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ゴールデンスランバー
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ゴールデンスランバーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.82pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全85件 41~60 3/5ページ
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これほどつまらない小説もなかった。 もったいないので何とか頑張って最後まで読もうと思ったが、無理だった。 伊坂光太郎の本は初めて読んだけど、二度と手にすることはないと思う。 あり得ない陳腐な会話。稚拙な文体。 | ||||
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まるでテレビドラマをノベライズしたような、あるいは最初から映像化を狙ったような印象の小説です。 引き込まれる語り口や大筋はとても面白いのに、細部があまりにも雑なため途中で興醒めしてしまう残念な作品ですね。 多くの方が指摘しているような何も解決しないで終わるのは別に良いと思うのですよ。 多少のご都合主義なら目を瞑れるのですが、総理大臣暗殺犯として指名手配されている主人公に係わる人々がなぜか好意的に逃亡を手伝ったり、射殺も厭わないほど本気の警官や政府の追手がマンションやファミレスを包囲もせず簡単に主人公を取り逃がしたり、医者が好意で(?)タダで外科手術してくれたり、いくらなんでもこれはないだろ!というシーンの連続はちょっとひどすぎ。この作者の売りであるパズルのように張り巡らせた複線を収束したり時系列を入れ替える手法も手品の種としては古いし、しかもやはり雑です。緻密な作品だと思って読むとがっかりします。 ボロクソに批評していますが、よいシーンもたくさんあるしそれなりに面白いし、返す返すも残念な作品なのです。 この小説はもしかしてツッコミを入れながら読むのが正しいのかなあ? | ||||
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「ミレニアム」にハマったもののあっという間に読み終えてしまったので、新たにハマれるミステリーを求めて、知人に借りて読みました。 しかし、、、 あまりにもがっかりでした。 以下、がっかりポイントです。好きな方申し訳ありません。 '伏線が長い。読み始めがつらい。引き込まれない。 '魅了されるようなキャラクターを持つ登場人物がいない。感情移入できない。 'セリフに凝ろうとした結果、かえって不自然で味気ない会話になっている。個人的には漫画っぽく陳腐に感じた。 '敵が滅茶苦茶過ぎて、リアリティがない。怖く書いてあるはずなのに、あんまり怖くない。 '主人公の感情描写が乏しく、共感しづらい。気持ちが盛り上がらない。 '微妙な内容のエピソードが不自然に突然現れては無理やりその後につながっていくストーリーに疲れる。ひたすら付き合わされる感じ。 '伏線を貼りまくってゆっくり前半が進んだのに比べ、後半は急にドタバタと事態が動き、伏線は全て解明されないまま結局中途半端に終わる。←これが一番許せない '事件後のエピローグが急に連載打ち切りになったかのごとく、あまりにも乱暴。 オチがなんとなく予想できてしまって、それも陳腐に感じてなんかモヤモヤする。 「ミレニアム」の伏線は気づかないくらい自然だったし、キャラクターはもっともっと読んでいたいと思わせるくらい魅力的だったし、敵は悪夢を見そうに怖かったし、事件はスカッと解決したし、事件後も丁寧にその後が描かれていたなあ、、、と、ついつい比較しながら読んでしまいました。 私個人としては、読後のモヤモヤが止まらない、イマイチな作品でした。映画化したそうですが、こんなん映画で観たらよけい腹が立ちそうです。 好きな方、改めましてごめんなさい。 | ||||
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はじめに、この小説はミステリーではなく大衆小説です。 主人公の男が首相殺しという無実の罪を着せられる。 しかしそこから何故無実の罪を着せられたのかを暴き、真犯人を見つけて自分への疑いを解こう!と、つながるわけではない。 明らかにおかしく、まるで血が通っていないかのように簡単に銃を撃つ警察。これは実は警察ではなく別の組織なのか、または警察の中でもものすごく特殊な架空の部署なのか、など考えていましたが、物語途中の「今が異常事態だから」という説明がそのまま本当だったり。 これは謎を解くのではなく主人公が周りの人間に助けられながらも逃げるさまを楽しむ小説です。 これはこれで面白いけれども、普段の伊坂作品と比べるとかなり見劣りしてしまう。 これを読むのは実は二度目なのですが、この作品があまり印象に残っていない理由がわかりました。 | ||||
