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魔王
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魔王の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.60pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全44件 21~40 2/3ページ
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薄っぺらい。会話や台詞が中心だが、それがことごとく底が浅く感じる。 超能力設定は、必要なのかと思う程に活かせてない。特に弟。 あと犬養の信者の気持ち悪さを執拗に語るが、兄弟間の異様な信頼も十分に気持ち悪いですよ。 | ||||
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久しぶりに新しい筆者の本を読みたいと思い、人の口をつかって自分の言葉を語らせるという能力が斬新的だったので購入しました。 しかし内容は『ないよう』。 物語の展開も今一つ、広がりも今一つ。 それでもなんらかのはっきりとした結論があるだろうと思って辛抱して最後まで読みました。 終わった感想は、「お金と時間を返せ!」につきます。 出だしが良かっただけに、残念でなりません。 改善点としては、少なくとも独裁者側の野望がなんなのか、そしてそれに伴い動いている組織がどのようなものなのか、またそれに小さきながらも抵抗する勢力はいないのか、その中でこの主人公たちが果たす役割はなんなのか。 ファシズムとテロリズムのせめぎ合い、そしてそこに現れる第3勢力など、血沸き肉躍るような物語性があればよかった。 ずっと前に読んだ、赤川次郎の「プロメテウスの乙女」に少し物語が似ているところもあるが、プロメテウスの乙女の方が、ずっと心情豊かに描かれている。 だいたい小説にしては、登場人物が少なすぎるし個性の描き方も薄すぎると感じる。 結局、兄、兄の友人、弟、そのガールフレンド、そして謎のマスター、そして独裁者のほとんど6名しか出てこないのだ。 これではまるで、ドラえもん、のび太、静香ちゃん、ジャイアン、スネ夫、そして出木杉君と同じではないか。 「あんこ」の中身がないどら焼きを食べた気分である。 現在文庫本が出回っているので、これから読もうとする方は、せめてそれぞれの前篇、そして後編の最後の3ページくらいを読んでから購入するかを決めたほうが良いと思います。 ダジャレコーチ・タカ | ||||
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伊坂氏の小説は初めてだが、本書は期待外れ。裏表紙に「新たなる小説の可能性を追求した物語」とあるように、ある意味実験的な小説なのかもしれないが、起承転結が曖昧で読後感が悪かった。 本書は「魔王」と「呼吸」の2話から構成される。魔王では会社員の安藤が、自分が念じたことを他人にしゃべらせることができるという不思議な能力を身につけたことと、過激な政治思想を唱える政治家「犬養」が率いる新政党が勢力を伸ばしていく様子が描かれる。結構面白いテーマなのだが、エンディングにがっかり。 これで終わりと思ったら、「呼吸」はその続編だった。魔王から5年後で今度は安藤の弟夫婦が主人公となる。犬養は首相になり、日本は全体主義の方向に大きく進んでいる。そんな中で弟の潤也は、自分がじゃんけんや賭けごとに異常に強いことに気付く。こちらも結構読ませるのだが、エンディングが突然すぎて、「これで終わりか」とがっかりした。 | ||||
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いまいちこの作品のテーマみたいのが分かりませんでした。兄弟の日常生活がダラダラと続いていくだけで、結末に向かって盛り上がるとかもなく終わってしまいました。「これで終わり?」みたいな。一つの物語を読み終えた感が皆無でした。 | ||||
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兄の特殊な能力と、ファシズムの始まりを予感させる躍進政治家を流れの軸に話は進んでいくが、オチが、起承転結の結が何なのかわからない。はっきり言ってわからない。そのくせ、後半はまるでページ稼ぎのようなつまらない話が多くてまどろっこしい。メッセージを読み取れなかったのか?って?そんなこと一々意識せず娯楽として読んでいる私は、兄の、それを受け継いだかのような弟の特殊能力とファシズム色の政治家という二本の流れにちゃんと筋道つけて欲しいわ。後半は数ページ飛ばし読みしました。 | ||||
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超能力という設定を全く活かせていないと思います。 むしろ必要性を感じませんでした。 逆に、不可解な展開が多数見られ、んなばかなと思わずにはいられません。 著者が日本社会に対して言いたいことがあるのは分かりましたが、 読み手に押しつけているようにしか感じません。 言いたいことを延々と述べているだけで伏線の回収もなし。 登場人物が皆唐突に社会に対する考えを述べていくのみのストーリー。 半分まで読んで投げたくなり、 ここから面白くなるんだろうと読み進めていきましたが、 まさかの投げっぱなしend。 初めての伊坂作品で、かなり期待したお話だったのですが、お金の無駄でした。 超能力を使って、誰にも真似できない行為や張り巡らされた計画、謀略、頭脳戦、 そういったものを期待している方はまわれ右してください。 | ||||
