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恋する寄生虫
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恋する寄生虫の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.19pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全95件 81~95 5/5ページ
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後半、寄生虫の説明が多くなり三秋縋さんの世界観が無く、少し残念でした。 お話はとても面白く、読みやすかったです。 | ||||
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三秋さんの著書は「君が電話をかけていた場所」とその下巻になる「僕が電話を……」で初めて読み、それがとても好印象だったので、他の著書も読みたいと、この著書ともう1つ「三日間の幸福」を購入しました。 読み進めると、精神的や神経の障害、人間の本当の想いや、コントロール(この著書では〈虫〉に))された想いや気持ちなどが、よく描かれており、そう言った内容に感情移入しながら読みました。(私は実際には、虫やましてや寄生虫などには詳しくありませんが)。 潔癖症と言う神経?精神的な障害は、実際によく聞く病ですし、私自身は潔癖症の障害はありませんが、心の病と言うか、精神的なストレスなどの蓄積?からくる過換気症候群と言うか、そう言った発作が出る事があるので、精神的や神経からの障害を描いてあったのが、ドンドン読み進める内容だったのかもしれませんが。 佐薙の高坂へ対する想い、それが〈虫〉のコントロールだとしても、そしてラスト辺りで「それも自分の意思」だったとしても、佐薙も高坂も、相手を想う「気持ち」だけは変わらなかった。想いの強さや、人間の感情・精神的なものが、如何に人間にとって大切で、重要なものかが解る作品だと感じました。 肉体的な病も勿論、事によって大事な要素ですが。精神バランスはそれが崩れた事が原因で身体も壊したりしますから。 そう言った事をメインに、私個人的には読みました。 これから「三日間の幸福」を読もうと思います。 | ||||
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寄生虫が人間の行動や精神を左右するかもしれないという学説をベースにして、愛とは何かを問う純愛の物語です。 まっすぐな純愛に、心を動かされつつ、 人間が恋をする理由も考えさせられてしまいました 体内のホルモンが恋を誘発する? 脳が理性的に恋心を生む? 吊り橋効果のような心理的な誘導が恋を生む? 真実の愛とはなにか真剣に考えたのは久しぶりでした。 なお、寄生虫は、サナダ虫レベルの単なる寄生虫です。 ハインラインの「人形つかい」のような意志をもった寄生生物ではありませんので、キャラとしては登場しましせんし、SFやファンタジー的要素はありません。 結末が、悔しい終わり方だったので、4つにしてしましましたが、 甘く切ないラブストーリーに深淵な問いかけが含まれていて、充実した本でした。 | ||||
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物語序盤から引き込まれて、夢中になって読みました。 文章も読みやすく、流れるように頭に入ってきて、ラブストーリーに少しだけSF的なスパイスを加えた世界観に浸らせてくれます。 | ||||
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後半部分が蛇足に感じてしまいます。前半の雰囲気のまま突っ走って欲しかった。 | ||||
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今までと同じく社会にうまく馴染めない2人の男女の純愛を描いた物語です。三秋縋さんの作品は「不幸中の幸い」を美しく表現されていてとても引き込まれます。今回は寄生虫を用いて「不在の病」や「操り人形の恋」などがテーマとなり2人の純愛を叙情的に描いています。 また三日間の幸福や前作の電話シリーズとは違って物語の季節は冬になっています。冬の寒さや雪が夏とは違ったノスタルジーや哀愁を感じさせてくれます。 ラストは読む人によってハッピーエンドかバッドエンドか感じ方は別れると思います。読んだ後、余韻に浸りながら考えるのも楽しいです。 とにかく、今回も最高でした。三秋縋ファンの方もそうでない方も楽しめると思います。次回作が早く読みたい。 | ||||
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年齢的には社会人と女子高生の純粋な恋を描いた作品ということになるのでしょう. 勿論ある意味一風変わった恋愛なのですが,そのベースに寄生虫が絡んできます. 「行き場所の無いこの二人が行き着く先は」と考えると自ずと選択肢は限られてくる訳です. ちょっと不思議な気分にさせられる本でした. 自分の判断していることが判断させられていること. この辺りをwormと対比させて描いている辺りも面白いです. 色々な箇所で「なるほど」と思う部分もありました. この本の終わり方は悪くないと感じました. 面白い本だと思いますので手にして損はない本だと思います. 「寒河江橋」の下にいる.という台詞がありますが,地名的に舞台は山形県なのかな. それなりに雪も積もるようですしそれでもおかしくないと思いました. | ||||
