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(短編集)
ねこのばば
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ねこのばばの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.34pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全35件 21~35 2/2ページ
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ホラーものが一編入っています。 「産土(うぶすな)」。 これが面白かったです。 ホラーものは結構読んでいるのですが、 ストーリーの面白さ、怖さはなかなかです。 (しゃばけシリーズではちょっと異色かも) 短編に収めようとして、 構想を切り詰めて(ちょっぴり無理して)オチをつけたのだと思いますが、 畠中さんにはいずれ「産土」を長編にしてただきたいと思いました。 村上春樹さんの「蛍」が「ノルウェーの森」になったように、 傑作が書けるかもしれないと思います。 その他の作品では、「茶巾たまご」の金次、「ねこのばば」の寛朝など、登場人物のキャラクターが冴えていて、今後も脇役として活躍しそうな予感も含め、面白かったです。 | ||||
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「しゃばけ」シリーズ第3弾 今回も連作短編集。 大店の若だんな一太郎はいつもと違って体調がかなり良い。 これは逆に一大事(?) 兄の松之助の縁談に絡んだ殺人事件。 一太郎の体調の良さの原因は? 迷子の於りんちゃんが殺される? 寺内で僧はなぜ殺されたのか?猫又のせいか?それとも? 手代の佐助の話。一太郎が死んじゃった? 栄吉の妹、お春の縁談話。それに絡む一太郎。 などなど、相変わらず体調を壊しやすい一太郎が、 周りの妖たちと周囲で起こった事件を解決していく。 しかし、今回一番面白かったというか意表を突かれたのは 「産土」という話。 手代佐助を主人公に彼が奉公する大店(長崎屋?)の 若だんな(一太郎?)がとうとう死んでしまうという話。 最後にどんでん返しがあるんですが、 え〜、そういう話だったのか!と驚きでした。 まさにはまってしまう『しゃばけ』シリーズです。 | ||||
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わたしが描くillustはfairyなので まったく反対ですが、妖精もときにはおどろおどろしいこと があります。 この本はひじょうに痛快でいままでにも似たのがあったかな と思わせてくれます。 夜中に思い出して寝られない人にはなんですがーー 一読推薦!! | ||||
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今回は短編という性質であるとはいえ殺人事件を取り扱いながらトリック自体は「日常の謎」という知る人ぞ知る、もしくはそういう嗜好の人しか手に取ろうとしないパターン作品。 時代モノではありますが犯罪はに現代ですね。 若だんな今回床に伏せる時間が減っています。 大活躍。 | ||||
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貧乏神をひらってきたり、猫又を助けに行ったりと、相変わらずの若旦那と妖たち。 長崎屋の中はいつものんびり、にぎやかで、楽しい妖たちに守られているけれど、外の世界には、ささいなきっかけやすれ違いで、取り返しの付かない過ちを犯してしまう人がいる。 若旦那が得意の推理で犯人を捕まえるものの、捕まえてすっきり一件落着!という気分にはなれません。なにかしら考えさせられる犯人たちの言い分や事情が、まるっきりの他人事ではないと思えるからでしょうか。 今回は、長崎屋に来る前の佐助さんの過去のお話もあり、これがまたなかなか切ないのです。 「若旦那に死なれたら あたしはまた一人になってしまう」 強そうな佐助さんの切ない気持が、胸に刺さるかんじで、ちょっとほろりときます。 | ||||
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ハードカバーの本が買えない私にも貧乏神が…は、さておき久々の一太郎と愉快な仲間達と出会いました。 読めば読むほどジンときますね。 特に佐助の長い一生(って佐助、その他愉快な仲間達に死があるのか?)のほんの少し前の悲しい過去に、涙してしまいした。 だからあんなに一太郎の事を甘々にしてるんだなあ〜。 あとお春ちゃんにも幸せになってもらいたいな。 | ||||
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「茶巾たまご」 松之助の縁談相手が殺された。 そこからはなぜか文箱が消えていた。 一方若だんなはどうしたわけか異常なほどに体調がよく 「花かんざし」 迷子として長崎屋に保護された、妖を見ることの出来る少女、於りん。 「帰ったら、於りんは殺されるんだって」と言う彼女のわけは 「ねこのばば」 猫又のおしろが「仲間の小丸を助けてほしい」と頼みに来る。 小丸を助けるため公徳時の寛朝を訪ねた若だんな達は、そこで死体を発見して 「産土」 佐助がやっと見つけた居場所。 だが主人は奇妙な信仰に傾倒し、その被害が若だんなにまで及んで 「たまやたまや」 三春屋のお春が嫁に行くという。 相手を見定めようと無断で抜け出した若だんなは武家のごたごたに巻き込まれて どれも軽く、つるつると読めるお話でした。 「産土」だけ少しテイストが違い、ホラーのような読み応え。切なさもあってかなり楽しむことが出来ました。 周囲では貧乏や破産が日常茶飯事なのに、ひたすら安泰で快適な長崎屋さんに安心できる一方、少しのきっかけで破産が待っている江戸の町と、それを当たり前に受け容れている町人達に感じ入りました。 妖たちの少しずれた考え方や鳴家のかわいらしさにも相変わらずほのぼのできます。 個人的には、もう少し屏風のぞきに活躍してほしかったなあ、と思います。 | ||||
