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砂漠
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砂漠の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.93pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全238件 61~80 4/12ページ
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入学した大学で知り合った5人の男女が仲良くつるむようになり、伊坂さんお得意の『犯罪に巻き込まれる』展開を経て、 『砂漠に雪を降らせるような』鮮やかな再生や、友情恋愛で輝く時間を過ごす青春小説。 いつもながら、変人を魅力的に書く点と、 犯罪に巻き込まれながらもスタイリッシュな会話で悲壮感や暗さを極力感じさせない点は見事で、 特に、変人だけど愛すべきキャラクター西嶋君に心奪われました(^-^*)/ ちなみに再読する前から思ってましたが、 初読み時は現実世界が満たされてなく孤独感も大きかったので、『こんな素晴らしい青春時間を、自分も過ごしたい』という思いでいっぱいでしたが、 読書面でも当時より満たされてる読書や交流が出来るようになり、 現実世界でも奥さんと毎日幸せな生活を送っていて、 『今がこの本以上に、幸せな青春真っ最中』と思え、 初読み時よりも魅力が減ったので☆4でした(^-^*)/ ただ作品最後の卒業式で、『学生時代(作品内の世界)を思い出して、あの頃は良かったなと逃げるような人生を送るなよ』という校長からのメッセージがあり、 そのメッセージ通りの今を生きていられる事は本当に良かったなと思いました! 一風変わった大学青春作品を読みたい時はオススメな作品ですO(≧∇≦)o | ||||
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入学した大学で出会った5人の男女。ボウリング、合コン、麻雀、通り魔犯との遭遇、捨てられた犬の救出、超能力対決…。共に経験した出来事や事件が、互いの絆を深め、それぞれ成長させてゆく。自らの未熟さに悩み、過剰さを持て余し、それでも何かを求めて手探りで先へ進もうとする青春時代。二度とない季節の光と闇をパンクロックのビートにのせて描く、爽快感溢れる長編小説。 青春ドラマ大好きな私。 部活もなく、仲良しお友達グループの青春・大学生活が語られる。 | ||||
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この本は僕の人生を変えた。 何をやっても、うまく行かねえよな。 友達ができるわけでもねえし、家でYouTube見てたほうが楽しいよな。 ゲームしてたほうが楽しいよな。 何を言っても誰にも伝わんねえなら言わないほうがいいよな。 誰も救えないんだから、何をしても無駄だよな。 なんかおもろいこと起きないかな。 そんなことを考えて、 結局何もしなかった。 どんな批判も受け付けない。 「お前が動いてねえだけだろ」という批判は受け付けなかった。 そんな堕落した毎日 この本はこの堕落した毎日を批判した。 読み終わったときに 「こんな学生生活送りたいな」と思った。 単純にそう思った。 僕はまだ変われていないよ。 まだ、上手くいかないことばっかりだよ。 それでも変えてみたい。変わってみたい。 例え世間からずれていても貴方みたいになりたいと思った。 | ||||
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その気になって砂漠に雪を降らせる物語。 鳥井の砂漠に雪を降らせたのは麻雀での西嶋のくだらないアガリ。「俺、好きだよ、こういうの」。そう言われたことを覚えててか覚えてなしにかは分からないけれど、西嶋のくだらないことに真剣に取り組む姿勢が奇跡を起こしたことに感動してしまう。 「俺は恵まれないことには慣れてますけどね、大学に入って、友達に恵まれましたよ」 西嶋がキャバクラで東堂に嬉しそうに語るシーンが浮かび、微笑ましくなる。 卒業式の学長の言葉や莞爾のセリフでも分かるように、この本で最大に描きたかったことは人と人との良い関係性や繋がりやと思う。 もしかしたら砂漠に出てから人間関係は途切れていくかもしれない、それでもやっぱりそこで雪を降らせたいからこその、最後の一文でなんてことはまるでない、はずだ。このはずだがすごい好き。 その主題がありながら、実は4年間のトリックやそれを生かした伏線の張り方が巧妙すぎて…! ページ数は多いけれど、完成度高くて納得です。 | ||||
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メインの5人が全員個性があってその良さを各エピソードで存分に発揮している。卒業式に莞爾が言う「お前たちみたいなのと仲間になりたかった。」はまさに読み終わった後の感想。 ちょっとしたユーモアにも溢れていて読者を飽きさせない。無意味なことに時間を使えた大学時代が懐かしいなと思ってたまに読み返したくなるそんな小説。 | ||||
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とてもテンポよく1日で読み終えました。ちょっといろいろと無理のあるお話ですが最高です。 | ||||
