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東京會舘とわたし
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東京會舘とわたしの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.13pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全47件 21~40 2/3ページ
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友人に勧められて読みました。特に最終章のお菓子の話には号泣しました。それは決して悲しい涙ではなく、共有された幸せに対する共感でした。 | ||||
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上下を読んでの感想 戦前戦後、関東大震災、東日本大震災。歴史と共に生き抜いた東京會舘のストーリー。とても面白かったです。 ただ後半に、物語前半からシンクロしている部分を作者が明示してあったのが残念。そこは読者が気づく楽しみであり、繰り返えれることでストーリーが曇ってしまった気がした。 | ||||
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※以下の内容には【ネタバレ】が含まれる可能性があります 時は流れ,人々やそのライフスタイルも変わっていく中,それを受け容れながらも, 変わらない,変えてはいけないものを,様々な形で描かれる従業員の姿に見たようで, その節々から伝わってくる強い誇りと愛情は,彼らを直接に指す言葉ではありませんが, 『ベストセラーよりロングセラーを』という,上巻でのやり取りがふと浮かんできました. また,昭和から平成へと移り変わり,建物の建て替えにまつわる話もありましたが, 当時のままとはいかないものの,ここに来ればあの日,あの人に会うことができると, 行く場所でありながら,帰りを待ってくれている場所であるようにも映ったのが印象的. その一方で,これからも数多くの,それは決していいことばかりではないのでしょうが, 訪れる人の数だけ『わたしの物語』が生まれ,育まれ,語られていくのだとも思いました. ただ終盤,さらには文庫版で追加された新章を含んだ畳み方には著者の姿が透けて見え, 大団円とも言える幕引きは素敵でしたが,やや引っ掛かりを覚えたも否めないところです. とはいえ,物語を読み,その場所に思いを巡らせ,憧れることは何度もありましたが, ここまで揺さぶられたことは珍しく,「ぜひ一度」との思いが余韻とともに続きました. | ||||
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※以下の内容には【ネタバレ】が含まれる可能性があります 東京と縁のない自分にはなじみがない場所で,ピンと来ない読み始めだったのですが, 物語が建物の中へと入って行くにつれ,その雰囲気と時間に引きまれるのを感じました. また,震災や戦禍をくぐり抜けた一方,名前も用途も時代とともに変更を強いられ, 時には追い出されながらも,いつかまたの思いを捨てず,その通りに復帰を果たしと, 手探りでこの場所を育て,育てられてきた菅家者たちの愛情と矜持には胸が打たれます. そして,それが『誰かの特別』を華やかに彩り,さらに内へ外へと広がっていく様子は, 様々な表情や賑やかな声までも聞こえてくるようで,込み上げてくるものがありました. なお,本巻では開業した大正から昭和,オリンピック直後の時代が描かれていますが, 下巻では昭和後期,平成最後の年まで流れていくようで,この建物が何を見続けたのか, そして,そこに人々は何を重ねてきたのか,引き続きその物語を追い掛けていきたいです. | ||||
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しあわせな味の記憶のお菓子類がおいしそうで、オンラインで取り寄せしてしまいました。 勝目さんと田中さんの関係はとてもいいですね~ 金環のお祝いでは自然と泣けました。 こんないいボーイさんはいないだろう、と思いながらも、 きっちり教育された従業員の居る美しいおとぎ話のような東京會舘に憧れを持ちます。 実際はどうでもそこはフィクションなので。 | ||||
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東京會舘は数多くの小説にも出てくる憧れの場所でしたが、ここを舞台にていねいな筆致で市井の人達の人生を浮彫にされていて、誰にでも人生の決定打をつくる場所ってあるな~とうらやましく思いました。 リニューアルした東京會舘は美しいけれども、社交場として愛されたその歴史的な側面を感じることは難しいので、こうした本は資料的にも価値がありますね。そこに身を置くことで自分をレベルアップさせたくなる清冽な空気があったのでしょう。空気感が見事に描かれていた。 | ||||
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これ良い本です!個人的には直木賞受賞作(鍵のない夢を見る)や本屋大賞受賞の(かがみの孤城)より好きです!辻村ブランドの陰湿イジメや孤立のリアル描写を期待した方には物足りないかもしれないけれど!それこそ東京會舘のコンソメスープの様に、すっきり澄んでいて味わい深い名作です! | ||||
