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アヒルと鴨のコインロッカー
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アヒルと鴨のコインロッカーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.85pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全259件 21~40 2/13ページ
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井坂作品はこのパターンが多いのですが、いくつかのシーンが一本の線に繋がるところが本当に爽快感があります。 今作はそれに加えて、作品全体の少し寂しげな雰囲気が本当に大好きです。 | ||||
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現在と2年前の物語が交互に語られる趣向。一見意味不明なタイトルも含めて、隠されていた謎が徐々に明らかになるのは上質なミステリーの味わいだ。主人公である大学新入生が、奇妙な隣人に誘われて「広辞苑」を強奪するために本屋を襲撃すると言う、わけのわからぬ導入から、徐々に2年前の物語と交差を始めるが、なかなか真相が見えて来ないもどかしさに、どんどん興味をそそられた。 一番普通っぽい主人公以外のキャラ造形が面白く、一つ一つのエピソードを実に楽しく読む事が出来たのは作者の腕か。そして奇妙な隣人に関する最大の謎が明かされ、2つのストーリーが重なり合ってからの展開は正に圧巻。なるほどこういう意味だったのか、と伏線が回収されるのに素晴らしい快感を覚えるミステリーの醍醐味を味わった。 個性的なキャラ達の人生を切り取って、ミステリー仕立てで巧みに読ませる感動的な傑作と評したい。 | ||||
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アニメ、 "デュラララ!"を見終わった後に読み、 この本のある登場人物が折原臨也にとてつもなく似た雰囲気なので、 かなり楽しめました。 | ||||
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「引っ越してきたアパートで出会ったのは、悪魔めいた印象の長身の青年。初対面だというのに、彼はいきなり「一緒に本屋を襲わないか」と持ちかけてきた。彼の標的は――たった1冊の広辞苑!? そんなおかしな話に乗る気などなかったのに、なぜか僕は決行の夜、モデルガンを手に書店の裏口に立ってしまったのだ!」 ――この売り文句だけ見ると『陽気なギャング』と同じような奇想天外ストーリーに見えなくもないが、実際のところはかなり重くて切ないストーリーなので注意が必要。 しかし完成度は極上の一言に尽きる。『重力ピエロ』のようにはじめはよく分からない展開に頭を悩ませつつ、後半になるにつれて謎と伏線が次々に紐解かれていくストーリー構成は必見だ。安定の伊坂さんワールドである。 本作は、タイトル回収の技術も目を見張る出来になっている。 『アヒルと鴨のコインロッカー』 おそらく十人中九人が首をかしげるタイトルだ。残り一人は日本語をよく知らない人だ。事実、「アヒル」も「鴨」も「コインロッカー」も物語の後半までは名前すら出てこない。 しかし安心してほしい。この理解不能なタイトルも、分かりやすく、かつ納得できる形でしっかりと回収される。それも極めて重厚な読後感とセットで。僕は思わず「あぁ、なるほど!」としおりをぶん投げてしまった。この一瞬の爽快感を味わうためだけでも、購入する価値のある逸品だ。 くわえて今回は、ミステリーとしての完成度も高いと感じた。 いまいち判然としない、河崎たちの人間関係。これがある告白をきっかけに、するりするりと解明していく。 「隣の隣」という言葉の裏を突く斜述トリック。 群像劇スタイルだからこそできる、過去と現在をリンクさせた構成。 河崎とドルジの、悲しくも強い友情。 すべてが絡み合ってできた『アヒルと鴨のコインロッカー』に、魅了されること間違いなしだ。 | ||||
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クライマックスのどんでん返しが良かったです。楽しめました。面白かったです。 | ||||
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色々考えさせられることがある。読んだ後は爽快ではない。一冊の重みがすごい。 | ||||
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転生輪廻を信じる誠実な宗教の存在と野生のレッサーパンダが生息するブータン。 そんなブータンの人は、他者との関係について、こう思うだろう。 「生まれ変わりの長い人生の中で、たまたま出会ったんだ。少しの間くらいは仲良くやろうじゃないか」 主人公が日常から少しずれたような状況に巻き込まれ物語が加速していく作品は、伊坂幸太郎は得意とするところで本書もそれら作品と共通した雰囲気を持っています。 そしていずれの作品からも、どこか達観したようなユーモアを感じさせます。 「裏口から悲劇は起こるんだ」という何でもないセリフが核心をつく意味を持つことになるなど、伏線の張り方には本書のような初期作品に顕著に表れています。 また、本書の主人公の一人が大学生であることから、どこか名作「砂漠」を彷彿させる雰囲気も感じさせます。 本書が発表されたのは2003年といいますから、現時点で16年がたっています。 世界では移民問題を原因とする事件やニュースが飛び交い、日本でも16年前と比べると、外国人を見かけることはぐっと増えているのではないでしょうか。 それでも特に地方では、まだまだ外国人に対する無意識化の反応が顔に現れることはあるかもしれません。 アメリカをはじめ、世界では排斥的な運動が起こっています。 いまこそ、冒頭に記載したブータン人の考え方を心の片隅にでも持つことが、気持ちのいい社会構築に必要かもしれません。 | ||||
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大学生になる春に仙台のアパートに引っ越してきた椎名は、隣の部屋の河崎という男に本屋に広辞苑を奪いにいかないかと誘われるが、それには深い訳があった。河崎、同じアパートに住むブータン人のドルジ、河崎の元カノの琴美の3人が織りなす愛情、友情が作り上げた物語に椎名は飛び入り参戦することになってしまう。椎名の行方はどうなってしまうのか!? 後半のどんでん返しはさすが伊坂幸太郎という感じです。前半の全ての言動に意味を感じ本当に緻密に作られているなあと思います。 伊坂幸太郎の実際にはありえないけど、もし起こったら絶対に面白いだろうなぁと思わせる作風が素晴らしいです!! 伊坂ファン以外にも読んでもらいたい一冊ですね! | ||||