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やはり伊坂幸太郎はずば抜けて面白い青春小説を書く、改めてそう実感した一冊でした。 もともと私は青春小説というジャンル自体の楽しみ方がわからず、特に大きな事件が起きるわけでもなし架空の人物の淡々とした日常なんてつまらないよ、と思っているクチなのですが、この作家の書く青春小説を読んでからは少しこのジャンルの楽しみ方がわかったような気がします。 男女数人が入り交じったグループの中心に一人飛び抜けた変人がいるというのは同作者の「チルドレン」を彷彿とさせますが、ストーリー全体の雰囲気もどことなく「チルドレン」と似ています。「チルドレン」が好きな人は合うかもしれません。 章ごとに話は分かれ、春夏秋冬の四話+エピローグの構成になっていますが春夏秋冬と銘打ちながらもさほど季節感のある話はありません。それぞれ個性の強いメンバーが長い大学生活で共にしてきた時間を際立たせる意味合いの方が強いのかも。 ホストとのボウリング対決から始まり、そのまま最後まで読者を引っ張っていく高い文章力は相変わらず。そして締め方が上手いなぁ…。読んだあと心に残るフレーズを生み出すのが本当に上手な作家さんだと思います。 伊坂さんの特徴として勧善懲悪の作品が多いというものがありますがそれは本作でも健在。胸糞悪い事件は起きますが、独特の軽い語り口と締めるところはきちっと締めてくれる展開により、重たい気持ちを引きずることなく安心して読めます。 最後は少しホロッときてしまいましたが、爽やかさが溢れ希望に満ちた終わり方がなんとも印象的。青春小説の中では「チルドレン」に次いで文句なくおすすめです。 | ||||
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普通の大学生たち+ほんのちょっと特殊な特技を持った女の子一人という青春小説です 麻雀の話が結構出ますが、麻雀の役とか知らない私ですがそれでも楽しめました。麻雀知ってればもっと楽しかったかなと思います 伊坂さんは当たり外れがあると思っているのですが今回は当たりでした。特に西嶋の言動ははたから見ればうざいやつかもしれないですがかっこいい、最高だぜ、私はKindleで読んだのですが何ヵ所もハイライトしちゃいましたよ 伏線が結構あって、どうでも良いような感じの話が実は伏線だったりするし、伏線は全部ちゃんと回収(自分調べ)するし青春小説としてちゃんと面白いなと思いました タイトルが地味なのが個人的には残念です、もっと他に伊坂幸太郎知らないやつでも食い付くような印象あるタイトルあっただろうにと思えてしまう | ||||
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物語の舞台設定、登場人物が時代は異なれど自分の昔の体験と雰囲気が重なり、とても懐かしく感じた。 | ||||
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伊坂作品で一番好きです。 綺麗事は世界を救いますね。 きっと、伊坂作品の中で一番名言を残しているのは西嶋でしょう。 読んだら少し、生き方が変わります。少しね。 | ||||
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伊坂幸太郎の作品ではおなじみの「ひとのつながりはあるのだろうか」という問いに対し、 大学4年間という、高校までの青春時代ともちがい、また社会に本格的に踏み出して いない中途半端な時期を舞台とする本書は、あいまいな、それでいて希望をほのめかす 答えを提示してくれる。 社会はたしかに過酷な砂漠かもしれない。世界は残酷かもしれない。単純なモラルや 思い込み、そしてそのエネルギーだけでは突破口が開けないかもしれない。 それでもまあ何とかなるかもしれない。そんな気にさせてくれる。 | ||||
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単行本でももっているのですが、持ち歩きように文庫本も購入。井坂さんの本は独特の感性で引き込まれますが、砂漠は本当にすごい❗細かいところに凝っていたりで楽しめます。登場人物すべての人が主役になってます。(ちょっとネタバレですが)タイムスリップして薬を…のところがすごく好きで、へこたれると読み返してパワーをもらいます。 | ||||
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著者の本はほとんど読んでいるのですが、砂漠は好きな作品の中の一冊です。大学を舞台にした物語で、主人公の北村はもちろん友達である、西嶋、東堂、南と皆、魅力的に描かれていますが、個人的には鳥井が軸にしたエピソードが一番好きです。 いろんな方に読んでもらいたいですが特に学生の方に読んでもらって、自分の中の砂漠を見つけてほしいと思います。面白かったです。 | ||||