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これまでに読んだのは「重力ピエロ」「チルドレン」「グラスホッパー」「死神の精度」「魔王」「終末のフール」など。どれも期待を裏切られることなく読了したけれど、これはどうもピンとこなかった。他の人も書いているように、人物の造形が弱いような気がするけど、人物描写も含め全体的に新鮮味に欠けるように感じるのは読んでいる自分が伊坂作品に慣れてしまったせいか。期待が大きい分、評価が厳しくなってしまうのかも。 ただ、小説としてどこか中途半端というか、フォーカスが曖昧という気もした。実在の事件をモチーフにしているから、読む方は謎解きというか、史実に絡めた奥行きのようなものを期待してしまうし、事実そういう視点を匂わせるような書き方をしているから、結局何も明らかにならないと肩すかしを食らったように感じてしまうのではないか。またこの作者のファンであれば、物語のスケールは予想の範囲内であっても、個々の登場人物の書き分けが過去の作品に比べて弱いように感じるのでは。 それから、この本を読んでいて最も気になったのが文章のリズムの部分で、他の作品に比べるとやや雑というか、大急ぎで書いたような印象を受けた。前からこんな文体でしたっけ? | ||||
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死神の精度がとても面白かったので、続けて重力ピエロとゴールデンスランバーを読んでみたのですが…。 読むのが苦痛でしかなかった重力ピエロに比べると、まだこちらの作品の方が読めました。 しかし逃走パートと過去パートが交互に出てきて、せっかくの逃走パートの緊張感がいちいち途切れテンポが悪く感じました。 それと著者はクセのある文章を書きます。 他のレビュアーの方が「こじゃれている」「気が利いた」「厨二」「劣化村上春樹」などと表現するような、要は不自然な表現をするわけです。 この文体が小節からリアリティーを削ぎます。「こんな事言うやついるかよ」と。 終始物語に入り込めない。作り物の世界だという醒めた意識が拭えません。 それを言うのが死神ならまだ面白いんですが、生きている普通の人となると…なんかださいんです。 ださいとか敢えて言いますが…。 そしてこの著者の特徴にもうひとつ、伏線とその回収があるのですが、どうもその伏線が下手と言うか、歪つと言うか、このお話の為に 用意された不自然なもの(こと)が、最後にピタリとはまる。 ピタリとはまるんだけど、もともとピタリとはめるために不自然な形に切り出して配置してあるんだからはまるのは当たり前というような、 最後から逆算してこの設定にしましたという作者の思惑が透けているような感じがどうしてもしてしまいます。 死神の精度が面白かったのでさすが人気作家と思い、続けて読んだのですが、もういいかなというのが正直な感想です。 | ||||
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「逃げる」ことをここまで強く描いた作品は読んだことがない。そういう面で最後まで興味深く読みました。 ご都合主義というのは感じる部分でもあり、これは小説よりも脚本から小説のカタチにしたものに近い。発想(事件や出来事)重視で、そこまでの道程が付属物になっている。会話やセンテンス、場合によっては段落丸ごと定型文になっていて、結果を踏まえた上での言い訳(理由付け)にとれてしまう。またその定型文はテレビドラマやマンガで見聞きしたものが多く、ないほうがスッキリする。 伊坂さんのロック好きは十分感じるけど、共感はできなかった。「Golden slumber」を聴いて感じるイノセンスが、この本からは感じることができなかった。 | ||||
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映画化もされ(見てませんが)、受賞(それも複数の)ということもあり、遅まきながら文庫本を(新品で)購入。期待しつつ読みました。が、読み始めて間もなく「これつまんないんじゃないのか?」と。三分の一ほどのところまで我慢しましたが、これ以上は時間の無駄と思い、放棄しました。とにかく「薄い」。たとえるなら、「漫画のノベライズ」。およそ「小説」に求められる人間造形・リアリティはかけらもないと思いました。これから読むかたは、100円の中古で十分かと。 | ||||