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シナリオのテンポも、登場人物の掛け合いも、伏線も面白いのですけれど、読後感が良くないのと、動物好きの人には苦しい描写が出てくるのが注意点かと。。。 | ||||
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少し暗い話のように感じてしまい、共感が難しかった 個人的には伊坂幸太郎の本の中だとオススメしない | ||||
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昨日原作を読み終えました。読む前にネットで濱田岳と瑛太で映画化されているとチラと見ていたので、どの役がそうかな?濱田岳がドルジかなと勝手に思い読んでいましたw 麗子さんは松雪泰子。吉田羊も良いかも。 今日映画を観ました。所々原作とは違いますが、ボブ・ディランの歌のイメージと繋がるものを感じました。切なさ嘆き不条理… タイトル。アヒルと鴨は途中に出てきたけど、コインロッカーは?最後に出てきましたね。神様は見ないでいてくれるのでしょうか? | ||||
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死神の精度を読み次に購入しました。 軽く読めて、読みやすかったです。 読んだ後もにょっとしたので、好きな終わり方ではありませんでしたねぇ | ||||
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伊坂氏お得意の、鼻につくキザなうんちくを登場人物に語らせる文体。まずこれが苦手なら読むべきではありません。(伊坂作品全体に言えることですが) 我慢できるのなら、とんでもなく面白い作品です。その伊坂風のキザセリフも、ある「仕掛け」のタネを隠すのに必要だったわけですし。 推理小説としてもエンタメ小説としても本当に面白く大好きな一冊です。展開がはやいので読書が苦手な方でも楽しく読めると思います。 | ||||
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過去と現在が点だったものが線として繋がって行く。アヒルと鴨の物語。 おすすめです。最後まで一気に読めました。 | ||||
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伊坂先生好きなんですがこれはちょっと読みにくかった。初期だからだと思いますが。 動物がかわいそうでしかないし、ことみは人間より犬猫の方が好きと言ってるわりに行動がテキトーだし。 私も人間より動物の方が好きですけどこんな奴らがいたらそっこー警察か女だけでもボコボコにする。録音消したりしない。 動物たちが次々と襲われているのに何もしない人ばかりでイライラ。車内の犬や受話器越しの猫はどうなったの? れいこさんもちょっと人間離れしすぎていて想像ができない人物像でした。 殴られた客が全く抗議しないとか不自然だし、主人公の行動もあまりピンとこない。 登場人物全ての行動や会話が不自然ではっきりしない。読むのがしんどくて時間がかかった。でも伊坂先生好きなので星は5こにしました。 | ||||
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最初原作を読んだ時には ただただ後味が悪くて あまり好きではなかったし ふーん、くらいでしか、 思わなかった それを好き好んで読むなんて 映画のおかげだ おかげで ボブディランのベストも買ってしまうし なんてミーハーな、と思わず自分を笑ってしまう 映画の雰囲気が、 とても飄々としていて 風みたいで 不思議と 爽快だった そうして読み返すと いつものことだけど なんて緻密な、と思う 淡々とした雰囲気が あまり好きではなかったんだな と思ったし 淡々としてないと 後味が悪いくらいじゃすまなかったかもしれない と思ったし これは、伊坂氏なりの 心の繊細な人が 傷つかないようにした 一つの優しさで、配慮だったのかもしれないと 思ったりする どうしてか 伊坂氏の小説を読むと 人が好きになる 人間という生き物が 愛しくなってしまう そしてどうしてか 泣きたくなってしまうのだ | ||||
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なんだろう...ブータン人が東洋人になりすましても、流石にバレるだろうw それから、動物を助けるために車に轢かれるのもな... あと、女性は知らない外人を家に連れて帰ってお風呂に入れてあげるとか… ”人間愛”にも限度があるだろう… 全体的に全然面白くないというわけではないのですが、 ちょっとクエスチョンマークを感じるところが多々ありました。 | ||||
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伊坂先生っぽさが満載の作品。 ただ珍しく映画と比べると小説の方が見劣りするケースだった。 それだけ映画の出来が素晴らしいのだが。 | ||||
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映画化もされた名作。 映画をみてから本を読んだが、さらに面白さは増しました。映画も本もおすすめ! | ||||
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キザで女たらしの河崎を筆頭に個性の強い登場人物が多いので 会話に退屈せずに読めました。河崎は変人な上にナルシストなので 人によっては受け入れられなと思うし、河崎はほとんどの部分に絡むので 河崎が合うか合わないかが評価の分かれ目になるでしょう。 文章も読みやすく面白かったです。登場人物を受け入れることが できれば、負担なくどんどん読み進めて行けるスピード感は独特で いつの間にかページが進んでしまいます。本作の一番満足できた点は ここです。伊坂作品は初めてでしたが、今作は地の文があまりないので 他作品でどうなっているか楽しみです。 一方、ミステリーとしてはかなりしょぼいです。事件がしょぼく、 推理もなし、サスペンス感も申し訳程度、物語を作るための 露骨なガバガバ行動。それはありえないだろうというご都合的な 行動が非常に多いのでミステリーモノを作り慣れているとは 思えないです。 あとは安直で浅い死生観も少し気になりましたが、掘り下げて しまうとテーマが重くなって読みにくくなりそうなので納得できる 範囲ではあります。 追記:読後しばらくの気分がとても良かったため、星を一つ 増やしました。 | ||||
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