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読んでいてとても面白かったです。 気になるのであれば買ったほうがいい作品です。 1回で細かいところまで読み理解しようとすると大変なので、なんども読むことを推奨します。 | ||||
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今回の作品も楽しく読ませて頂きました!ありがとうございます! 自分の頭の中にも、もしかしたら虫がいるのかな?とか考えてしまいました笑 今回の作品は好みが分かれる可能性が少しあるかもです! 次回の作品は非常に期待しています\(^o^)/ | ||||
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この本を読んでいて一番ぐっと来たのがやっぱり「社会不適合者」たちのマイナス面に振れた間違った答えを出す思考の仕方。 登場人物たちの生や死に対する考え方、自分に対する考え方、未来、価値観が凄く一般的な社会に適合していない感じがあって、自暴自棄になった経験がある人なら物凄く共感の出来るくらいのリアリティを持っているので登場人物にかなり没入していくんじゃないかなと思います。 | ||||
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三日間の幸福を初めて読んでからずっとファンですが、いつも通りな感じです。 前回の電話をかけていた場所が少し万人向けになってしまってたので、今作はどうだろうかなあと不安ではありましたが 良くも悪くも(いい意味でです)三秋さんの作品だなあ・・・という感想です。 読んで元気をもらえるという作品というよりは読んで人生を見直すような作品です。 雰囲気で言えばスターティングオーバーに近いかもしれません。 ラストはやっぱりか、という結末でこれまたいつも通りな感じ。 出来ればシンプルにハッピーエンドで終わってほしいなという気持ちも残りますが、 個人的には三秋さんの中ではどういう最後をイメージして書いたのかがとても気になる終わり方でした。 後半の一部メールのやり取りが少し長く感じてしまい、大切なシーンなのはわかるのですが説明で進めてる感が どうしても否めなかったので☆を一つ下げています。それ以外では満点です。 | ||||
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この人の作品は「死にたがりな人が見た最後の夢」という側面が強いとかってに思ってる。 この作品も、そうだと言えよう。 | ||||
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(※既読の方のみに伝わる書き散らしのような) 【〈勝ち逃げ〉について】 佐薙の死を避けられないものとします。 最後のシーンの「深い眠り」がそのまま死に直結して 高坂とベットを共にしたままに死んでいっておくれ、と思います。 その場合に、佐薙と高坂が二人で一緒に死んでくれたりしたら 僕としてはそれ程理想的なことはないですね。 最後のシーンでは佐薙視点(ただし三人称の体裁の中で)になるのですが、 そこで「勝ち逃げ」というワードが出てきます。 これにピンと来た方は多いでしょう。 三秋さん本人が覚えているのかは分かりませんが(最近やり始めた[自己RT]で挙がってないあたり忘れてそうです)、 2014年の2月に、彼はこんなツイートをしています。 * 不健全な考え方だが、幸せになった二人のどちらか、あるいは両方が死んでしまう話を僕が好むのは、 彼らの「その後」が見たくないからなのかもしれない。 要するに、勝ち逃げしてほしいのだ。 「彼らは最後の最後まで幸せでした」を確定させてほしい。 * これはとてもしっくりくる感覚で、 彼のこれまでの作品に登場する多くの男女が、 この「勝ち逃げ」を遂げています。 セミ人間の彼女も、 妹さんと交換日記をした彼も、 背中から縄が生えた少女も、 その縄を伸ばせる少年も、 家族を焼き殺した彼も、 元〈掃除人〉の二人も、 ロックンローラーの彼も、 音響兵器の彼女も、 寿命を売り払った二人も、 〈先送り〉で生かされていた二人も、 最後の最後にはきちんとくたばってくれており、 僕たちは「その後」を見ずに(考えずに)済むのです。 お二人ともがくたばってるのもいいですし、 残った片方がいつまでもそれを引きずっている様もいいですね。 実体が失われたことで〈補正〉にいよいよ歯止めが効かなくなり、 まさしく非現実的なまでに高められた美しい思い出に殺されればいいんです。 新しく恋人が出来ても、結婚できても、いわゆる〈普通の幸せ〉を得ても、 「今までで一番良い思い出は?」という問いに対して「あれ」と即答できてしまうほど、 〈価値観の倒錯〉に捕らわれてしまえばいいんです。 あとがきで「高坂にとってはマスク越しのキスがまさにそれ」と書かれていたのには なるほどと思わされました。 二人での訓練や駆虫薬の効果が出る前、まだまだ強烈な潔癖症を抱えたままに、 「マスク越しで」行われた唇の接触。 それを、彼は一番に感じてしまうわけなのですね。 そういうのが美しいんです。 そういうのが読みたいんです。 ああ、素晴らしかったなあ。 ――次回作は少年と少女と世界の終わりを書くのだとか。 来年も楽しみですね。 (年内はたぶん無理でしょう。←という想定を覆して貰えたら最高です) 【〈虫〉が欲しいと思う気持ち】 自分にも〈虫〉が寄生して欲しいなーと思いますね。 皆さんお気づきのように、僕たちはたぶん かなりの確率で運命の出会いなんて出来ないんです。 