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ゴールデンウィークの間、現実逃避も兼ねて、「しゃばけ」「ぬしさまへ」「ねこのばば」と一気読みしてしまいました。 現時点では残るは後1冊というのが寂しいぐらい、この世界が好きになりました。 江戸人情話+ミステリー+妖怪モノと実に好きなもの3段重ねです。 宮部みゆきの江戸人情話や若竹七海のお洒落ミステリーやコミックス「百鬼夜行抄」が好きな人にはお奨めです。 鳴家が「きゃわきゃわ」言いながら、若旦那にまとわりつく様子がなんとも言えず可愛くて好きです。 今回の中の話では佐助に纏わる話が好きですね。 つい騙されてしまいました。 | ||||
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同じくらい選びたくないものしかない時、人はどちらを選ぶのだろうか。 あみだとかくじ引きとか、最終的に神頼みに走りそう。 少しでもよい結果が得られますようにと言う意味で。 正三郎がお雛を正しく選択する様がすっきりと気持ちよい。 しかし、お雛が中味がまともなだけに、自分の化粧に対しても 正しく判断出来そうなものだよなぁとは思いますが。 話が進めば進む程、妖である手代2人が、人間でないものを相手にする時の 人間以上に人間臭い反応には苦笑してしまう。 人間のほうがよっぽど危険な存在だよなぁと思う場面も多々出てくるし。 | ||||
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「しゃばけ」「ぬしさまへ」と続く、薬物問屋の若旦那一太郎と、その若旦那が好きで好きでしょうがない妖怪たちの短編集の三冊目。 今回はやけに元気な若旦那の話から始まって、なんだか少し様子が違ってます。 犬神佐助の過去話なぞが涙腺がぐっと緩みます。 そして若旦那の小さなささやかな世界でも、確実に変化が起こっていることを感じさせてくれることがあちこちに。 暖かくほのぼのしているだけじゃない後味の残る、不思議な話がたくさん詰まっている本ですね。 | ||||
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しゃばけ、若旦那シリーズ第三弾。 体が弱くて繊細で正義感あふれる若旦那と、頼りになるけどちょっととぼけた妖怪たちが繰り広げる愉快で不思議なものがたり。 個性豊かな妖たちも続々と登場して、ますます若旦那は楽しい(?)毎日を過ごしています。 と思いきや…とうとう若旦那はグレちゃった?その他にも若旦那の体の調子が良くなったと思ったら、福の神…ならぬ「貧乏神」登場、迷子の女の子が語る「帰ったら殺される」その訳とは?、猫又が寺の御坊に捕らえられ、長崎屋の手代佐助(犬神)の悲しい過去、とどれもこれも大事だけどどこかほっとする、なつかしい様な御伽噺のような世界。 早く次も読みたい!! | ||||
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おなじみの、一太郎と妖たちがくりひろげる愉快な話。 いつものように、一太郎は体が弱く、妖たちは一太郎を心配しすぎ、一太郎の両親は一太郎に甘く、そして友人の栄吉は菓子作りが下手だ。 そんないつもの登場人物に出会え、なぜかほっとする。 江戸で起こる数々の不思議な出来事。 その背後の隠された真実に触れるとき、ちょっと切ない感じもした。 謎解きと人情が見事に溶け込んで、読後もさわやか♪また新たなシリーズを楽しみに待つことにしよう。 | ||||
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和風ファンタジーなんだけど、ミステリーでもあり、人の黒い部分を描いてもいるので、ある意味ゾッとしてホラーって気もする。 登場人物達も魅力的で、特に若旦那がいい味出してます。 病弱なのに、彼ならどうにかしてくれるという期待感を持たせてくれるところがギャップがあって、やられたなって思いました。 | ||||
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しゃばけにはまって早三冊目となりました。 今回も出てくる出てくる、妖怪の数々。 けれどどの妖怪もどこか愛嬌があってかわいらしい。 またぐれたはずの若旦那も結局どこがどうぐれたのやら…。 思わず笑みのこぼれる一冊です。 また、今回は不思議な感覚にとらわれる物語も一話。 いったいどの話がそうなのかは、読んでからのお楽しみ! 短編ばかりなので、とても読みやすいと思いますよ。 | ||||
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ファンにはおなじみ,あやかしと共に暮らす病弱な若だんなが謎を解くしゃばけシリーズの第三弾です。 本の帯によれば,なんと映画化プロジェクトも始動とのこと。 さて,今回も若だんなは,あやかし達といっしょにすぐれた頭脳とひよわな身体で事件解決に大活躍。 もちろん二人のあやかしの兄や,仁吉と佐助も獅子奮迅。よってたかって若だんなを甘やかします。 今回は若だんな以外にもあやかしを見ることが出来る新キャラが登場。 ごはんをぱくぱく食べる若だんな,ひとりで店を抜け出す若だんななど,シリーズ前作を読まれた方には驚愕のシーンも見られます。 前作を未読の方は,しゃばけ→ぬしさまへ→ねこのばばの順にどうぞ。軽やかな中にも人の世のままならなさ, それに負けない人の心の美しさを描いた佳品です。 どうぞご一読のほどを。 | ||||
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