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一般のお客さんが登場人物として前面に出てきていて、 より共感できます。 私は、クッキングスクールのお話が一番好きでした。 | ||||
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東京会館で販売している焼き菓子の話が最後にあった。 まずは、その焼き菓子をバーでお酒と一緒に出したバーテンダーの視点から、 次に、その焼き菓子のレシピを作った人の視点から、 最後に、焼き菓子を買いに来た女性の視点から 物語が語られる。 視点が変わるたびに、読者は新しい情報を得て、はっとさせられる。 私は東京会館を見たことがない。でも、こんな繊細な物語が生まれる場所は、きっと繊細な魅力にあふれた場所に違いないと思った。 | ||||
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※ 上下巻あわせての感想となります。 ☆は3つにしてありますが、これがあくまで上巻の評価。 下巻になると物語がより現代に近づき、読みやすくなるので、下巻だけの評価ならが☆は4つです。 今作の主人公は「建物」。 東京・丸の内に実在する東京會舘という宴会場・結婚式場・レストランの長い歴史を描いた連作短編集です。 (しかし私がこれを書いてる2017年9月現在は本館は建て替え工事のため、お休み中。) 読者好きな方には「直木賞・芥川賞の記者会見と贈呈式をするところ」と言った方がわかりやすいでしょうか。 描かれるのは大正12年から平成27年まで。 いろんなエピソードがあったけど、登場する有名人はマッカーサーから角田光代までいろんな時代のいろんな方が! それだけでもう東京會舘の歴史の重みを感じます。 長い時間の中で毎日毎日新しい物語が紡がれていく。 どんな建物にもこんな風に一人一人の思い出が詰まっていると思うと感慨深いです。 実際に東京會舘へ行って、食事をしてみたくなることは間違いありませんよ。 (なお、作品に登場するお土産用のお菓子は通販でも購入可能です) | ||||
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上巻の物語の展開の単純さと、思い込みとも言える単純な東京會舘礼賛に、かなりうんざりさせられました。下巻もこんな調子ではと読み始めました。残念ながら同様な印象です。ただ、第九章の著者をモデルとしたと思われる作家が直木賞を受けるくだりでの一作は、私小説の趣があり、さすがに構成と展開があっさりとしています。「視点」も当然定まり、これだけがなんとか読ませます。 それにしても、他の章の展開の単純さと妙な文章はどうにかならないものでしょうか?なによりも「著者の視点」がどうにも妙なのです。各章の主人公を作者が操作するのが小説というものでしょうし、確かにそう意図しているのでしょうが、例えば文中で「客」という語で済むと思われその方が自然なのに「お客様・お客さん」と書くのはどうにも違和感を覚えます。それは第七章で「越路さん」・「岩谷さん」と書く時は特にそうで、登場人物と作者の視点が交差し混同していることに作者は気付いていないのでしょうか?読んでいる方はなんとも違和感があり、居心地が悪い。ある意味で気色が悪い文体なのです。しかもそれが何度も繰り返されます。「越路吹雪」「この歌手・」「この作詞家」と何故に書けないのでしょうか?登場人物の心理なのか作者の心理なのか?誠に妙な文体になってしまっています。 こうまで単純な文章での東京會舘礼賛になってしまったのは何故なのかが最後に明かされます。第十章で「作者がこの會舘をモデルにしたいと社長に依頼したこと」に加え、謝辞で「多くの方の思い出をお聞かせて頂いた」と具体的に氏名をあげています。これでは賞賛ばかりの迎合小説になるのは仕方がないでしょう。まったく深みの無い期待外れの一冊になってしまいました。 先年の會舘最終日近くの開催された展示写真の中に、米軍に占領された屋上でくつろぐ米兵たちの間で、まるで植民地のボーイのように働く従業員たちの表情を見て自分個人は誠にショックを受けました。例えば、こんな傷・陰の心の流れを探り、えぐり出し、それを書いてこそ小説と言えるのではないかと思うのは勝手な望みでしょうか?残念ながら、甘い少女小説を読まされた印象しか受けませんでした。あの伝統ある會舘をモデルにした作品としては、とても大人の読み物とは言えません。 | ||||
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丸の内の東京會舘の接客マナーの優れたことは体感しました。その伝統は浜松町の會舘・如水會舘にも生かされていることも認めます。現在行われている建て替え前の、閉館日のセレモニー、古い写真の展示なども素晴らしい終わり方でした。その會舘を舞台にした歴史物語として楽しみに読みだしたのですが、期待外れで失望しました。 確かに戦前からの歴史を説明し、それにからめてエピソードを創ろうとしてはいるのですが、一つ一つがなんとも安っぽいのです。何故、この人物を登場させる必要があったのか?登場人物の描写に深みと言うものが全くありません。総てが好人物・善意の人・良い人で終わっています。なによりも、大正から昭和初期、そして戦後の時代を描くのに、どうしてこのエピソードでなければならないのか、時代とのつながりが平凡、時としてまったくピントはずれで、ただ書いているだけという印象しか持てないのです。従って深みが無い、結局は會舘と従業員の礼賛に終わり、従業員を中心とした好人物のありきたりな逸話と苦労話に終始しています。 例えば、出だしの第1章から何故こんな話題をと疑問を持ちました。著者は會舘とのからみよりも演奏家との遭遇の方に記述の主体が行っているのに気付かなかったのでしょうか?又、第5章までなんとか登場人物を繋げようとしているのですが、小細工にしかなっていません。即ち読者を引っぱって行く、引き込んでいく工夫もひねりも無いのです。これでは會舘の礼賛とその説明になってしまい、少なくともフイクション、ましてや大人の読む小説にはなっていません。厳しいようですが、途中で安っぽい少女小説、少女漫画を読まされているような気分になったのは自分だけでしょうか?誠に期待外れの残念な気持ちで、下巻を読むべきか迷っています。 | ||||