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大学生活を始めた北村を中心に、北村を取り巻く鳥井、東堂、西嶋、南ら新入生の交流が描かれた作品。5人にとって象徴的な出来事が章を分けて四季毎につづられていく。 遊び人の鳥井、とびっきりの美女 東堂、奇矯ともいえる思想の持ち主 西嶋、超能力娘 南。主人公の北村は、どこにでもいる男子大学生だ。鳥井が名字の頭(つまり東西南北)から、マージャン誘われた北村らは、この時をきっかけに友情を育んでいく。 何かがなければ深くはわかり合えることがなかった仲間たち。賭けボーリングに巻き込まれたり、強盗事件に遭遇したり、超能力者VS科学者のバトルにかかわったりする度に、絆を強くしていく。 5人は、表面上ベタベタしているわけではない。だが、心の底ではお互いを気遣っているのがひしひしと伝わってくる。 物語の途中、鳥井は心身ともに大きな傷を負ってしまうのだが、残りの4人がいたわっていく様がそれぞれの個性がいきていて微笑ましくなる。鳥井の笑顔が戻ったときは、キュンとしてしまったよ。 北村のカノジョ鳩麦さん、通り魔のプレジデントマン、ホスト礼一+ホスト純、幹事の莞爾ら、脇役たちも気のきいた立ち回りを見せてくれる。 僕が気に入っているのは、西嶋が東堂のアルバイトをしているキャバクラを訪ねていくエピソード。恋愛にはぶきっちょな二人の行く末は! 本作品を読んでいると、自分の学生時代を思い出さざるを得ないのだが、残念ながらこういう友情を築くことはできなかった。「砂漠」のまま過ごしてしまったことになる。ノスタルジックな感慨に、ジェラシーが交じった複雑な気持ちにさせられる。もっとも、強盗事件も発生しなかったし、超能力を使う女子学生もいなかったのだけれど。 北村の思いのとおり、5人の友情が永遠に続くことを願いたい。 | ||||
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作者自身が楽しんで書いている姿が 目に浮かぶよう。 青春小説としておすすめできます。 | ||||
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東北の大学へ通う男女のお話。「砂漠」というちょっと変わったタイトルの意味が中盤で分かってきます。途中は涙のシーンもありますが、「自分の人生は自分で引き受ける」という静かな気迫が伝わってきます。「大学時代の友人って良いな」そんな気持ちにさせる読後がさわやかな作品。私は井坂幸太郎さんの作品のなかでもとても好きな本です。 | ||||
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毎回作者の作品を読むたび、「この小説が一番面白かった」 って思ってしまいます。 発表順に読んでいる訳ではないのですが、毎回楽しめて しまいます。 今回この小説からは、 自分が学生から卒業し、社会に出ていく頃の不安な気持ちや、 皆と別れ別れになるさみしさを、思い出させてもらいました。 「結局僕たちはばらばらになる。なんてことはまるでない、 はずだ。」 そうだ! 今夜友人に電話をしてみよう。 彼らの幸せを確認せずにはいられなくなってしまった。 | ||||
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伊坂幸太郎のファンでもありません。 小説を沢山読むわけでもありません。 そんな私が初めて読んだ伊坂幸太郎の小説がこの砂漠でした。 率直な感想は、面白かった。 「西嶋」という個性的なキャラクターからは、多くのことが学びました。 型にはまらず自分の思うがままに生きれば良いのだ、という様なメッセージを感じた。 とても爽やかな気分になれる小説だと思います。 読んで損は無いでしょう。 | ||||
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心がなんだか温まりました。 読後感がこの上なく良いです。 相変わらず伊坂本は名言だらけです。 | ||||
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案外、レビューで書かれていないが、2001-09年にアメリカ大統領だったブッシュ(ジュニア)政権下の雰囲気というのが、この作品の影としてあるのかなと思った。以下、ネタバレあり、かつ、いくらか分析的に。 ****************************** 2001年の9.11同時多発テロ以降、アフガン侵攻(2001年-)、イラク戦争(第二次湾岸戦争、2003年-)、と「テロとの戦い」ということで、大義があるのかないのかわからない戦争をアメリカは続けた。その成否、評価は今でもはっきりしない感じだが、今の日本(2014年)は、中東での戦争にあまり関心がないんじゃないかと思う。アメリカですらそういう雰囲気もあるとも言われている。(ティーパーティ等) 大義のない戦争を続けるアメリカ(+イギリス他)に対して、モヤモヤしつつも何もできない。もどかしさを感じつつも、声を上げたとしても無意味だとも感じる。それで、だったら自分には関係ない、といった態度を取るしかない(自身の無力さを認めたくないからか)消極的で「俯瞰型」の主人公=読者は、ストレートに憤る西嶋という存在に惹かれ、巻き込まれていく、というのが基本的な話の図式だろう。 西嶋という人物は、「うざい」と感じさせつつも、「戦争は間違っている」という正義感を満たしてくれるという意味で配置されている。つまり、ブッシュ政権の戦争への「モヤモヤ」に対して、憤りを発散させてくれる(感情移入の)装置として、機能しているわけだ。 「理屈じゃなくて、目の前の相手を助けろ」 いや、いいと思うし、そういう正義感を忘れてはいけないと思う。そういう「青さ」も含めて「青春小説」ということだが、作者は西嶋を留年させているところあたり、ちゃんと「砂漠」のことを分かっているのだろうと思う。理想と現実というか、まあ、そのあたりの青春の「苦さ」の部分は控えめかもしれない。 「人間にとって最大の贅沢とは、人間関係における贅沢のことである」 ということで、大学生のどこか余裕もあるけど不安もある感じと、友達とだらだら過ごす時間の豊かさというのとは、楽しめるんじゃないかと思う。 | ||||
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