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グラスホッパー
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グラスホッパーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.70pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全86件 61~80 4/5ページ
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表紙が綺麗だなと思って手に取りました。あと、聞いたことのある作者さんだし、って。 過大な期待や思い込みもなく読みましたが、な〜んか不思議な感触の読後感ですね・・。 みんな現実離れしてて共感できる登場人物が出てこないので、読み進めながらひたすら成り行きを静観してる感じ。とはいえ、作者さんの伝えたいメッセージもあるはずだろうに、イマイチ読み取れず・・。何だったんだろう?みたいな感触・・。きっとこれが狙いなんでしょうね。 重力ピエロも読みましたが、比べると格段にこちらのほうが重みがあるように思いました。 | ||||
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殺し屋同士の追いかけっこに普通の人が自ら飛び込んでしまってドタバタ・・・という物語。 伊坂氏のテーマはだいたい同じなのにいつも深さも味わえたのですが、本作に限ってはとっても平坦。 それぞれのキャラクターに語らせるキーフレーズもイマイチ光らず単なる追いかけっこに終始している。 ただ、妻の復讐を果たすため組織に潜り込んだがために大変な目に合う主人公が度々死んだ妻に向けて使う言葉「僕は結構頑張ってるんじゃないかな」は胸に迫るものがある。 普通「頑張っている」という言葉は自分以外の誰かに使う言葉だ(最近は自分に向けて言い過ぎる人が多い気もするが・・・) それをあえて妻に幾度も幾度も問いかけている姿は、心の通い合ったものにしか許されない儀式のように見えてとても素敵でした。 | ||||
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伊坂幸太郎初体験の作品でした。 描写はとてもリアルですごいと思いましたが、ストーリーとしてはあまり引き込まれること もなく、なんだかとても重苦しい感じになってしまいました。 現代社会の闇のような部分を表現しているような気もしましたが、いまいちよくわからない 感じでした。伊坂作品に慣れていないからなのでしょうか? Amazonの書評を見ると、従来の伊坂作品とはちょっと変わっていて、転換点のような作品 らいしいので、初体験としてはちょっと選択ミスだったかもしれません。 | ||||
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おもしろい。 読ませるのが、上手。 でも、なんだろう。 この作家の作品、 何作か目だけど、 なぜか不快感も感じてしまいます。 主人公は、 妻を殺され、 その復讐のためにある組織に潜入する平凡な男。 殺人を生業とする、 女・子どももいとわず、 ナイフ使いの男。 そして、 人を自殺させることのできる男。 3人の男が主人公。 そして、3人が追いかける、 もう一人の“押し屋”と呼ばれる男。 そう、いわば“人を殺すことが肯定されえいる”世界。 その描かれている世界が気に食わない。 解説にあるようにハードボイルドな世界とは、 かくも、面妖な世界なのだろうか。 美学、殺しの美学とでも言いたいのだろうが、 やはり、そこに共感は出来なかった。 その行為に対しての、 作者のいい加減さだけが伝わってきた。 それでも、エンターテインメントである。 架空の世界の、 架空の出来事として読むこともできる。 いや、 現実社会を投影した、 ある種の現代象かもしれない。 それでも、 やはり、 不誠実なものは、不誠実であり、 なぜ、それを書かなければならなかったのかがわからない。 かなり筆が上手なだけに、 どうしても、その点がもったいないと思ってしまう。 | ||||
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著者の作品は「ラッシュライフ」しか読んでいませんが、バラバラに始まった物語がやがて一つに収束し、最後に「一本とられた」という読後感は同じでした。 ただしあまりにも多くの人が殺されていくのは好きになれず、☆の減点につながりました。 救いは健太郎と孝次郎の幼い兄弟のかわいらしさ。彼らのお陰でこの本の凄惨な印象が薄められたように思います。 | ||||
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相変わらず、伏線の張り方はうまいです。 でも、面白いかというと、微妙でした。 伊坂作品らしさはなくても、面白ければいいと思うんですけど・・・。 登場人物たちも良い感じなんですけど、あと一歩かな。 | ||||
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人生から逃げるやつは、ビルから飛んじまえ 誰よりも自分をうまく騙せるものが、誰よりも楽しく暮らせる。 作中文章より。 潔さ良さを感じる、読みさすい小説。やっぱりこれはエンタメですね。 | ||||