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国家の陰謀に一般人が巻き込まれて無力だったのが結末の物足りなさに至ったのか。組織が巨大過ぎたのでは?やはり読み終えるとそれで終わりなのかて感じでしたね。 | ||||
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よくこういう作品を書く作家の反論に”すべて解決するのはリアリティじゃない”という作家の反論がありますが、 テメーの作ってんのは徹頭徹尾フィクションなんだよ!と言いたい。 リアリティ云々の前につまんねぇフィクション作りやがって。 | ||||
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山本周五郎賞&本屋大賞を受賞した本作品が文庫本になったので、期待して読みました。 ケネディ大統領暗殺事件を模した作品でありながらも、伊坂氏のアイデアを盛り込んだ内容になっています。 この作品の大半は、主人公が首相暗殺の犯人に仕立て上げられて、逃亡を繰り返す中で、様々な理解者の協力を得ながら、なんとか捕まらずに済む様子が描かれてます。 ただ、最後にはどんなエンディングが待っているんだろう、と期待しながら読んでいたのですが、なんとも冴えない終わり方で、拍子抜けしました。 逃亡の様子の描き方やアイデアが良かっただけに、締まりのない最後が残念でした。 | ||||
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前々から話題の作家さんだったので 本作「ゴールデンスランバー」を楽しみに 読ませて頂きました。 読み終えた感想は、 「結局何が言いたいの?結論は?首相を暗殺した 真犯人は?なぜ主人公が犯人に仕立て上げられたの? 美容整形するって、あの外国人留学生殺害事件の犯人かっ!」 と、”難解”過ぎて、正直腹立たしい気分になりました。 入門編としては不適格な作品だったのでしょうか。 確かに文章運びはリズミカルでテンポ良く読み進める ことが出来ましたが、延々と続く登場人物たちの ”会話”に、時より(というか何度も)強烈な眠気に襲われました。 文庫本の裏面の宣伝文句には「超ど級のエンターテイメント作品」 と書いてありましたが、本当でしょうか。 この作品に高評価をつけている人に言わせれば 作品の良さを理解出来ない人は、感受性がないか 理解力に乏しいということになるのでしょうか。 だとすれば、この作品は超一級の純文学作品ですね。 | ||||
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いわゆる逃亡ものなんですが、結末にどうしても納得ができません。 他の方も書いていますが、主人公が犯人として扱われるに至った背景や、黒幕を爽快にやり込める的な ラストを期待していたので、肩透かしもいいところです。まぁ、こういう結末の方がリアル、であるというのは分りますけどね。エンタメなんだから、もっと爽快感のある締めを見たかったかな…… 疎遠になっていた友人たちとのやりとりや、追手から逃れる緊迫感など、過去作と比べてもあんまり抜きんでているとは感じませんでした。人物設定がこれまでにも見かけた『伊坂節』全快なので、あまり新鮮感がなかったのも痛かったです。又、ユーモアも少し弱いですね。 正直に言って、これだけ(500ページ)の長編にもかかわらず、伝えたいメッセージや読了した際の満足感が全くなかったです。個人的に今までの伊坂さんの作品で一番時間を無駄にしたと感じました。 | ||||
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事件の重大さと、それに巻き込まれて数奇な(というほど意外性もないが)運命を辿る登場人物たちが交わす軽妙(風)な言動のギャップが埋められないまま読了。タイトルのビートルズ曲は事件の鍵を握るでもなんでもなく、作中で「ただ流れただけ」といってもよい。ある音楽を題材に小説を書くのと、音楽をBGM代わりに小説を書くのとでは文章から伝わってくる「音楽感」がまるで違ってくるが、残念ながら本作の印象は後者で、似たような手法をとる村上春樹と比べてしまうと、その圧倒的な表現力の差というものを痛感してしまう。そのため「バラバラになったメンバーの演奏を一人でつなぎ合わせるマッカートニー」というイメージが、大事件を通じて「どこかでつながっているかも」といった事件とはあまりにかけ離れた青春感情に重なるつくりは、テーマのもつべき緊張感に欠け、テンポよく話は進むもののそれを軸とする展開に深みを生み出さない。仮にも首相殺害である。実際に身に振りかかればそうなるのが人間なのかもしれないが、「サークルでのあの会話、楽しかったなぁ」などと同列に語られること自体に大きな違和感が隠せない。 物語としては悲劇でも絶望的な結末を迎えるというわけでもない(ような書き方をする)のに、「登場人物たちの損なわれた人生」と「物語の結び」とのバランスが非常に悪いように感じる。