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(短編集)

心とろかすような マサの事件簿



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心とろかすような マサの事件簿の評価: 4.23/5点 レビュー 31件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.23pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全31件 21~31 2/2ページ
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No.11:
(4pt)

待ち遠しかったシリーズ2作目

デビュー長編『パーフェクト・ブルー』に続く、蓮見探偵事務所の面々とそこで飼われている元警察犬マサのシリーズ2冊目。短編5編を収録。待ち遠しかったです。このシリーズ、語り手はマサ。犬の目線で事件が語られます。人間顔負けの人情味(犬情味?)を持っているマサ、時には誰かが跡をつけてきているのに気付いて唸り声をあげて知らせたり、時には事件の手がかりに気付いているのに飼い主に伝えられずにもどかしがったりと、奮闘ぶりが楽しい。もちろん、犬の目線で書くといった趣向に頼りきってばかりではなく、収録作のどれもミステリとして練り込まれていて、待たされた甲斐があった1冊です。でも、シリーズ次作はもっと早く読みたいな。
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No.10:
(3pt)

宮部さん本人も登場!

「パーフェクト・ブルー」と同じく、犬のマサの目を通して話が進んで行く点が、とても面白い。さまざまな事件をさまざまな角度から検証し、真相に迫っていく。そこに繰り広げられる人間模様には、ほろりとさせられるものもある。一番最後の短編「マサの弁明」には、宮部氏本人も登場!これにはびっくり。読後もさわやか。
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No.9:
(4pt)

人間の醜さ

宮部みゆきのデビュー作『パーフェクト・ブルー』の主役(?)、元警察犬・マサの活躍を描いた短篇集。一応、5篇ではあるものの、最後の『マサの弁明』はオマケ的な要素が強いので、実質的には4篇と言っても良いかもしれない。『パーフェクト・ブルー』はどちらかと言うと、マサは主役ではあるものの、語り部であって、調査の主役はあくまでも加代子であり、進也という感じだったのだが、今回はマサが自ら他の動物達に聞き込みをしてみたり、推理してみたりと、純然たる「主役」になっている。勿論、そこは犬。推理しても、喋ったり意思表示の方法も限られる。それで、上手く伝わらなくて…なんていうコミカルな部分も多々ある。が、そういうコミカルさを持ちながらも、それぞれの話は人間の嫌らしさ、醜さが描かれていて色々と考えさせられる。表題の『心とろかすような』では、天使のような笑顔を持つ少女の醜い罠が描かれているし、『マサ、留守番をする』では人間の身勝手さによって虐待されてしまう動物たちが描かれる。どちらかと言えば、コミカルな文体だからこそ、それぞれのテーマの重さがずっとのしかかる感じだ。地味かもしれないが、佳作揃いだと思う。
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No.8:
(4pt)

元警察犬「マサ」の活躍

『パーフェクト・ブルー』の続編にあたる本作品は、5編を収録したオムニバスとして構成されている。奇をてらうわけではないが、どの短編もちょっとひねりが効いていてなるほどと唸るようなものばかりだ。前作よりも『マサ』が前面に出ていてその独特な世界観がより上手に生かされている。誰にでも楽しめる、愉快な作品である。
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No.7:
(5pt)

侮るなかれ

動物が主役?犬の一人称なの?・・・と、侮るなかれ。というのも、私自身なんとなく読むのを先延ばしにしていた本書なのでした。ずっと以前に読んだパーフェクトブルーは内容が重かったこともあって犬の一人称という印象はあまり強くなかったのですが、今更続編・・?と躊躇していたことは否めません。がしかし・・・。主役である『マサ』こと元警察犬のジャーマンシェパードの語りは、並みの人間の一人称で書かれたよりも数倍観察眼が鋭く機知もあり、事件によってはより考えさせられる内容となっています。単独で近所の動物たちに聞き込みに当たることも多々ある彼ですが、老いたセントバーナードとの会話は温かくもほろ苦くもあり、本当に秀逸です。現代物でありながら、宮部先生の時代物と相通ずる味さえかもし出しています。『マサ、留守番する』では、現代社会のひずみとも言える動物虐待についてまで深く言及し、予想外に心に残る一遍でした。今後も、どんどん新しい『マサ』の物語が読みたいです。マサ、いつまでも元気で活躍してね!
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No.6:
(5pt)