出会うべき誰か(異性に限らず)というのはきっといるのに、 そういう人とはすれ違い続けたままに、 「100パーセントの相手」とは出会えぬままに死んでいくんです。 で、〈虫〉はそれを与えてくれるわけなんですね。 「マジかよ、俺にも寄生してくれよ」って感じです。 それと、『社会不適合を明確化してくれる』というのも非常に魅力的です。 分かる方には分かると思うんですけど、 「自分の不幸(あるいは地獄)はどこまでも薄っぺらいものなんだな」という感覚を、 〈虫〉は救ってくれるんですよね。 視線恐怖でも、潔癖症でも、なんでも良いんです。 「何か分かりやすい障害」「同情を得やすい要素」「理解される悲劇」を欲してるんです。 本当に本当に情けないことに、僕は、 「堂々と被害者面をしたい」わけなんですね。 理想を重ねれば、例えば『ノルウェイの森』における「阿美寮」のような施設を、 僕は心から羨ましく思うんです。 そういう空間に身を置いて、本を読んだり音楽を聴いたり映画を観たりハーモニカを吹いたり小説を書いたりしている生活というのを、つい想像してしまうんです。 とはいえもちろん、そこにはとてつもなく具体的な〈地獄〉があるわけですね。 しかし、それでも――。 まあ、〈地獄〉の入手はあくまでも第二の願望で、 それは第一の願望を諦めた後のものなんですけどね。 本当は、ただ幸せになりたいだけなんですよね、当然ながら。 でもそれが無理っぽいぜー、という話。 だから三秋さんに慰められ得るのだぜーという話。 (以下、物語を物語として楽しむ際には特に必要のない話。 つまり、文体だとか構成だとか展開だとか伏線だとか、そういう) 【諸々の専門用語について】 これまでの6冊と比べて、表面的に分かりやすい変化が二つあります。 一つは前述した「三人称であること」で、そしてもう一つは「専門用語を多く扱っていること」です。 マルウェアに関すること、寄生虫に関すること、精神病に関すること。 その分野に明るくなければまず見たこともないような言葉が相当数出てきます。 とはいえその扱われ方も非常に丁寧で分かりやすいですし、 そもそもその数からして物語を読み進めるにあたっては何の障害にもならないのですが、 しかし人によっては、ある程度の根気が求められるかもしれません。 SFを謳ってない点では異なりますが、 『know』を初めて読んだ時と似た感覚を味わいました。 三秋さんの作品を読む際、僕は基本的に、手元にwebと繋がる何かしらのデバイスを用意しており、 作中に出てきた本の題名、作家や音楽家の名前、曲やアルバムの名前、タバコやお酒の銘柄などを いちいちメモを取りつつ調べていたのですが、 今回はその「ネット時間」が尋常でなく長かったですね。 そういう時間もとても楽しいものでした。 そして『寄生虫なき病』を予約しておきました。 それにしても、三秋さんは大学では何を専行されていたんでしょうか。 院にまで行っていたようですけど、さっぱり分かりません。 寄生虫分野、ということはないでしょう。あとがきに書かれてましたし。 勝手な憶測はいくらでも立つのですが、 そのどれに対しても反論(これも憶測)が出来てしまいます。 例えば。 ・「哲学系」 ツイートなどで哲学者の名前や言葉をよく使われています。 でも、大学とは無関係にそういう本を読んでいるというのも全く不自然ではありません。 ・「心理系」 これもツイートなどで割に扱われています。 ただし「哲学系」と全く同じ理由で否定できてしまいます。 ・「福祉系」 『右足を出します』の彼が福祉学部でした。 単に「自分のことを幸せにできない奴らが、人を幸せにできる気でいるんだ」というフレーズを使いたかっただけかもしれません。知りません。 などなど。 大学選択を決めきれない高校生としては、 一つの選択肢の提示として、彼のそれを知れれば嬉しいんでしょうけれど。 【目黒寄生虫館について】 今年の二月にフタゴムシのツイートをされた時点で、 HPと場所の確認だけはしてたんですよ。 でも、それだけだったんですね。 を読み終えた直後にすぐさま検索をかけて驚愕しました。」 少なくとも2010年より前から、人気のデートスポットなのだそうです。 その情報を知らずに「まあ人は少ないだろう」程度の気軽さで現地に赴き、 その有り様に完全に腰を抜かし、三連ストラップを買ってフタゴムシだけ見てそそくさと帰って行く自分の姿が目に浮かびました。 絶望を深めるには良い場所ってことですけどね。大切。 | ||||
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前作の「僕が(君が)電話をかけていた場所」とは違い、物語の最後を良い意味でボヤかしている、以前の作品でいえば、「いたいのいたいの、とんでゆけ」のような、読者が「あぁ、この後2人はどうなるんだろうか」と、想像を掻き立てるとても良い終わり方だったと思います。それと、個人的に高坂と佐薙以外の、本編に登場しなかった、感染者のアナザーストーリーが、読んでみたいですね。表紙のイラストも大変綺麗で、心惹かれました。日々の生活で、心が乾いてしまった方に、読んで貰いたい作品です。皆さんも是非。 | ||||
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あとがきにも書いてあるのですが、前作の「君が(僕が)電話をかけていた場所」とはある意味で真逆の物語であると同時に、げんふうけい全部乗せのひんまがった物語です。 ちょっと話がかけ足気味だけど、上下巻にするにはボリュームが足りないのかな…という印象。 他の本もそうだけど、恋愛小説とも青春小説とも言えないすごく綺麗な世界観です。幸福は反響しますね。 | ||||
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