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(アンソロジー)

古書ミステリー倶楽部



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【この小説が収録されている参考書籍】
古書ミステリー倶楽部 (光文社文庫)

古書ミステリー倶楽部の評価: 4.50/5点 レビュー 6件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.50pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全5件 1~5 1/1ページ
No.5:
(5pt)

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古書ミステリー倶楽部 (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:古書ミステリー倶楽部 (光文社文庫)より
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No.4:
(4pt)

古書と犯罪

「ミステリー文学資料館」の一冊。
 江戸川乱歩「口絵」、松本清張「二冊の同じ本」、城昌幸「怪奇製造人」、甲賀三郎「焦げた聖書」、戸板康二「はんにん」、石沢英太郎「献本」、梶山季之「水無月十三么九」、出久根達郎「神かくし」、早見裕司「終夜図書館」、都筑道夫「書名本が死につながる」、野呂邦暢「若い沙漠」、紀田順一郎「展覧会の客」、仁木悦子「倉の中の実験」が収められている。
 いずれも一捻りあり、癖の強い作品に仕上がっている。古書ならではの執念が滲み出てくるような怖さを感じた。
 ミステリとしてよくできているのは、石沢英太郎「献本」。
 戸板康二「はんにん」はよく知られたジョークを逆手にとったもの。
 仁木悦子「倉の中の実験」は本を大切に扱わないものへの天罰。
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No.3:
(5pt)

味のある作品が読めて良かった

古書にお世話になっており、この種の本も見つければ読むということで楽しんでいます。
一つ一つの話を自分で集めるのはとても大変なかなり古い作品が詰まっており大いに楽しませてもらいました。
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No.2:
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古書ミステリ精選

新保博久氏編纂によるビブリオミステリ・アンソロジー。
「二冊の同じ本」はいかにも松本清張らしいさりげない発端から暴かれる愛憎劇。錯綜する展開の巧みさは清張短編中でも上位に入る。
「焦げた聖書」は複雑な理化学トリック短編で知られる甲賀三郎としては異色作。強引な筋立てに古風な探偵小説らしさを見出すのであれば面白いだろう。 
演劇評論家であり中村雅楽シリーズで知られる戸板康二の「はんにん」は北村薫の初期作品などを思わせる日常の謎を解いて鮮やか。陰惨な話が目立つ本書の清涼剤的存在で最大の発見。
「献本」は殺意の萌芽する瞬間を描いて慄然とさせ、石沢英太郎短編では「視線」と並ぶ代表作だろう。
「水無月十三公九」は御馴染み梶山季之『せどり男爵数奇譚』連作中屈指の不気味な物語。今は亡き九龍城の魔窟的な描写が克明。
「署名本が死につながる」は詩人探偵キリオン・スレイ物。傑作揃いの都筑道夫短編としては水準作の出来。
早世がいつまでも惜しまれる野呂邦暢の「若い砂漠」は決してミステリではないが、失われ行く青春を描いてほろ苦く切ない。さらに復刻されるべき作家だという思いを強くさせる。
古書ミステリといえば紀田順一郎の右に出る者はいないが「展覧会の客」も鬼気迫る書痴の世界を描いて圧倒的。長編『鹿の幻影』や『魔術的な急斜面』も是非お読みいただきたい。
そして仁木悦子の「蔵の中の実験」はジュニア物かと思わせて実は本書随一の怪奇譚であり改めて短編の名手ぶりを堪能できる傑作。超自然的な要素は全く無いが心底恐ろしい結末には息を呑む。
 

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No.1:
(5pt)

本にまつわるかなり良質のアンソロジーです!!!

解説の新保博久さんによると、本アンソロジーは、三上延さんの「ビブリア古書堂の事件手帖」の大ヒットにあやかったわけではなく、数十年前から温めていた企画なんだそうです。
 古書に限定せず、本にまつわるミステリー(ミステリー限定という事でもないと思いますが)を集めた、上質なアンソロジーになっています。
 収録作品は、下記のとおりです。   1:口絵(江戸川乱歩)   2:二冊の同じ本(松本清張)   3:怪奇製造人(城昌幸)   4:焦げた聖書(甲賀三郎) 
 5:はんにん(戸板康二)   6:献本(石沢英太郎)   7:水無月十三公九(梶山季之)   8:神かくし(出久根達郎)   9:終夜図書館(早見裕司)
 10:署名本が死につながる(都築道夫)   11:若い砂漠(野呂邦暢)   12:展覧会の客(紀田順一郎)   13:蔵の中の実験(仁木悦子)
 1:江戸川乱歩が作家デヴューする前に経営していた、古本屋「三人書房」の絵です。凄いものから始まりますね!   2:中々読み応えがあります。知り合いの所有していた同じ2冊の本の書き込みから、推理を展開させ、意外な真相に突き当たります。いかにも清張らしい作品です。   3:元祖ショート・ショート、落ちが素晴らしい!!   4:以外と言ったら怒られますが、面白かったです!しかし、偶然が重なりすぎるのが難点です!
 5:登場人物の一覧表にこれが犯人と書かれていれば、読む気をなくしますが、これを上手く利用して、一編の物語に仕上げています。
 6:地方でA文学賞の候補に3回あげられれば、ちょっつぃた有名人ですが、この男、気に入った贈呈本以外はすべて古本屋に処分してします。この習性が地方の文学サークルの中で、とんでもない事件を引き起こしてしまいます。最後はリドル・ストーリーになっています。
 7:これも中々面白い!せどり男爵数奇譚の外伝といったお話です。本の装丁にすべてをささげてきた男の行く末は? 
 8:自分の愛読していた本が行方不明になり、長い年月がたち、再びその本に遭遇したときは吃驚します!短いけど再読させられ、しかも読後余韻が残ります。
 9:実際こんな私設図書館、コレクターがいたらすごいと思います。この文章、読みにくいと思ったら、改行、句点がないんです。これは、主人公の内面を表した技法なのでしょうか?
 10:キリオン・スレイ・シリーズの一編、さすが都築さん、手堅くまとめています。
 11:最近評価が高まっている、芥川賞受賞の純文学作家の作品です。本作品も推理色は薄いですが、余韻を残します。
 12:私の敬愛する紀田さんの作品、他にも古書、本を扱った作品があります。凄まじいコレクターの実態が描かれています。
 13:本を粗末に扱ったものには・・・・怪談的なテイストを持った作品です。
 本にまつわる、ミステリー、純文学、ショート・ショート、などいろんな傾向の作品が集められています。面白い作品、余韻の残る作品・・・かなり良質の作品が収録されています。ミステリーファンだけでなく、本好きにもお勧めします!!!
古書ミステリー倶楽部 (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:古書ミステリー倶楽部 (光文社文庫)より
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