目立たないが

秀作の多い 宮部氏の作品集の中では決して目立つ存在ではないが。かなりすごいと思う。ぼく自身ほとんどの宮部作品を読破していながら敬遠していた向きがあった。犬に語らせる話ね。『パーフェクトブルー』確かに面白かったし考えさせられもしたな。でも もういいか、二本読みたくなるほどのもんじゃなし と。でもね 犬に語らせてるとか そんなことは些細なことでしかないんだよね。この作品集 最後の「マサの弁明」では宮部氏本人が登場していてそちらも話題になっているけど、それもたいしたことじゃない。すごいのはね 「白い騎士は歌う」と「マサ、留守番する」特に後者はね。二つとも親子とか父親とか かなり考えさせられるんだけどそれだけでなく 自分自身の不幸を他者へ転嫁できる弱さとかそれだけならまだしも より弱い者を見つけて それを代償にして うさをはらすような そういう人間の悲しい性をね ありありと描かれて。(ちなみにぼくは弱い人間だが強い者に疑念を抱くことはあっても、無関係のより弱い者にあたってうさをはらすことはできない性分)いるんだよね そういう人 ってか 多数派じゃないかな。阿諛追従することで自分自身が強い者になったような錯覚に陥ってる人とかね。宮部作品っていうのは当のご本人はそんな気はないだろうけど人生の教科書としてこどもに読ませたいものが多いんだよね。
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No.5:
(5pt)

マサがかわいいんです。

表紙に惹かれて買ってしまいました。宮部先生の小説は大好きですが、マサシリーズは特に。わんこの一人称で書かれているのも面白いです。最後の短編にみゆき先生ご自身が登場されてます。
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No.4:
(3pt)

けなげな老犬、マサ。

同じ作者の作品の中では、軽い読み物で読み易いです。小中学生にも読んでもらいたい。けなげな老犬マサが、とっても可愛く、犬を飼いたいと思わせます。
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No.3:
(4pt)

すっかりマサに魅了されて。

本書は犬のマサを主人公とした6編の短編からなっているが、特に私がお薦めしたいのは、「マサ、留守番をする」である。ミステリーという点から判断するならば、ともすると他の作品の方が優れているのかもしれないが、本編「マサ、留守番をする」は動物好きを自負する方には是非とも読んで頂きたい作品である。特に「自称動物好き」さんには考えさせられる内容になっているのではないだろうか。いろいろな境遇の動物たちが登場しており、ただ可愛い犬が活躍するだけの話に終始していない点に宮部氏の動物に対する真摯な姿勢がうかがえる。それでも、やはり、本編はフィクションであるのだから、どうにかして「彼」を助けてやることは出来なかったものか、と思ってしまう(話の本筋からちょっと外れるが。)。甘い考えだと笑われても「自称動物好き」の私としては何ともやるせない。それにしても、マサにはいつまでも元気で活躍してもらいたい!次回作が待ち遠しい。
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No.2:
(4pt)

構成がいい

短編集としての構成がいい。編集者の功績でしょう。巻末の解説も編集者が書いていて気持ちがよく出ていた。 犬のマサの魅力たっぷりの本です。「ハーフェクトブルー」は語りこそ犬だったが、物語の中心人物は色々と移り変わっていた。今回は徹頭徹尾マサに視点を移して語らせている。ただ推理小説の質としてはイマイチかなと思う。どの短編も途中で犯人が分かってしまうのだ。ただし、動機・手段はわからず、それこそがこの小説の魅力ではあるのだが。あっそうだ!最後の「マサの弁明」だけは結論が見えなかった。たった十数ページの短編にとっておきのあんな仕掛けを使ってしまって、宮部みゆきさん、もったいないとは思わないのかしら。
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No.1:
(5pt)

生き生きとした登場人物の描写!脱帽です。

前作を読んで次のシリーズを心待ちにしていたんですが、 期待以上の出来でした。登場人物はもとより主人公のマサの活躍にはこちらも思わず応援したくなりました。 宮部さんは動物を描くのが本当にお上手な方ですね。 一気に読んでしまいました。次回が楽しみです!
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