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会社員の主人公と弟は特殊な能力を持ち、世界を変えるために行動を起こす。氏の小説では珍しく政治色の強い内容となっており、社会を形成する集団、そして集団を形成する個人についての考察も描かれています。 「でたらめでもいいから、自分の考えを信じて、対決していけば、そうすりゃ、世界が変わる」 | ||||
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だめだった。 伊坂幸太郎さんの世界観も文章も大好きなのだが、これはまったくだめ。 兄弟ものといえば重力ピエロが思い浮かぶのだけど、 兄弟同士の交流も影響も、お互いのリエゾンする部分も単にちょっと気持ち悪かった。 あたしが弟の嫁だったら、気持ち悪い。 なんかしらと5年も前に死んだ兄のことばかり口にする弟なんてやだ。 なんてそんな風に現実としてとらえたらイケナイ話だったのかもしれないけど、 全く話に入り込めずに非現実感に取り残されて、もう本当にだめだめだった。 うーん。 最近の伊坂作品がだめになったのかな? あたしの気持ちが変わってきているんだろうか? 今度久しぶりに、初期作品を読み直してカクニンしてみようかな。 | ||||
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設定は面白いと思ったけどいまいちひきつけられなかった。タイトルがあまりあってない?とも感じました。 | ||||
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伊坂 幸太郎の作品は常にスタイッリシュで言葉を引用したくなるものが多い。 魔王も作品としては、間違いなくかっこいい。 ただ、他の作品と比べて何かが欠けている。 重力ピエロではバラバラだったシナプスが少しづつ繋がっていき、最終的にすべての脳が活性化される喜びがある。 私の理解力、想像力が足りないのかもしれないが、最後まで、この作品の伏線が伏線のまま放置されている。従い伏線になっていない。 テーマであるファシズムを語る衝動は村上 龍の作品には遠く及ばない。 それはファシズムという歴史を語るには、あまりに伊坂の文章が美しいからかもしれない。 ましてや、政治的論議がメインテーマで無いのであれば、伊坂さん自身のファシズムを書く上での覚悟が足りないと私は思う。それほどにファシズムとは重いテーマだと私は思っている。 メディアの怖さを知りたいのであれば、森 達也の「世界が完全に思考停止する前に」を ファシズムの熱狂をしりたいのであれば、村上龍の「愛と幻想のファシズム」を 伊坂の良さを味わうのであれば別の作品をお勧めしたい。 | ||||
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解説が斎藤美奈子ということもあり、手に取りました。 台詞のキャッチーさ、格好良さは流石です。 しかし、読了するのが少し辛かった。 途中で失速しました。 何よりも、女性の描写が生理的に、私には受け付けなかった。 それでも好きですけどね、伊坂幸太郎。 初期の作品化から、何か筋が一本通っていて、ぶれていない所が好きです。 エンターテイメントに留まらず、上昇していって欲しい作家です。(エンターテイメントを否定しているわけではありません) そんな期待も込めて、今回はこの評価で。 | ||||
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作者自らが良く分からない世界だから想像で書いたとか言っちゃってるように、作品全体に漂う「浅さ」感は否めない。 ライトノベルかよっ!ってくらい軽く読める(数時間程度)ので、普段読書をしない人には評価が高いのかも知れない。 | ||||
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議員年金を廃止、無駄な公共事業への投資を止め、海外からの圧力にも屈しない、 そんな素晴らしい議員の邪魔を何故するんだ? ファシズム?こんな腐りきった日本を再生するのは犬養のような議員は必要不可欠だ。 むしろ安藤のやろうとした事のほうが、日本を駄目にする様な気がしてならない。 今回の伊坂作品はオチが弱いような気がした、 モダンタイムズという続編のような物が発売されているそうなのでそちらを読んでみようと思う。 サンデーコミックスの魔王のほうが個人的に飽きさせないつくりになっていて 原作の魔王よりも面白かった。 最後、疑問ですが犬養が刺されたのは何で?ドーチェのマスターは? あと、サッカーで激怒する国はアメリカじゃなくて中国とか韓国にしたほうが リアリティがあったと思う。 温厚な日本人がアンダーソンの家を焼くとは思えないんだけどな。。。 | ||||
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前半は兄が主人公で、後半は弟の奥さんが主人公という設定の話で、珍しい話の展開だと思う。しかし、犬養という人間の存在が某元首相のようで、話し全体が薄っぺらく感じてしまう。そして読み終えたときに「え!、終わったの?」、起承転結でいうと「結」が何なのかと疑問に思うほど、何も残らない話でした。 | ||||
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何をいいたいのかさっぱりわからん。 そのわりに、意図不明の内容に、 無理やり、自分の現代社会批判を語らすから、余計にしらける。 近未来の日本を予測するような、 犬養というファシズム的政治家像をもっと活かして、 もっとうまく物語を再構成しないと、 なんだかこいつのマスターベーションを見せられているような、 そんなつまらん紙ぺらに過ぎない。 | ||||
