■スポンサードリンク
ラッシュライフ
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
ラッシュライフの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.96pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全43件 21~40 2/3ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
それぞれのストーリーを、うまく繋げた。それだけの作品のように思う。 中盤以降は一気に読めたし、会話の中に心打たれる言葉などもあったが 多少無理があるようなシーンもあったし、心に響くものがあまりなかった。 ストーリーが繋がっていく過程だけを楽しめるだけで、「結末」が用意されていなかったという感じ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
同時並行で独立したストーリーを進めていき、徐々にそれらをリンクさせるという手法は伊坂氏が得意としてるのだろう。 手法としては見事だが、最後のオチが物足りなく、物語全体のメッセージ性が感じられなかったのがイマイチ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
5つの話が交錯する群像劇。 冒頭から散りばめた伏線が、後半に入って刈り取られていく様は、 読んでいて爽快だった。 だけど読み終わった後、だから何?っていう感じ。 伊坂さんは、構成力もあるし、筆力もあるし、 エンタメ作家の中では売上も認知度も頭ひとつ出ている。 けど毎回思うことが、テーマがおざなり。 読み終わった後に何も残らない。 ただ、すごい技巧をお持ちですね。 という感想しか残らない・・・ | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
5つの話が絡み合い、そして重なり合う。 最後にエッシャー展の開催されているタワーに 集約される様は鮮やかでため息がもれる。 伊坂ワールドは1作で完結しない。 で、あの人はどうなったんだっけ? が次の作品へと読者を駆り立てる。 読み物として秀逸、世界観は壮大。 でも、コアとなる何かが物足りない。 そんなかんじ | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
並立する四つの物語、交錯する無数の人生、そして果てに待ち受ける未来…。構成する世界が各々確立されており、それぞれの世界が複雑に絡み合っています。巧緻な騙し絵の如く伏線が幾重にも張り巡らされており、作品同士もリンクしています。 生の隣に息を潜める死、そしてそれに伴う罪と罰。更にそれに対峙する制度や価値観、倫理への葛藤…。 「世の中にはルートばかりが溢れている、とね。そう言ったよ。人生という道には、標識と地図ばかりがあるのだ、と。道を外れるための道まである。森には行っても標識は立っている。自分を見詰め直すために旅にでるのであれば、そのための本だってある。浮浪者になるためのルートだって用意されてる」 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
全体的に、筋の流れ方、登場人物の絡みがあまりスムーズにいっていない気がして、ちょっと読みにくかった。でも、インテリの泥棒黒澤がかなりフューチャーされていて、彼のお説教を何回も読み返した。黒澤は深い言葉をぽろり、ぽろりと吐く。たとえば「(宗教を持ち出す前に、)生きていること自体に驚いて、拍手をすればいい」へんに屈折したり偽悪的になったり、暴力だけで話を構成したりしない、そういう精神的健全さが、伊坂作品の最大の魅力だと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
複数の人物とその物語の交錯するいわゆる群像劇なのだが、構成の上手さはもちろん、えてして生真面目になりがちこの手のジャンルの中でこの軽快さはセンスですね(んー、この書き方はセンスないなぁ……)。ラストまで一気にもっていかれて感服、という次第です。 でもこちら、なんか騙されたような読後感もある。文庫の解説も含めて、読者に対するちょっとズルい罠が張ってあったようにも感じるし、技師の手元が少し見えているような。 一部同じ人物の登場する「重力ピエロ」には「私」という一人称の語り手がいて、その存在が物語に翻弄される読者の肩代わりというか代理人を務めてくれていた。だから意外な展開に驚きながらも、どこか著者と楽しみを共有する感覚(そーいうことってないですか?)があったような気がする。その違いは作家としての習熟度(「ラッシュライフ」の方が一年前に書かれている)によるものなのだろうか。 ところで日本語の「ラッシュ」と英語の「lash, lush, rash, rush」を掛詞のように同列に扱うのはちょっとピンとこない。LとRの距離感は、日本人が考えているよりかなり大きいはずなのだ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
連続バラバラ殺人が起こっている仙台の町。 死体がバラバラになり、それがまたくっつくという都市伝説が囁かれる街で、老犬、拳銃など不思議なモチーフの下、まったく関連なしに起こっているさまざまな出来事が時間を超えどんどんつながっていく。 それをつなげるのは神か、それとも単なる偶然か? 偶然と思ったことも実は意味がある。そう感じる小説。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
登場人物が、泥棒であったり、失業者、宗教にはまっている青年などなど、、、変わってはいるのかもしれないが、誰一人として、魅力的で引き込まれるというキャラクターの持ち主ではない。話は特に山もなく谷もなくたんたんと進行する感じがする。泥棒が空き巣に入った家が、失業者を首にした上司の家であったり、青年が殺人をしてしまう部屋が、泥棒が住む隣であったり、失業者の拾った野良老犬の首輪は青年が、買って着けてやった物であったりと、細かな沢山のトリックでそれぞれ違う人生を歩む登場人物が、関わり合うと言うか通りすがると言うか...。ばらばらの話を全部関わり合わせる書き手のテクニックは凄いが、何と言うか、話に厚み、深みが足らないようで、ドカーンと衝撃がない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
