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グラスホッパー
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グラスホッパーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.70pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全271件 221~240 12/14ページ
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「劇団」「押し屋」等今までの小説には出てこないような キャラクターには発想力のすごさを感じたが 読んでいて生々しい表現に気分が悪くなったのも事実。 それでも最後まで読ませられてしまったのは 話のなかにひかれた伏線等の作品の力ではないかと思う。 実際私は最後の最後までとある殺し屋の正体に 気づきませんでした。 | ||||
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仕事だからかもしれませんが、人を殺すことに 抵抗がなく、あっけらかんとしているのは、 現代だなあと思いました。 思ったんですけど、この作家さんの作品で、 大量殺人をする人が出てきたら、必ずどこかで 死んでしまうような気がします。 今回の作品は、あまり繋がってる感がなくて、 残念でした。でも、十分面白かったです。 | ||||
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妻を轢き殺された主人公の復讐に、3人の超個性的な殺し屋がからんでとんでもない方向に話が進んでいく、激エンターテイメント小説です。 話が二転三転して、どんどん引き込まれて一気に読み終えられます。 映画「ロック・ストック&トゥースモーキング・バレルズ」を彷彿とさせるストーリーは最高! 意味深なラストもあって、読む人によっていろんな捕らえ方ができます。 傑作。 | ||||
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伊坂作品でも異色の物語ですが、個性的なキャラクターはまさに伊坂幸太郎と感じる作品です。他のレビューではラストが簡単にまとめられているや、ネタばれになるので伏せますが、馬鹿息子の事件の犯人があれでは、などとあります。けれど、私はあっさりと終わる、「なんなんだこれは」と思わせられるこのラストの呆気なさが逆にいいテイストになっているように思います。 鈴木の最後のシーンなどはいい不気味さを与えて、読み応えもあります。 ラストは確かに、賛否が別れるとは思いますが、それ以上に物語を楽しめると思えます。 | ||||
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ある意味ちょっと驚くような、典型的な舞台装置のハードボイルド小説。 裏社会があって、殺し屋がいて、一般人がそれに巻き込まれて・・・。 そういった点であえて奇を衒わなかったのは、著者の自信の表れかもしれない。 そして実際、本書は非常に読ませる内容となっている。 3人の登場人物の話が、だんだん一つになっていき、ついに交わっていく面白さ。 これまた手法は古典的ながら、さすがの文章力でひきつける。 「茶色いバッタ」「本当にいるのかわからないミュージシャンの格言」など、それらを彩る仕掛けもさすがである。 だが、氏の『アヒルと鴨のコインロッカー』などの名作を読んでしまった後では、本作は少々物足りないのも事実だ。 「どんでん返し」はそれほどの驚きではなかったし、全体に「面白い」小説ではあるが、「すごい」というものではなかった、という印象なのだ。 もっとも、ハードボイルド小説としては非常によい作品であり、読んで損はない一冊だ。 | ||||
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日常とかけ離れた「闇の世界」を描いた物語ではある。 が、「殺人」という重いテーマを背負っていながらも、 一般ピープルとは全く違う思考の持ち主たちから軽やかに人間の本音・本質が窺がえる。 そう、見方によれば、冒頭にもあるように、人やモノで溢れたこの世界では、 人間とは哺乳類じゃなくて、むしろアリやバッタのような昆虫に近い生き物である。 その様に捉えれば生きるのは楽だろう。死ぬのも怖くないだろう。 「未来は神様のレシピできまる」というのも頷ける。 すべて偶然ではなく必然。しかし、流れを変えるのは自分次第なのである。 著者は、「闇の世界」を「心の闇」と喩えられているのでしょうか? ならば、辛いことも軽やかに楽観主義で乗り切っていこう! というメッセージなのかもしれない。 ホント、私は存分に楽しめる一冊でした。 | ||||
