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邪眼: うまくいかない愛をめぐる4つの中篇



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【この小説が収録されている参考書籍】
邪眼: うまくいかない愛をめぐる4つの中篇

邪眼: うまくいかない愛をめぐる4つの中篇の評価: 3.80/5点 レビュー 5件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.80pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(3pt)

読むのが辛い

確かに面白いが、主人公の心情やその先に起きるであろう出来事を想像すると読むのが辛い。面白いし、描写も深い。本当に自分で経験した、もしくは鋭く世の中を観察した事から描かれているんだろうと感じる。近頃日本で流行ってる読みやすい小説とはレベルが違う。好きな人は大好きなんだろうと思う。でも自分は、読むのが辛かった。
邪眼: うまくいかない愛をめぐる4つの中篇Amazon書評・レビュー:邪眼: うまくいかない愛をめぐる4つの中篇より
4309206999
No.1:
(3pt)

「愛と狂気の物語」の中篇集で、表題作は秀逸だが、残りの三篇が足を引っ張っていて残念

副題(原題の副題の直訳でもある)に「うまくいかない愛をめぐる4つの中篇」とある通り、表題作を含む4つの「愛の物語」を収録した作品。しかし、本作における「愛の物語」には"あちらの世界"の住人が登場する。その意味において、「愛と狂気の物語」と言って良いだろう。

冒頭に置かれた表題作の出来は秀逸。ある有名人の四番目の新妻となった女性の恐怖と絶望とを描いた中篇。異国の仮面、突然訪れた最初の妻の義眼なしの右目(があった筈の)の眼窩等の小道具の使い方の巧みさ、女性が夫の狂気に次第に気付いて行く過程の木目細かい描写、更に、その過程に織り込まれる夫のおぞましいエピソ-ドの造形等、読み応えタップリである。夫の狂気に気付きながらも離婚出来ない女性が取るラストの行動も皮肉が効いている。しかし、残りの三篇の出来が頂けない。「すぐそばに......」はロリコンのストーカーを描いただけで、新鮮味が全く感じられない。「処刑」はサイコ・キラーの青年の視点で描いたスプラッタものだが、これまた何の工夫もなく単調で、退屈感しか覚えなかった。「平床トレーラー」は前二篇よりは出来は良く、ある女性の性的トラウマを描いた中篇で一応読ませるが、もう少し工夫が欲しかった所(女性が読むと、もう少し評価が高いかも知れない)。

表題作レベルの中篇を並べて貰えると文句なしの傑作と言って良い作品だが、残りの三篇が足を引っ張っている。作者の作風は広く、作品数も多いので編集・企画によっては傑作中篇集になったかと思うと残念である。
邪眼: うまくいかない愛をめぐる4つの中篇Amazon書評・レビュー:邪眼: うまくいかない愛をめぐる4つの中篇より
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