面白いことは面白いんですけど…正直そんなに絶賛するほどかなぁ評価高かったんで期待しすぎちゃったからかもしれません確かにそれぞれの物語が繋がっていくのは見事ですけど、いまちいインパクトがないというか…ラストにドーンと度肝を抜かれるような なにかがあるのを期待してたんですがあっけなく終わっちゃってえ これで終わり?って感じでしたいろんな物語がいろんなところで繋がっていくのは あ〜なるほど〜ってなるけど それだけで、それ以上に感じるものはなかったです | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本作品は、群像劇と呼ばれる手法を使った作品であり、五つの物語から構成されている。この五つの物語は、始めは、それぞれが独立して進んでいるように見える。しかし、話が進んでいくうちに、五つの物語が、色々な場面で繋がっていたことがわかる。読み進めていくうちに、「これはこうやって繋がっていたのか〜」と思わず納得である。 こういった作品は、一歩間違えば、話が分かり難くなり、読者を混乱させそうなものである。しかし、本作品は、話の内容も分かりやすく、その心配には及ばない。こういった作品を仕上げるところを見ると、伊坂氏というのは、かなりの筆力を持った作家なのだと実感する。 というように著者の筆力を感じる一冊ではある。しかし、個人的には、あまり楽しむことができなかった。なぜならば、物語の目的というかゴールというか…そういうものが不明瞭だからである。例えば、ミステリー作品ならば、ある事件があり、その真相に迫るという形をとる。したがって、事件の真相を解明するのが、作品の目的ということになる。では、本作品の目的はなんなのだろうか?何のために、話が進んでいるのだろうか?この辺が最後まで不明瞭である。 本作品を一本の木に例えて評価すれば…枝と幹は立派だが、根っこがいまいち…といった感じである。というわけで、星三つ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
金と脅しで人を動かせると思っている画商、新興宗教に身を委ねている若者、不倫をしているサッカー選手と精神科医、リストラされたデザイナー、空き巣等の1日が、仙台を舞台に別々に描かれ、物語りの終盤で絡み合う。いわゆる伊坂ワールド的な展開に思わず引き寄せられる。伊坂ワールドを楽しみたい方向けの本である。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
オーデュポンの祈りでは自然だった不思議な人々が、ラッシュライフではちょっと不自然で辻褄が合いすぎる感じがする。極端なのが小説の造形と言われても、今回はもう一つ着いて行けず、カタストロフィを感じなかった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
それぞれ違った視線からの物語が、進むにつれて一つの物語に絡み合う 伊坂さんお得意の方法での描写でした やはりそこかしこにあった伏線のその回収は見事なんですが、すっきりと片付きすぎて物足りない気もしました それとはまた別に何か考えさせるような悶々とした感情が湧き出てきて、少しの時間うーんと唸ったり もう一度読み返せばまた違った感想も出てくるのだろうか・・・ 泥棒の視点と、車の女性の視点での話が面白かったです | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
構成はたしかにうまいんですが、なんだか今ひとつでした。 恩田陸の「ドミノ」のキャラ配置+貫井徳郎「慟哭」のトリック、 っていう印象です。 筆者は、「最近どんな作家が評価されて、どういうものが書かれているか」 をけっこう研究している人だと思います。エンターテイメントの作家として はまだまだ手持ちの駒もいっぱいあって、量産していく実力は十分伝わって きますが、それ以上のものは逆にないという気もしました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
かなり話題になった本であり、一般教養として読んでおくべきと思い、とりあえず手を出してみた。たしかに筆者がプロットをものすごく深く推敲したことが伺え、登場人物と場面と時系列が複層的に入り乱れながらも中盤から後半に向けて段々とそれらの連関が明らかになって収斂していく構成は圧巻である。ただ、個人的にはあまりテイストが合わなかった。何が原因なのだろうと思い返すに、文章があまりに淡泊(技巧に走りすぎている)で登場人物に感情移入できない点と、神様やら死体やらに関する記述がやたらと登場しオカルトチックな点だろうか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
概して評判がいい本のようですが、色々な展開が並行的に進んで、飽きさせないのは確かな力量を感じさせます。ただ、後半、時系列を混乱させてしまうこと、同じく後半、ややストーリーが陳腐(予測可能)かつ無理に流れてしまう点は残念な気がしました。あとは、個々の好みの問題になってしまいますが、全体に乾いた、硬質なトーンが更にあれば、もう少し現代の都会を描ききれたのではないでしょうか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
多少トリッキーな部分も見受けられますが全体としてはタイトル通りの素晴らしき哉人生。ボリュームの割に読みやすく作品を楽しむというより作中に投射されている作者の蓄積した世界をみているようでした。ひとつひとつの風景や台詞回しにいろんなオマージュがあるのでしょう。錯綜する人物と経過する時間の構造は恩田陸の「ドミノ」がありますがこちらはジャンク。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
面白かったけど、グロいです(>_<)人体の解体の描写で、ちと辟易(>_<)五つの物語は、同時進行ではなく、やや前後するものもあります。 犬の存在がポイント高いわぁv 出てくる人間は、ひと癖もふた癖もあるんですが、野良犬がほっと一息つかせてくれました。 老犬だからか、静かに背中で語るんですよね。 前作のオーデュボンの祈りの登場人物が会話の中に出てきて、あの物語のその後が想像できますよv やっぱり著作は順番に読んだ方が楽しめますねv 最後に泥棒のセリフからw 行き詰まっていた自分を助けてくれた、と言った友人へのセリフ。 「行き詰まっていると本人が思い込んでいただけだよ。 人ってのはみんなそうだな。 例えば砂漠に白線を引いてその上を一歩も踏み外さないように怯えて歩いているだけなんだ。 周りは砂漠だぜ、縦横無尽に歩けるのに、ラインを踏み外したら死んでしまうと思い込んでいる」BY黒澤 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
様々な、それぞれユーモラスな登場人物が、全員を主役として あらゆる場面で無関係なまま絡み合っているのが面白い。 この人の面白さはカラクリがほどけていく その心地よさに尽きると思いました。 ミステリとしての出来はこの人の作品を読んだ中で一番良かった。 あまりに登場人物が多いので、一気読みをおすすめ。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!