制存続のために叛乱(叛乱か?)を起こします(起こしたか?)。 | ||||
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ローエングラム王朝を樹立し、わずか23歳で玉座に就いたラインハルト。 一方、ある意味念願だった年金生活に入ったヤン・ウェンリー。 本巻でクローズアップされるのが、人類発祥の星である“地球”である。 冒頭で、「地球衰亡の記録」を、我々21世紀初頭の人類は知ることとなる(苦笑) 二世紀半にわたる銀河の戦乱は終息した感があった。 しかし、銀河の平和を願わない者はいくらでもいた。 戦乱が終わったからといって、人心までが素直に平和になるわけではない。 軍人にとっては新たな武勲を立てる機会を失うことでもあり、仰ぐ旗を変え、新たな権力者へ擦り寄る者も出て来るであろう。 そのような情勢下にあって、シェーンコップが危機一髪でヤンの命を救う。 彼やアッテンボローにかかれば、必死の救出劇も“ピクニック”になるから不思議だ(^.^) なお、この作品の登場人物で俺が最も好きなのが、この“不良中年”シェーンコップである。 ヤン(とその一党)の“休暇は終りぬ”。 | ||||
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アニメを見た後に読みましたが、対比ができてどちらも素晴らしいの一言です。 今までのような艦隊戦はなくとも、新たな火種や先への布石。どれも決して見逃せません。 帝国・同盟ともに、国家が大きく変わっていく様を感じました。 | ||||
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本巻の副題は「飛翔篇」。 誰が飛翔したかと言えば、ヤン・ウェンリーだろうか。 バーミリオン星域会戦でラインハルトを土俵際まで追い込み年金生活に入った我らがヤン・ウェンリー氏。 同盟からは猜疑と尊敬を、帝国からは脅威と敬意という似て非なる視線を送られながらの市民生活。 地球教の暗躍とともにその生活は終を迎える。 その先には新たな戦いが待っている、と書くと飛翔するのはヤン・ウェンリーのようだ。 でもどうだろう、彼は単に舞台をいったん降りてまたの上っただけだ。 国家の軍人から共和主義の守護者にクラスチェンジするといっても、彼の主義に変わりはない。 飛翔したのはユリアン・ミンツだ。 宇宙をまたにかけた活躍は、これくらいでないと、次の主役にはなれないというくらいのもの。 本巻は近い将来の、同盟側での主役の交代を準備したエピソードと言えるだろう。 派手な会戦は無いが、人間臭い政略や謀略が帝国、同盟、そして地球教と交錯する。 そして、同盟の迷走が頂点に達する。 醜い人間関係を引き立て役に、ユリアン・ミンツの輝きがまぶしい巻です。 | ||||
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昔買ったのが古すぎて朽ちてきたので買い直しました。田中芳樹さん、やっぱり良いです! | ||||
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この巻は第7、8巻の次なるクライマックスに向けての助走にあたるとでもいえば良いのでしょうか。比較的、地味な内容になっています。 地味な内容になると、どうしても読者の解釈に期待しない説明調の文章が鼻につきますが、広い範囲の読者層にアピールするには必要なことかもしれません。 | ||||
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またまたヤンが可哀想です(ノ△T) フレデリカと新婚のヤンですが、退役してなお監視され、不当に拘束されます。 ラインハルトは事務的な公務を片付けていきますが、死が隣にいないことに落ち着きません。 生と死を分かつ戦場の方が、亡き友を身近に感じられるのかもしれません。 切ないです。 今回は初っ端から痛烈な展開です。 地球の「未来」が、過去の歴史として綴られているのですが、起きないと言いきれない惨劇の数々に戦慄します。 腐敗した政治への批判てんこ盛りですが、今の政治にもあてはまっちゃうところが悲しいです。 『国家は市民の福祉と民主共和政の理念とを実現する手段の具現化であって、それ自体の存立は何ら目的たりえないことを銘記せよ。 古来、国家を神聖視する者は必ず国民に寄生する者であった。 彼らを救済するためにあらたな流血をなす必要はまったくない。』 国家を神聖視しない政治家って、いたっけ? | ||||
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宇宙空間での戦闘シーンが好きな方には、少し物足りないのかも知れませんが、私個人はこの巻が一番好きです。 地上戦が中心だから、想像しやすいせいでしょうか? ユリアンが地球教徒を装って地球に潜入したり、政府に捕らわれたヤンを救うために彼の旧部下たち(主にローゼンリッター)がハイネセンに駐留している帝国軍と屋内で戦闘を交えたりと、この作品の中では珍しいシーンが多い気がします。 比較的、軽快にストーリーが進んでいく巻じゃないでしょうか。 気になった方は、ぜひ♪ | ||||
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