その根源を「巨大な陰謀」というからには、どんなに挑戦的な構成をとるにしてもやはり鮮やかな解決(カタストロフィ)が欲しかった。主に事件に巻き込まれるサークルのメンバーよりも、ヒロインの友人の彼氏とか、事件の視聴者にすぎなかった入院中の男とか、昔のバイト先の社長の息子とか、以前助けたアイドルとか、あんまり物語の中核とは関係のない人々の活躍の方が目立つし物語としても実質的に重要という点で、この物語にはあまり練り込まれた人物像というものが感じられない。分厚いだけあって描写は丁寧だが、会話やモノローグがあまりに大学生的というか「文章で読む興奮」のない書き方で(そういう作家は他にもいるが)、良くも悪くも映画のノベライズを読んでいるよう。 | ||||
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話題になっているので読んでみましたが、無駄に長いだけで一体何が面白いのか全く分かりませんでした。この批評をするだけで論文が書けてしまいそうです。とりあえず要約すると、1.設定がありきたりすぎ 政府の陰謀によって貶められた主人公の逃亡劇なんで、ハリウッド映画で腐るほど見てきた。この時点で新鮮味が感じられない。2.不自然な登場人物の行動 何者かの陰謀によって警察から追われることとなった主人公だが、何故か出会う人々が全て主人公に協力的で、逃亡の手助けをしてくれる。特に、昔(身勝手な理由で)主人公を振ったもと恋人が、(家庭があるのに)主人公に献身的になるのが理解できない。私見だが、逃亡中の殺人容疑者に対しては避けて通るのが一般人の心理ではないだろうか。接する人がいたとしたら、それは懸賞金目当ての輩ぐらいだろう。むしろ、会う人間が全て敵に協力し、主人公を追い詰めていく設定の方が盛り上がるのではないか。他力本願の逃亡劇などどこが面白いのか。3.間抜けすぎる敵 その登場人物以上に不自然なのが敵の行動である。まず、ある人物Aを陥れる陰謀で、Aの友人を計画に加えることなどありえない。友情からAに危険を教えてしまう可能性が大いにあるからだ。(実際、それで主人公は難を逃れた)さらにエンディングでは、ご丁寧にも主人公を社会的に抹殺し、主人公が別人として生き延びるチャンスを作ってしまった。「お前らどれだけ良心的なんだよ!」とツッコミの一つでも入れたくなります。4.最後のお粗末なエンディング 追い詰められた主人公は、敵から逃れるため整形して別人になりすまします(勿論、他力本願で)。これを読んで私は衝撃を受けました。整形して逃げるなんて誰もが最初に思いつくことです。あれだけ長々とやっておいて、厚顔無恥にもこの終わり方なんて考えられません。一体どこがミステリーなのでしょうか。長くなってしまいましたが、要は反体制に酔っているだけの駄作です。時代感覚が3,40年位ずれています。内容がモロバレで恐縮ですが、読むだけ時間の無駄です。どうしても内容が知りたければ、映画版を見た方がはるかに時間の節約です。 | ||||
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一見、よくできたお話のようですが今までの様な伊坂作品を期待していた者としては期待はずれの感が否めません。星2つは厳しいようですが期待度に対しての評価です。残念な事に今までのようにわくわく、ドキドキもあまりなく、最後までどっぷり話に入り込む事が出来ませんでした。主人公のパッとしなさかげん(そう言うのが魅力になる場合もあるけど今回のは今一でした)や周りの個性的な人物に関しても無理があって(個性的な人物を演じている人達って感じ)今ひとつ魅力を感じなかったなあ・・・。主人公も周りもなんか飄々としすぎていてリアリティがなさ過ぎです。もう少し死の恐怖や苦悩みたいなダークな部分も描かれるべきだったのではないかと思います。思い出のエピソードの断片は悪くないのですが人物描写の掘り下げ方が足りないせいか大事な思い出のシーンもいまいち生きてこないし、マスコミ問題とか、それに振り回される市民とか、巨大権力の陰謀説とかあえて使い古された様なテーマを使って最終的に作者が何をしたかったのかもよくわかりませんでした。よくわからない巨大な力の不気味さでいえば村上春樹の1Q84には足下も及ばないし単純明快なストーリーって訳でもなくとっても中途半端。事件や戦争があっても日々営まれる日常生活とか描くにはやはり登場人物の魅力や少なくとも影の部分がしっかりと書かれていないと心には響きません。ダークな部分を描かない描写の仕方により現代社会の空気を読んでなるべく目立たず平和に過ごそうとする閉鎖感みたいなものを狙っているとしたらある程度成功しているかもしれませんが読後感がスッキリせず好き嫌いで言うと後者になってしまいます。解説を読むとあえて受けを狙わず今までの手法でなく書きたいように書いたとの事。「物語の風呂敷は畳む過程がいちばんつまらない」「いちいち描写しなければ、言葉がなくなってしまう。」だそうですがピンときませんでした。その描写が一番引っかかっているとこなので・・・すごく勝手な解釈かもしれませんが何か言い訳っぽく聞こえてしまうんですけど・・・。とにかく、私自身は正直、前のように「伊坂光太郎の新作が出てうれしい!読むのがすごく楽しみ!」って感じでなくなった事だけは確かです。 | ||||