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文庫本になった伊坂作品は欠かさず読むようにしているが、『ラッシュライフ』、『オーデリュポンの祈り』、『グラス・ホッパー』などの旧作品に比べ、明らかに完成度がレベル・ダウン。 主人公は、ふとしたことで『他人に自分の考えていることを話させる能力』を持っていることに気づき、どのような状況でその能力が発揮できるか思考錯誤する。そのストーリーの展開がまさに『デス・ノート』の2番煎じで白けてしまう。 作者はあとがきにて、『ファシズムや憲法、国民投票はテーマではなく・・・全部、著者の乏しい知識と想像力で作られたものです』と断り書きしているが、本編全体を通して、しつこい位に月並みなファシズムや憲法9条の議論が繰り返されるので鼻白んでしまう。 主人公は、最後に正義を貫くために、その特殊能力を用い大物政治家を失脚させようとするが、ファシズムに対抗して『肉体言語』を行使しようとする。果たして、それが正義なのか?『罪と罰』のラスコーリニコフのように単に正義を履き違えているのではないか?小説世界が閉じていないというか、一貫した論理がないというか、最後の結末への盛り上がりに欠けるというか、ガッカリである。 ファンにとっては必読なのだろうが、伊坂作品が初めてというような読者には最後に読むことをお奨めする。 | ||||
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何気ない日常の中で進行するファシズム…というのがこの作品の主題なのでしょうが、 張られた伏線は答えを何となく匂わせるだけで回収することもなく、 そもそも登場する政治家、犬養の目指していたものがファシズムで、 起こったいくつかの事件が犬養が企図したものだったのかすら曖昧で、最後の最後にまた謎を生んで、唐突に終わります。 最後の文章の後に続く空白と、あとがきでやっと終わった事がわかるくらいで、 読み終えた後は途方に暮れるぐらいです。 国民の政治への無関心と、伊坂作品の独特かつ面白い台詞回しやセンスはよかったのですが、 あまりにも読者を突き放しすぎている気がしました。 | ||||
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読み終わって、「え?おしまい?」という感じ。 いつ事件は起こるんだろう、何が起こるんだろう、と思いながら読んでるうちに終わってしまった。 起承転結、さらにどんでんがえし、みたいな横山秀夫や東野圭吾が好きな自分が読んではいけない類の小説だったのだろう。 どこの本屋にも平積みになって、タイトルも大上段だったので期待してたんだけどな〜。 文章はうまいから最後まで読んじゃったけど。 魔王って誰のことってとこまで読者に委ねるのってどうなのよ。 | ||||
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裏表紙に「何気ない日常生活に流されることの危うさ」が綴られていると書かれており、確かにそのようなテーマが感じられるところもありますが、もし著者がそれをメインテーマに据えているのだとしたら描き方が非常に浅い。 それ以上にまるでどこかのウェブサイトを覗いているかのような政治的論議の浅さの方が悪目立ちしてしまっています。 ただ、その政治的論議に関してもメインテーマではないのは、「文庫あとがき」にも書いてある通り。 その「文庫あとがき」には、「この物語の中に出てくる政治的なことはテーマではなく、社会や政治の事柄がよく含まれていて、そこから滲んでくる不穏さや、切迫感や青臭さがとても好きだったので、自分の書くものにもそういう部分を含ませたかった」と書かれているのを見た時に、とあるお笑い芸人が、「社会問題をお笑いのネタとして扱っているだけで、何らかの政治的なメッセージを送っているつもりはない」と言っていたのを思い出しました。 このお笑い芸人に対しては、ある評論家は、「彼は真面目なことを語っているのではなく、真面目な態度で思ったことを好き勝手に述べているのだ」と話していましたが、私は同じようなものを伊坂氏とこの小説に感じました。 つまりこの小説で伊坂氏は、あくまで社会や政治の事柄は「ネタ」として、そこから自分の想像力を屈指して頭に思い描いた世界を好き勝手に描いただけなのだ、と。 ただ、この小説の場合、あらゆるメッセージ性を抜きに単に「エンターティメントとしてどうか」を見ても、話に全く引き込まれず、この後に続編『モダンタイムス』があり、そちらを書く前提でこの小説を仕上げた印象があるためか、終わり方が非常に中途半端に感じました。 | ||||
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「超能力」というテーマに惹かれて買いましたが、物語はヤマ場らしきものがなく終わってしまい、長い長い予告編を読んだような気持ちになりました。「自分の念じた言葉を他人が話す特殊能力」があれば、どのように自分をとりまく世界が変わるのか、その仮想世界を見せてくれると勝手に期待していたのですが・・・。ただその期待感がふくらんだのは、この小説に引き込まれていたからともいえますね。 あえて謎は謎のままで残し、次の展開の含みを残したまま終わるので、その後は各自で想像(創造)するというのが、この小説の楽しみ方でしょうか。 なお他のレビュアーの方も書いているとおり、政治的な議論の底が浅すぎて「もっと社会意識の高い人物を出してよ」と言いたくなりますが、それは主なテーマではないと「文庫あとがき」にありました。 | ||||
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