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もしも人に、この本おもしろい?と聞かれたら、すごくおもしろいよ、とは言いがたい。かといって、おもしろくない、と言うわけでもない。 登場人物たちには全く共感できない。珍しいほど、魅力がない。とはいっても、描き方が足りないと言うのではなく、嫌悪感を催させるほどに人間味のないキャラクターがうまく描かれている。殺し屋という稼業だけあって、もちろん人を殺すのに何のためらいもないのだろうが、たとえば「蝉」という殺し屋のように女子供も分け隔てなく自分の手で殺せる、と言われても、どうしてそんなことができるのか全く理解できないし、おふざけで人を車でひき殺したりする社長のドラ息子もむしずが走る。これほどまでに嫌な人間がほんとにいたらどうしよう、と寒気がするほどに救いようのない悪意が描かれている。 主人公はそんな社長のドラ息子に妻をひき殺されて、復しゅうのために彼の会社で働き始める。いかがわしい薬を売りつけるあくどい商売だとわかっていても、妻のために彼は街で通行人に声をかけ続ける。ものすごく復しゅうに燃えているのかと思えばそれほどの必死さ、用意周到さは感じられなくて、むしろ妻を失った自分が生きていくためにそうするしかなかった、というような虚無感さえ感じられる。 簡単にたくさんの人が死んでいくストーリー展開は、読んでいて背筋が寒くなるほどだった。どこかに救いはあるんでしょ、そんな思いで最後まで読んだ。 なんといったらいいのだろう、単なる推理小説でもないし、かといってハードボイルででもないと思う。作品の中で人間は昆虫だとかバッタに例えられている。それもわかる気がするが、一番いいたかったことは何だったんだろうって、読んだ人によって全くとらえ方が違っていく作品だと思う。 | ||||
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化粧品詐欺や臓器売買まで世の悪行の全てを仕切る悪徳企業の社長の長男に妻を轢き逃げされ、復讐の為に教師の職を捨てた鈴木は、同社に就職するが、彼の目の前で、長男は車に轢かれ死んでしまう。 長男は、押し屋と呼ばれる殺し屋によって殺され、さらに押し屋を追うナイフ使いの蝉、自殺屋の鯨と呼ばれる二人の殺し屋。そして妻の復讐をしそこなった鈴木は・・・強引といってもいいストーリーでどんどん非日常の世界に引き込まれます。 鈴木、鯨、蝉の視点でストーリーが進むのですが、殺し屋という職業?になじみが無いからか、感情移入が出来ない為か、読み終わっても、だから何という感想しか残らなかった。鈴木一人の視点だけの方が良かったのでは? | ||||
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3人の人間の視点から別個に構成されていて、交互に何度も何度も入れ替わっていく話です。 読んでいて思うのはとにかく感情移入ができない事。3人の内2人は人間味がほぼ無い(全くでは無いが)キャラクターであり、好感を持つ事が全然できなかったです。多少乱暴に言えば残りの1人(一応主人公)も殆ど魅力の無いキャラでした。 後半になって多少驚きの展開、そして刹那的な描写も書かれていますが、インパクトに欠けると言うか、「オオッ!?」ではなく「フ〜ン・・・」位の感じでした、自分には。 ただ社会の「暗部」が舞台なのでそういった意味では全編から感じられる殺伐としたモノも当然なのかもしれません。 | ||||
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あとがきじゃないから解説、かな。 他の小説家が書いた感想みたいなもの。 そこに、この作品は伊坂幸太郎の新たな試み。 みたいな事が書いてある。 まさにその通りの印象、 今までの作品では出さなかった「生臭さ」のようなものを、 いかにタッチを変えずに盛り込むか。 それを試したんだと思う。 伊坂幸太郎らしいテンポのいいユーモラスな書き口は変わらず、 一気に読めると思います。 ただ、ハードボイルドと聞いて買っただけにこの評価。 描写を生々しく書けばいいってもんではないから… けど、これ以後の作品で何かをしようとしてる気がするので、 そこに期待するのがいいのでは。 | ||||
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伊坂氏がハードボイルド、最強、そんなコピーをみてそれならばと読みました。 ハードボイルド…それは大沢在昌・真保祐一などが浮かぶ作風、 しかし本作はハードボイルドではない。 男の香りがしない内容、決して強くない主人公、 ハードを語るには、どこかいい意味でゆるすぎました。 しかしさすがは伊坂氏、いつもどおりに読者をひきつけるストーリー は秀逸 | ||||
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描写の的確さ、ストーリー展開のうまさ、キャラの立て方、ちりばめられたユーモア、 一見冷徹な殺し屋達が心の中でかかえる、悔いや葛藤も見事に描ききっている。 うまい。確かにうまい。 だが、「さぁ、この作品が好きか?」と問われると、 『ラッシュライフ』や『重力ピエロ』のように「好きな作品です」と即答することは難しい。 あまりに人が多く死んでしまう作品だからかも知れない。 帯の惹句が「最高傑作」ではなく「最強傑作」となっているのは言い得て妙。 | ||||