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ただ主人公が逃げ回るだけの小説です。最後まで真相は一切明かされません。国家レベルの組織から追われているにしては、ベランダやトイレの窓から間一髪逃げ切れたりするところなんか、安っぽくご都合主義的な感じは否めません。この後どんな展開が待ち受けているのかな。。。とワクワクしながら最後まで読みましたが、結局最後まで逃げ回っているだけで何もありませんでした。 | ||||
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評判の作品なので期待して読んだのだが、何か期待はずれ。小説の構造としては、過去と現在が入り混じり、様々な伏線が敷かれ、すごい大作のように見える。気の利いた警句がまじり、ビートルズやケネディにまつわる様々な知識、監視社会の風刺や、マスコミのえげつなさや、花火や、学生生活に対するロマンチシズム等々、もりだくさんの内容で飽きさせない。しかし、ストーリー展開があまりにリアリティがなく、偶然が多すぎる。こんなことありえないだろう、という突っ込みどころ満載で途中で白けてきたというのが実情である。結局首相暗殺犯人は伏せられたままで、闇の組織が暗示されたままで終わるのも、欲求不満である。もっと骨太のミステリーを期待したのが間違いだった。 | ||||
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個人的には「ミステリー=謎解き」と思っています。本レビューを見ると「ご都合主義」という言葉が散見されますが、本作品においては、私はその点はあまり気になりませんでした。ミステリーには、ある程度のストーリーの強引さはつき物ですから。それよりも、私が残念に思ったのは、謎が解かれる事なく物語が完結してしまった事です。犯人(黒幕)は誰か、なぜ主人公が濡れ衣を着せられたのか、が分からぬまま終わってしまい、まったくの消化不良でした。主人公がマスコミを通じて今回の首謀者(政府?警察上層部?等の国家権力)を暴き、その結果、世論から糾弾され腐敗した組織が更生される、といった勧善懲悪を期待しながら読んでいたので、余計に消化不良でした。伏線や構成などの文筆力が優れている作品である事に異論はありませんが、「ミステリー」を謳っている以上、ミステリー作品として評価すると、星2つとさせて頂きます。 | ||||
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普段あまり小説を読まないのですが、話題の本ということで手にとってみました。結末に全く納得できずもやもやしていたのですが、ここで皆さんのレビューを読んですっきりしました。そもそもこの本をミステリーとして読んでいたのが間違いだったのです。「首相暗殺」というドでかいテーマで、冒頭からこれでもかって程の伏線が貼りめぐらされています。ストーリーの大半を占める逃走劇もなかなか手に汗握るところがあり、「こんなにたくさんの伏線、一体どうやって回収するんだ?! 真実はなんなんだろう?!」と、かなり興奮して鼻息荒く読み進めましたが…結局私が最も知りたかった「首相暗殺の黒幕は誰なのか」「なぜ青柳が狙われたのか」という謎は謎のまま。残りのページが少なくなっていくに連れ、「ねえ、もう終わっちゃうよ?? 話が終わりに近づいてるよ?? なのに今のところ一つも謎が解かれてないけど、大丈夫これ?? もしかして夢オチ?? もしかしてあんまり期待しないほうがいいのかも…」と、だんだん疑心暗鬼になりつつも最後の最後での大どんでん返しに望みをかけましたが、結果やっぱりかぁ…といったかんじです。あいつが怪しいなとか、もしかしてこの章の青柳は偽物青柳なのかも…とかいろいろ(勝手に)考えてたのに、すべて無駄に終わりました。いや、私が勝手に「ミステリー小説」としてこの本に期待を膨らましてただけなんですけど、やっぱり納得できない…!なので今は、「青柳は生き残った=敵に勝った」ってことで、この物語はそれでいいのだ!と無理矢理考えています。何年後かに読んだらもっと違った感想が生まれるかもしれません。とりあえず今回は星一つで…。 | ||||
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