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伊坂さんの小説を読み始めて日が浅いですが、文章にとても味があり、読みやすいです。 私は「グラスホッパー」が2冊目で、1冊目が「重力ピエロ」でしたが、この2冊だけで伊坂さんの文章に侵されてしまいました。 伊坂さんの文章は、思想家の著書を読んでいる気分になります。 登場人物それぞれが、何かしらの「信念」というか「心の柱」を持っていて、会話の端々……どころか前面にそれを押し出してきます。 この作品ではそれは亡き妻の言葉であったり、自分自身に課した取り決めであったり、しじみであったり、ロック歌手であったり、ロシアの有名小説であったりします。 けれど文章自体はゴタゴタしていなく、軽妙な会話や地の文のおかげで非常に読みやすい。エンターテインメント・娯楽として楽しむとしては確かに「重い」「くどい」感がありますが、文学作品として読むにはとっつきやすいです。 またエンターテインメントとしてみても、私は十分に楽しめるレベルにあると思います。登場人物の視点が頻繁に変わりますが、3人称だし、視点の切り替えが起きるときには文章間に人物名の判子が捺印(?)されているので混乱することはありません。 視点の切り替えによるトリックなどのサプライズ的な要素は薄いですが、それぞれ別境遇にいる登場人物達が徐々に近づき始める様子は、「この先どうなるのか」という楽しみを否応なく演出してくれます。 また先も述べたように登場人物全員が何かしらの信念を持っているので、キャラクターとしても非常に魅力的です。 文学作品とエンターテインメント、この二つを高い水準で融合した作品。これが、私の感想でした。 あと個人的に、渋いおじさんが多すぎて悶絶ものでした。生き方に筋の通った渋い野郎が好きな人にも楽しめるかと(笑)。 | ||||
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伊坂作品で一番好きな本です。伊坂ファンとしても。とてもダークな世界で多くの 人が死にますが・・・でも終盤に行くとこの残酷な世界から離れたくないと思い いつまでも主人公の鈴木と漂っていたい気持になってしまいます。 伊坂作品の形容詞の洒脱さや爽快さはありませんし、かっこいいセリフもなく、ただ 他作品にある妙に青春青春したわかーい感じがなく大人になった??ような気がしました。 主人公の鈴木の復讐劇という内容ですが 亡くなった妻への思いが伊坂幸太郎にしか描けない優しさであふれているので 多少残酷でも離れがたい世界となり、異質だけど好きです。 | ||||
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2005年版 このミス18位 作者の作品は全て読んでいるが、この作品は、他の作品と比較して今ひとつの印象を受けた。重いテーマを持った作品であっても、他の作品では、ある種の「爽快感」をもった登場人物が出てくるのだが、この作品にはそれがなく、「作者らしさ」が感じられなかった。「ラッシュライフ」のような、いくつかのピースが作品の後半でパズルのようにはまりこむ作品を狙ったのだと思うが、そこに狙いをおきすぎて、作品全体をわかりにくくしているような印象を受けた。同じ「殺し屋」をテーマにした小説を書くのであれば、もっと切れ味の鋭い、爽快な作品を期待したい。作者のファンはともかく、初読の方にとっては取っつきにくい作品であるので、まず別の作品から読み始めることをお勧めしたい。 本作品は2004年直木賞の候補作(作者にとって3回目)であったが、受賞はできなかった。賞の注目度を考えると、「伊坂ファン」の一人としては、この作品では取らなくてよかったと思うが、この作品の後、現在まで5回のノミネートでとれておらず、そろそろもらってもいいころだとも思う。 | ||||
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久しぶりに伊坂作品を読んだ。 不思議な世界観。 現実的ではないようなストーリーだけど、どこか共感できる部分もあり。 おそらく登場自分物の心の動きだとか、そんな部分に共感できるのだろう。 | ||||
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伊坂幸太郎さんの作品をはじめて読みました。 他の方々が書いてるように文章にセンスが光る。 読みやすいし、特に蝉と岩西のやり取りとか、凄くいい。 正直最近は人が死んじゃう映画とか小説とかあんまり好きじゃ ないんだけど、これは文章にカバーされて全く苦にならなかった。 疲れてるから電車とかでも最近は本が読めなくなってましたが この本は読めました。しばらく伊坂作品読みます。 | ||||
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会社員の『鈴木』、殺し屋の『鯨』と『蝉』、 この3人の物語がうまく絡み合っていき、最終的にひとつになったのは、 本当に見事だと思いました。 ただ、ハードボイルド小説として読むと、微妙かな・・・ということになる と思うので1つの伊坂幸太郎の物語として読むのがいいと思います。 | ||||
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伊坂作品のテイストが好きな人だったら、楽しめる一冊だと思う。 今回は「深さ」「重さ」というよりは、出てくる人物のキャラクターが面白い。 「考えさせられる」ことなんか一つもない。 文章はこなれていると思います。 伊坂さんの作品は、登場するものが全て伏線になっていて、終わりのほうで集約していくから、最初のほうの何気ない描写を読みながら「あ、これは使う気だな」と分かってしまうのが玉にキズかな。「陽気なギャングが地球を回す」あたりもそれが露骨だった。 けれども、そういうスタイルを含めて「伊坂幸太郎」を楽しむと思えば、それなりに楽しめるという気がする。 ☆3.5、くらいだけれど、まあ気分的に。 | ||||