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帯の「面白い!」にひかれて手にしたものの、伊坂作品の特長である読後感の爽やかさはない。 張られた伏線、トリッキーな顛末、どんでんがえし、どれもすばらしく読み応えはある。 しかし背景描写が浅いところにも満足しなかった。 重力ピエロの次に読んだので、こんなに辛口なのかも…。 とはいえ、まったく軽いサスペンスというわけでもないけど、伊坂ファンとしては少し残念。 映画で言うならレザボアドッグや武作品のような、ハードボイルド好みの作品です。 全体的に暗く適度な深みも感じさせる、新感覚のノワールムービー調。 | ||||
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地下鉄や道路に人を突き飛ばす『押し屋』、精神的に追い詰めて自殺を促す『自殺屋』 ナイフで相手を殺す『殺し屋』・・・など、裏社会に本当に存在しそうな職業のオンパレード。 世間を騒がす出来事の中には謎の悲劇を起こす事件が多い。 “関係者の誰かが死ぬことによって、悪行自体は許されなくても世間の話題には終止符を打てる。” この本には世間の温情を逆手に取った、『組織を守るため』というもっともらしい理由のもとに自殺をうながされる人物が登場します。 理屈ぬきでだれもが持っている“死への恐怖心”が、その時になるとあっさりと観念して死ねる・・・ことにドキリとしました。 殺す理由、殺される理由、死のうと思う理由、死んでもらうための理由・・・ 一生懸命生きようと考える人間には、普段向き合うことのないテーマだけに、衝撃が走る内容です。 むせかえるほど盛りだくさんの死についての内容ですが、途中でなぜかやめられない。。 心してお読み下さい。 | ||||
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伊坂さんらしい作品だとは思うのです。いくつものストーリーがパズルのようにはまる構成や特徴的なキャラクターや。 しかし、どうにもはまれない作品でした。キャラクターに感情移入ができず、外から眺めている感じで・・・。なぜなんですかねぇ・・・。やっぱり気に入ったキャラクターがいなかったことが理由なんでしょうか。「重力ピエロ」や「アヒルと鴨」などよりも登場人物たちの温度が低いようで。 とにかくなんとなく読み終えてしまった作品でした。 | ||||
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一家皆殺し専門の殺し屋の蝉・道路で駅で人を押して殺す 押し屋の槿・毒で人を殺す殺し屋(スズメバチ)・ 自殺屋の鯨・そして非合法的な商売で設ける会社の社員達。 とにかく世の中のダークな部分ばかり集合した話。 読んでいて明るい気持ちには一切なれません。 まぁ多少は悪者の行く末に報われる部分もあったけど・・。 拷問の描写なんて残忍そのもの。村上春樹的文章と言われて しまっている違いをそのグロテスクな描写によって出そうと しているのか?と疑問に思うほど。 話の筋は推理小説的予想外の展開などがあって面白い。 でもあまりにも残虐な発想についていけず星3つ。 女性を監禁して何度も妊娠させて、その子供の臓器を売買する という発想がフィクションでも許せない。 | ||||
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鈴木が「令嬢−フロイライン−」の契約社員になって1ケ月。 本日正念場を迎える。自分が疑われているというのだ。 こんな非合法の会社に入社する理由、それはまさしく2年前妻を事故で失ったその復讐に他ならない。 目的をズバリ言い当てられ、窮地に追い込まれた鈴木だったが 復讐の相手、令嬢の社長の馬鹿息子が何者かに押され車に轢かれて死んでしまう。 先入観ナシで読んだのですが、思っていたよりダーク。 つかみはよかった。最初鈴木がどうなるのかハラハラした。 馬鹿息子の事故で窮地を脱した鈴木にほっとしたけど、その後の展開は・・・ううむ。 他に「自殺屋」「押し屋」「蝉」等の暗黒街系の登場人物が並ぶが みな中途半端な感じが否めない。 特に「押し屋」はもっと「何か」があってほしかった。 | ||||
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私の場合、伊坂幸太郎さんの著書は、オーデュボンの祈り⇒重力ピエロ⇒あひると鴨のコインロッカー⇒陽気なギャングが地球を回すって順番で読んでいたので、このグラスホッパーは、ちょっと意外でした。人を殺めるシーンが、ぐろくて、作品全体の雰囲気も、重くて、ジトジトしていて、暗い感じ。陽気な~を読んだ直後では、差が激しすぎで、ちょっとガッカリしました。例えて言うなら、綾辻 行人さんの殺人鬼かな?あそこまでグロくはありませんが、まぁ、ご飯を食べながらでも読めるかなってぐらいです。重い雰囲気と、グロい描写がお好きな方には、楽しめる作品だと思います。 | ||||
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伊坂幸太郎の中じゃ微妙ですかね。三つに分けてる構成があんまり好きじゃないんですね。たとえば、蝉の上司の人なんかは主人公の鈴木とまったく関係ないんですから。 それと、話にイマイチ盛り上げどころがない。会話中に死者が割り込んでくるんですが、それがうざいんですね。話もどんでん返しとまではいかなく、地味。 あと、まったく個人的なんですが、ヤクザとか殺し屋とかの話、ハードボイルド系と言ってもいいんだけど(この作品は別にハードボイルドじゃないと思うけど)、それが嫌いなんですね。ださいんだもん。 | ||||
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