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新館に残された旧館の記憶から始まり、新しい歴史を刻み始める東京會舘を舞台に5つのエピソードが交差する下巻。 「おもてなし」というと流行語で軽い雰囲気がしますが、サービスとは突き詰めると人と人との関わりになるのだと改めて気づきます。 玄関の柱を毎日磨く「玄関係」は柱から「磨きなさい」という自分の仕事の有り様を教えられたといいます。 関係する人が皆真剣だからこそ、場所の記憶として伝統が受け継がれていくのかもしれません。 フィクションと知りながら、落涙再々でした。 | ||||
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東京會舘は如水会館と浜松町貿易センタービル Bar39 にお邪魔した経験もあり、上質な接客、伝統と美味しさに拘った珠玉の料理、落ち着いた格式の感じられる、それでいて堅苦しさを感じさせない施設や調度類。従業員の皆さんも誇りと自信を持って働いているのが良く伝わってきます。 が この本は何か宗教本を読んでいるような気にさせられてしまいます。良いことだらけ、善意の塊、賛美の連続。ちょっとうんざりしてしまいます。そして、そんな風に感じる自分は酷い人なのではないか、と考えてしまったり。 私自身、東京會舘に対して悪感情は全くありませんが読み疲れました。一つ二つのエピソードを読んだあと、暫く間を置いて読むのがいいかなと思います。繰り返しますが、面白くないわけではありません。念のため。 | ||||
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フィクションとは知りながら、こんなバーテンダーが、客が、ベーカーが本当に居たのかもしれないという暖かな感動に包まれます。 歴史は場所と人が織りなすもの。 場所としての東京會舘そして人として実在しても無名のまま生涯を終えられたであろう、でも個人としての気骨と志をもった登場人物たちのストーリーは日本人としての郷愁を呼び起こす気がします。 | ||||
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東京會舘はホテルではない。だからこそ魅力があるのかもしれない。 一つの建物を舞台に時系列的にドラマが進行していきます。 私は東京會舘には行ったことがないのですが、それでも十分に面白く読めました。 読めば一度は行ってみたくなります。とても良くできた構成だと思います。 | ||||
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プロローグがあり、スタートは大正時代でした。クライスラーの演奏会に始まり、関東大震災、終戦、建て替え、東日本の震災、等々・・・。 始めはイマイチかな?と思いながらも、いつの間にか引き込まれていました。 後は一気ですね!。 下巻に移って、第六章では涙があふれ、第七章では体が震えました。 建物の歴史、大切な思い出がたくさんあふれ出すのだと感慨深い想いになりました。 | ||||
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感動の涙がなぜか出ました。今年一番おススメの本。忘れられない1冊。 | ||||
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大正11年、関東大震災の前年にできた、東京会館。 その年に行われたクライスラーの演奏会をはじめとして、時代の ひとこま一コマを5つのエピソードで、昭和39年まで綴った上巻。 迂闊にも、ミルクを入れたジンフィズはパレスホテルかと思っていたら、 東京会館が先だったことなど、随分知らずにいたことが多くあった。 関東大震災から戦中、GHQに接収された戦後など、過酷な歴史を たどってきた東京会館は、日本人がたどってきた歴史でもある。 自分の思い出と重ね合わせる人も多いことだろう。 | ||||
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大正の時代から、皇居前に建つ東京會舘。 その場所を訪ねる人は時とともに移り変わる。 その建物も改修により時とともに移り変わる。 そんな中で、東京會舘で働く人々の思いは変わらない。 だからこそ、そこを訪れる人々は、信頼と期待を持ってこの場所を愛し続けている。 繰り返される東京會舘の礼賛が多少うるさくもあるが、 それを差し引いても、この国の近現代を生き抜いてきた歴史は一読の価値がある。 建物とともに歩んだ歴史。 絵本『ちいさいおうち』のように、 時と人の移ろいの あはれ を味わうことが出来る。 | ||||
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