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半年ほど前に初めて伊坂さんの本を読んでからファンになり、この本も伊坂幸太郎が書いてるから、と即購入しました 話の内容は、自分の妻を殺した相手に復讐するつもりが横取りされてしまった男、鈴木を主人格として、その人を含む3人の男の視点で書かれています 語り手が複数いると話が混ざりやすいのですが、語り手が変わるところに語り手の名前の判子をモチーフにしたマークがあったので、切り替えがスムーズに出来ました また、その3人に関わる登場人物も他の小説に比べて多かったのですが、その一人一人のキャラクターがしっかりしていて個性豊かだったので楽しかったです 伊坂さんならではの入り組んだ人間関係や登場人物の表現、綿密に練りこまれたヒントはそのままです 「あの登場人物はそういう役目だったのか!」など、読み進める毎に滲み出てくる全体像に先へ先へと止まらなくなる魅力がありました 暴力シーンなど少しだけグロテスクな表現がある部分もありましたが、上手くカバーというかそれを上回るものが別にあるので、読後はやはり穏やかな気分で終わることができました | ||||
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若造の蝉は若者の代表だ。 たまには蝉のようにミンミン鳴いて生きてみようか・・ すごく気持ちいいかもしれない。 でも「たいていの大人は鳴けない」というから、どうだろう。 鳴かないと誰も気付かないのに。 誰か気付いてくれるだろうか。 早く鳴かないと、鳴き方を忘れてしまう。 | ||||
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内容は重たい.人もバタバタ死ぬ.それなのにとても読みやすい.スイスイいける.これも著者のなせる文章技巧の妙だろう. 突飛な始まり,ぶれる時間軸,登場人物たちの意味深な発言,勧善懲悪的な倫理的収束.現在の作家の中で最も力のある一人なのも肯ける.今後の作品も楽しみにしたい. | ||||
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まぁ、細かいことはネタばれになりそうなので言いませんが、間違いなく面白いです。伊坂幸太郎氏の魅力は、作品全体に縦横無尽に張り巡らされた構成、軽妙なテンポ、ユニークな舞台設定、独特の世界に対する視点、そして主張の力強さと読後の清涼感、これに尽きると思っているのですが、この作品一つで、その全て、とりあえずは感じてもらえるでしょう。 ただ、この作品には、他の氏の作品には無い魅力が一つあります。ハードボイルドさです。分かりにくい概念ですが、例えば人が死ぬシーンの描写など、他では見られないような、何と言ったらいいか・・・客観的な印象を受けます。殺し屋、という設定も、裏の世界の話も、ショッキングでシビアです。 しかし、そこは伊坂幸太郎。ただハードボイルドなだけでは到底終わりません。主人公がたばこでも吸って投げ捨てて背中見せて歩いてくような終わり方ではありません(ハードボイルド?)。 愚考するに、氏の狙いは、ハードボイルド的な、『絶望と悲惨に濡れた世界』の中で、『君との記憶だけを武器に戦う』主人公の姿を描くことだったのではないでしょうか。 点滅の止まない信号から、終わりの見えない回送電車までの物語。 『生きてるみたいに、生きたい。』そう思いませんか?その意味を知りたいと思いませんか?その価値に気付きたいと思いませんか? あ、文庫本も出てるので、そっちの方が安いかも。 | ||||
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冷酷非情な箇所があって、ここがハードルになる読み手が多いはず。 伊坂のあの優しさはどこへ行ったのよ、、と思うわけだ。 実はわたしもそれに馴染めなくて、非情なシーンは飛ばし読みを敢行してハードルをクリアした。(ハードルの下をくぐったが、正解かもしれない) それでも、ひととおりの活劇が済んで登場人物に馴れ親しんでしまうと大丈夫。 伊坂も、非情なシーンを微に入り細に入り表現することはしなくなる。 読者もストーリィに集中しているから大概のことには驚かない。 読み終わってみれば、私はこの小説がきらいではなかった。 シックスセンスばりのところもあり 好みが分かれるところだとは思うが、伊坂幸太郎ファンはまずは読んでみること、でしょう。 「陽気なギャングは地球を回す」は読んでいて楽しく、「グラスホッパー」は面白い。 | ||||
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"人間は哺乳類というより昆虫に似ている. こんなにも集団で行動する哺乳類は人間くらいで, 哺乳類というよりもむしろ昆虫に近い。。" 妻を交通事故で亡くした鈴木, そして自殺屋,殺人屋,押し屋,劇団と呼ばれ。。 殺人に関わる数人の男たち. 伊坂作品の特徴とも言える複数同時進行のストーリー. そして他の作品を話の中で出す遊び心. 伊坂作品では初とも言える現実味のある作品であり, 純粋にドキドキを楽しんで読める. ただ, 伊坂作品を読みすぎたせいか先を読みやすい気もする。。 | ||||
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最近お気に入りの伊坂幸太郎の作品です。 キャラクタ−作りの達人伊坂氏の作品らしく、今回も個性的な登場人物が多数登場! 主人公の鈴木以外誰にも感情移入できないという状況です。 話しているだけで死にたくなるという鯨、ナイフの達人蝉、ク−ルで謎だらけの押し屋という3人の殺し屋が入り乱れる、一気読み間違いなしのエンタメ作品。 伊坂作品の特徴である、写実的な場面描写や哲学的発言も健在です。 個性的過ぎる登場人物にお腹いっぱいになりながら、ラストシ−ンでは少し救われる。 そんな作品です | ||||
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